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エアーコンプレッサーとは?用途に合わせた選び方と基本の使い方をご紹介!

家庭用のオイルレスなエアーコンプレッサーは、DIYの便利な道具として高い人気があります。エアーツールという器具を組み合わせることで、様々な使い方ができるんですよ。エアーコンプレッサーの構造から使い方、静音性や容量など、用途に合う選び方をご紹介していきます。
更新: 2021年3月11日
gauyorim
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エアーコンプレッサーについて

エアーコンプレッサーといえば、空気が吹き出す機械=車のタイヤの空気入れ、と思われている人が多くいます。たしかにタイヤへ空気を入れられますが、用途はそれだけじゃありません。

エアーツールという器具を取り付ければ、タイヤなどのボルトを締めたり外したりできますし、クギの打ち込み、塗装もこなせます。空気入れの用途では、タイヤ以外でもボールや浮き輪に使えますよ。

エアーツールか電動工具か

DIYをするなら工具が必要になってきますよね。電動工具のメリットは電源があればすぐに使えること。デメリットはパワーがあまり強くない、水まわりの作業で感電の恐れがある、モーターから火花が散って火災の危険性が多少なりともある、ということです。

エアーツールのメリット/デメリットは、ざっくりいうとこの反対になります。それと初期費用のかかる難点を持ちますが、空気を入れられるのが利点です。

エアーコンプレッサーの構造

エアーコンプレッサーの構造は、簡単にいうとエンジン付きのタンクになっています。このタンクは圧縮した空気をためるものです。圧縮された空気は、圧縮されていない状態へ戻るために強い力が発生します。

エアーコンプレッサーから空気が勢いよく吐き出されるのは、これが理由なんですね。そしてこの空気の力を様々な用途に利用する、というのがエアーコンプレッサーの構造になるわけです。

エアーコンプレッサーの使い方

エアーコンプレッサーの基本的な使い方を説明します。エアーコンプレッサーのシンプルな構造を分かっていれば、使い方もすんなり理解できますよ。圧縮した空気をためて、強力な空気圧を発生させ、その力を利用してエアーツールを使っていきます。

電動工具であれば電気が動力源になります。エアーコンプレッサーの場合は空気圧がエネルギーです。でも空気を圧縮するエンジンには電気を使いますよ。

エアーコンプレッサーの使い方.4-1

いきなりエアーコンプレッサーを作動させるのはちょっと待ってください。先にエアーツールを装着します。そろえた様々なツールの中から用途にあったものを選んで、エアーコンプレッサーにしっかりと装着してくださいね。

エアーコンプレッサーの使い方.4-2


エアーコンプレッサーにエアーツールを装着したら、エアーコンプレッサーのコードを電源へ入れて、エンジンを作動させてください。現在どのくらいの空気圧なのかが分かる付属の圧力計を確認しながら、決まった圧力になるまで空気圧を上げていきます。

エアーコンプレッサーの使い方.4-3

エアーコンプレッサーのタンクにためる空気圧が決まった圧力になったら、自動でエンジンが止まります。つねに圧力計を見つつ自分で調整する必要はありません。

エンジンが止まれば、十分な空気圧になっているので使用が可能です。空気圧の力でエアーツールを動かし、サクサクと作業をこなしましょう。エアーコンプレッサーは漏電や火花の心配はありません。安心感がありますよ。

エアーコンプレッサーの使い方.4-4

エアーコンプレッサーをある程度使っていれば、エアーコンプレッサーのタンクに入っている圧縮された空気がなくなってきます。なのでまた空気圧を上げる必要があります。

決まった空気圧まで上がるとエンジンは自動で止まりました。同じように決まった空気圧まで下がると、エンジンがまた自動で作動し空気圧を上げてくれます。これをループしてエアーコンプレッサーを使っていきます。

エアーコンプレッサーの選び方

エアーコンプレッサーの構造や使い方が分かったら、実際に使ってみたくなりませんか?DIYで苦労していた作業がラクになりそうだからと、手頃な価格のエアーコンプレッサーをすぐ購入してしまうのはNGです。

自分の用途をしっかり把握しておかなければ、後で後悔するハメになってしまいます。家庭用のエアーコンプレッサーでもそこそこの価格になります。安いものではないので、ちゃんと選びましょう。

家庭用のエアーコンプレッサーにも種類がある

エアーコンプレッサーは家庭用でも種類が多くあります。基本的な構造にあまり違いはないのですが、タンクの容量、馬力、オイルレスかどうか、空気の吐出量、静音性、サイズなど、大きく変わってきます。

それに最初によく調べておかないと、使いたかったエアーツールが装着できないなんて事態になることも。下項よりエアーコンプレッサーの選び方のポイントを説明していきます。

エアーコンプレッサーの選び方/オイルレス

エアーコンプレッサーは大きく分けると、乾式と湿式の2種類になります。乾いているか湿っているかの違いは、オイルレス(オイルを使用しない)か、オイルを使用するかということ。

乾式がオイルレス、湿式がオイル使用にあたります。この違いはエアーコンプレッサーの構造に関わってくることで、使用時間や耐久性に影響してきます。それぞれの特徴を解説します。

オイルレスなエアーコンプレッサーの特徴

安価な家庭用のエアーコンプレッサーに多いのが、オイルレスの乾式です。エンジンを動かしている際にオイルが使われないので、連続して使う時間が短くなる上、耐久性もおとります。

簡単な構造をしているために、価格が安くおさえられているんですよ。DIYに使うならオイルレスがちょうどいいです。空気を吹き付けたりする用途や、塗装に向いています。

オイル使用なエアーコンプレッサーの特養


オイルは車のエンジンオイルと同様にエンジンの潤滑油(じゅんかつゆ)です。なのでオイル使用の場合は、オイル交換をする必要がでてきます。

手間がかかる分オイルのおかげで、静音性があり、連続使用時間が長く、耐久性に優れるというメリットを持ちます。ただ、エアーコンプレッサーから吐き出す空気にオイルが混じってしまうので、吹き付けたり塗装する用途には使えません。

エアーコンプレッサーの選び方/出力

エアーコンプレッサーの出力とは、馬力のことです。出力の高いエアーコンプレッサーは、当然ながら空気の圧縮力も高くなります。でも出力の高さに比例して価格とサイズも上昇します。分かりやすいですよね。

自分の用途や、どのくらい使うのかなどをよく考えて選ばないといけません。出力のみを見れば高い方がいいのですが、選ぶポイントはそこだけじゃないことに注意してください。

高出力なエアーコンプレッサーの注意点.2-1

出力とともに大きくなる価格とサイズ。高額のエアーコンプレッサーを購入しても、高出力が必要ない場合は意味がありません。あまりひんぱんに使わないのであれば元が取れないため、損をしてしまいます。

家庭用として使うだけでもDIYにこっていて、道具にお金を惜しまないということであればいいのですが、大きなサイズはどうしようもありません。使い勝手に悪影響を与えてしまうことになります。

高出力なエアーコンプレッサーの注意点.2-2

高出力の注意点は他にもあります。エアーコンプレッサー本体の価格だけでなく、出力が高いと消費電力も増えるので、電気代が高くなってしまいます。

それに家庭用の電源では、高出力なエアーコンプレッサーが必要とする電圧が足りないといった事態になる可能性もあるんです。エアーコンプレッサー本体と電気代のコストパフォーマンスや、使用する環境で問題なく使えるのかを確認しておきましょう。

エアーコンプレッサーの選び方/吐出量

DIYの道具としてエアーコンプレッサーを手に入れたら、塗装にも使いたくなるはず。どのエアーコンプレッサーでもスプレーガンというエアーツールがあれば塗装ができます。ですがキレイに仕上げられるとは限りません。

まんべんなくフラットに塗料をぬるためには、エアーコンプレッサーの吐出量とタンクの容量が重要になってきます。塗装する対象物が大きいほど、吐出量とタンクの容量も大きい方が良いのです。

塗装に必要な吐出量とタンク容量

エアーコンプレッサーの選び方のひとつとしてスペック確認をします。吐出量をチェックするなら「L/min」という部分の数値を見てください。1分間に数値リットルを吐出するという意味になります。

一般的なDIYの塗装であれば、吐出量は80L/min、タンクの容量は30Lぐらいが目安。塗装のひんどが少なかったり、小さなものだけが対象物になるなら、もっと低い数値のエアーコンプレッサーで十分ですよ。

エアーコンプレッサーの選び方/静音性

環境にもよりますが、エアーコンプレッサーでもっとも困ることは騒音じゃないでしょうか。エアーコンプレッサーははっきりいってウルサいです。自分だけなら耳せんでもつければ問題ないのですが、気になるのはご近所さんですよね。

しょっちゅうエアーコンプレッサーの騒音を出していると近所迷惑になりかねません。せっかくふんぱつして購入したエアーコンプレッサーが満足に使えないのは悲しすぎます。

静音性のあるエアーコンプレッサーを選ぶ


騒音は出せないからエアーコンプレッサーをあきらめる、というのは判断が早すぎます。静音性をそなえたエアーコンプレッサーがあるんです。とはいっても、まったく音が出ないわけじゃありません。

ただ、通常のエアーコンプレッサーよりも確実に音が小さくなっています。静音性のあるタイプでも音の大小は機種によって異なりますが、ご近所さんの耳を気にすることは少なくなるはずですよ。

エアーコンプレッサーの騒音レベルを知る

エアーコンプレッサーがどのくらいの騒音を出すのかもスペックから確認できます。「dB」という部分の数値が、音の大きさを表しています。これは「デジベル」と読み、数値が大きいほど音がウルサくなります。

静音性をそなえたエアーコンプレッサーが高額だったのは過去の話。今では静音性の有る無しによる価格差はあまりありません。でも高額なエアーコンプレッサーの方が高い静音性を持ちます。

エアーコンプレッサーの選び方/タンク容量

圧縮した空気をエアーコンプレッサーのタンクにどれだけの量をためられるのかが、タンク容量です。使い方の項で説明した通り、タンクに圧縮した空気がたまるのを待つ→使用するとタンク内の圧縮空気がなくなる、というのをリピートして使い続けることができます。

エアーコンプレッサーのタンク容量が大きいと、圧縮空気がたまるのを待つまでの時間が短縮されるので、連続使用時間が長くなります。

エアーコンプレッサーの選び方/サイズ

エアーコンプレッサーのサイズも選び方として重要です。業務用のような大型のエアーコンプレッサーは重いので、個人がおこなうDIYには不向きです。何より置き場所に困りますよ。

家庭用にエアーコンプレッサーを購入するなら、タンク容量が10Lほどの小型エアーコンプレッサー、大きくても30L前後の中型エアーコンプレッサーぐらいでこと足ります。

エアーコンプレッサーのまとめ

エアーコンプレッサーの構造から基本的な使い方、選び方を解説してきました。エアーツールを使えば様々な用途に使えます。電動工具に比べて安全で強力な上、空気を入れることもできますよ。

よくDIYする人はぜひとも欲しい道具です。エアーコンプレッサーは、用途をよく考えてから購入しないといけません。使い勝手やコストパフォーマンスなどをふまえて十分に検討してくださいね。