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【DIYの重要アイテム】ワッシャーとは?気になる効果や役割をご紹介!使い方も!

ワッシャーとは何か、そしてどのように使われるのか、種類はいろいろあるのか、実際どういうところに使われているのか、などなどを紹介します。実はワッシャーとはとても大事な役割を果たしているのではないでしょうか、部品の重要性がわかります。
更新: 2021年11月29日
tryyua
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目次

はじめに

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ワッシャーの名前は知っているけど物が分からない、反対にこの平たい工業用品見たことあるけど名前が分からない、という方がいるはずです。そこでワッシャーとは何か、使用用途や役割はどうなっているのか、実際にどのように使われているのか、などを紹介したいと思います。

ワッシャーとは

漢字で書くと平座金

ワッシャー、漢字で書くと平座金というのですが、ネジやボルトを締めるときに使われるものになります。ネジやボルトが締められている部分をよく見てみると、丸くて平たいものが座面と締め付け部分の間に挟まっているのが分かると思います。

ワッシャーの表記

日本語ではワッシャーと呼ばれたり平座金と呼ばれています。英語ではplain washer(直訳だと平たいワッシャー)や単にwasher、中国語だと平垫圈と表記するそうです。JISではJIS B 1256となっています。

ワッシャーの種類

丸くて平たく、真ん中に穴が開いている、ワッシャーはそんな感じの部品ですが、多くの種類が存在しています。また、ワッシャーを取り扱う企業によっては金属製のワッシャーを「平座金」、非金属性のワッシャーを「平ワッシャー」という意味で定義するところもあるそうです。

平座金(平ワッシャー)

既に上記で紹介しているこのような平たいワッシャーを平ワッシャーといいます。締め付ける穴径がネジやボルトより大きい物や柔らかい材料に締め付ける際に軸力に合った座面を得るのが難しい場合があります。そのような時に平ワッシャーを使うことで軸力に対して十分な座面を確保することができるのです。企画はJIS B 1256となっています。


ばね座金(スプリングワッシャー)

平座金とは異なり、平らではなくスプリングみたいな形状をして繋がっていないワッシャーのことをばね座金、またの名をスプリングワッシャーといいます。平座金に切れ込みを入れてねじったような形状となっています。

このねじれがスプリングワッシャーに置いて最も重要な個所となります、というのもこのねじれが緩み止めの役割を果たすだけでなく、万が一ネジやボルトが緩んだ際にそれらが脱落しないために機能するのです。

上記で少し触れましたが、スプリングワッシャーの意味は緩み止め防止と緩んだ時の脱落防止です。実際の取り付け方は、ネジの頭側に挟んだり、ナットと締め付け部の間に挟むようにします。それによって部材に食い込むようにな状態となって緩み止め対策となるのです。

ワッシャーの寸法表記

ワッシャーの寸法表記は基本的に、内径(呼び径)x 外径 x 厚み、このように表記されることになります。内径というのはワッシャー中央にある穴の直径のことです。外径はワッシャー自体の直径を指しています。これを理解しておけばワッシャーの寸法を見ても慌てずに落ち着いて読み取れると思います。

いろいろな寸法を見てみる

スプリングワッシャーのサイズを実際の製品を例に見てみたいと思います。寸法はISO小型規格に沿ったものを基にします。M1.0という呼び径のワッシャーは1 X 2.5 X 0.3(mm)という寸法になっています。このまず最初の1が内径(呼び径)です。その次に来ている2.5がワッシャーの外径を示す2.5mmで、最後の0.3mmがワッシャーの厚さが0.3mmということを示しています。

M10のワッシャーを見てみましょう。ISO小型規格のM10ワッシャーは10 X 18 X 2.0という寸法です。これは、呼び径が10mm、内径も10mmです。ワッシャーの外径は18mmとなっていて、厚さが2.0mmとなっています。次に、JIS規格のものワッシャーを紹介します。JIS規格のワッシャーだと寸法はM10の10 X22 X 1.6です。

呼び径と内径は10mmで外径は22mm、そして厚さは1.6mmとなっています。同じM10でも規格によって寸法が異なる、つまり種類が違うとわかります。購入する際は気を付けましょう。

ワッシャーの用途・役割


緩み止め

ワッシャーの役割のひとつが締め付け部の緩み止めをすることです。平座金を1枚挟むことで、ネジやボルトを締め付けた際に広い面積(ワッシャーの面積分)を押さえつけることができます。そのように押さえつけることでワッシャーを使わないときよりもしっかり締め付けることができるのです。

座面を安定させる

ワッシャーには座面を安定させる役割もあります。ボルト径が締めこむ穴の穴径よりも小さい場合にワッシャーを使います、それによって座面が安定化するようにするのです。

また、ワッシャーを使わずにネジやボルトを締めこむような使い方をするとそれらの頭が締め付け部にめり込んでしまい、見栄えとしても整備的にも良くありません。そのようなケースが起きないようにワッシャーを挟ませる使い方をしましょう。

非金属性のワッシャー

ここまで紹介したワッシャーは金属のワッシャーでしたが、中には非金属のワッシャーもあります。非金属、つまりはゴムや樹脂、シリコンなどの材料を用いて作られたものも平座金(ワッシャー)と呼ばれるのです。このような非金属性の平座金は、気密性を高めるために使われたり、締め付ける部品に傷がつかないように守る、というような使い方がされます。

ワッシャーが使われる物

では、ワッシャーはどのようなものに使われているのでしょうか。上記の説明の通り、ネジやボルトと締め付け面の間に挟まれる役割があるのですが、実際には何に使われているのかといいますと、様々です。身近なもので紹介しようと思います。

ミニ四駆

ひとつめはミニ四駆のローラー部分です。ミニ四駆にワッシャーが使われる意味としては、ローラーとシャーシの間に挟まれることで、コース衝突時の衝撃を分散してビスの破損を防ぐ効果があります。小サイズのワッシャーでも重要な役割を果たす例の1つです。

また、ローラー取り付け部だけでなく上記の写真のようにパーツとパーツをネジで取り付ける場合にもワッシャーが使用されています。ある程度強くネジを締めこむ必要があります。その際に緩み止めの役割や締め付け部の陥没を防ぐ効果があります。


自動車

自動車にもワッシャーが使用されています、しかし普段なかなか見かけることはありません。そこで見えやすいところに使われているワッシャーを紹介したいと思います。今回は私の所有する車(競技に使用しているもの)に使われているワッシャーたちを紹介します。

まずは、リアバンパー固定部です。リアバンパーが脱落しないよう、表側から穴を開けてボルトで固定しています。ボルトを締めた際にバンパーが陥没しないため、しっかり締め付ける役割のため、そしてボルトにかかる力を分散させるため、ワッシャーを使用しています。

モータースポーツ(レースやラリー)のレギュレーションで取り付けを義務されているロールケージ、そのロールケージの取り付け部分にもワッシャーが使用されています。ワッシャーの上からナットを締め込み、取り付け部分が外れないように緩み止めの役割を果たしています。ちなみに、ロールケージが組まれると車の剛性を高める効果があります。

まとめ

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ワッシャーは薄っぺらい小さな部品で何にどう使われているのかわからないという方がいるかもしれません(実際僕も最初はあまりよくわかっていませんでした)。しかし様々なものを固定した時にものを傷つけない、陥没させない、緩ませない・緩んでも部品を脱落させない、といった重要な役割を果たしているのです。そう考えると、意味のある貴重な部品という認識ができると思います。

今回はワッシャーの特徴や使い方を紹介しました、しかしワッシャーのように身近にあるけれど用途が良くわからないという部品はまだ他にあるはずです。全てを知ろうとせずとも、ワッシャーのような身近にあるものが使われている意味を考えるようになれば、そのもの自体を今まで以上に大事に扱おうという気持ちになるのではないでしょうか。