イワシクジラ/分類
イワシクジラの分類は、一般的と学術的専門の分類があります。学術的とは、研究的目的等の専門的な和名分類です。 一般的な分類「クジラーイワシクジラ」です。
学術的な分類は、「動物界ー脊椎動物門ー脊椎動物亜門ー哺乳綱ー鯨偶蹄目ークジラ目ーヒゲクジラ亜目ーナガスクジラ科ーイワシクジラ属ーイワシクジラ」 クジラは80種類に及ぶ仲間がいます。
絶滅危惧種と話題になっていますが、すべてのクジラが必ずしそうではありません。生態系の適切化を図るために調査捕鯨されています。イワシクジラもその対象で、その余剰部分が市場に出されている貴重品です。
イワシクジラ/外国名
外国名はSei Whale 、 balaenoptera borealis 、 rorqual等の名称です。 1986年(昭和61)から国際捕鯨委員会(IWC)により、1986年からIWC(国際捕鯨員会)全世界で商業捕獲が禁止されています。
イワシクジラ/学名
イワシクジラ/由来(漢字)
漢字は 鰯鯨です。 由来は、群れで回遊するイワシと行動を伴にしている事にあります。イワシを好んで大量に食べる事にあります。語源は、イワシの群れと一緒に回遊し、イワシクジラが発見された場所にはイワシの群れが見られ、イワシが取れだす事が語源になっています。
イワシクジラ/生息地域・分布
イワシクジラの生息区域は、インド洋、大西洋の北側、南側、太平洋の南部北部の全域に生息域です。ですが、氷海や付属海には入らないと言われています。 イワシクジラの主食は、小型の甲殻類、魚などをエサとしています。
特に、鰯の群れに同行しイワシを捕食しています。イワシの群れの近くに生息しています。
イワシクジラの食事しかた
イワシクジラの食事は、イワシなどを一挙に含み、イワシのみを髭でこしとり、海水は吐き出す方法の食事をしています。この食べ方は、スキム・フィーディングと呼ばれています。
イワシクジラの生息分布
イワシクジラのように強大なクジラの棲家は東西太平洋の広い範囲に生息域としています。ですが、時代とともに生息に変化があり、生息数が減少し、商業捕鯨禁止の保護がされています。
イワシクジラ/生態・生育環境
生まれたてのイワシクジラの体調は4.4m程度です。大人になるのに約9年かかります。成長した体長は、15~16mの強大な大きさで、16~20トンの体重です。クジラの仲間では3番目の大きさです。
イワシクジラの繁殖とは
イワシクジラの繁殖は、冬の季節に交尾し、約11カ月胎内で過ごし、出産します。赤ん坊鯨は2~3年に1回、1頭が生まれと言われています。授乳期間は約6カ月です。 子どもが生めるまでの成長期間は2~3年程と言われています。10年近くで成人的成長になります。雌は雄よりやや大きく成長します。寿命は最長で74年と長寿の生き物です。
生育環境
イワシクジラは動物食で、カニ等の甲殻類、イワシを筆頭にした魚類などを食べて生育しています。2~3mのきょだいな口を開け、群れている餌を一挙に含み海水は膨大な数の髭で排出し、餌を飲み込みます。
その捕食の量は半端な量ではなく、1回に何百キロです。クジラの捕食量は、海洋生物中ではトップです。日本近海では、餌が豊富東北、北海道の沖合方面で生育環境になっています。
イワシクジラ/特徴・形態
イワシクジラの特徴は、クジラの仲間でも、スリムで頭部がV字状のほっそりしています。体長約 18m。体重約 30tの大型ですが、抜群に早いスピードで泳ぎます。 体色は背部が黒色から黒青黒、黒褐色で、腹部は白色です。背と腹部の境界は、波形や不規則なぼかしの波模様があります。
イワシクジラの形態は
イワシクジラの体形は、ほっそりした紡錘形で、顎から胸部に約60本の筋状の溝があります。大きな口には蓋をした櫛状の髭があります。 この上顎口蓋には左右に最長80cmに達する320-400枚の髭が左右にあります。髭は白く細い毛が三日月型で直立し密生しています。
イワシクジラ/捕鯨情報
捕鯨の対象となっていたが、1986年(昭和61)から国際捕鯨委員会(IWC)により、全世界で捕獲が禁止されている。生息数は、2006年時点で、世界全域で約5万4000頭と推定されています。
日本が行っているイワシクジラの調査捕鯨について、「商業目的であり、条約違反」との批判が相次いでいます。日本が実態を調べる調査捕鯨は条件付きで了承されています。
調査捕鯨の日本の見解とは
ICRの総裁大隅博士の見解は、「クジラ類の捕食量は、私達人類の3倍~5倍の海洋資源の量を食べている。イワシクジラの西太平洋での生息は28000頭以上で、クジラの中では二番目に豊富であり、明らかに絶滅危惧種でない」との意見です。
調査捕鯨とは
クジラの仲間は80種以上ともいわれます。大型のクジラは10種類位です。現在シロナガスクジラが絶滅の危機に瀕しており、その他の種類のミンククジラなどは資源量が豊富な種類もあります。
日本の調査捕鯨では、ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラ、ナガスクジラを捕獲していますが、調査の際には、現在の資源量に悪影響を与えないような捕獲頭数を科学的手法により算出し、その頭数の範囲内で捕獲を行っています。
イワシクジラ/味・選び方
イワシクジラの味比べはシャキっとした歯ごたえ、噛めば噛むほど味が出ます。サバ、エビ、コバシラ、イクラ等どれも美味しい海鮮料理です。クジラの味は別格。 調査捕鯨においての副産物のイワシ鯨は、ミンク鯨よりも次に大型。
脂乗りの良い肥えた鯨の尾の身等はとても美味しく絶品です。赤身をフライやステーキにもでき、イワシクジラの美味しさが楽しめます。
イワシクジラ肉の選び方
イワシクジラの選び方は、通販や市場で求められます。外観は馬刺しに似ていますが、イワシクジラです。美味しさは格別です。
イワシクジラ/栄養・寄生虫
肉はタンパク質含有量が、ミンク鯨の赤肉では、24.8%、尾肉では23.9%と獣鳥肉の中では特に多く、大変質の良いタンパク質を含んだ食品です。 ンク鯨肉100g中には、鉄が赤肉で8.5mg、尾肉で5.6mgと食肉中では、馬肉と同じく著しく多い。
しかも、鉄の形態が最も吸収されやすいミオグロビン鉄と呼ばれる有機体の形となっており、このことからも、鯨肉は鉄の大変良い供給源となっています。
獲調査によって採取されたミンク鯨の内臓の分析によって、有機塩素化合物や重金属の蓄積はほとんどなく、他の動植物に蓄積する有害物質の安全基準以下であることがわかっています。
イワシクジラの寄生虫?
イワシクジラの調査捕鯨の報告では、寄生虫や化学物質などによる汚染は認められていないと言われています。安心して食べられます。
イワシクジラのトロの炙り、風味は別格の美味しさ、間違いなしです。 万一、いると思われるのは、海の生物特有のアニサキスです。アニサキスは11mm~37mm 白の半透明 腹痛と嘔吐 あります。下痢はありません。
イワシクジラ/料理・調理方法
イワシクジラの本格派カレー
鹿の子は顎を包んでいる肉で、赤身と脂身が入り交じっている。 さえずり(舌)のゆでこぼしたものを、おでんにしてもいい。 本皮は煮込み、刺身、炊き込みご飯となる。
イワシクジラ刺身調理の仕方
イワシクジラ刺身の調理方法をご紹介します。ブロックで購入し、量が多い場合は冷凍保存します。解答は必要分とし、すぐに冷凍します。3ヶ月保存可能です。 解凍は、常温では15分以上、冷蔵庫では半日位掛けてします。
半解凍状態で切り身とします。解凍を早くしたい時は2分程度流水します。 薄切りは半解凍状態が調理しやすく、食べる直前の賄いがヒンヤリ感の風味があり、美味しいイワシクジラの食べ方です。
イワシクジラは貴重
日本伝統のクジラ料理、クジラの旨味を生かした外国料理とのコラボレーション等、世界に広めて行く必要があるのではないでしょうか。 イワシクジラに限らず鯨肉の市場は激減し、貴重品になっています。
海の生物の頂点に位置している、超大型がクジラです。クジラの捕食量も膨大な量であり、そのままでは海の生物のすべての生態系が崩れる恐れがあり、調査捕鯨は欠くことができないのです。 さらに、科学的に管理し必要に応じ捕鯨の復活を願っています。
イワシクジラは、とってもスリムで泳ぎが早く敏捷です。