カシオ プロトレック PRW-7000シリーズとは
PRW-7000シリーズは、それまで山岳機能のみだったプロトレックを、山、川、海と、オールマイティなアウトドア時計へと発展させたモデルです。2016年7月に発売されて以来、登山をはじめとして、アウトドアアクティビティを楽しむユーザーに高評価を得ています。
カシオ プロトレック PRW-7000シリーズの基本スペック
PRW-7000シリーズの共通的な基本スペックとしては、以下の通りです。 ・防水 20気圧防水 ・バンド カーボンファイバーインサートバンド または 樹脂バンド ・質量 95g（カーボンファイバーインサートバンド仕様の場合） 125g（樹脂バンド場合） ・高度計測 ・気圧計測 ・方位計測 ・温度計測 ・電波受信（世界6局（日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ）） ・タイドグラフ/ムーンデータ表示 ・フィッシングタイム機能 ・ベアリングメモリー ・ネオンイルミネーター ・タフソーラー ・スマートアクセス ・針位置自動補正機能 ・ワールドタイム ・日の出・日の入り ・ストップウオッチ ・アラーム ・ライト ・気圧計測グラフ 登山時など、アウトドア時計としての基本機能はすべて押さえており、まさに、マルチフィールドラインの名前通りの性能です。
カシオ プロトレック PRW-7000シリーズの外観
シックですっきりとした外観
他のプロトレックは、登山時などアウトドア時計としていかなる状況下でも、すぐに情報をよみとるための工夫からか、文字盤やベゼルにできうるかぎりガイドを表示していました。そのメカニカルな風貌に関しては、評価が分かれる部分でもあります。 この、PRW-7000シリーズは、それらのガイドを、できるだけ排除したかのように必要最低限のガイド表示しかありません。 このデザインに評価が高いユーザーレビューが多いようです。
頑丈で正確でさすが計算機のカシオっていう製品が多いなか、デザインもスタイリッシュで最高！
黒を基調とした文字盤
PRW-7000シリーズは、全モデル、アナログ部分には黒の文字盤と、白のインデックスで構成されています。 また、文字盤に埋め込まれたLCD画面も、黒を背景とした白い文字で表示されており、全体的に締まったイメージです。 登山時など、悪環境下でもコントラスト性が高く、読み取りやすい文字盤です。 ユーザーレビューでも高評価です。
文字盤の時刻の視認性はピカイチです。
アナログとデジタルの融合
アウトドア時計としての必要機能である各種計測値は、LCD画面と秒針、文字盤左下のレトログラードで表します。これにより、デジタルである数値情報と、アナログの図形情報を合わせて、より直感的に情報を得ることが出来るようになっています。 ユーザーレビューでも、アナログ表示が視認性が好評価です。
これをアナログモデルで出してくれたのは嬉しいところ。山ではアナログ時計の視認性はとても高く、一度慣れたらデジタルに戻れません。
バンドは２種類
腕時計の装着感を左右するバンドは2種類です。 〇カーボンファイバーインサートバンド プロトレックなそ、アウトドアウォッチに多いタイプの樹脂製のバンドです。 〇カーボンファイバーインサートバンド 樹脂バンドの中に炭素繊維を封入して、高い強度を実現しています。」全体的に耐久性を高めるとともに軽量化を図っています。 カーボンファイバーインサートバンド仕様の場合、樹脂バンド仕様よりも30gほど軽くなっており、これもモデルを選ぶ基準になっています。
本体の厚さは14.5mm
最近のアウトドアウォッチは、高機能化と共に大型化する傾向が有ります。 PRW-7000シリーズは、全モデル本体の厚さが14.5mmになっています。この厚さは、スントコアと同じ厚さになっており、アナログ駆動系を収めたことを考慮すると、かなり努力したことがわかります。 見た目では、厚みを感じますが、実際に装着してみると、軽量であるここと、無駄に突出していない、本体横のボタンの形状のおかげで、違和感を感じず、手首の動きにも邪魔になりません。レビューでも装着感に対し、評価が高いようです。
宝剣岳はガレ場続きでしたが、邪魔になりませんでした。
カシオ プロトレック PRW-7000 山での機能
従来からプロトレックから、トリプルセンサーと呼ばれる、気圧、温度、方位計測の3つセンサー機能の評価が高く、PRW-7000シリーズは、Ver3として堅牢性、機能性、操作性を向上しています。ユーザーレビューでも高評価です。
高度、方位や高度はサクッと数値が表示されます。
高度計測機能（気圧計測）
登山においては、一番利用する機能になる高度計測機能は、左下のALTIボタンを押すことにより、100メートル単位でLCD画面のデジタル表示で現在の高度とともに、レトログラード針で高度差を表します。 あくまでも、気圧センサーを使用した相対高度計測ですので、登山開始時の現在標高の調節が必須です。また、登山中の気象による気圧の変化により、実際の標高とは食い違う場合が有りますので、注意が必要です。
【スペック】 相対高度計（計測範囲：－700～10,000m）、高度メモリー（計測年月日・時刻・高度を最大30本マニュアルメモリー、自動記録データ：最高/ 最低高度、オート積算（上昇/ 下降）メモリー）、高度傾向グラフ、高度差インジケーター（±100m /±1000m）、計測間隔設定機能（5秒／2分毎） ※最初の3分間のみ1秒毎
方位計測機能
左上のCOMPボタンを押すことにより方位計測を開始します。LCD画面のデジタル表示で、文字盤の12時の部分が向いている方位を表示し、秒針が磁北を指します。秒針が磁北を指すことにより、登山時などに、実際のコンパスと同じイメージで方位を知る事が出来ます。 計測した地図上の現在地と目標地点の方位をメモリーし、目標地点の方位を確認しながら進むことができるベアリングメモリー機能がついています。
【スペック】 自動水平補正機能、16方位・方位の角度（0 ～ 359°）を計測、方位連続計測（60秒）、北方位指針機能、ベアリングメモリー（方位の角度、記録した方向を示す）、磁気偏角補正機能、方位補正機能
温度計測機能
右下のMODEボタンを2回押すと温度計測を開始し、LCD画面にデジタル表示します。 但し、腕に付けていると体温を拾うので、温度計測機能の意味があまりありません。腕などから外している状態で計測する必要が有ります。
【スペック】 計測範囲：－10～60℃
カシオ プロトレック PRW-7000 海での機能
PRW-7000シリーズには、従来のプロトレックには無かった、海・川での機能が付加されています。
タイドグラフ/ムーンデータ表示
右上のDISPLAYボタンを押すと、LCD画面に月齢を表示し、右下のMODEボタンを4回押すと、月齢と場所情報をもとに、LCD画面とレトログラード針が、潮の干満を表示します。
フィッシングタイム機能
右下のMODEボタンを5回押すと、月の位置と月の満ち欠けを利用して、釣りに適した時刻（フィッシングタイム）をLCD画面に表示します。
カシオ プロトレック PRW-7000 その他の主な機能
ライト（ネオンイルミネーター）
ボタンを押すことで、ネオンイルミネーターが採用されたLEDライトが点灯します。ネオンイルミネーター文字盤を明るく照らし、夜間でもはっきりと時刻や計測値を確認できます。本体を傾けることでライトが点灯するオートライト機能付きです。
タフソーラー
カシオ独自のソーラー充電システムで、時計の各機能を駆動させます。腕時計にありがちな面倒な電池交換の必要がありません。 一時的に表示を消すパワーセービング機能で無駄な電力の消費を抑えます。
20気圧防水
ダイバーズウォッチとしての防水機能を提供しています。極端に水圧がかかる場合でなければ、十分な防水を維持します。
電波受信機能（電波時計）
世界各地の時刻用電波を受信できますので、海外に行った場合も、自動的に時刻を合わせます。
【スペック】 自動受信（最大6回／日）（中国電波は最大5回／日）／手動受信、 ＜日本＞受信電波：JJY、周波数：40kHz ／60kHz（福島／九州両局対応モデル） ＜北米地域＞受信電波：WWVB、周波数：60kHz ＜ヨーロッパ地域＞受信電波：MSF／DCF77、周波数：60kHz ／77.5kHz ＜中国＞受信電波：BPC、周波数：68.5kHz ＊ホームタイム設定を受信可能な都市に設定すると、都市に合わせた局を受信します。尚、時差は選択した都市によって設定されます。
針位置自動補正機能
電波受信時の針の位置がずれていると、電波時計として正しい時刻を示すことが出来ませんが、この機能で、位置を自動的に補正します。
気圧計測グラフ
気圧計測グラフLCD画面に表示されます。従来のプロトレックも同機能がありましたが、PRW-7000シリーズでは従来の2時間毎から30分毎に変更されています。これにより急激な気圧の変化を知る事が出来ます。
スマートアクセス
時・分・秒に、別々の駆動用ドライブを採用し、それぞれの針を多彩に使用し、計測値の表示に使用しています。
無反射コーティングサファイアガラス
キズに強いサファイアガラスに無反射コーティングを行い、文字盤が見やすくなっています。
カシオ プロトレック PRW-7000シリーズは７モデル
PRW-7000シリーズは７モデルと、同一型番ではモデルが多い設定になっています。それぞれの違いは、デザインとバンドの形状、重量のみで機能の違いはありません。PRW-7000TN-8JRのみが、並木敏成氏特別仕様で、フィッシングタイムアラーム機能が追加されています。 どれも、登山をはじめとしてアウトドアアクティビティで充分な機能が持っていますので、デザインとバンドの使いやすさで選ぶことになるでしょう。
カシオ プロトレック PRW-7000TN-8JR
プロフェッショナルアングラーである並木敏成氏のモデルです。フィッシング機能が強化され、フィッシングタイムアラームが追加されています。グレーのバンドと、赤いレトログラードの文字盤が印象的です。 デザインに高評価のユーザーレビューが多いようです。
カッコいいです。写真よりも実物の方が断然カッコイイです。装着感は抜群にいいです
カシオ プロトレック PRW-7000FC-1BJF
ベゼルやバンド、インダイアルまで落ち着いた黒で配色したオールブラックのデザインで、登山から、普段使い、フォーマルまで違和感なく着用できます。 ユーザーレビューでもそのブラックデザインが購入動機の方が多いようです。
このブラックアウトの配色は、オンオフ構わずに使えます。バンドも高級感もあり、質感が高いので冠婚葬祭でも違和感なく使用できます。
カシオ プロトレック PRW-7000-3JF
視認性を確保しつつ、アウトドアシーンに馴染むアースカラーのモデルです。自然派のイメージが、ユーザーのレビューでも好評でした。
思っていた通りのアースカラーで、とてもカッコいいです。
カシオ プロトレック PRW-7000-8JF
PRW-7000-3JFと同じアースカラー仕様ですが、こちらは、かなり黒い緑色です。真っ黒でもない、落ち着いたシックなカラーがレビューでも評価されています。
全体に落ち着いたカラーリングで、ベゼルも文字盤もweb画像ほどに真っ黒には見えません。
カシオ プロトレック PRW-7000FC-1JF
インデックスを大きく設定し、アウトドアや登山での視認性を高めています。オールブラックのモデルで、バンドに、樹脂を使用し、ダブルロック・スライドアジャスト機構付きワンプッシュ三つ折れ式中留方式を採用しています。このバンドがレビューでも好評でした。
ベルト調整は多少手間取りましたが微調整できるとこも良い
カシオ プロトレック PRW-7000-1BJF
ベゼルのゴールドのラインが、アウトドアウォッチらしくない雰囲気を醸し出しています。デザインで高評価のレビューが多くなっています。
カシオらしくない（？）大人っぽい時計だという感想。
カシオ プロトレック PRW-7000-1AJF
カーボンファイバーインサートバンドと、ベゼルのホワイトラインがおとなしめにデザインを抑え、登山を始め、どんなシーンでも違和感なく使える時計と評価が高く、レビューでも評判です。
飽きのこないシンプルなデザインで、好感が持てます。
PRW-7000シリーズはオールラウンド
カシオ プロトレック PRW-7000シリーズを一挙にご紹介しましたが、全体的に共通的なレビューとしては、高機能に対する評価と共に。アウトドアにもビジネス、カジュアル、フォーマルまで、オールラウンドに使用できるとの評価が高かったようです。本体部分、特にベゼルなどにメタル感、サイバー感を排除していることによる印象が強いのでしょう。 予算の関係で、１本ですべてこなしたい方、シーンのよって、付け替えるのが億劫な方などには、最適にシリーズと言えるでしょう。
”カジュアルにも、ちょっとしたフォーマルにもオシャレに使えるので、万能と言っても良い” ”若干レジャー感が強い感じがするかなと懸念していましたが、腕にはめてみると、全く問題なかった。”
”釣りにも仕事にも使えそうで、とってもカッコいいです。”
まとめ
いかがでしたか？ 登山を始め、アウトドアを楽しむ人の中では、今、一番注目のPRW-7000シリーズは、全モデル高機能であることはわかって頂けたと思います。全て、登山用などの機能には問題無いので、デザインや材質、質感など、あなたのお好みで選んでください。 ぜひ、PRW-7000シリーズで、より上質なアウトドアライフを楽しんでみませんか？