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サミングとは?釣りでよく聞く用語の意味と正しいやり方・効果を解説!

サミングという言葉は色々な事に使われていますが、釣りでのサミングはライントラブルを無くしたりする重要な技術のことを言います! サミングは誰でも意識するだけで出来るので、この機会にサミングを知ってみてはいかがでしょうか? 
2020年8月27日
ysakura3928
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サミングって?

釣りをする人ならばサミングという言葉は聞いたことがあるでしょう。聞いた事が無い人は釣り初心者だと思いますので、この機会にサミングを覚えていってください! 初心者から上級者まで通用する重要な技術です!

サムとは親指のことで

サミングというのはキャスト後にリールのスプールから出て行くラインを指で抑えて、その加減を調整するやり方の一つです! ベイトリールでは必須と言える技術で、親指でラインをシューっと止めるのを忘れると大変なことになります。 ちなみにサミングというのは「親指=サム(thumb)+ing」という英語から来ている単語になりますね! 確かに親指でラインを止める動作は英語のままを指しています。

サミングをしないと・・・

誰もが経験するアレ

サミングは非常に重要な技術です。キャストした後にサミングをしないとベイトリールではそのままラインが引っ張られてラインが絡んでしまいます。釣りのラインは非常に細くて絡みやすいので、こうなるともはやラインの切断か最悪はライン全交換となるライントラブルに発展します。

対策が必須!

気持ちよく釣りをしている最中にライントラブルが発生すると実に気持ちが萎えてしまいますよね。一々ラインを解くのは大変手間がかかるのでなるべくやりたくはないです。 更に替えのリールなどがあれば良いですが、替えがなければその場で釣り終了です。沖堤防などでこんなことが起きるのは想像したくないです。

サミングはベイトリールでは必須!

味わいたくないバッククラッシュ

ベイトリールのライントラブルではバッククラッシュがほぼ占めていると言っても過言ではないでしょう。 ベイトリールではスプールが固定されておらず、ルアー等が飛んでいくと同時にラインも放出されてスプールが高速回転します。この時にルアー側が何らかの要因で止まったとしても、スプールはラインの放出につられて高速回転を続けてしまいます!これがバッククラッシュの原因ですね。

バッククラッシュ対策に

このために、ベイトリールではスプールの回転を抑えるためにサミングをする必要があるのです。サミングによって高速回転するスプールの速度を調整することで、ルアーなどが着水した際に即座にラインの出が止まるか弱まるかの調整が出来るます。

サミングはスピニングリールでも必要?

スピニングリールでも?


サミングとはベイトリールで必要な技術っと覚えてる人も多いと思いますが、実はスピニングリールでもサミングは重要な役割があるのです! 元々のサミングはベイトリールのバッククラッシュを防ぐやり方でしたが、スピニングリールでもキャスト時のライントラブルは発生する可能性があり、その時にサミングすることでライントラブルが発生する可能性を減らすことが出来るのです!

サミングの効果 No.1

バッククラッシュとライントラブルを防ぐ!

サミングの一番の効果はやはりベイトリールのバッククラッシュとキャスト時のライントラブルを防ぐことでしょう! 高速回転したベイトリールのスプールとラインを親指で押さえることでラインの出加減を調整して、着水後などにスプールが無駄に回転するのを抑えてバッククラッシュが発生しなくなります。

ライントラブルが激減!

また、スピニングリールでは出て行くラインをサミングすることで余計なラインの出を減らしたり、ラインのヨレを減らすことでスプールに巻き付くラインが真っすぐになってライントラブルが減少します! 特にスピニングリールではルアーなどが着水した後にラインテンションを張らずに巻いてしまうとラインがヨレたり、輪を作って巻かれてしまいます。すると、次にキャストした際に異常なライン部分からラインが出なくなったり、逆に出すぎてしまったりする訳です。 サミングすることでラインは適切なテンションを保ちますので、巻き込みや出過ぎ等のライントラブルは抑えることが出来るのです!

サミングの効果 No.2

精密な位置へ

キャストをした際に狙った位置以上に仕掛けが飛んでしまった事があるでしょう。海ではただ単にラインを巻取れば良いですが、湖などでバス釣りをする人にとっては茂みにルアーが飛んで帰ってこなくなったということもあると思います。 そんな時にはサミングが効果を発揮します! 通常のサミングはラインの出が悪くならないようにラインに負担をかけませんが、意図的にラインへのサミングを強くすることによってラインの出を極端に抑えて飛距離を減らす事が出来ます。 ちょっとキャストを工夫すればブッシュの生い茂る空間の下側にもルアー等をキャスト出来るので、非常に攻められるポイントが増えることになります!

サミングの効果 No.3

静かな投入で魚の食いつきUP

重い仕掛けをキャストするとどうしても着水した時に大きな音がしてしまいます。魚は着水した時の音に敏感に反応して警戒し、食い付きが悪くなることがあります。なるべくキャストするときには静かにしたいですね。 そんな時にもサミングは役に立ってくれます。着水する時にサミングをすることで一時的にラインはリール側に引っ張られて落下速度が落ちます。仕掛けが勢いよく着水することが防がれるので、結果的に着水時の音やしぶきが抑えられます。

サミングのやり方! ベイトリール編

親指で抑えるだけ!


ベイトリールでのサミングのやり方は非常に明解です。ベイトリール中央部のスプールをラインの上から親指で抑えるだけです! 抑えるといっても実際に触るわけではありません。親指の腹がスプールのラインに触れるか触れないかという絶妙な距離に置くことで、スプールからラインが出すぎて膨らみそうになる時にラインが親指に触れてブレーキがかかります。 そうするとスプールの回転とラインの出が正しい具合になり、ラインは親指から離れてブレーキが弱まるという繰り返しになります。

上級者は

基本的なサミングはスプールのラインを抑える寸前のような形になりますが、上級者はスプールのエッジを指で抑えて回転を調整するそうです。確かにラインが多く出過ぎる前にスプールで回転を調整すればライントラブルもなく、かつ抵抗も低くて済むので飛距離が伸びますが、ちょっと難しいですね。

サミングのやり方! スピニングリール編1

意識するのは自然な持ち方

スピニングリールでサミングをするためにはまず指の位置が重要となってきます。この時の指はフェザーリングなどと呼ばれたりします。羽のように優しいタッチということですね。上記の画像のようにスプールと指の距離は微かに空いているような距離がいいのですが、実際に指の調整をするとなると面倒極まりないです。 実はフェザーリングの位置はロッドとリールを正しく持っていれば簡単に出来る位置にあります! ロッドを保持する際には中指と薬指の間にリールが来るように持ちます。人によって多少の差は出るかと思いますが、その状態で人差し指を伸ばせば自然にフェザーリングの位置に指が来ると思います!

サミングのやり方! スピニングリール編2

親指でもサミング!

ロッドの大きさなどの問題で人差し指でフェザーリングを作れない場合は親指でもサミングが出来ます。 小型のリールなどでは人差し指のフェザーリングがやりやすいと思いますが、タックルによってはロッドもリールも大きくなります。 その際には人差し指では届かない場合もあるので、サミングの元である親指の出番です! 画像のように大きめのリールの場合はキャストの後にロッドを支えるてとは反対の手の親指でサミングをかけられます。

大型タックルでのサミング

親指でのサミングは主に大型のタックルや重い仕掛けでの調整になります。 キャストした直後は非常にラインが勢いよく出ますので、小型タックルでのサミングとは違ってラインには触れないようにしましょう。サミングをかけるタイミングは着水の前です! ロッドを支える手とは逆の手を添えていつでもスプールを抑えられるようにしておきましょう。着水が近くなったら親指の腹でラインを抑えてラインのフケを取れるようにします。キャストによって出るラインは必ずフケが出ますので心持ち着水寸前で抑えるとフケがなくなって良いです。

流れるような作業で


着水前のサミングでラインのフケが取れたら後はラインを支えていた手でベールを下ろします。風が強い日などはキャスト後にベールを下ろすわずかな時間でラインが風に流されますので、せっかくサミングで取ったフケがまた出来てしまいます。

サミングの間違ったやり方

逆効果なサミング

サミングする時に間違ったやり方としては、ラインの出が抑えられるならスプールに指をかけてしまえば良いというのものです。フェザーリングとは違って画像のようにしっかりとスプールを抑えてしまうと今度はラインにかかる力がありすぎる為に仕掛けの飛距離がなくなってしまいます。ライントラブルの為に狙いたいポイントにキャスト出来なくなるのは意味がないですね! また、このやり方だとフェザーリングよりもキャストしたラインが勢いよく指に当たるために怪我をする可能性もあります。釣りのラインは非常に細くて強度がありますので、気をつけるようにしましょう。

間違ったサミングは危険!

サミングの間違ったやり方の中でも危険なのが上の画像になります。 ベイトリールでのサミングが有名なのでこのようなやり方を思いつく人もいるようですが、絶対にしないでください! フェザーリングと違ってスプールのラインを直接抑えにいくような形ですが、勢いのついたラインが指に当たって怪我をする可能性だけでなく、何らかの拍子でベールが降りると指を挟んで怪我をします。 肝心のサミングもラインがうまく出て行かないだけで意味はありませんので、やらないようにしましょう!

サミングを極めよう!

サミングで手返しを早く

サミングがもたらす効果を紹介してきましたが、まだまだサミングをすることによって良くなる点は数多くなります。サミングだけではなく、自身の技量が上がることで効果が出てくるものもあるのです! 例えば、ルアー釣りの際にはより多くのキャストをして広範囲を探る必要があります。その際に一々ラインのフケをロッドを煽って取ったりしていては一回のロスでは少ない事も全体を通せばかなりのロスになるという事です。サミングを使ってラインのフケを無くせば着水の音を減らして、素早く巻き取りを開始できますので非常に良いことだらけですね!

サミングのまとめ

サミングについてはよく知ることができたでしょうか? 釣りをするにあたって必須な技術ですので、是非ともこの記事を読んだ後には意識をしてサミングをしてみて下さい。ライントラブルがなくなれば釣りのペースも上がるので、良いこと尽くめです! 慣れてくればベイトリールではブレーキを弱めて自身のサミングで飛距離を伸ばして、スピニングリールでは狙った場所への高精度キャストなど極めればきっと釣りの大きな味方になってくれます!