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サトウキビの基礎から学ぶ!栽培方法&砂糖への加工方法まで徹底解説!

サトウキビと言えば、沖縄などの暖かいところで育つイメージがありますよね。しかし、意外と耐寒性もあることがわかりました。サトウキビの栽培方法や加工方法をまとめてみました。あなたの家でもサトウキビが育てられるかもしれませんよ。
更新: 2021年2月23日
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サトウキビについて知ろう

サトウキビといえば、暖かい沖縄などで地域でされているイメージがありますよね。甘いその茎や長い稲穂が「ざわわ、ざわわ」と風に揺れる姿が印象的で、歌にもなりましたよね。その名前の通り、サトウキビは砂糖の原料に使われる植物です。

その草丈は大きく、約2から3m以上にも高く育つ植物なんです。サトウキビの栽培には、熱帯作物としての特有の条件、強い日差し、乾燥、高温、水は必須です。

でも、自宅で甘いサトウキビを育てることができたらうれしいと思います。今回は、そんなサトウキビの栽培方法から収穫、砂糖の作り方や食べ方をまとめました。サトウキビの加工食品や作り方も詳しく紹介します。サトウキビの産地である沖縄にもクローズアップしていきますよ。

サトウキビの基礎知識

サトウキビとは、いったいどのような植物なのでしょうか?サトウキビは、砂糖を取るために栽培される植物で、主に茎から砂糖を採ります。サトウキビが栽培されているのは、熱帯地方の沖縄・九州・四国など広く栽培されています。

サトウキビは、常緑の多年草で、草丈が高い植物です。自生しているサトウキビは、約5mから6mまで成長するようです。

サトウキビは常緑で、斑入りのサトウキビの品種や銅葉のきれいな品種までありますよ。また、気になる寒さですが、サトウキビは比較的寒さに強い植物で、霜が当たらなければ戸外でも冬越しが可能なため一般家庭でも栽培されているんです。

サトウキビの苗は、一般的に春ごろに流通し始めます。インターネットを通じて、サトウキビのなえを入手しましょう。それでは、サトウキビの詳細情報を紹介しましょう。

科名属名

サトウキビの科名属名は、イネ科のサトウキビ属です。

原産国

サトウキビの原産国は、東南アジアやポリネシアです。

別名

サトウキビには、たくさんの呼び名がありました。例えば、甘蔗(かんしょ)や「おうぎ」「うぎ」「ウージ」と呼ばれています。これは、方言だったり「サトウキビ」を文字って呼ばれていたことがきっかけといわれています。


草丈

サトウキビの特徴は、草丈の高さです。その草丈は、約2mから3m以上にもなります。

性質

サトウキビは、意外にも若干の耐寒性がある植物です。霜に当たらなければ戸外で越冬できる多年草です。しかし、寒い風に当たると常緑の地上部は枯れる場合もあります。栽培は比較的しやすいので冬だけは気をつけましょう。また、サトウキビは耐暑性に非常に強い特徴があります。

サトウキビの栄養

サトウキビには、どんな栄養があるのでしょうか?サトウキビの加工食品として、一番有名な黒糖を見ていきましょう。サトウキビから作られる黒糖には、亜鉛・カリウム・ミネラル・ビタミンB1・B2・鉄分・カルシウム・マグネシウムが含まれているとされています。

また、黒砂糖には天然オリゴ糖の「ラフィノース」が豊富に含まれています。そのラフィノースの効能は、腸内環境を改善し、お通じの改善効果が期待できる成分です。その効能は、科学的にも高く評価されていて、サトウキビが加工した所品が機能性食品として販売されているほどなのです。

ラフィノースの効果

また、ラフィノースの効果は、皮膚炎への効果も期待できるといわれており、今詳しく研究されています。例えば、アトピー性皮膚炎や、その他のアレルギー症状・肝機能の改善について効果があるようですよ。

また、サトウキビを加工品で黒糖を生産するときに、どのくらい精製するか、ということでも本来の効果が変わってくるようです。

黒糖をほとんど精製していない黒砂糖は、「中性脂肪と悪玉コレステロールの生成を抑制する効果」があるようです。中性脂肪の生成を抑制し、肝臓でのコレステロール濃縮を抑制します。これは、黒砂糖を食べていても幾分かダイエットにもつながってくるうれしいニュースですね。

白砂糖とサトウキビの加工品「黒砂糖」

黒砂糖と白砂糖を比べてみましょう。白砂糖というのは、サトウキビの加工品である黒砂糖が精製されて、さらに透明度が増して黒から白い色に変化したものです。

白砂糖は、精製されているので、パウダー状のさらさらとした結晶になっています。そのため、体に入った時の消化吸収が非常に早いと言われています。

このことから白砂糖は、血糖値の上昇が一気に上がりやすく、そして急激に下がる、という特徴があります。しかし、黒砂糖はまったく生成されていない状態です。黒砂糖の場合は体に入ってからゆっくりと消化吸収されるので健康にもいいんですね。

サトウキビの品種


サトウキビにも、それぞれ品種があります。そのサトウキビの品種についてまとめていきます。

3つのサトウキビの品種

・銅葉サトウキビ ・サトウキビ「バリエガツム」 ・サトウキビ「竹糖(ちくとう)」 です。

銅葉サトウキビは、名前の通り銅葉をしているのが特徴のサトウキビの品種です。この銅葉の色をよく出すためには、日によく当てることがポイントです。大きく育つので庭に植えるとカラーリーフのように存在感を増してくれます。

そしてサトウキビ「バリエガツム」は、珍しい斑入りの葉を持つサトウキビの品種です。葉に入る斑の色はオフホワイトをしていて、爽やかな印象を持つサトウキビです。

サトウキビ「ちくとう」は、サトウキビの中ではかなり小型の品種です。主に四国地方で栽培されている品種で、このサトウキビの加工品は和三盆になります。

サトウキビの生産地

サトウキビは、沖縄で一番多く栽培されています。生産量の高さは、沖縄の畑の半分がサトウキビの面積という圧倒的な地元愛からきているようですね。沖縄の方言で、サトウキビのことは「ウージ」と呼ばれています。

サトウキビの生産は、九州や四国などでも活発に行われています。サトウキビを作ると、一毛作になってしまうと思いませんか?でも、サトウキビの栽培にはそんな心配はいらないようです。

サトウキビの植付けには、「夏植え」・「春植え」があり、さらに「株出し」という植え付け方法があるんですよ。そのおかげで、年中沖縄ではサトウキビを生産することができるんです。

夏植えと春植えは、サトウキビを挿し木植えで栽培します。この方法は、サトウキビの枝を挿すだけの作業です。それぞれのサトウキビは、春先に収穫され、加工品として市場に出回るようになるんですね。

サトウキビの栽培

サトウキビの栽培には、日光・水・高温は必須条件です。高温というのは、約30℃前後をいい、なんと16℃以下では思うように成長しないようです。また、サトウキビは気温12℃で生育が止るという植物です。生産量第一位の沖縄では、「春植え」・「夏植え」をしていましたね。

サトウキビを自宅で栽培したい場合は、温暖地などで栽培が可能です。その場合も一番収穫時期まで生育している「春植え」でサトウキビの栽培を始めましょう。耐寒性も若干ならあるサトウキビを、自分の庭で育ててみましょう。ここからは、サトウキビの栽培情報について紹介していきます。

場所

サトウキビは、日なたを好無植物です。サトウキビは葉が大きく背丈も高いので、風が当たるような場所では風よけをしましょう。強い風に当たってしまうと、サトウキビの葉同士がこすれてしまい傷む原因になってしまいます。

サトウキビは、若干なら寒さにも強いので関東地方より西に住んでいる人は戸外でも越冬できます。気になる場合は室内に取り込んで越冬させてください。戸外で越冬する場合は、地表をマルチングするなどをして根が凍ってしまわないように気を付けたほうがよいと思います。


土作り

サトウキビは、pH6.5前後の土壌を好むみます。日本の土壌は、自然と酸性日数いてきます。そのため土には石灰などを混ぜて中和する必要があります。サトウキビの土作りは、腐植物や赤玉土を7:3にして混ぜ合わせます。

市販で売っている草花用の培養土でも万台ありません。土には、チッソ、リン酸、カリを含む肥料をすきこんでおきます。

植え付け

サトウキビは、サトウキビの茎を2節をつけた状態でカットします。カットした茎を、15cmほどの深さに植え付けます。この時、茎を寝かせるようにして置きましょう。その上からは軽く覆土します。サトウキビをまとめて植え付ける場合は、株間30cmで植え付けます。

また、サトウキビは連作を嫌う植物です。三年ほどたつと、根詰まりをおこし生育が衰えていきます。3年に1度、春に植え替えたほうが良いでしょう。