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アクリル板とは?特徴や種類、押し出しとキャストの違いをご紹介!

アクリル板を知っていますか?アクリル板は、「プラスチックの女王」といわれているほど透明度が高い材質です。そんなアクリル板の特徴や種類、カット方法、耐久性など詳しくご紹介していきます。気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
更新: 2021年12月31日
naru
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目次

アクリル板の特徴

アクリル板は透明度が高く、私たちの生活の中で何気なく使われているアクリル板ですがその優れた特徴について知っていますか?水槽、看板、文房具などいろいろなものに加工されて使用されています。アクリル板の特徴についてまとめたのでご紹介します。

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アクリル板の特徴1「透明感」

アクリル板の特徴は、ガラスのような透明度を感じることができます。ガラスの光線透過率は92%に対し、アクリル板は93%です。つまり、アクリル板はガラスよりも透明ということになります。

そしてガラスより軽いのもいいところですね。場所によってはガラスの代わりに使用されている場所もあります。上質な質感から、「プラスチックの女王」と呼ばれています。

アクリル板の特徴2「加工の自由度」

アクリル板の特徴は、その加工のしやすさにあります。切断、穴あけ、面取り、磨きなどいろんな加工を楽しむことができます。切り方も簡単で初めてでも失敗しにくいです。ガラスの加工より簡単なのもいいですよね。

また、接着剤で貼り合わせることもできるので加工の幅が広がります。また、アクリル板にコーティングすることによって紫外線カットや反射防止など機能を付けることができますよ。

アクリル板の特徴3「耐久性」

アクリル板の特徴は、耐久性に優れているところです。太陽や雨などの天候に対しても、さびてしまったり劣化したししにくい特徴があります。アクリル板の表面の固さは、ほぼアルミニウムと同じです。

耐衝撃強度はガラスが1に対してアクリル板はその10倍あります。万が一割れてしまったとしても、ガラスのように破片が飛び散ってしまう心配がありません。

耐久性に優れているので、屋外での使用も問題ありません。なので、自転車のランプレンズ、電飾看板カバーにも使用されています。安全性から考えると、アクリル板は高電圧にも耐えることができます。


アクリル板の種類

アクリル板には、無色透明なものから色透明、色半透明など様々な色と種類がそろっています。厚みに関しても様々な厚みのものがあり、用途に合わせて使用することができます。

さらに、すこし加工を加えることによって片面マットや両面マット、カスミ加工などの見た目も変えることができます。そんなアクリル板には2つの種類があります。押し出し材とキャスト剤というものがあります。この2種類の特徴や価格について説明します。

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押し出し材

押し出し材は、粘土状になっているアクリル樹脂をローラーで押し出して作ったアクリル板のことです。板の厚さは、最大で20mmまで作ることができます。また、大量生産が可能なので、価格も安いのが特徴です。

特性としては、溶剤接着に向いていたり熱を加えることによって曲げ加工がしやすいです。 押し出し材は、温度や環境の変化に弱いというデメリットがあります。ヒビが入りやすく、切り方も高速切削加工には向いていません。

とにかく、熱に弱いのがデメリットです。色の種類が少ないのも難点ですね。

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キャスト材

キャスト剤は、2枚のガラスの間にアクリル原材料を流し込んで硬化させて作ったアクリル板です。押し出し材に比べると硬度が高く、反りが出にくいです。高速切削加工などの熱がかかる切り方に向いています。色の種類も多く、板の厚さも厚いものが作れます。

キャスト剤のデメリットは、板の厚さにバラツキを感じます。キャスト剤は手作業で作るため、価格が高いです。溶剤接着加工に時間がかかり、接着も弱いです。

アクリル板の切り方

アクリル板をカットするとき、プロの方はレーザー加工機を使ってカットしていきます。ですが、普通の人は持っていませんよね。アクリル板のおすすめのカット方法についてご紹介します。


アクリルカッターを使おう

普通のカッターを使ってしまうと断面がガタガタになってしまいます。しかし、アクリルカッターを使うことによってきれいな切り口でアクリル板を切ることができます。アクリルカッターは、ホームセンターや最近では100均でも購入することができます。

価格の手ごろなものがあるので探してみてください。他にも、カッターマットや滑り止めつきカッター定規があると便利ですよ。

アクリルカッターの使い方

アクリルカッターでアクリル板を切る方法について説明します。アクリルカッターは、アクリル板をカットする専用のカッターです。そのため、刃がかぎ型になっています。この刃の形はアクリル板に溝を掘りやすいようになっています。

カッターマットの上にアクリル板を置いたら、カットする場所に軽く切り込みを入れていきます。できるだけ弱い力でカットしていきましょう。徐々に力を強くしていき、アクリル板の厚みの半分まで溝を掘っていきます。

溝ができたらあとは折りたたむだけでパチンときれいにカットすることができます。

アクリル板の加工方法

アクリル板の加工方法について説明します。切る、削るだけでなく仕上げをしたり面取りをしたりする必要があります。これから詳しい加工方法についてみていきましょう。

加工方法1「面取り・仕上げ」

アクリル板をカットした後は、断面でけがをしてしまわないようにきれいに整える必要があります。サンドペーパーややすりを使用して仕上げていきます。サンドペーパーは400番から初めて1200番まで使ってください。

徐々に目の細かいものに変えていきましょう。 面取りはスクレーパーという道具の側面を使って行います。スクレーパーはホームセンターなどで販売されています。

スクレーパーの側面の刃を、アクリル板に対して45度に当てるようにしましょう。軽くこすっていくように作業していきます。

削りかすが糸のようになっていれば削れている証拠です。 仕上げに研磨剤を使用して光沢を持たせてあげましょう。柔らかい布に研磨剤を付けて磨いていきます。磨く前にアクリル板についている汚れをしっかりと拭き取ればもっときれいになります。


加工方法2「曲げる」

アクリル板を曲げるための加工方法を紹介します。実は家にあるもので簡単に曲げることができます。それは、「オーブントースター」です。オーブントースターを使うときは、温めすぎに注意していれば失敗することなく曲げることができます。

アクリル板をオーブントースターで温めて、手袋をした手で曲げていきます。ポイントはとにかく早く行うことです。 他にも、ヒーターキットという道具を使ってもアクリル板を簡単に曲げることもできます。価格は6000円程度で高価なものではありません。

ヒーターの中央にある金属部分を温めてからアクリル板を当てることで曲げの加工を行います。すこしずつ行うことが、失敗しないコツです。

加工方法3「接着」

アクリル板は接着剤で接着することができます。接着剤を使用して接着する場合は、接着したい場所の反対側をセロハンテープで固定します。固定したら注入器を使用して内側から接着剤を流し込んでいきます。接着剤が乾いてからセロハンテープをはがして完成です。

幅広い使い方があるアクリル板

身近に使用されているアクリル板は、テーブルマットや商品ケース、フォトフレーム、収納ケースなどです。ガラスと同じように使うことができます。他に使用されているものを上げると、水槽にもアクリル板はよく使われています。

透明で魚が見えやすく、万が一落としたとしても割れにくい強度を持っています。船や飛行機の窓にもアクリル板は使われていますよ。板状のものだけでなく、パイプや丸棒などの形状のものもあります。

アクリル板は耐久性に優れていて、とても軽く加工しやすい材料です。いろいろなモノづくりに向いています。アクリル板を使って初めてDIYする場合は、簡単に作れるフォトフレームを作ってみてはいかがでしょうか?アクリル板のいいところを感じることができると思いますよ。