ソロキャンプの成否はテント選びで決まり！
大人数でワイワイと楽しむキャンプと異なり、ソロ、つまり一人きりのキャンプは話し相手もいません。それだけに自然との対話を楽しんだり、キャンプという行為そのものを楽しむ時間も多くなります。そんなソロキャンプはテントで過ごす割合も多く、それだけにテントの快適性がソロキャンプの成否を左右したりもします。そんなソロキャンプ用のおすすめテントや選び方のコツを紹介します。
ソロキャンプ用テントとは？
ソロキャンプで用いるテントとは、おもに収容人数は1人ないしは2人のテントです。特に登山など単独で行動する場合、1人ですべての道具を運ぶ必要があります。そのため1人で快適に眠れるスペースを確保しつつ、収納寸法や重量はできる限り小さいものが条件となります。また設営や撤収も1人で完結できることが基本となります。ソロキャンプ用テントは、その構造でシングルウォール、ダブルウォール、非自立式などに分類されます。
ソロキャンプ用テントの種類①：立て方による分類
自立式
自立式とは、文字通りテント単体で自立できるものを指します。すなわち張綱やペグを使用しなくても、ポールとテントだけで自立することができるのが自立式テントです。もちろん風対策にペグダウンを行うことはありますが、テント単体でも構造を維持することができます。現在、ほとんどのテントがこの自立式を採用しています。
非自立式
非自立式は自立式の対局にあるものです。つまりテント本体とポールだけでは自立できず、ロープとペグで固定することで、はじめてテントとしての構造を維持できます。収納や軽さはこの自立式が勝りますが、立てる場所や設営自体にやや技術やコツを要します。そのため初心者にはあまりおすすめできませんが、ある程度経験を積み、荷物をコンパクトにしたいときには、この非自立式にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
ツェルトはソロキャンプに使える？
若干テントとは異なりますが、登山の際のビバーク用として用いるツェルトというものがあり、構造としては非自立式のカテゴリーに入ります。中にはベンチレーションなど宿泊のためのしっかりとした機能を有し、テント的利用が可能な機能を持ったものも数多く存在します。これもソロテントの一つの選択肢に加えてみるのもおもしろいでしょう。
ソロキャンプ用テントの種類②：構造による分類
シングルウォール
シングルウォールテントとは、1枚の布でテントの構造が成り立っているテントです。風雨から室内を守る布地が1枚ということで、素材には雨合羽などに使われる防水透湿素材であるゴアテックスが一般的によく用いられます。軽量でコンパクトになり、設営も簡単なことから登山家などには人気があります。欠点としては、1枚の布地ゆえに結露がしやすいことで、使用後は十分に乾燥させることが必要になります。
ダブルウォール
ダブルウォールテントはインナーテントの周りをフライシートで覆うタイプのテントです。布地と布地の間に空間があるため結露しにくく、雨に強いところがメリットです。またダブルウォールテントはフライシートを利用して前室を設けることもできるため、荒天時でも屋根の下で調理ができる利点もあります。ただしシングルウォールに比べると、コンパクト性や設営の簡便さでやや劣ります。
ソロキャンプ用テント選び方のポイントを5つ
ソロキャンプテントの選び方1/5：テントの構造
構造を基準にした選び方は、ソロキャンプに何を重視するかで変わってきます。登山などで携行できる荷物に限りがあり、できるだけコンパクトなテントにしたい場合は非自立式やシングルウォールがおすすめです。またツーリングキャンプなど、荷物の制限があまりない場合は、快適性が高く設営も簡単な自立式やダブルウォールがおすすめになります。余裕があれば複数のテントを所有し、用途によって使い分けるのがコツです。
ソロキャンプテントの選び方2/5：重量
すべてを1人で運搬するソロキャンプでは、荷物の重さはとても重要な要素です。テントはキャンプ道具の中でも比較的重量の大きな部類に入るギアですので、テントの軽量化はすなわち荷物の総量の軽量化に貢献します。そういた意味で軽いテントであるシングルウォールや非自立式は、荷物を軽くしたいときにはおすすめです。
ソロキャンプテントの選び方3/5：コンパクト性
重さの制約が比較的少ないバイクでのソロキャンプでも、荷物自体の仕舞寸法、つまりコンパクト性はテントの選び方の中でも重要な要素です。やはりシングルウォールや非自立式はコンパクトさで勝りますし、仮にダブルウォールであっても本体とポールを別々に収納するなどして全体の荷姿を小さくするのがパッキングのコツです。
ソロキャンプテントの選び方4/5：耐水性
雨の日のキャンプでは、耐水性もテントの選び方では重要なファクターになります。でも一概に耐水圧の高い素材を選べば良いというものではありません。耐水圧が高ければそれだけ水は侵入しにくくなりますが、その分だけ通気性が悪くなることを意味します。そのため耐水性と通気性の兼ね合いを考えてテントの素材を選ぶ必要があります。また構造としては、シングルウォールに比べダブルウォールの方が、耐水性は高くなります。
ソロキャンプテントの選び方5/5：前室は必要？
ダブルウォールテントのフライシートをひさしとして長く伸ばしたものが前室です。当然、前室のないシングルウォールテントの方が、設営も簡単で収納もコンパクトになりますが、前室には多くのメリットがあります。まず雨天時でも屋根があるため、その下で調理などの作業が可能になります。また靴など夜露や雨で濡らしたくないものの、テントに入れるには抵抗がある荷物を置く場所としても利用できます。
おすすめソロテント15選！1/15（非自立式タイプ編）
TERRA NOVA(テラノバ) レーサーフォトン1
山岳用テントとして長年にわたり高い人気を誇るテラノバの非自立式テントです。特筆すべきはその軽さで、収納ケースを含めてもわずか720グラムの超軽量テントです。でも非自立式テントにありがちな設営の難しさもなく、コツさえつかめばわずかな時間で組み立てることができます。また非自立式でありながらダブルウォールなので、耐水性や通気性もしっかりと確保されています。
おすすめソロテント15選！2/15（非自立式タイプ編）
シックスムーンデザインズ ルナーソロ
シックスムーンデザインのルナーソロは、アメリカのオレゴン州の山岳ブランドが作った非自立式テントです。680グラムと超軽量でありながら、六角形の独特なデザインは十分な居住スペースが確保されています。設営も超簡単で、コツをつかめばわずか1分足らずで組み立て可能です。前後に開口が広くとってあるので通気性も良く、夏場のキャンプも快適に過ごせます。
おすすめソロテント15選！3/15（非自立式タイプ編）
ファイントラック ツェルト1
非自立式テントの中にはツェルトという選択肢もあります。ツェルトとは登山の際の悪天候でビバークを余儀なくされたときに設営するテントです。設営が簡単で小型軽量なことが人気のツェルトですが、このファイントラックツェルト1は透湿性や防水性にすぐれており、テント的利用が可能なツェルトとして、普通に寝泊まりできる性能を兼ね備えています。
おすすめソロテント15選！4/15（非自立式タイプ編）
ドッペルギャンガー ライダーズワンポールテント
ユニークでコスパの高いアウトドアグッズ提供してくれるブランド、ドッペルギャンガーの非自立式テントです。名前の通り1本のポールで支えるいわゆるティピータイプでありながら、居住スペースと前室という2ルームを実現しています。前室を有効利用してバイクを停めたりもできますし、バイクへの積載性も高く、まさにツーリング向けのソロテントと言えます。
おすすめソロテント15選！5/15（シングルウォール編）
モンベル X-TREK マイティドーム 1型
送料無料！モンベルX-TREK マイティドーム 1型1122470
定員/1人用 サイズ/高さ105cm、幅90cm、奥行き210cm 収納時サイズ/本体：約φ14cm×約30cm、ポール：約φ5cm×約41cm 重量：1.19kg
シングルウォールでは世界最軽量クラスを誇り、登山家に絶大な人気と信頼を集めているのがこのモンベル X-TREK マイティドーム 1型です。ただ軽いだけではなく、十分な透湿防水性能を備えたゴアテックス素材であるX-TREK ファブリクスを採用し、雨の日の防水性や夏の通気性など快適性も備えています。設営もシングルウォールらしく非常に簡単で、特別なコツなども特に必要としません。
おすすめソロテント15選！6/15（シングルウォール編）
ニーモ・イクイップメント アンディ1P
NEMO(ニーモ・イクイップメント) アンディ 1P NM-ADI-1Pグリーン 一人用（1人用） テント タープ 登山用テント 登山1 アウトドアギア
出典:Amazon定員/1人用 重量/1.02kg フロア面積/1.85㎡ 前室面積：0.74㎡
アメリカのアウトドアブランド「ニーモ」の山岳用シングルウォールテントがこのアンディ1Pです。しっかりとした透湿防水性能を備えながら、シングルウォールの軽量性やコンパクト性は失っていません。設営も吊り下げ式で初心者でも簡単です。このテントの特筆すべき点は、シングルウォールでありながら前室を備えており、雨の日にも屋根の下で調理や食事を行えます。
おすすめソロテント15選！7/15（シングルウォール編）
マウンテンハードウェア ダイレクト2
アメリカ生まれで、軽量で携行性に優れるていることで人気のシングルウォールテントです。テント内でポールを立てて設営できるのが特徴で、突然の雨や風の強い中でも設営できるので非常に便利です。DACフェザーライトのポールやポールの差込口に丈夫な素材を使用するなど耐久性にもこだわり、メッシュ素材のベンチレーションなど通気性も抜群です。
おすすめソロテント15選！8/15（シングルウォール編）
ブラックダイヤモンド ハイライト
ハイライト2P
出典:Amazon定員/1～2人用 対応シーズン/4シーズン 重量/1.42kg(テント+ポール=1.26kg) サイズ/奥行127×幅208×高さ102cm 収納サイズ/15×23cm フロア面積/2.5㎡
アメリカのアウトドア総合ブランドであるブラックダイヤモンドのシングルウォールテントがこのハイライトです。居住性の非常に高いテントで、室内スペースはソロでは十分すぎるほどの広さを誇ります。ベンチレーションに関してもメッシュを多用し、夏の暑い時期や湿度の高い季節でも快適に過ごせます。重量もシングルウォールならではの軽さで、設営もコツをつかめば非常に短時間で行えます。
おすすめソロテント15選！9/15（シングルウォール編）
エスパース マキシマムナノ
エスパースは日本発の山岳テントブランドです。そのエスパースのシングルウォールテントであるマキシマムナノは、日本製ならではの品質や信頼性を持ち、なおかつシングルウォールテントならではのコンパクト性や設営の容易さで、登山家からも根強い人気を誇っています。開口部には「モスキートネット」と呼ばれる内張があり、通気性と同時に防虫対策も完璧です。
おすすめソロテント15選！10/15（ダブルウォール編）
コールマン トレックドームカペラ
アウトドアの人気ブランドであるコールマンのトレッキング用ダブルウォールテントです。ダブルウォールというと組み立てが難しい印象がありますが、このトレックドームカペラは吊り下げ式を採用し、コツをつかめば初心者でも簡単に設営できます。広い開口と余裕の前室を持ちながら、重量もダブルウォールにしては軽量に仕上がっています。暗い中でもドアと窓のスライダーを区別できるよう、プラスチックの取っ手をつけるなど、細やかな配慮はさすが老舗ブランドだと感じさせます。
おすすめソロテント15選！11/15（ダブルウォール編）
スノーピーク ラゴ1
スノーピークのラゴはダブルウォールテントでありながら、山岳テントに求められる軽さやコンパクト性を追求したており、なおかつ設営時は大人1人が快適に就寝できるスペースが確保されています。ダブルウォールでは一般的な前室を備えてはいないものの、室内に土間を設けることで、雨の時でも濡れずに靴の脱ぎ履きを可能にしています。
おすすめソロテント15選！12/15（ダブルウォール編）
ドッペルギャンガー ライダーズワンタッチテント
コスパの高いアウトドアギアで人気の高いドッペルギャンガーのダブルウォールテントです。このテントの最大の特徴は設営・撤収が特別なコツなども必要とせずにワンタッチで行えるということです。まさに折り畳みの傘のような感覚で、骨組みの中央にある紐を引っ張ることで簡単に設営できますし、撤収も傘を畳むようにワンタッチで行えます。収納もコンパクトながら前室も備え、室内も十分な広さが確保されています。
おすすめソロテント15選！13/15（ダブルウォール編）
アライテント ドマドームライト1
国産テントメーカーとして登山家やトレッキングを楽しむ人に人気のアライテントのソロテントは、ユニークなラインナップがそろっています。中でもこのドマドームはその名の通り、テント内に「土間」を持っています。この広い前室が荷物置き場や調理、食事の場として大活躍してくれます。これだけの設営サイズを持ちながら、重量も軽くできており携行時もかさばりません。
おすすめソロテント15選！14/15（ダブルウォール編）
MSR ハバNX
MSRは軽量なテントでバックパッカーに人気の高いアメリカのブランドです。このハバNXもダブルウォールテントでありがなら、驚異の軽さを誇ります。設営もガイドループをパイプに引っ掛けていくだけの簡単構造で、コツを習得すれば短時間で立てられます。オプションのフットプリントを使えば、フライシートだけでの使用も可能で、さらに軽量化が図れます。
おすすめソロテント15選！15/15（ダブルウォール編）
ヒルバーグ ソウロ
ヒルバーグ ソウロ テント/1人用（Hilleberg Soulo） レッド（赤）
定員/1人用 サイズ/室内：2.0㎡×高さ95㎝ 前室：0.7㎡ 収納サイズ/φ19.5×53cm 重量/最小重量：1.8kg、総重量：2.2kg
ヒルバーグはスウェーデン生まれの、こだわりの商品づくりが人気のアウトドアブランドです。そのヒルバーグのソロテントのラインナップがこのソウロです。ダブルウォールテントでありながらインナーとアウターを同時に張るため、設営が非常に簡単なのが特徴です。厳冬期などの厳しい環境にも耐える上、室内も前室も十分な広さが確保されています。
スタイルに合ったテントを選んでソロキャンプに出かけよう！
ソロキャンプ用テントにターゲットを絞って、その種類や選び方のコツについて解説してきましたがいかがでしたか。ソロキャンプとひと口に言っても、登山やトレッキング、ツーリングキャンプなど、そのスタイルは千差万別です。当然テントによって、それぞれ向き不向きというのものがあります。みなさんもぜひこだわりを持って、自分のキャンプスタイルに合ったテントを見つけてください。テントが決まればあなたもソロキャンパーの仲間入りです！