カンパチってそもそもなに?出世魚なの?
カンパチは出世魚ではない!
カンパチって出世魚なんですか?という質問をよく耳にします。確かにカンパチはブリやヒラマサにとても似ていますので、勘違いしてしまうのも無理はありません。
はっきり申し上げるとカンパチは出世魚ではありません!!結構知らない人が多いみたいなのですが、カンパチは出世魚ではなく出世しない魚なのです。
小さい稚魚の時点ではショゴだったりシオと言ったりしますが、実は出世しない魚だったのです!出世魚ではないうえに、魚の見た目も大きく違います。
カンパチや出世魚はなにで名前の判断をしているのかというと、大きさで判断しています、カンパチだと30cmあたりだとシオやショゴと呼ばれ、70cmを超える大きさになると晴れてカンパチと呼ばれるようになります。※諸説あり。
出世魚って?
そもそも、出世魚って言うけど、出世魚って何?という方向けに説明すると、出世魚とは、その名の通り、大きくなるにつれ、あたかも出世したように名前が変わっていくという魚のことをさします。
人間でいうところの頑張って課長になったり、部長になったりと昇進していくイメージですね。 では、カンパチは出世魚ではないのですが、知らない人からすると見た目のインパクトやら、大きさやらで分からなくなってしまうのはおかしな話ではないです。
出世魚はブリ!
さて、カンパチは出世魚ではないですが、ではブリはどうなの?とう疑問が残りますが、ブリは正真正銘出世魚です。
ブリも地方によっては名前が変わりますが、ブリの稚魚はモジャコと呼ばれ30cmほどだとワカシ、60cmほどになってくるとイナダ、80cmを超えてくるとワラサ、そしてそれ以上がブリと呼ばれています、地方によってツバスやらメジロなど様々な名前がありますので、気になった方は調べてみると面白いですよ。
カンパチとブリって違うの?
カンパチとブリやヒラマサの見分け方
カンパチが出世魚ではなく、ブリが出世魚だということが分かったところで、次にカンパチとブリ、そしてヒラマサの見分け方を紹介したいと思います。
カンパチの見分け方がわかると、ほかの二匹との差が大きいので必然と見分け方がわかります、見分け方自体は簡単ですが、よく注視することが必要なので、慣れるまでは難しいかと思います。
ブリやヒラマサの見分け方は?
カンパチとブリを見分けるほうが難しいです、けっこう似ている部分がおおいため、ぱっと見では結構難しいですね。ブリとヒラマサは結構似ているので、見分け方も、結構あいまいになってしまうのですが、あえて簡単だと思われる見分け方を紹介したいと思います。
あごの形をみることが速いかと思います。目の左下に口へと続くラインがありますが、これがブリのあごになります。あごの形をみると、直角に曲がっているのがわかりますね。
このようにブリは直角で、ヒラマサは対照的というほどではありませんが、湾曲したあごの形をしていますので、見分け方としては、あごのラインを見ると早く判断できます。
カンパチ、ブリ、ヒラマサの関係性
カンパチ、ブリ、ヒラマサはどれもスズキ目アジ科に分類され、カンパチは日本ではとても高級な魚として有名ですね。種類は実はアジ科になります。
ブリはよく漁港で水揚げされているのをみますが、カンパチやヒラマサは比較的水揚げ量が少なく、ヒラマサにいたってははっきりと漁獲量が少ないため認知度が低いです。
同じ科に所属していますが、見た目も味も違う魚です、大きさもまちまちで、旬な季節も違うので、調べてみるといろいろ違うことがわかるため面白いですよ。
カンパチの旬な時期は?
夏が本番!
カンパチの旬な時期は6月から大体11月ころと言われており、暑い季節によく見かけます。そして脂ものっているので、旬な時期である夏が食べ方としてはカンパチの食べ頃なのです。
筆者はよく、夏に船に乗り釣りに行くのですが、夏の季節こそカンパチをよく見かけますし釣ったりします。気になるのはおいしい食べ方だと思います、おいしい食べ方は事項に載せますのでお楽しみください。
夏が、本番ということで、筆者もカンパチを釣りあげます、大物になるとかなり竿を持っていかれますので、フィッシングとしてもカンパチを狙うのはとても楽しいです。是非とも夏になったら釣りに行かれてはいかがでしょうか。
おいしい食べ方は?
おいしい食べ方なんですが旬な時期だと、基本的な、刺身、焼き、煮物、どれをとっても最高です。刺身ですが、脂が薄いと言われるカンパチも腹の部分であるモスリと呼ばれる部位の身はとてもジューシーで脂を味わうことができます。
カマの部分も塩焼きや、お吸い物にしていただくと絶品です。カンパチはジューシーですが、一度焼いてから煮ることでとても出汁が出ておいしいです。
刺身や寿司でいただくのがポピュラー
カンパチと聞くと思い浮かべるのは刺身やお寿司だと思います、実際のところ旬な時期ですと脂がのっていますので、新鮮な状態だと刺身やお寿司で食べるのがおすすめです。開店するお寿司屋さんや、回転しないお寿司屋さんでもカンパチは定番のメニューです。
カンパチの値段はどれくらい?
市場の値段
気になるのはカンパチの値段ですね。カンパチは天然ものと養殖ものがありますが、天然ものの大体の値段を紹介したいと思います。天然ものは大方1Kgほどで1500円~2000円ほどになります。大型のカンパチになるほど値段が高くなります。
また、相場は地方などでは比較的安く売られるケースもありますので、一概に高い!というわけではあります。それに、小型の2~3Kgほどのカンパチだと割と安く購入することができます。
一匹丸々買うのと…。
カンパチは、市場や漁港で一本を丸々買う以外にも買う方法はあります、皆さんの近所にあるスーパーではよく、カンパチの切り身や、刺身にできる柵で販売していることもあるかと思いますので、切り身や柵で買うと、一本丸々買わなくてもよいため比較的安価でカンパチを楽しむことができます。
柵の状態で買うと、刺身にすることもできるので柵で買うほうが個人的にはおすすめです。切り身で買うと大体は熱を通す用なので、煮物や、塩焼きで食べるとおいしいです。
買うのもいいけど釣るのも楽しい!
魚は買うのもいいですが、釣り上げるのも楽しいです。ただ防波堤では釣り上げるのは厳しいので、船に乗り込み釣るのが一般的です。
大体沖に出ると大きいサイズのカンパチが釣れたりするので、船に乗船する金額は安い物だと6000円以下でも乗船可能ですが、大体1人当たり1万円ほどが多いみたいですね。大人数で貸切ることもできるので、身内だけで釣りたい!という方だと船を貸切ることを検討してみるのがおすすめです。
カンパチやぶりは実は赤身魚!?
赤身魚で栄養も脂も満点!
カンパチは見た目や、身が白っぽいために白身魚と勘違いされるケースが多いですが、実は赤身魚なのです、赤身魚は筋肉の血液に含まれるたんぱく質やヘモグロビン、ミオグロビンなどを含みます。
そして血合いと呼ばれる部分を持っているのが赤身魚の特徴になります。赤身魚の特徴としては、回遊魚というところで、いわゆる青物と呼ばれ、区別されていますので、サバやアジなどと同じ区分です。
まとめ
夏ごろに旬を迎えるカンパチは実は赤身魚ということで、結構知られていないことが多いです。一番の特徴の八の字さえ覚えてしまえば簡単に見分けることができるのですが、特徴が少し違うところもあり、頭の八の字が濃いタイプのカンパチもたまに見かけます。
魚の血合いは、身と身の間の部分は結構臭みがあるため、取り除いた方がおいしくいただけます、そして、個人で刺身で食べたいときは魚の処理をすると、臭みや雑味がなくなるので、塩水につけて処理するのがおすすめです。
簡単な見分け方は、カンパチの名前の由来である八の字を見ることです。