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雲の種類と名前まとめ!季節で違う形や特徴を画像付きでご紹介!

空を見上げれば必ず目に入るもの、それは雲。しかし、どの雲がどんな名前なのか、どんな種類なのか分からないですよね。 そこで今回は、雲の種類と名前を紹介します!普段何気なく見る雲の種類はたくさんあり、その特徴やどんな天気の予兆かなども知ることができます。
更新: 2021年1月27日
清水貴仁
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毎日見る雲!

空を見上げれば必ず見ることができる雲。 古来から、その形や色から後の天気を予想するものとして活用されていました。 また絵画においては趣を、小説においては心情を表現するためのものとして雲は多々用いられています。春夏秋冬、季節を問わず散見できる雲。このように「雲」は私達の生活になくてはならないものになっています。

雲の種類が分からない!

でも、その雲の種類や名前が分からない!って方もいますよね。 なんとなく「こんな雲が出ているってことは…」っていうのはありますが「この雲はこんな名前で、この季節にしかでない」っていう風に語れる人ってなかなかいないですよね。

雲の種類が分かれば!?

空を見上げて、これはどういった特徴があるのかが分かれば、この後どんな天気になるのか分かると思います。また名前や特徴を家族や友人にさりげなく披露すれば、博識として一躍脚光を浴びるでしょう。

そこでここでは、雲の種類とその特徴、どんな季節に見られるかを画像付きでご紹介します! ここでしっかり勉強して、博識になってくださいね。

雲の種類基本情報

世界気象機関では、雲を10種類に分類しています。 高度5~13kmの高さの上層にある雲は3種類 高度2~7kmの高さの中層にある雲は2種類 地面付近~高度2kmの下層にある雲は5種類あります。 これらの雲の名前は、高さや形、雨を降らせるか否かで、あるルールに従ってつけられています。

雲の種類①~上層の雲~

高度5~13kmの高さを意味する上層。 上層にある雲は、「巻」という字が名前につきます。

巻雲(すじ雲)

上層にある雲の中で最も高いところにある「巻雲」。すじ雲とも呼ばれています。秋を代表する雲で、晴天の時晴れていることが多いです。

画像のようにすじ雲は、絹のような光沢をもち、刷毛ではいたような雲、または毛のような繊維組織という特徴があります。光の屈折の関係で太陽や月の周りに「かさ」がみえることもあります。すじ雲は時々見られることできますが、芸術的ですよね。

上の画像を見て頂ければ分かるように、この雲が出ていると、なんだかすがすがしい気持ちになりますよね。 しかし、この雲がカギのように曲がっている巻雲も時々見られます。こんな雲がは、天候が悪化するサインです。この形の雲を見たら、傘の用意をした方がいいかもしれませんね。

巻積雲


一般的にうろこ雲、いわし雲などの名前で知られているのは、巻積雲です。画像のように、魚のうろこのように見えるため、うろこ雲という愛称が付けられました。 この雲がよく見られる季節は秋です。秋になると、丸つぶや小石のような丸みのある小さな雲塊が群をなしてでてきます。この雲が出ると、天気が下り坂に向かうことが多いようです。

巻層雲

うす雲という名前で知られている巻層雲。薄い色っぽいベールのような雲で、隠影がなく、全天を覆うことが多いのが特徴です。 よく見られる季節は春です。春は巻層雲の季節とも言われています。この雲が出ると天気は確実に下り坂に向かいます。翌日は雨になってしまうことがほとんどです。

雲の種類②~中層の雲~

高度2~7kmの高さにある中層の雲たち。 中層の雲は名前に「高」という文字が入るのが特徴です。 中層にあるのに「高」という文字が入るのは面白いですよね。

高積雲

ひつじ雲とも呼ばれる高積雲。 その名の通り、ひつじの群れのように見えることがあるこの雲は、一般に白色または灰色で普通は影があります。 また規則的に並んだ雲片の見かけの幅は1度から5度までの間にある。というような特徴もあります。春の季節によく見られると言われています。

高層雲

画像の通り、灰色の層状の雲で、全天を覆うことが多いという特徴を持っている雲を高層雲と呼びます。空全体を覆い尽くすこともあります。また、雲の厚さがあるための月や太陽が隠れてしまうことが多く、雨や雪が降るケースがあります。 この雲を透かして太陽を見ると、ぼんやりとかすんで見えることからおぼろ雲とも呼ばれています。

雲の種類③~下層の雲~

これから紹介するのは、地表近くから高度2kmの高さに位置する雲です。

層積雲

下層の雲でまず始めに紹介するのは層積雲です。 大きなかたまりが群をなして、層状またはロール状となっている雲です。また白や灰色に見えることが多いです。 くもり雲と一般的にはいわれています。厚めでふわふわしており、空の低いところを覆っていたら、大体はこの雲と思ってもらって間違いありません。

乱層雲


雨雲ともいわれている乱層雲。 雨や雪を降らせる代表的な雲です。 暗い灰色の雲で、太陽や月を完全に隠す分厚い雲です。

層雲

地表から上空2km程度の高さに発生する層状の雲です。 世間からはきり雲と言われているのではないでしょうか。雲底が地上にあるものは「霧」と言います。ちなみにこの雲からの雨は霧雨と呼ばれています。

実感している方も多いと思いますが、山肌にへばりついて見えることも多く、手を伸ばせば届きそうな感じがします。また低い山の山頂は、雲の上に見えていることが珍しくありません。

積雲

続いて紹介するのは積雲です。 夏の晴れた日によく見られる雲で、空にぽっかりと浮かんでいます。 通称わた雲といわれており、最も目にするのがが多いと思います。 夏の雲と言われてまっさきに思い浮かぶ種類なのではないでしょうか。 下の画像のように、この雲が出ているのは好天の証。しばらく良い天気が続きます。

積乱雲

10個目に紹介する雲。それは積乱雲です。 入道雲やかみなり雲とも言われていますよね。雲の高さは高度10kmをも越えることもあります。ドーム状やカリフラワー状の形にもなっており、この雲は落雷や突風やゲリラ豪雨を引き起こします。

みなさんは積乱雲といえば、夏の夕立というようなイメージがありますよね。しかし春夏秋冬どの季節でもみられることができます。夏にしばしばみられるゲリラ豪雨のイメージが強いのでしょうか。

名前でわかる!雲の特徴

ここまで10種類もの雲を紹介してきましたが、どんな雲かを名前で判断することができます。

高さ

「巻」がつくか、「高」がつくかで雲の高さを判断することが出来ます。 「巻」がつくと高度の高いところ、「高」がつくと中くらいの高さの場所に雲があります。ちなみに「巻」も「高」もつかなかったら、低いところにできる雲です。

積乱雲の雑学

ここで積乱雲の雑学をひとつ。 積乱雲は「巻」も「高」もついていないので、低層にある雲ということになります。確かに積乱雲は雲の底は低いんです。しかし、雲の上は10,000mを越えることも珍しくないのです。もっとも背丈の高い雲が積乱雲だといえるでしょうね。


雲の形の違いは「積」、「層」で判断することが出来ます。 「積」という字がつく雲は、塊状で上にぼこぼことしたような感じの形です。また「層」がつくと横に広がった形の雲だということがわかります。

雨をもたらす種類

「乱」という文字がつく雲。それは雨をもたらします。 積乱雲を想像してもらえれば分かると思います。

特殊な雲の種類

さてここまで10種類の雲と、その見分け方を紹介してきましたが、雲はそれだけではないんです。 ということで…ここからは特殊な雲を紹介します。

飛行機雲

まずは飛行機雲です。 ユーミンの曲にもなっているこの雲。その特徴を紹介します。 この雲は、高い空の冷たい空気の中を飛行機が飛ぶときに、放出される排気ガスの水蒸気が冷やされるとできる雲です。 低湿度の時はすぐ消えますが、高湿度の時は長時間見ることが出来ます。 冬よりも夏の方が長いこと見ることができますよね。

夕焼け

夕やけ小やけの 赤とんぼ 追われてみたのは いつの日か 童謡赤とんぼの歌詞中にもでてくる夕焼け。 春夏秋冬みられるものですが、落ち葉と夕焼けのコントラストが秋の風物詩になっていますよね。

この夕焼けは、その名の通り夕方に空が赤く染まって見られますよね。これは太陽の光が空気中を通過する距離が長くなるため、多くの粒子とぶつかり、光が散乱しにくい赤い色だけが残る為見える現象なんです。 画像のような夕焼けが見れると、なんとなく嬉しいですよね。

地震雲って?

地震雲。最近よく聞く言葉ですよね。これが見られると地震が起きると言われていますが、本当にあるのでしょうか。 地震雲という名前の雲はありません。波状雲を地震雲と間違えて紹介されています。その理由は分かりませんが…。波状雲とは波のような模様がある雲を指します。

変種のひとつということになります。主に秋に見られる雲です。確かに秋になると地震雲が出ていたという話しを良く聞きますよね。でもそれは自信を予兆する雲ではありません。 どうですか?少し安心しましたよね?

まとめ

いかがでしたか? 季節を問わず、空を見上げれば見ることが出来る雲。 雲の種類を覚えて、雲を見るのを楽しんでくださいね!