耐火レンガ製家庭用ミニ石窯キット
耐火レンガ製2段タイプ石窯キット
ドーム型石窯キット
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ピザ窯について
キャンプなどアウトドアで食べるピザはおいしいですし、ピザ窯で焼いた本格的なピザにも憧れますよね。ピザ専門店でしか食べらないと思うのは間違いです。ピザ窯は手作りできるんですよ。
それも設計図さえあれば作り方は簡単!材料も安い費用でつくることができます。 ピザ窯で焼いたピザやパンをひんぱんに食べるなら、しっかりと手作りしないといけませんが、ずっと使えます。休日だけなどたまにしか使わないなら、簡易な作り方もあります。
ピザ窯とは?
まずはピザ窯について理解しておきましょう。 通常、ピザ窯と呼ばれるのは石窯のことです。レンガやコンクリート、岩や粘土などで作られた炉(いろり)ですね。
現在は主にピザを焼くので、ピザ窯の名前で通ることが多くなりました。 石窯は紀元前から存在していて、パンが焼かれていたとされています。ですから今でもパンを焼くことができます。他にも様々な焼き料理に使えるんですよ。
ヨーロッパでは一般的
ピザの本場イタリアはもちろん、ヨーロッパにおいてピザ窯は一般的なものです。多くの家庭には小型のピザ窯があって、そこでピザやパンを焼くことが普通のようです。
毎日ピザ窯で焼いた料理を食べられるのは、うらやましい。 日本では一部のお店をのぞいてあまり広まっていません。ピザ窯の価格や設置スペースの問題から、家庭には難しいというイメージがあるのかもしれないですね。
ピザ窯の特徴
ピザ窯の特徴は何といっても、食材への火の通し方にあります。炉の中で火をたき、その熱で焼いていきます。食材へ直接火を当てずに、余熱で調理していくわけです。
それに炉の中は温度が均一なので、構造上全方向から同じ温度の熱が食材を包囲します。そのため焼きムラができないばかりか、うま味を閉じ込めます。この原理のおかげで美味しく焼き上がるんですね。
遠赤外線の効果
ピザ窯の特徴をもっと詳しく説明します。炉の中で火をたいて、ピザ窯の材料であるレンガなどが熱せられると、遠赤外線が放射されます。なので、食材を焼く熱には遠赤外線も混ざっていることになります。
食材は遠赤外線によって熱運動が勢いづき、内部を熱します。その対流熱によって外部はこんがりと焼ける仕組みです。 ピザ窯で焼いた料理が一味違うのは、こういった理由があるからです。
ピザ窯diy/100均&ダンボールで自作
試しにピザ窯でピザを食べてみたい!という人におすすめなのが、100均アイテムとダンボールだけを使った手作りピザ窯です。 石窯じゃない!と思われるかもしれませんが、とりあえず雰囲気が味わえます。
材料的に遠赤外線効果も望めませんが、熱で焼くという原理はピザ窯と同じ。なので十分に本格的なピザができあがるんです。美味しさもオーブンを軽く超えますよ。
100均&ダンボールのピザ窯について
作り方は簡単です。まずは設計図を作りましょう。設計図作りがきちんとできれば、あとはスムーズに進みます。そろえる材料も必要なものだけで済むからムダがでません。
このピザ窯の一番のメリットは費用の安さです。メインのダンボールは無料ですし、他は100均でそろっちゃう!家にあるものを使っても大丈夫です。 それと簡単な作り方な上に材料が軽いから、ちょっとした工作ぐらいの気分で手作りできます。
準備するもの/購入場所・費用
このピザ窯の材料は、全て100均ショップでそろいます。 ダンボール、炭、網、トング、のり、太めの針金、布製のガムテープ、アルミホイル、キッチンペーパー、ライター、ステンレスバットが必要になります。
あとは新聞紙を用意してください。 何も材料がない状態でこれだけそろえても、計1,000円ちょっとです。どうしても使いきれない材料がでてきますが、それは次回にまわしましょう。
ピザ窯diy/100均&ダンボールで自作:作り方
縦に立てたダンボールがピザ窯の骨格になります。内部全面に、のりでアルミホイルを貼っていきます。すき間ができないようにびっしり貼らないといけません。扉部分の内側も忘れずに貼ってください。
内部に網をのせるための針金を通します。1段につき針金2本が必要です。ダンボールの大きさにもよりますが、3段ぐらいが目安になります。外からみてすき間があったら、ガムテープでふさぎます。
作成時間
以上が、100均&ダンボールによるピザ窯の作り方です。小学生でも作れますよね。子どもがいるなら一緒に作ってみてください。 作成時間は、およそ30分。何度か作って慣れれば、もっと早くなりますよ。
今日はピザ窯の焼きたてピザが食べたいな、と思い立ってからでも、家族みんなの気が変わる前に完成できます。
ピザ窯diy/100均&ダンボールで自作:使い方
100均&ダンボールによるピザ窯が完成したら、さっそくピザを焼きましょう!使い方を説明していきます。 火を起こすのが苦手な人はいると思います。でもこれからお教えする方法なら、火起こしが得意になりますよ。
ステンレスバットに炭と新聞紙をのせて着火!これだけでOK!いとも簡単に火起こしマスターとなれます。当たり前のようにおこなえば、かっこいいところを見せられるはず。
ピザを焼く
ここからがメインの使い方です。手作りピザ窯でピザを焼いていきます。 網にクッキングペーパーをしいて、ピザをのせてください。ダンボール内に張った針金へその網をのせて扉を閉じ、焼けるのを待ちます。ときどき新聞紙などの紙を火に追加して、火を絶やさないように気をつけます。
作るときのポイント・注意点
アルミホイルは熱でハゲてくることがあるので、2重にするのがおすすめ。 それと、このピザ窯の下部分に置いたステンレスバットで火をたきますが、ダンボールの底が熱で焦げてしまいます。
そのためレンガを置いた上にステンレスバットを乗せた方がいいですね。 通常使用で3回ぐらいは使えますが、ムリに何度も使わず新しいものを用意しましょう。
ピザ窯diy/レンガで簡単に自作
次はレンガを使って、ちょっと本格的なピザ窯を手作りしましょう。遠赤外線の効果も得られるため、100均&ダンボールのピザ窯で焼くよりも美味しいピザができあがります。 作り方自体は簡単なのですが、気にしないといけないのは置き場所です。
小型のピザ窯だから、お庭があれば問題ありません。何とかスペースを確保して作りたいもの。知人に空いている場所がないか聞いてみるのもいいですね。
レンガのピザ窯について
レンガで手作りするピザ窯は、小さくても立派な石窯になります。パンなどピザ以外の食材も焼けるので、普段と違う料理を作るのが楽しみになりますよ。それに一度手作りしたら、解体しなければ何度でも使えます。
レンガのピザ窯を手作りする場合も設計図を最初に作ります。レンガは複数必要になりますから、最低限の数におさえないと大変です。サイズをちゃんと測って設計図を書いてくださいね。
準備するもの/購入場所・費用
レンガで手作りするピザ窯の材料は、ホームセンターでそろえられます。 ブロック、赤レンガ、枕木平板、薪だけでOK!大きさによりますが、ごく小型のピザ窯の場合は合計1万円ぐらいで購入できます。
念のため材料を選ぶ際には、店員さんに用途を説明し耐熱に問題がないか確認してください。 問題は配送です。車1台では持って帰れないことがあるので、2往復するかもしれないことを想定しておきます。
ピザ窯diy/レンガで簡単に自作:作り方
最初にブロックをしいて土台にします。土台がでこぼこしているとピザ窯が崩れる恐れがあるので、平らな場所に設置してください。 次に底の部分になるレンガを積みます。
その上へ、コの字形にレンガを積み上げていきます。底のレンガをのぞいて4段ぐらいが小型ピザ窯の目安です。 レンガの上に天板として枕木平板をのせ、重しとしてさらにその上へレンガを置けば完成!
作成時間
気になる作成時間ですが、何と10分ぐらいでできちゃいます。作るだけなら100均&ダンボールよりも早くて簡単ですね。その前に作るというよりは、レンガを積むだけなんですが。
置き場所と材料配送の問題をクリアできれば、誰でも簡単に設置することが可能!女性一人でも力仕事の苦労なく、念願の本格ピザ窯を手作りできるわけです。
ピザ窯diy/レンガで簡単に自作:使い方
このピザ窯の使い方は、まず中で火を燃やして1,000度ぐらいまで温度を上げ、その余熱でピザを焼きます。 新聞紙をザツに丸めてピザ窯の中へ入れ、薪で囲います。
火をつけた別の新聞紙をその中に投入してください。50分〜60分ぐらい燃やし続ければOK!待ち時間が長いので、この間にピザの準備をしましょう。
ピザを焼く
ピザはピザ窯の奥まで入れず、火に直接当たらないぐらいの入り口付近に置いて、片面ずつ余熱で焼いていきます。しっかりと余熱があればすぐ焼けてきますので、焦がさないように気をつけてくださいね。
クルッと回転させて全面が焼けたら完成です。 大きめのピザ窯なら奥行きがあるため奥までピザを入れられますが、小型の場合は難しいので回転して焼く方法をとるしかありません。
作るときのポイント・注意点
レンガには色々な大きさがあります。なのでサイズをちゃんと計らないと、予定よりも大きすぎたり小さすぎたりしてしまいます。そのためにも設計図が必要です。
サイズの狂いは余熱や焼きがうまくいかない原因になり、せっかくのピザ窯で焼く意味がなくなってしまいます。面倒でも設計図を作りましょう。
ピザ窯diy/ドラム缶で自作
最後はドラム缶を使ったピザ窯の作り方をご紹介します。100均&ダンボールやレンガで作るピザ窯に比べて、ワイルド! ドラム缶をカットしたりセメントを使用するため、子どもには危険だからお手伝いも難しいですね。
レンガよりも重労働になるので、女性1人だと大変になってしまいます。 この場合も設計図は作ってください。大がかりになる作業な分、サイズが大きくズレると苦労しますよ。
準備するもの/購入場所・費用
メイン材料のドラム缶は、どこにでもありそうなんだけど実際にはあまり見かけません。今はインターネットでドラム缶を購入できるんですよ。でもまずは近くのホームセンターで、ドラム缶を入荷してもらえるか聞いた方が簡単です。
他に必要なのはホームセンターで売っている、セメント、耐火レンガ、ブロックになります。費用は、この合計1万円ほどとドラム缶代の数千円を加えた金額です。
ピザ窯diy/ドラム缶で自作:作り方
ドラム缶を立てて、タテ方向へまっぷたつにします。ただ完全に半分じゃなく、使う方を5cm大きくとってください。 ブロックをコの字形に並べ、土台兼、火をたく場所にします。
ドラム缶の内側にセメントを塗って壁を作ります。厚さは4cmぐらいを目安にしてください。煙突用の穴も開けます。トンネルのように寝かせて設置しますが、ピザを入れる口とその逆側は、耐火レンガでおおった上にセメントをぬります。
作成時間
土台にアングルを取り付け枠にして、耐火レンガを積み、ピザ窯の床にします。床のレンガは全てしきつめず、奥側の両端だけ空けといてくだささい。土台でたいた火の熱をそこからピザ窯へ通すためです。
煙突をつけたドラム缶を設置すれば完成! 作成時間は人によって異なりますが、遅くても数時間で作れます。
ピザ窯diy/ドラム缶で自作:使い方
ドラム缶で作ったピザ窯の使い方を説明していきます。 土台で火を燃やして温度を上げください。ドラム缶の中でも火をたき、1,000度までいったらピザを入れて余熱で焼きましょう。
十分な温度になっていれば、1分ぐらいで焼き上がります。 土台とドラム缶のダブルで火をたくので、余熱の温度が上がりやすく下がりづらいです。そのためすぐに追加でピザを焼けますよ。
ピザ窯diy/作るときのポイント・注意点
100均&ダンボールだけの簡易なもの、レンガを使った小型のもの、ドラム缶を利用した特殊なピザ窯の作り方と、使い方をご紹介しました。共通するポイントと注意点がありますので、おさえておきましょう。
最初に設計図をちゃんと作ることが、失敗なく作るポイントになります。 使い方で重要なのは余熱です。温度をしっかりと上げてください。余熱で焼くので、温度が低ければ当然うまく焼けません。
ピザ窯diy/キットで自作する
上項までにご紹介したピザ窯よりも、ちゃんとしたものを簡単に作りたいという場合にぴったりなのがキットです。 ご紹介するショップで販売しているピザ窯のキットは、バリエーションが豊富で価格も様々。
予算や目的に合わせてちょうどいいピザ窯を選べますよ。 キットなので、届いた材料を設計図通りに組み立てるだけ。失敗なく本格ピザ窯が簡単にできあがります。
煙の問題
ピザ窯を設置する前に解決しないといけない問題があります。先に説明した置き場所と、煙です。置き場所に関しては、ピザ窯のサイズが分かれば設置できるかどうかの判断が可能になります。
ですが置き場所があっても、煙が出ると近所迷惑になりかねません。そこで対策は可能なのか考えましょう。燃料に樹皮をはいだ広葉樹を使えば減煙できますが、なくなりません。おすすめの解決策は木炭です。
ピザ窯diy/箱型キットで自作:2選
ピザ窯は大きく2つに分けられます。まずご紹介するのはオーソドックスな箱型で、100均&ダンボールとレンガのピザ窯みたいに、四角形のものです。キットではレンガとブロックを組み合わせて作ります。
箱型は作りやすいのですが、熱のとどまりやすさにちょっと難があります。形状によってもメリット・デメリットがあるので、特性もチェックしておきましょう。
おすすめ箱型キット.2-1
耐火レンガ製家庭用ミニ石窯キット
リーズナブルでコンパクト。一般家庭にちょうどいいキットです。この価格で、ちゃんと計算・設計されたピザ窯ができてしまうんですよ。使い方も簡単! 耐火レンガをただ積むだけなので設置が簡単な上、固定しないから解体もできます。使う時だけ組み立てて、使い終わったら分解して片付けられるわけです。
おすすめ箱型キット.2-2
耐火レンガ製2段タイプ石窯キット
上記と同じく耐火レンガを積み上げて作る2段式です。こちらも一人で組み立てられて、解体もできます。
ピザ窯diy/ドーム型キットで自作:2選
次はドーム型です。この形状のメリットは、熱のとどまりやすさと、食材へ放射熱が集まること。熱の通りぐあいや、焼き上がりの見た目がベストな状態になります。
デメリットはドーム型に型作るのが難しい点。でもキットならすでに型作られていますので、なんの問題もありません。 置き場所と予算に余裕があるなら、ドーム型のキットを選ぶのがおすすめです。
おすすめドーム型キット.2-1
ドーム型石窯キット
価格は税込で「174,960円」と、気軽に購入することは難しくなりますが、最高の本格ピザが焼けます。 それとこのキットは燃料に、煙問題の項でおすすめした木炭を使えます。
薪だと樹皮をはいだ広葉樹を使っても煙が出てしまいますが、木炭なら気になるレベルの煙はほぼ出ません。ホームセンターで木炭は買えますし、火をおこしやすいなどの利点があります。 ただ、約120kgの重量なので設置方法を考えないといけません。
おすすめドーム型キット.2-2
石窯クロスドーム(タイル:天然石)|ピザ釜
価格は税込で「105,840円」です。手に入れやすい小型なドーム型のキットになります。 複数のパーツを組み合わせて設置するので、一人でも完成させられますよ。
繋ぎ目から熱が逃げないか心配になるかもしれませんが、タイルで熱もれを防げるので問題ありません。使い方は他のキットと同じです。
ピザ窯diy/まとめ
ピザ窯についていかがでしたでしょうか。美味しく焼きあがる理由が分かったと思います。知ると欲しくなりますよね。ならぜひピザ窯を設置して、美味しいピザを焼き、味わいましょう!
100均アイテムと無料のダンボールを使って工作感覚で手作りしたり、レンガを積むだけでちゃんとしたピザ窯を簡単に自作することができます。ドラム缶でも作れますよ。もっと本格的にするならキットで作るのもおすすめです!