家庭用コンプレッサーとは
車やバイクのタイヤ交換やDIYに使うエアーツール、車の整備用ツールなどには動力源としてエアーが必要です。このエアーを発生させて供給するのがエアーコンプレッサーです。 街中でエアーを使った機器をよく見かけます。
タイヤショップのタイヤ交換用のエアーツール、エアー供給のノズル、家庭のDIY、住宅建築現場のくぎ打ち機やエアーカンナ、屋根や壁の塗装、レジャーボートの空気入れ、浮輪の空気入れ、エアーの遊び方教室など色々なところでエアーを動力とした機器が使われエアコンプレッサーが働いています。
エアーコンプレッサーは、モーター（家庭用は電源100V）を回して圧縮機のピストンを上下させ、ピストンの運動で空気を圧縮して本体下部にあるタンクの中に高圧の空気を貯める構造になっています。 この高圧空気を排出させて、いろいろな機器を動かすわけです。
家庭用コンプレッサーの選び方
選び方は色々ありますが、簡単に分類してみましょう。
〇小型エアーコンプレッサー：モーター出力0.5kw以下、タンク容量10L前後のもの 用途：模型などの小型の塗装、車やバイク、自転車の空気入れ、ホビー（取説の遊び方をよく読む）、レジャーグッズ（遊び方要注意）の空気入れ、DIY初心者、清掃など。
特徴：重量が10~15kgで軽く女性でも簡単に持ち運びできる。収納がコンパクト、エアーツールで使うとすぐにエアーがなくなるので何度も貯まるまで待たなくてはならない。 エアーサブタンク：20~40Lの補助タンクを付ければ長い時間使用することができる。
〇中型エアーコンプレッサー：モーター出力0.5~0.75kw（1馬力）、タンク容量20~40Lのもの 用途：小型のエアーツール、エアースプレー（塗装）、大型レジャー用品、DIY中級者、メカニックツールなど。 特徴：重量が40kg位となって重くなる。
家庭用としてもっとも広く普及しているサイズです。運搬が簡単ではない、電源は100Vだが、他に電気品を使っているとブレーカーが飛ぶかも。
〇大型エアコンプレッサー：モーター出力0.75kw（1馬力）以上、タンク容量40L以上 用途：DIY上級者、上級者向けでDiyや車の整備用ツール、大型のエアーツール、塗装など用途が広い 特徴：重量が40kg以上で固定式となる。静音設計がされていてもうるさい。
家庭用コンプレッサー（100V）の使い方
家庭用エアーコンプレッサーを使う場面は多岐にわたり、使い道の多い機械で、DIYなどでは必需品です。
概略ここにまとめてみましょう。 〇DIY用エアーツール：エアー釘打ち機、エアーインパクトレンチ、エアータッカー、エアーサンダー、エアーグラインダー、エアラチェットレンチ、エアーハクリハツリ工具、エアーソー、エアードライバー、エアーハンマーなど。
〇塗装、内装工事 〇車、バイクなどの整備、メカニックツール用 〇タイヤの交換、空気入れ、空気圧調整 〇サンドブラストガンを付けて石や金属を掘る。 〇いろいろな場所の清掃
〇キッズ用レジャー用品（遊び方要注意）：滑り台、くまドーム、ひよこドーム、遊具 〇ビーチグッズ（遊び方要注意）：浮輪、フロート、フロートボート、エアーマット、ソファー、エアーテント、バルーンなど。 エアーコンプレッサーは工業用、医療歯科用などでもっと大規模の大型の機械が使われています。
家庭用コンプレッサーで最も多く使われているのはDIY（デイーアイワイ Do it yourself）でしょう。 最近では日曜大工で家庭用の家具などを作るレベルからログハウスや新築の住居をまるごと1軒作ってしまうレベルまで上がっています。
家1軒つくるのに100㎡までなら資格は不要で素人でもできまる、という背景があるからでしょう。 そのためDIYの中で重要な道具であるエアーコンプレッサーの需要が増加しつつあるわけです。遊び方の幅も広がりました。
家庭用コンプレッサーはうるさい！
エアーコンプレッサーはすべて静音設計がされて、比較的騒音値は低いのですが、それでもうるさいです。 エアーコンプレッサーの仕様を見たとき、騒音値を見てください。必ずdB表示がされています。エアーコンプレッサーを選ぶ時の1つの判断基準です。
この判断の仕方を簡単に説明します。
静音レベル20~30dB台 ささやき、木の葉の音、深夜の住宅街 静音レベル40~50dB第 静かな住宅街、図書館、静かな事務所 静音レベル60dB台 普通の会話、普通に走っている車の内部 静音レベル70dB台
掃除機の音、騒々しい街頭 静音レベル80dB台 地下鉄の車内、ピアノの音 騒音レベル90db台 大声、犬のほえる声、騒々しい工場内
ここでコンプレッサーの静音とは、機械や電化製品などの稼働音が静かなこと、静音設計というように機械を設計するときに騒音値が静かになるように設計する、という風に使います。 騒音とは、快適な生活環境を阻害する騒音や振動のことで、人間にとって好ましくない音のことです。これを数値化したものがコンプレッサーの騒音値dBです。
①おすすめミニコン
エアーホークプロ コードレス式電動エアーコンプレッサー
一家に一台、車、バイク、自転車などのタイヤの空気入れ、浮輪やビーチボール、プール（遊び方要注意）などの空気入れなど、これ一台あれば楽に空気入れができます。簡易式のエアーコンプレッサーです。（取説の遊び方をよく読みましょう）
タイヤ用、ボール用、ビニール製品用にすぐ間に合うアタッシメント付きです。 背面のボタンと液晶でお好みの空気圧が設定でき、外気の空気を内部に圧縮して効率的に押し出します。
②おすすめミニコン
アネスト岩田 オイルフリーコンプレッサ エルフ FX7401
ミニタイプのコンプレッサーを探しているという人には、アネスト岩田 オイルフリーコンプレッサ エルフ FX7401がおすすめです。2万円ほどで購入できるので、初めてコンプレッサーを購入する人にも最適。
また、アネスト岩田 オイルフリーコンプレッサ エルフ FX7401はオイルフリータイプなので、煩わしいオイル交換が不要です。アルミダイキャスト化することで、軽量化を図っています。
③おすすめミニコン
イリイ TR-303EC
イリイ TR-303ECは、ミニタイプのコンプレッサーです。価格は5万円ほどと少し高額ではありますが、2馬力で強力なコンプレッサーとなります。また、オイルレスの4気筒式で、安全装置には過電流ブレーカーを2ヵ所に設置。
また、イリイ TR-303ECは静かに利用できるというメリットもあります。これまで使っていたコンプレッサーがうるさいという人は、感動すること間違いなしです。
④おすすめミニコン
藤原産業SK-11 オイルレスエアーコンプレッサーSR-045 4L
タッカー、小型ネイラー、ブラシ、空気入れなど比較的空気量の少ない機器向けのエアーコンプレッサーです。 特徴として、コンデンサーモーターを使用していますから寿命が長く、従来品より80%アップのハイブローワンタッチソケットで効率よく作業ができます。また、オイルレスですから空気にオイルが混じりません。
⑤おすすめミニコン
マキタエアーコンプレッサー一般圧AC700 5L
常圧専用の小型エアーコンプレッサーです。小型軽量が特徴で現場への運搬が大変便利です。ハンドルとショルダーベルトが付いています。高出力ですから、各種エアーツールからくぎ打ち機まで対応可能です。
⑥おすすめミニコン
マキタエアーコンプレッサー静音仕様AC461XS 8L
このエアコンプレッサーは手持ち、肩掛けで運搬可能です。運搬にこだわっています。肩にフィットするように80mm幅のワイドショルダーベルト、手も握り易いように握りに合わせたグリップ構造、コンプレッサー本体のフォルムは丸みを持たせています。
コンプレッサーの運転モード切替ができ、静音モード、静音早打ちモード、標準モード、連打ちモードの4段階で調整可能です。 エアーが不足する場合は補助タンクの増設も可能です。騒音値は59dBを実現しています。
⑦おすすめミニコン
アネスト岩田キャンベルコンプレッサーエキストラライト1/2HPオイルフリー FX9017 10L
ミニタイプのコンプレッサーであるTakagi エアーコンプレッサーは、ホワイトカラーが特徴的です。オイルレスタイプなのでオイル交換が不要なだけでなく、静かに利用できる点もおすすめ。
価格は1万円ほどで軽量のため使いやすく、初心者にも最適です。細かいゴミやホコリの吹き飛ばしだけでなく、普通車や軽自動車のタイヤ、ボールやゴムボートの空気入れなどに利用してみてください。
⑧おすすめミニコン
日立工機高圧エアーコンプレッサーEC1445H2 12L
日立工機の釘打ち機です。コンプレッサーのタンク容量も12Lでクラス最高です。減圧弁を2.0MPaにセットして、コンプレッサーの空気タンク内圧2.0MPa以下になるまで連続釘打ち数を測定したら、90mm釘の連続釘打ち本数は280本を数えました。
打ち込み速度は2本/秒となります。（相手在木材） 又コンプレッサーの本機は4つの運転モードの切り替え調整ができます。パワーモード、オートモード、静音モード、省エネモードです。 運搬もハンドル式で持ち易くなっております。その他多くの機能が盛り込まれています。
⑨おすすめミニコン
マキタエアーコンプレサーAC461XG 16L
静音設計で高出力、耐久力の見える化シリーズの対象機です。静音設計で59dBを達成。高機能コンプレッサーです。
⑩おすすめベビーコンプレッサー
アネスト岩田キャンベルフェニックスエアーコンプレッサーHX7007 24L
冷却効率にすぐれたオイル式のコンプレッサーです。 エアー機器、整備用機器など全ての機器に対応可能な機種です。オイル式ですから耐久性に優れ、ハイパワーを実現しています。タフな1馬力コンプです。騒音値が少し高いです。
⑪おすすめベビーコンプレッサー
シンセイオイル式エアーコンプレッサーEBS-25 25L
中国製ですが、値段も安く機能もまとまっているのでお値打ちのコンプレッサーです。オイル式ですから長時間の使用に耐えられます。塗装には使えません。
⑫おすすめベビーコンプレッサー
藤原産業SK-11オイルレスエアーコンプレッサーSW131-SW25MPF-01 25L
騒音、振動対策を念入りに行ってあります。新型のエアーコンプレッサーです。 ダスター、タッカー、小型ネイタ、ブラシ、空気入れなど、断続的な作業に適しています。クラス最高の65dBを達成。
⑬おすすめベビーコンプレッサー
高儀アースマンエアーコンプレッサーオイルレス静音タイプ25L ACP-25SLA
エアー充填が早いコンプレッサーダブルピストン方式を採用。2つのピストンで交互にエアーを押し出すことにより途切れなく効率的にエアー充填を行う。オイルレスですからコンプレッサーのメンテが楽です。
エアータッカーなどの各種エアー機器、DIY作業用ツール、エアブラシ、スプレーガンによる塗装、タイヤ、ゴムボート（遊び方要注意）、エアーマット（取説の遊び方チェック）などの空気入れ、などに対応しています。
⑭おすすめベビーコンプレッサー
藤原産業SK-11オイルレスエアーコンプレッサーSR-251タンク容量 30L
オイル式のエアーコンプレッサーです。耐久性に優れ長持ちします。本機はコンプレッサーの再起動時に定格消費電流の3~4倍の電流が必要です。15A以上のコンセントで20A以上のブレーカーが設置されていることを確認してください。
⑮おすすめベビーコンプレッサー
アネスト岩田キャンベルコルトHX4004 30L
このコンプレッサーは冷却効率のよいオイル式で、耐久性に優れています。 タイヤの空気入れ、エアーブロー、エアネーラ、インパクトレンチなどの作業に適しています。塗装もできるタフな1馬力仕様です。タイヤ交換も問題ありません。
⑯おすすめベビーコンプレッサー
アネスト岩田キャンベルハイパワーコンプレッサーシルフィーFX9731静音タイプ 38L
このコンプレッサーはツインピストン方式を採用。安全カバーがついています。オイルレスタイプで静音設計となっています。 1馬力のハイパワーで、スプレーガンによる塗装からインパクトレンチ、タイヤの空気入れ、エアーブローなどまで対応しています。
⑰おすすめベビーコンプレッサー
高儀アースマン静音オイルレスエアーコンプレッサーACP-39SLA 39L
このコンプレッサーは、オイルレス静音タイプです。騒音値も65dB。ダブルピストンでエアー充填が早い。 用途は、エアータッカー、各種エアーツール、DIY作業、塗装、エアーブラシ、タイヤ、レジャーボート（遊び方要注意）、マットなどの空気入れなどです。
⑱おすすめベビーコンプレッサー
和コーポレーション2シリンダーエアーコンプレッサー 40L
新型アルミシリンダーとクランクケースを搭載、2シリンダータイプのエアーコンプレッサーです。エアー充填が非常に早いです。 ベルト式ですから連続使用、長時間使用に最適です。エアー吹出圧力は調整可能です。 このコンプレッサーは、サンドブラスト、エアーブローなど大きなエアーを連続的に必要な時に適しています。
⑲おすすめベビーコンプレッサー
スーパーオイルフリーベビコン 0.2LE-8TB
スーパーオイルフリーベビコン 0.2LE-8TBは、6万円ほどで購入できるベビーコンプレッサーです。クリーンなオイルフリーエアーを供給可能にし、福だし空気量は従来の物よりもさらにパワーアップしています。
また、スーパーオイルフリーベビコン 0.2LE-8TBは騒音性を軽減させ、できるだけ小さな音で使用できるように改造。ロングメンテナンスを実現しているアイテムでもあります。
⑳おすすめベビーコンプレッサー
ナカトミオイル式エアーコンプレッサーBCP-58T 58L
このエアコンプレッサーは故障、騒音が少なく、ツインタンク方式の大型モデルです。ベルト方式が採用されています。ベルトカバー付きです。オイル式ですから耐久性は抜群によい。 農機具の清掃やエアーブロー、各種エアーツールに対応しています。
まとめ
家庭用の小型エアーコンプレッサーは非常に多くのメーカー、種類があります。機械ですから素人でも簡単に取り扱いできるものでないといけません。業務用のコンプレッサーはどこでもほとんど毎日作動しています。
そのためメンテナンスが十分されていて、故障は少ないです。小型の家庭用は、普段は倉庫の中に入っていて使う回数が少ない場合が多いですから、いざという時に調子が悪い場合が出易いので注意が必要です。
家庭用のコンプレッサーは、使用圧力、容量、騒音値などが選択のポイントとなります。機械を十分に使いこなすためには購入する前に、コンプレッサー導入の目的や仕様などを明確にしておくことが重要です。