ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムとは?
2017年大会で5回を数える「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」はさいたま新都心の高層ビル群を舞台に行われるロードレースの祭典。世界最高峰のロードレースツール・ド・フランスの名を冠していますが、大会の一部がさいたまで開催されるということではありません。ただ、本大会さながらの迫力あるレースや雰囲気を日本にいながら感じられるプレミアムな機会であることは言うまでもありません!
クリテリウムってなに?
クリテリウムは市街地などに設定された距離の短い周回コースを何周もする形式のロードレースの名称です。さいたまクリテリウムでは1周約3.0kmの周回コースを選手たちは走り抜けていきます。そのスピードたるやまさに風の如し。短距離での周回コースなので通過する選手を何度も見られるのもいいところ。市街地ならでは、直角なカーブで繰り広げられる迫力あるコーナリングもおすすめの見どころです。
さいたまクリテリウムではどんな選手たちが走るの?
さいたまクリテリウムで走る選手は驚くなかれ、ツール・ド・フランス本大会で各賞を受賞するなどの活躍をした一流選手達ばかり。毎年発表される参加選手を聞いただけで鳥肌ものです。 オフィシャルサイトでは写真とともに出場選手のプロフィールを見ることが出来ます。 事前に推しの選手を決めて観戦するのも楽しいかも!
出場選手はツール・ド・フランスチャンピオン!
さいたまクリテリウムへ参加する海外選手はその年のツール・ド・フランス優勝者・優勝チームを含む上位の成績優秀7チーム、28選手を招聘しています。 そのほか国内参加選手として7チーム28選手や女子及び男子ジュニア選手7名、パラサイクライング選手7組が招聘されています。
ちなみにツール・ド・フランス覇者がだけが腕を通せるジャージのことを「マイヨ・ジョーヌ(黄色いジャージ)」と言い、通常は禁止されているマイヨ・ジョーヌを着用しての他レース参加を可能にしているのは公認レースだからこそ。本物のマイヨ・ジョーヌが走るのを見られる貴重な瞬間なのです!
さいたまクリテリウムのコースって?
さいたまクリテリウム2017年大会では2年ぶりにコースレイアウトが刷新されました。 レース種目は ①タイムトライアルレース(チーム・個人) ②スプリントレース ③クリテリウムメインレース の3つ。レースによりコースが若干変わりますので必ず確認してくださいね。
さいたまクリテリウムレース種目ごとのみどころ!
チームタイムトライアルレースは1チーム3名でスタートし1周約2.5kmの周回に要した時間の最速を競うレース。同じチームジャージを着用し隊列を組んで走行する様子は迫力があります。空気抵抗を考え先頭を交代に努める為3選手が走行しながらポジションを変えるテクニックも見どころです。
スプリントレースはその名の通り複数選手で着順を競い合うレース。海外招聘選手、国内参加選手の各チームから代表者1名が参加します。約3kmのコースをスタート地点からパレード走行を行い残り約1kmの地点(これをアクチュアルスタートといい、実際に争うことが認められるスタート地点のこと)からスパートをかけるのです。 各選手はライバルの脚質などを考え、駆け引きしながらスパートのタイミングを狙います。
クリテリウムメインレースは男子全選手が出場し、1周約3kmのコースを19周します。 2017年大会ではラスト300mの直線コースが設けられ、白熱したゴールスプリントを見ることができました。
さいたまクリテリウムコースへのアクセス
是非迫力あるレースを生で見てみたい!と思い立ったらまずはレース会場までのアクセスを調べましょう。 おすすめの移動手段は公共交通機関です。 最寄駅はさいたま新都心駅です。JR京浜東北線、JR上野東京ラインで利用可能です。そのほかJR埼京線北与野駅も近くて便利です。 混雑時には少し歩きますがJR京浜東北線与野駅の利用もありでしょう。電車であればアルコールもOKですし、思いっきりお祭りを楽しむことが出来ます。
自家用車でも比較的近場に大きな駐車場がありますので来場可能ですが、レース終了後の混雑と交通規制で恐ろしいほどの渋滞に巻き込まれることを覚悟した方が良いと思います。 指定の駐輪場もあるため自転車での来場も出来ますが、盗難被害もあるようで施錠等十分配慮した方がよさそうです。
さいたまクリテリウム時の交通規制
2017年大会においては11月4日大会当日にピンクのエリアは8:30~18:00、グリーンのエリアは8:30~18:30の間交通規制が行われました。
クリテリウムレースは市街地がレースコースとなるため、周辺の交通規制が行われます。エリアごとに規制時間が違うこともあるため事前の確認は必須です。特に自家用車で来場する場合は注意して下さい。バスも運行していますが閉鎖されるバス乗り場もあります。
さいたまクリテリウム観戦エリアチケットを入手するには?
基本的にチケットがなくても観戦は可能ですが、折角のレース、いい場所で見たい!というあなたには「オフィシャルサポーターズ」への応募をおすすめします。観戦エリア入場チケットを手に入れられるだけでなく特典が満載!サポーターには4種類あり、「個人プラチナ」「個人A」「個人B」「法人」に分けられます。それぞれ募集口数に限りがあり、プラチナで100,000円、個人Aで30,000円、個人Bで10,000円という価格になっています。チケットにしては高くない?と思ったあなた、その特典をみてください!
さいたまクリテリウムの気になるサポーター特典って?
ひとつは各サポーターランクに応じて大会記録DVDやピンバッジなどの特典グッズがもらえること。 なんといっても凄いのはプラチナサポーターのみに許された選手たちと間近で触れ合える前日イベント招待やバックヤード見学。ファンにとっては垂涎ものの表彰選手との集合写真撮影など価格だけの価値はあるまさにプラチナチケットなのです!
さいたまクリテリウム観戦エリアってどうなってるの?
ブルーの部分がオフィシャルサポーター専用観戦エリア、グリーンが一般観戦が可能なエリアです。
観戦エリアは内を移動するにも導線があります。エリアマップで確認して動きましょう。チケットなしで観戦できる場所も指定されていて、観戦禁止エリアもあるのでマナーを守り楽しく観戦しましょう。観戦エリアは車道上に設けられています。歩道は通行者の妨げとなる為、立ち止まっての観戦は控えてください。 観戦エリアの事前場所取りは禁止されています。ちなみに2017年大会のエリア開放時間はレース当日10:00でしたね。
写真左:2016年大会スタートフィニッシュ付近観戦席 写真右:2016年大会プラチナサポーター専用テラス席
その年により設定は若干変わると思いますが、プラチナサポーターにはスタートフィニッシュがみられる席やテラス席が用意されています。こちらは自由席になっています。 個人Aは指定席で2016年大会はスタートフィニッシュ前席、個人Bも指定席で2017年大会では一般立見席観覧エリアと歩道をはさんで設置された仮設スタンド席でした。 その開催年によって席の内容は変わるようなので、確認の上応募した方がよさそうですね。
さいたまクリテリウムをより楽しむには
迫力のレースを観戦するだけでも十分満足できますが、自分も参加してみたい!ということでよりさいたまクリテリウムを楽しむためのおすすめイベントなどをご紹介していきたいと思います! まずは一般のコース体験走行。事前申し込みをすると抽選でレースに使用するコースを試走できます。申込者には記念Tシャツが配られました。
楽しみ方①さいたまるしぇ
体験同様おすすめなのが同じく開催している各種イベントです。 まずは「さいたまるしぇ」。これはさいたま市内の「食」をテーマとし、おすすめのお土産やご当地グルメの販売があります。またフランス産食材を使用したものも。これはツール・ド・フランスさいたまクリテリウムならではですね!
楽しみ方②チケットが当たるかも?商店街キャンペーン
さいたま市内の加盟店が展開しており、早期特典として応募はがきについているQRコードを読み取り応募すると抽選で大会観戦チケットがあたるかも!など各種景品が盛りだくさんです。チケット狙いで応募するもよし、想定外にグアム旅行を当てちゃうも良し、是非とも応募はがきゲットしたいですね。
楽しみ方③さいたまクリテリウムカフェ
イベント参加の楽しみのひとつが関連グッズの購入ですよね。さいたまクリテリウムカフェではオフィシャルグッズやコラボグッズを買うことが出来ます。 混雑が予想されますので、グッズはホームページなどで事前にチェックし狙いを定めておくといいですよ。
楽しみ方④サイクルフェスタ
サイクルフェスタはさいたまクリテリウム協賛企業のブースが軒を連ね、お子様連れにやさしいガーデンコーナーや授乳コーナーも完備。 自転車・パーツメーカー、アパレル関連のブースでは目移りしてしまいます。 また無料のファンライドや30分で乗れるようになるこども自転車乗り方教室などお子様も楽しめるおすすめイベントが盛りだくさんです。
さいたまクリテリウムおすすめグッズ
今年のコラボグッズはバーバパパ!可愛くておすすめです。会場で買うと帰りの荷物が重いという方はさいたまクリテリウムオフィシャルオンラインショップでも購入可能です。
人気なのはフェイスタオル、特にツール・ド・フランスでおなじみの赤のドット柄は完売商品みたいですよ。 Тシャツやキャップなどのアパレルはいつの時代も根強い人気おすすめ商品です。 バイク乗りには欠かせないネックウォーマーもいいですね!
さいたまクリテリウム知っトク情報
さいたまクリテリウムでは、大会関係者が使用するバイクや案内パネルなどもツール・ド・フランスと同じものを使用しています。カメラマンなどの大会の運営スタッフも本物です。それだけですごい!って思いませんか。そんな視点からさいたまクリテリウムを見るのもおすすめです。
誰だってより良い場所で観戦したいですよね。それにはもう忍耐しかありません。先にお伝えしたように運営側からはエリアの事前場所取りは禁止、開放時間も決められています。予選も含めレースが始まるのが午後1時前後。もうこれは忍の一字でひたすら待つほかありません。シートや椅子を準備し陣取った場所を確保しましょう。もしほかのイベントも楽しみたくてそこにじっとしている元気がなければ、3列4列目になる覚悟で脚立を用意しておくのもひとつです。
メインのクリテリウムレースが始まるのが15時。その頃をめざして観客はどんどん増えます。出来るだけ良いポイントで見たいと思うあまりうろうろ歩き回ってばかりいると気がつけば自分の居場所がなくなってしまうことに。メインレース前にはじっとしていましょう。 やはり一番いい場所を確保し、安心して観戦するに必要なことはプラチナチケットを確保することですかね。
せっかく生でみられるチャンス、写真に収めておきたいですよね。しかしとにかく人、人、人。危険も伴うので、望遠など少し長めのレンズを使用するなら後方から脚立撮影のほうが良いかもしれません。 選手のスピードはものすごく速いので真横からの撮影はかなり大変です。直角コーナー付近が撮影ポイントとしてはおすすめですが、ライバルも多いです。
そのほかのおすすめロードレース
日本ではさいたまクリテリウムの他にも「ジャパンカップサイクルロードレース」と言うアジア最高峰のレースが、栃木県宇都宮市で毎年10月下旬頃に開催されています。こちらは林道のアップダウンコースがメインレースで、迫力のコーナリングがみどころです。前日にはクリテリウムレースもあります。
さいたまクリテリウムって本当にすごいよ!
プラチナサポーターの価格を見て正直皆さん驚きませんでしたか?でもそうして手に入れたチケットはそれだけの価値があるとこれを読んで思って頂けたでしょうか。サイクリストにとってはまさに夢の世界へのチケット。世界のスーパースター達と交流し、その迫力のレースを堪能できるのです。 選手も本物、機材も本物、スタッフも本物、世界初のツール・ド・フランス公認レースがここさいたまにやってきているのです。これって本当にすごいことですよ!
外国で活躍する日本人選手の新城幸也選手。本場ツール・ド・フランスで敢闘賞を獲得したこともある実力派です。同郷の大先輩、具志堅用高さんのようにこれからもますます世界で活躍を期待してもらいたいですね!今ロードレースが熱い!日本選手の活躍も期待しながら今年は是非応援に出かけてみませんか。
イギリス出身の32歳。ツール・ド・フランス総合優勝