KTC ボールポイントL形ヘキサゴンレンチセット(7本組)
【KTC】 マルチツール 8システム [型番:HLM08]
PARKTOOL ヘックスレンチ(六角レンチ)セット
PARKTOOL(パークツール) IB-1C アイビームフォールディングツール
Wera(ヴェラ) 950SPKL/9SMN マルチカラーヘックスキーセット 073593
PBピービー レインボーショートヘッド六角棒セット 2212LH-10RBCN
HAZET ボールポイント六角棒レンチセット 9本組 2105LG/9H
HAZET フォールディング六角棒レンチセット 2100/6KH
アーレンキー(六角レンチ)とは?
なぜ六角レンチはアーレンキーと呼ばれているの?
一般的に、六角レンチはヘキサゴンレンチとか六角棒スパナ、六角棒レンチという呼び方をします。ではなぜアーレンキーと呼ばれるのか? 実は六角レンチを最初に造ったのは、アメリカのAllen Manufacturing Companyという会社でした。六角レンチをキーと呼ぶこともあるのですが、それがメーカー名のアレンとキーを合わせてアレンキーと呼んでいたようです。
アーレンキーは登録商標
ただ、いつから六角レンチを日本でアーレンキーと呼ぶようになったのかは定かではありませんが、30年前でも六角レンチの事をアーレンキーと呼んでいました。アレンという会社のアレン・キーが六角レンチの元祖ですから、ソニーのウォークマン以外の持ち歩けるヘッドフォンステレオがそう呼ばれたのと同じ事でしょう。
なぜ自転車の世界でだけアーレンキーと呼ぶのか?
当時すでに、クランクのチェンリングやディレイラーに、アーレンキー(六角レンチ)を使用するキャップスクリューが使われている。
今ではいたるところで見かけるキャップスクリュー(六角レンチで回すネジ)ですが、昔はプラスやマイナスのドライバーが多く使われていました。ですが、自転車、特にロードバイクには早い時期からキャップスクリューを使用するようになったため、最初に発明して販売していたアレンのレンチをアーレンキーと呼ぶようになり、定着したのではないでしょうか。
アーレンキー(六角レンチ)のメリット
元々キャップスクリューが考案されたのは、それまで四角形だったボルトの頭が作業者の衣服などに引っかかって危険だったので、ボルトの頭を丸くするためだったそうです。そこで六角形の穴にはめて回すアーレンキー(六角レンチ)が生まれたのですが、それはボルトのサイズとピッタリでないと回すことができないので、プラスやマイナスドライバーのサイズ違いでネジの頭を破損する可能性が少なくなったことと、六角形の面がそれぞれ接触することでボルトが壊れにくいのです。
アーレンキー(六角レンチ)の使い方
他の工具もそれぞれに正しい使い方がありますが、その中でもアーレンキー(六角レンチ)は比較的シンプルです。ドライバーのように押し付ける力は必要なく、回す方向にだけ力をかけるのが基本です。一番重要なことは、キャップスクリューに切られた六角にピッタリのサイズを使い、きちんと奥までセットして回すことです。
アーレンキー(六角レンチ)の種類
通常アーレンキー(六角レンチ)の先端は真っ直ぐなカットですが、ボールポイントといって、先端が丸くなったタイプもあります。斜めにして使えるのでレンチが入りにくい場所でも楽なのですが、ボルトとの接触面積が小さくなるので、大きなトルクをかけるとネジを壊してしまうことがあるので注意しましょう。
L字型のアーレンキー(六角レンチ)
この画像のようなL字型の六角レンチが一般的で、このタイプをアーレンキーと呼ぶことが多いです。溝にはめて回すのはキー(鍵)と同じだからでしょう。力を入れる必要がある時は短い方をボルトにはめて長い方を回します。逆に軽量なジュラルミンのボルトや、カーボンのパーツを締め付ける時には、あえてトルクがかからないように、短い方で回したほうが良いこともあります。
ドライバータイプ
ドライバーようなグリップで回すタイプの工具です。このタイプはあまりアーレンキーとは言いません。ビットを交換することで様々なタイプのネジに対応できて便利です。L字型のアーレンキーよりも素早く回せるので、使う場所によってはおすすめです。ただし大きなトルクをかけるような使い方にはあまり向いていません。
T型六角棒レンチ
このタイプはハンドルの中心にレンチがあるので、力が均等にかかるため、L字型よりもネジを壊す危険が少ないおすすめの工具です。ただし価格は高めです。先端がソケットになっていて交換できるソケットタイプのハンドルもあります。
ソケットレンチ・タイプ
六角ナットなどを回すためのハンドルにヘキサゴンのソケットを取り付けるタイプの工具。
ロードバイクのメンテナンスを本格的に行うのなら、こうした工具を揃えても無駄にはなりません。ラチェット式のハンドルは、L字では回しにくい部分でも回せることが多く、大きなトルクをかける必要がある箇所でも力も入ります。画像の工具はかなり本格的なセットで価格も高くなりますが、ハンドルと必要なソケットだけを揃えることで購入費用を抑えられます。
携帯用フォールディングタイプ
アーレンキー(六角レンチ)の選び方
ロードバイクやクロスバイクなどの自転車のメンテナンスには必要な工具ですが、どれを選んだらいいか? 初心者にはわかりにくいと思います。いろいろなタイプを紹介しましたが、自分でどの程度のメンテナンスをするかで必要な工具の選びかたは変わってきます。
まずはL字型のアーレンキー
初心者でもサドルの上下や前後の調整はするでしょうし、ハンドル周りもほとんどがアーレンキーを使用しますので、まずは価格も手頃なこの工具を選びましょう。やはりおすすめは定評のある工具メーカーのものを選び、多少価格が高くても品質の良いものを選びましょう。粗悪な工具はアーレンキーに限らず、大切な愛車とその部品を壊してしまうことにつながるのです。
ツーリングにはフォールディングタイプも
ツーリングにL字タイプを持っていってもいいのですが、ドライバーなども一緒になっているので、ツーリングの時にロードバイクのサドルバッグなどに入れておくとかさばらずに便利でおすすめです。このタイプを選ぶときも、やはりできるだけ高品質な製品を選びましょう。
本格的なメンテナンスには必要に応じて選びましょう。
高品質な工具はやはり高価ですし、アーレンキーだけですべてのメンテナンスができるわけではないので、必要に応じて買い足すのがおすすめです。
おすすめのメーカー
国産ならKTC
KTCは老舗の工具メーカーで、昔からその品質には定評があり、多くのプロが使用しています。
KTC ボールポイントL形ヘキサゴンレンチセット(7本組)
【KTC】 マルチツール 8システム [型番:HLM08]
右下がマルチツール8です。必要に応じてセットのビットを別売りのパーツに交換することもできます。
自転車工具のパークツール
パークツールは自転車用の工具を数多く出しています。それだけによく考えられた製品群です。
PARKTOOL ヘックスレンチ(六角レンチ)セット
PARKTOOL(パークツール) IB-1C アイビームフォールディングツール
パークツールでは小さなタイプ。他にもいくつかの種類がありますので、用途に応じて選びましょう。
海外の一流工具メーカーのアーレンキー
アーレンキーの呼び方の元になったアレンのレンチですが、現在ではあまりそのブランドの工具は見かけません。調べてみるとかなり安い価格で売っているようです。現在定評のあるメーカーの製品をいくつか紹介します。ただし高品質なので、お値段も高めです。
Wera(ヴェラ) 950SPKL/9SMN マルチカラーヘックスキーセット 073593
Weraはドイツの工具メーカーです。ここのヘキサゴンレンチは、先端のカットが特殊で、ネジを舐めにくいという定評があります。あまり一般のホームセンターなどでは売っていないのですが、それほど高価でもないので、個人的にはこちらをおすすめしたいと思います。
PBピービー レインボーショートヘッド六角棒セット 2212LH-10RBCN
スイスのPBのセットです。ドライバーなども高品質で有名なのですが、ドキッとする価格ですね。もちろん1本づつでも購入できます。
HAZET ボールポイント六角棒レンチセット 9本組 2105LG/9H
こちらはドイツのハゼットの製品です。こちらも高品質で定評がありますが、やはり高価格です。
HAZET フォールディング六角棒レンチセット 2100/6KH
ハゼットのフォールディングタイプです。こちらはこの価格ならおすすめできますね。
アーレンキー(六角レンチ)まとめ
アーレンキーと呼ばれている理由や、その種類と選びかたなどをまとめてみました。初心者の方にもわかりやすくまとめましたが、メンテナンスのための工具選びの参考にしていただきたいと思います。アーレンキー(というよりやはり六角レンチだったりヘキサゴンレンチですね)は、ここにあげたもの以外にもたくさんのメーカーから販売されています。あまり安いものはおすすめできませんが、ホームセンターなどでも少し良いものも売っていますので、じっくり選んでください。大切な愛車のメンテナンスの為ですから。
キャップスクリューというネジを回すための工具。ロードバイクなどの自転車のメンテナンスには必須の工具。