ソーラークッカー組立キット
ソーラークッカー 【4M (フォーエム)】 00-03278
ソーラークッカー
オーブン型ソーラークッカー Sun Cookプレミアム
ソーラーは手軽で身近なエネルギーです
皆さんもニュースでご覧になったことがあると思いますが、下の写真はオリンピック聖火の採火式のリハーサルの模様です。トーチにオリンピックの聖火が採火されています。美しい女性がトーチをかざしている凹面鏡の発火装置はソーラークッカーと基本的に原理は同じです。
1秒あたり42兆キロカロリーの太陽エネルギー
地球に降り注ぐ太陽エネルギーの量って半端じゃないんですよ。農林水産省の資料によると1秒あたりに何と42兆キロカロリーなんです。これって地球で生活する人たちの消費する1年間のエネルギーを45分でまかなっちゃうばく大な量です。
ソーラークッカーの仕組み
そんな太陽のエネルギーをちょこっと頂きます
ソーラークッカーは、この太陽のエネルギーを燃料にした調理器具なんです。太陽の光をいっぱい浴びさせて温めたり、温めながら保温して料理する道具です。下の図をご覧ください。点線が太陽からの光です。光沢のある反射板を使って光を分散させずに、できるだけ一か所に集めるようにして熱効率を上げているのです。光が集まった所に黒い鍋や容器を置くことで熱を吸収させ熱くしたり温めるのです。
これって昔、小学生の頃にやった理科の「光の性質」の実験や自由研究を思い出しませんか。虫眼鏡をつかって太陽の光一点に集め黒紙に当てると熱で燃え上がる、あの実験・自由研究です。虫眼鏡は凸レンズですから、そこを通って光が一点に集まります。黒は光を吸収して熱を上げ燃えるという仕組みです。
どんなソーラークッカーがあるのでしょう
上の図をもう一度見てください。左から(1)ソーラーパネル型クッカー(2)ソーラーパラボラ型クッカー(3)ソーラーボックス型クッカーが代表的なソーラークッカーです。ただ、各型から数えきれないくらい沢山のバリエーションのソーラークッカーが生まれています。以下、一部分ですが実物を写真で見ながら、その特徴を簡単に紹介します。
(1)パネルで囲ったソーラーパネル型クッカー
下の写真は三つともソーラーパネル型クッカーです。もっとも簡単で費用も掛からないので世界的に普及しているソーラークッカーです。反射パネルで下と周りを囲っただけです。囲った反射パネルに反射した光が真ん中に集中して、そこに置かれた調理具を熱くする仕組みです。この写真のソーラークッカーには前にパネルがありませんが、上図のように料理しやすく斜めにして囲っているものが一般的です。
(2)傘を伏せたようなソーラーパラボラ型クッカー
傘をひっくり返したようなソーラーパラボラ型クッカーです。パラボラアンテナが傘のような放物面で電波を反射させ中心に集めるのと同様に、パラボラ型クッカーも傘のような湾曲で光の反射を真ん中に集めます。その場所に鍋などの調理具を設置して調理する仕組みです。構造的に光の集積がしやすいので短時間で高温になり色々な調理ができます。パラボラ傘の径が大きいほど採光ができ熱が上がります。
(3)箱をつけたソーラーボックス型クッカー
箱の外側に立てた反射板で太陽の光を箱の中に採光します。その光は、さらにボックスの中の四方の壁と底に張られた光沢のあるアルミ箔に反射して底から離して設置された黒く塗ったトレイに照射し熱を発生させます。そのトレイに置かれた鍋に熱が伝導し調理する仕組みです。保温効果があるので長時間鍋で煮る料理が向いています。
手作りのソーラークッカーを作りましょう
ソーラークッカーの仕組みさえ押さえておけば、さほど作ることは難しくありません。材料や準備するものはボール紙や段ボールの箱、アルミホイル、カッターやハサミ、セロテープやガムテープと接着剤です。お子様と一緒に挑戦してみたらいかがでしょう。お子様の理科の勉強・自由研究にもなりますよ。
ソーラークッカー組立キット
太陽光を利用して湯を沸かす実験キットです。太陽の動きによって反射板の向きを変えることができ、光の反射の法則を実感できるでしょう。DX万能温度計と黒ビニールテープがついているので黒の有無で温度差を測ることもできます。価格は数千円です。
お子様と試しに自由研究にソーラークッカーを
仕組みで大事なことは、太陽の光を反射板を使って集めることです。その時に大切なことは光の反射の法則(入射角と反射角は等しい)を押さえておくことです。これはお子様の自由研究の一つになるでしょう。もう一つは光の性質として反射したり吸収されますが、黒いものは光をよく吸収する性質があり、光を吸収すると温度が上がります。これも自由研究の一つです。手頃の価格のキットも販売されてます。
ソーラークッカー 【4M (フォーエム)】 00-03278
太陽光で水を温めて光の性質を知る自由研究にぴったりのキットです。お子様用キットですからか価格は数千円です。
材料から自分で作ってみましょう
下のソーラークッカーはパネル型でㇰッキットと言われています、幅が1メートル、奥行50センチ、高さが50センチある大き目で本格な調理具です。大きいと採り入れる光が多いので熱が上がりやすくなります。材料は段ボールに、張り付けるアルミフォイル、セロテープ、ガムテープです。図の実線の部分で切り、点線は折り曲げる箇所です。
大きい段ボールが手元になければ、折り曲げるところをパーツと考え切っておいて、あとで組み合わせても同じです。その際にはノリ城を余分して接着剤で貼ってガムテープで補強しておくようにします。直線ですから切りやすく組み合わせしやすいのが、このㇰッキットの特徴です。点線部分を折り曲げて組んで、最後に内側になる面にアルミホイルを張って完成です。
本格的なソーラークッカーも市販されてます
手作りのソーラークッカーは材料費だけの価格で済みますし、野外のキャンプ場でゆっくり楽しみながら料理を楽しむ、スローライフにぴったりなアイテムです。一方、市販のしっかりした採光ができる本格的なソーラークッカーは価格はそれなりにしますが、その分、時間をあまりかけずに様々なバリエーションの料理が可能なのも魅力です。
ソーラークッカー
パラボラ傘径が約1メートルという本格的なもの。集光し易いので天気にもよりますが20分で1リットルの水を沸かすことができます。ただ太陽は動きますから、その動きに合わせて傘の向きを変えてあげることも忘れないようにしてください。重さは3.5キロという軽量さで持ち運びが簡単です。価格は3万円台から4万円台
オーブン型ソーラークッカー Sun Cookプレミアム
ボックス型クッカーの変形したバリエーションの本格的なクッカーです。太陽光線を採光する外蓋やサイドミラーにはガラス製の鏡が使われ、箱蓋も熱が逃げず保温性を高める二重のガラスにしています。ガラスを使用した分、重さは8キロありますが、左右の取っ手で持ち運びしやすいです。ソーラークッキングの黒い鍋とグラタンプレート、ソーラークッキングのレシピがセットで付いて価格は3万円台。原産国はポルトガルです。
ソーラークッカーはこんな場面で利用されてます
楽しいキャンプのお供に
何といってもキャンプのお供に欠かせません。ソーラークッカーで出来上がった料理を前に、ついついみんなが笑顔になります。写真は鍋奉行ならぬソーラークッカー傘奉行のお父さんの出番です。
いざという災害の時にも役立ちます
緊急災害時に命をつなぐ食べ物は、どうしてもパンや冷えた幕の内弁当。被災の皆さんに喜ばれたのがボランティアによるトン汁やウドン、ラーメンといった温かい汁物や炊き出しでした。ちょっとソーラークッカーの知識があったら役立つかもしれません。温もりは心に灯をともします。誰にでもできる簡便なソーラーパネルクッカーは最適です。
開発途上国の貧しい人たちの日々の暮らしに
WHOの報告によると開発途上国の貧しい人たちは、汚いばい菌だらけの水を飲んだり生煮えの食べ物で生活しています。そのため下痢が日常的だったり、眼の病気や栄養失調で病気がちな人が多く年間1400万人の幼児が死亡し、平均余命も50歳にも満たない状況と言われています。このためNGOがソーラークッカーの普及を支援しているのです。
ソーラークッカーを使った美味しい料理レシピ
先ずは誰にでもできるポップコーン
フライパンにポップコーン用のトウモロコシ(スーパーで売ってます)を入れて蓋をするだけです。料理というよりも、みんなでポップコーンがパンパンとハジケルのを楽しみながら三時のおやつ作りです。熱が高くなるソーラーパラボラ型クッカー向きです。
カリフラワーのガーリック蒸しと豚肉入りナス味噌炒めレシピ
(1)カリフラワーのガーリック蒸しレシピ(4人前)材料:カリフラワー…1個(正味約300g)、にんにくの薄切り…2片分、オリーブ油、塩、こしょう 少々 鍋にオリーブ油大さじ2いれ、薄切りしたニンニクを入れ、焼き色が付いたら小分けにしたカリフラワー加えます。蓋をして素材の水分をそのまま利用して調理します。火が通ったら塩とコショウをふって出来上がり。
(2)豚肉入りナス味噌炒めレシピ(4人前)材料: 豚バラスライス 約150g 食べやすい大きさに切っておく 、ナス 4本 皮つきで食べやすい大きさにに、ニンニク 1かけはスライス切り、酒 50cc、味噌約80g、砂糖 40g、油おおさじ4 鍋に油を入れ、ニンニクを入れ炒めます。次に豚肉を入れ色が変わるまで炒め、次いでナスを加え豚肉となじませて蓋をします。ナスから水分が出ますから焦げません。この間に酒、砂糖、みそを混ぜたみそタレを作っておきます。まだ少し硬い位の時にみそタレをいれ柔らかくシンナリするまで、そのままにしておき完成です。
ソーラークッカーのメリット・デメリット
燃料は太陽の光で価格はゼロ円です
これまで様々な角度から紹介してきたソーラークッカーの最大のメリットは燃料がゼロ円であることです。しかも身近な材料で手作りの本格的なソーラークッカーが作れちゃうんです。ここでは紹介できませんでしたがボックス型クッカーも空き段ボールで作れます。こうしたソーラークッカー作りを通じて世界中のソーラークッカーズたちとの新しいチャネルが開かれる可能性もあります。そして最後に、ソーラークッカーは二酸化炭素を出さない地球にやさしい古くて新しいエネルギー利用だということです。
太陽が出ないと使えません でも意外と長い日照時間
太陽光線がソーラークッカーの燃料ですから曇り空や雨の日には使えません。ところが快晴の日や日照時間は意外と多いんです。例えば日の出から日没までの間に雲や霧に邪魔されずに陽があたる日照時間は一位の山梨県で年間2205時間もあります。16位の大阪府でも2006時間ありますし、少ない福井県でさえ1685時間もあるのです。出かける先のキャンプ場の天気予報を事前に調べれば、ソーラークッカーが使えないという心配はなさそうです。
火傷と目にはご注意ください
油断は禁物です。炎天下ですと短時間で熱湯が沸きますから調理具を触るときは軍手をはめるなど火傷に注意をしてください。紫外線の強い屋外で、しかも反射板やパラボラからの光は強くなります。スキー場と同じようにサングラスをかけて作業をすると安全です。
地球にやさしいソーラークッカーで自然を満喫
新しいエネルギー革命は始まっています
CO2排出で確実に進む地球温暖化の危機、福島原発事故で安全神話が崩れた原子力発電などエネルギー問題は身近で深刻な私たちの問題です。ソーラー発電や風力発電、電気自動車など少しずつエネルギーの転換が始まっています。私たちもLED電球をつかったり、消費電力の少ないクーラーや冷蔵庫を使うなどして節電を日常茶飯事のように心がけてきました。
ソーラークッカーで新しい一歩を
ソーラークッカーはキャンプの楽しさを演出してくれます。日常の生活を豊かにして潤いをもたらしてくれます。それだけでなく地球にやさしいソーラークッカーを使うことで、太陽の光と触れ合いながら、自然を楽しみながら、次世代の新しいエネルギーのあるべき姿を子どもたちと一緒に考え、チャレンジする第一歩となるのです。
ㇰッキットはSCI「ソーラークッカーインターナショナル」が技術者や調理師と連携して開発した世界の最貧国の人たちのために安くて簡単に作れる太陽光を使う調理器です。その後、各国、各地でたくさんの人が知恵を出して色々なバリエーションのㇰッキットが開発され続けています。このクッキットはスペインのManos Unidas さんが考案したものです。