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ドウダンツツジの育て方!上手な剪定や植え替えの時期・方法を解説!

ドウダンツツジという樹木の育て方を知っていますか?春になるとかわいらしい上品な花を咲かせてくれます。季節を楽しむことができて、生け垣によく使用されています。そんなドウダンツツジの植え方、増やし方、植え替え方法など詳しい育て方についてご紹介します。
更新: 2023年6月6日
naru
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目次

ドウダンツツジって?

ドウダンツツジは、ツツジ科ドウダンツツジ属の春に花を咲かせる落葉系の花木です。花は白くて壺の形をした可愛い小花を咲かせます。秋になると紅葉を楽しむことができます。季節を通して楽しむことができます。

丈夫で育てやすいので、庭木や生垣にも使用されています。剪定によって自由に大きさを変えることができるのも人気の理由です。草丈は1m~2m、開花時期は4月中旬~5月の始まりまでです。暑さにも寒さにも強く、初心者にも育てやすいです。

ドウダンツツジの育て方・4つのポイント

①管理場所

ドウダンツツジを育てるために大切なことは、日当りのいい場所で管理してあげることです。鉢植えでも庭植えでも育てることができますが、日当りのよい場所で育てることを意識しましょう。

日陰に植えてしまうと花付きが悪くなってしまいます。鉢植えの場合、移動することができるので時期に合わせて移動させてあげましょう。夏の間は土の乾燥を防ぐために、西日が当たらない半日陰で管理します。

②植え方

ドウダンツツジの植え付け時期は2月下旬~4月頃と、10月~1月上旬頃です。注意しておくことは、深植えにならないようにすることです。ドウダンツツジは、浅く広く根が張ります。

植え付け後は支柱で支えてあげると倒れる心配がありません。 植え方は、まず苗についている土を手でほぐして落としていきます。苗よりも一回り大きい穴をあけて植え付けましょう。

鉢植えの場合は、苗より大きい鉢を準備しておきます。植え付け後はたっぷり水やりを行ってあげてください。

③水やり・肥料


地植えの場合、水やりの必要はありません。雨の降らない日が続いて乾燥が気になってきたら水やりを行ってあげてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。

肥料を与えるのは、ドウダンツツジの花が咲き終わるころの5月~6月と、2月~3月。ゆっくり効いてくる肥料を与えましょう。固形の油かすもおすすめです。

窒素成分の多い肥料を与えてしまうと葉ばかりが茂って花付きが悪くなるので、肥料の成分をしっかり確認して与えましょう。

④土作り

ドウダンツツジの好む土質は、有機質の多い酸性の土です。鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で配合した土を使用します。

市販の花木専用培養土を使用する場合は、市販の土に赤玉土(小粒)を5:5の割合で混ぜてあげることをおすすめします。 地植えの場合は、堆肥や腐葉土を3割ほど混ぜ込んでから植え付けてあげましょう。基本は、水はけと水持ちが良い土です。

剪定時期と方法

剪定時期

ドウダンツツジの剪定時期は、5月~6月です。花が咲き終わるタイミングで剪定を行います。この時期は、新芽も伸びてきます。夏になると翌年咲かせる花芽も伸びてくるので、夏以降に剪定を行ってしまうと花芽を切ってしまうのでおすすめしません。

花を楽しみたい場合は、花が終わってすぐに剪定を行いましょう。紅葉だけ楽しみたい場合は、いつ剪定を行っても問題ありません。 夏以降に伸びた枝を剪定したい場合は、紅葉が終わった12月頃に切り戻しを行って樹形を整えてあげましょう。

剪定方法

花を楽しむ場合の剪定方法は、伸びた枝や枯れた枝など、風通しがよくなるように意識しながら行うのがポイント。枝を切るときは、付け根から切り落として自然な形のドウダンツツジを楽しみましょう。

生垣をして楽しむ場合の剪定方法を紹介します。生垣として楽しむ場合は、丸く刈ったり四角く刈ったりして樹形を整えていきます。生垣にする場合は、定期的に剪定を行ってください。花を咲かせない場合は、いつ行っても問題ありませんよ。

植え替え時期と方法


鉢植えの場合は植え替えを行う必要があります。ドウダンツツジの植え替え時期は4月頃か10月頃に、3年に1回植え替えます。植え替えの手順は、植え付け方法を参考にしてください。植え替え後の株はしっかり根付いていないので、2月~3月頃の肥料は与えないでくださいね。

ドウダンツツジを増やす時期と増やし方

増やす時期

ドウダンツツジを増やす時期は2月~3月と、6月~8月です。この間に挿し木を行って増やしていきます。2月~3月に挿し木を行う場合は、前の年に伸びた枝を使用します。6月~8月に挿し木を行う場合は、春以降に伸びてかたくなっている枝を使用してください。

挿し木で増やす方法

ドウダンツツジの増やし方である、挿し木の方法について紹介します。まず、挿し木に使用する枝を15cmの長さに切ります。先端の葉を2枚ほど残し、他の葉は取り除いておきましょう。切り口を斜めにカットして水あげを行います。

約2時間ほど水につけておいてください。 挿し木に使用する土は赤玉土(中粒)をおすすめします。育苗ポットに土を入れて枝を挿しましょう。水をたっぷり与えて半日陰で土が乾燥しないように管理していきます。

発根は約1か月ほどかかります。根が十分に出てから鉢や地面に植え替えてあげましょう。

注意したい害虫

害虫カミキリムシの駆除・予防方法


カミキリムシは、幼虫が幹に穴をあけて中の部分を食べてしまいます。もし、株元におがくずのようなものがあればカミキリムシがいる場合があります。カミキリムシの見た目は、角が生えたような長い触角が特徴的です。

ドウダンツツジだけでなく、草花や樹木のほとんどが被害にあいます。穴をあけられてしまった植物は弱って枯れてしまいます。さらに、中に入っている幼虫は幹の中で食べながら成長していきます。

2年ほどかけて食べてしまうので発見が遅くなり、手遅れになってしまうこともあります。

穴を見つけたら殺虫剤で駆除を

カミキリムシに食べられている穴を見つけたら、穴の中に液体の殺虫剤やスプレーなどで駆除していきます。カミキリムシの中には、殺虫剤に抵抗を持っているものもいるので、何種類か試してみましょう。

穴から針金を通して直接駆除したり、木酢液に浸した綿を穴に詰めても駆除することができます。 予防としては、定期的にカミキリムシ専用の薬剤を散布したり、防虫ネットでカミキリムシが入ってこないようにしてましょう。

害虫の中でも駆除が難しいのがカミキリムシです。予防することで害虫がよってこないようにしてあげましょう。

害虫カイガラムシの駆除・予防方法

カイガラムシは、新芽や葉に寄生する害虫です。栄養を吸い取り、株を弱らせていきます。幼虫の内は問題ありませんが、成虫になると硬い殻に覆われるため薬剤が効かなくなります。幼虫のうちに駆除していくようにしましょう。

木酢液を使って駆除したり、薬剤を使用して駆除していきます。手動で駆除していくこともできますが、時間がかかります。発生初期であれば手で取り除いていくほうが早いです。成虫の場合は、薬剤が効かないのでブラシなどを使って駆除していきましょう。

カイガラムシを予防するには、暗い場所に置かないことです。カイガラムシは、暗くて狭い場所を好みます。なので狭くて暗い場所で管理するのはやめておきましょう。

庭先で季節を感じよう

ドウダンツツジの白くて小さい花はとてもかわいく、生花や切り花にも使用されています。上品な印象のある花は、お部屋に飾っても気分が変わりますよね。ドウダンツツジは初心者にも育てやすいため、初めて庭先へ植える花木におすすめです。

春~夏には花を楽しんだり、秋~冬には紅葉を楽しむことができます。季節を庭先で楽しめるのはとてもすてきですね。庭先へ植え付ける花を迷っている方は、ドウダンツツジを植え付けてみませんか?