ジャッカルのチビタレル
1.川島勉プロデュース
バスの本能に刺激するビックベイトのブルーギル型「ガンタレル」。そのガンタレルの基本性能を維持しつつ、無数に点在している全国各地のスモールフィールドに合わせ「リサイズ」したのが「チビタレル」となります。コンパクトになったことで今まで以上に使いやすくガンタレルとチビタレルのサイズによる使い分けでフィールドに合わせた選択「マッチ・ザ・ベイトフィッシュ」が可能となりました。
ジャッカル・チビタレルのLength・Weight
チビタレルの情報
○名前 チビタレル ○長さ 130ミリ ○重さ 43.5グラム ○タイプ フローティング ○フックサイズ フロントST46TN♯2 リアST46TN♯3 ○価格 \3,200(2018.1.現在)
チビタレルの細かな部位
コンパクトボディ
ガンタレルをコンパクト化したことで今までは難しくてキャストしづらかったポイントへも果敢に挑むことが可能となりオリジナルとのサイズの使い分けで様々なポイントへ攻め入ることが可能となりました。
両サイドの胸ヒレ
チビタレルの両サイドに存在する胸ヒレは安定性の高い泳ぎを魅せ、ジャーク時によるチビタレルのひっくり返りを制御しています。そして両サイドの胸ヒレは少し角度を付けてやれば「リップ」としての使い方・役割を果たすことが可能で最大70センチ前後の潜行深度が実現可能となりました。
ベアリングスイベルラインアイ
チビタレルのベアリングスイベルラインアイはキャストの際に起こりうる回転によるラインの「ヨレ」を大幅解消。そして、スイベルフックアイ使用によりバラシを軽減しています。
テール先端アイ
チビタレルのテール部の先端にはアイが存在しアシストフックを付けたりやフェザーを巻いたりとアングラー自身の思い付き・アイデアで様々な可能性を秘めたカスタマイズが可能となっています。
ジョイント
チビタレルのジョイントは多ジョイントプラグとなりますがロッドワークにより180°の振り返りターンが可能となっており、滑らかな泳ぎでクランキングに対応しS字アクションもピッチの細かい動きとなっている。
チビタレルの兄弟と違うところ
1.ジャッカルのガンタレルとチビタレル
チビタレルはガンタレルの性能を引き継いだジャッカルの小型ビックベイトですがやはり全てがガンタレルと一緒ではなく違いのある部分も存在しました。まず始めに「ジョイントの比率」ガンタレルは2番目が長く3番目のテール部は短い構造になっていますがチビタレルは逆に2番目が短く3番目のテール部が長くなっています。おそらく切れのあるアクションを生み出すための改善化と考えられます。
2.ジャッカルのガンタレルとチビタレル
次にフロントフックの場所が少し変わっていることです。ガンタレルのフロントフックは胸鰭のほぼ真下にあるのに対しチビタレルは少し移動した鰓のほぼ真下にフロントフックが付けられています。これは恐らくリアフックとの絡まり防止の意味で少し離したのではと考えられますね。
ジャッカルのギル系ビックベイト
大きさも見た目もパッと見は似てる「ギロン」
ジャッカルのチビタレルはブルーギル系のビックベイトとなります。そして同じくジャッカルから出ているブルーギル系のギロン。同じブルーギル系の大きさのあまり変わらないビックベイトですが実際どちらが良いのか、気になるところです。チビタレルとギロンのスペックを比べてみるとチビタレルはギロンよりも大きく自重も重いことが分かりました。そして、チビタレルはフローティングタイプなのに対してギロンはシンキングタイプとなります。
チビタレルとギロン
その他にもチビタレルにはテールの先端や顎下にアイが付いておりカスタムができる使用ですがギロンにはありません。ただし、その分値段はチビタレルの方が高い価格となっています。チビタレルはギロンに比べボディの厚さもあり胸ヒレが付いています。実際フィールドでキャストしてみると動きにもやはり違いがありギロンに比べチビタレルの動きは滑らかでより本物のブルーギルに近いと感じられます。そして、チビタレルには振り向きターンの180°回転アクションが備わっているのでやはりバスへのアピールではチビタレルが一歩上かなと感じます。
チビタレルのアクション
ガンタレルの特徴も健在
チビタレルのただ巻きアクションはスラロームアクションのゆったりしたものとなり、ガンタレル最大の特徴であった180°回転する人気「振り向きターン」も健在でチビタレルでも可能となっています。そして、バイトまでには至らずチェイスのみの場合はトゥイッチを加えて激しく「バスを威嚇」することができます。
チビタレルの人気カラー
チビタレルの人気カラーバリエーション
チビタレルには現在14種のカラーが発売されています。「RTシルバーミラーヘラ」カラーや「RTブラックピラルク」カラー「RTカワシマアルビノギル」カラー「ウロコホロチギル」カラー「ブラックインパクトギル」カラー「RT野池ギル」人気カラー「RTゴーストギル」カラー「RTスポーンギル」カラー「HLブルーギル」カラー「ミエマス」カラー「チャートバックブルーギル」カラー「ダイイングゴールドシャイナー」カラー「ダイイヌグワタカ」カラー「HLビジブルピンクギル」人気カラーとなります。
チビタレルに最適なバスロッド
バスロッドタックル
チビタレルはビックベイトとしては軽量でその自重は43グラム程となります。基本、ビックベイトはビックベイト専用ロッドタックルが必須となりますがこのチビタレルは43グラムと軽量なことからビックベイト専用ロッドタックルを使わずとも扱うことが可能となります。MHロッド(ミディアムヘビー)やHロッド(ヘビー)クラスのロッドさえあればチビタレルをロングキャストすることも可能となります。
チビタレルの推奨ライン
チビタレルに使用されるラインは川島プロによると推奨ラインがフロロの14から16ポンドとのことです。チビタレルの兄弟であるガンタレルはフロロの16ポンドとなりギガンタレルはフロロの20ポンドとなっています。チビタレルからギガンタレルを使う場合はフロロ20ポンドにしておけば様々なタイミングで3兄弟をなんなく使用できます。
チビタレルの使い方とインプレ
リアルなチビタレルとインプレ
チビタレルを初めて使ってみた方は誰しもが驚いたことでしょう。チビタレルの水中での動きはまるで本物のギルの様です。この滑らかに泳ぐチビタレルの様子だけでも自然とテンションが上がります。そして、ガンタレルから受け継がれている振り向きターンも見事なものです。
ジャッカル・チビタレルの使い方・インプレ
まずは有名な振り向きターンですがこれは早巻きからのストップでチビタレルがクルッとターンアクションをしてくれます。振り向きターンは下手するとバスが驚いて逆に逃げてしまうこともありますが基本はチェイスしてきたバスをリアクションバイトさせる為の決め手として使われます。次にただ巻きのスローリトリーブのゆったりとした動きから「ストップ&ゴー」でテールを揺ら揺らと動かしバスを浮かせて誘ったり途中でトゥイッチでバスの反応を確認したりと様々なアクションの使い方が可能となります。
チビタレルのチューニング方法
人気チューニングの使い方・インプレ
チビタレルにはチューニング用としてテールと顎下にアイが存在しています。これらにアングラーが様々なカスタムを施すことでオリジナルのチビタレルが出来上がり自身のフィールドに合ったチビタレルとなります。
フェザーフックを長く持たせよう
チビタレルに限らずガンタレルにも同じことが言えますがチビタレル購入時からもともと付いているフックのフェザーですが、このフェザーは何度も使用しているうちにバスのバイトとかで段々と纏まりがなくなっていき最終的には剥げていきます。これを少しでも避けるために購入したらすぐにフェザーフックの根元にちょこっとアロンアルファを垂らして少しでも長持ちできるように補強しておきましょう。
チビタレルのテール先端アイ
チビタレルのテール部の先端アイには「アシストフック」を付けたり「フェザー」を巻いたりすることが可能でアシストフックを付ければバラス確立が減りフェザーを付ければバスに猛アピールすることが可能となります。ただしフェザーはともかくアシストフックは多少なりともテールの動きに違和感が出る感じもするので一度試してみて自身にあったカスタムを施すと良いかと思われます。
チビタレルの顎下アイ
チビタレルは小型ビックベイトのフローティングタイプとなっていますが実はこの顎下アイに「ダウンショットシンカー」を装着すればシンキングタイプにすることが可能となります。これにより、バスのレンジが深い場合でも有効となりバイトの確立がグンッと上がります。そして、顎下アイにラインを直接結ぶ事で「表層特化」となります。
チビタレルウエイトチェーン
1.ウエイトによるチューニングとインプレ
ウエイトチェーンはレンジコントロールをする際にしようされるチューニング方法でチビタレルに限らずビックベイトではお馴染みとなっています。ウエイトチェーンをしたチビタレルなどのビックベイトは水深を稼ぐことができて、出会うことのなかったバスへアピールすることが出来るようになります。ウエイトシールは当然、おもりを増やせば増やすだけチビタレルなどの対象はどんどん沈んでいきます。なのでフィールドで張ったり剥がしたりを何度も繰り返しながらレンジコントロールを見極めていく必要性があります。
2.ウエイトによるチューニングとインプレ
ウエイトチェーンに使用する板おもりは1枚あたりの重さが2gのモノや0.5gのモノなど釣具屋に様々ありますので自身のフィールドに合った重さを選びましょう。ウエイトを張る際は前後のバランスを取ることが基本ですが、逆にこんなアクションにさせたいなどがあればある程度のバランスを無視して貼る場所を色々と試しているのも面白いかもしれません。
3.ウエイトによるチューニングとインプレ
ウエイトによるチューニングで一番気をつけたいのは「根がかり」です。おもりを張れば貼るだけ重量を増やせば増やすだけボトムへの接触が高まり今まで気にもしなかったストラクチャーなどに接触する機会が増える可能性が高まります。いくらチューニングして釣果が上がったからと言っても根がかってチビタレルをロストしてしまうと相当な精神ダメージを受けることになりかねません。チビタレルは一匹で3,000円ちょいもしますからかなりの痛手となります。なのでウエイトチューニングをする際はホームである良く知ったフィールドで行い、ダブルフックにして少しでも回避が出来るようにしておきましょう。
まとめ
ジャッカルのチビタレルは動きや見た目などの構造の割には意外にも安い価格となっており手の出しやすい人気ビックベイトとなっています。自身でチビタレルの使い方や人気なチューニング方法など気になった方は調べていくと人によって様々でこんな使い方があったんだと思うようなことも多々あると思います。チビタレルはアイデアしだいでいくらでも進化することが出来ます。そして、初心者でもジャッカルのチビタレルはとても使いやすいので初めのビックベイトにお勧めです。