引き出し作りに欠かせないアイテム「スライドレール」
スライドレールとは、引き出しをスムーズに開け閉めするのに欠かせない金具のこと。このスライドレールが付いていることで、重い引き出しもスラスラ動かすことができるのです。スライドレールには色んな種類があり、引き出しのスムーズ加減や長さも様々。スライドレールDIYのコツは、自分の作りたい引き出しの長さに合ったレールを選ぶことです。
種類が豊富
一言でスライドレールといっても種類がたくさんあります。まずレールを動かす方向。どちらか片方にしか動かせないスライドレールが一般的ですが、実は左右どちらにもレールを動かせるスライドレールもあるのです。また、材質も鉄製、アルミ製、ステンレス製の種類があり、それぞれ特徴が違います。
引き出しを勢いよく開けてしまったときに発生する嫌な音を軽減させる消音タイプのスライドレールもありますよ。
DIYで簡単に取り付け可能
スライドレールは、DIYで簡単に取り付けが可能!中には、スライド式の引き出しを作るなんて難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、スライドレールの選び方と使い方を覚えておけば大丈夫。初心者でも失敗なく取り付けることができますよ。
スライドレールの種類
種類①ベアリング式のスライドレール
ベアリング式のレールは、動くときの摩擦が軽くスムーズに動かせるのが特徴です。スライドレールといえば、このベアリング式のレールが一般的。DIYで使うときは、引き出しの長さと同じくらいのスライドレールを選ぶようにしましょう。
種類②ローラータイプのスライドレール
DIY初心者におすすめな種類がローラータイプのスライドレール。ほかのスライドレールに比べ、値段も安く取り付けが簡単です。手頃な値段で手に入ると、万が一失敗しても何度も練習できるのがうれしいですよね。一番安いもので1組500円程度。レールの長さは250m~500mです。
種類③ソフトクロージング式のスライドレール
引き出しを閉めるとき、バネの力でゆっくり閉まっていくのが特徴。優しく閉まっていくので、勢いよく閉めたとしても、引き出しの中身がぐちゃぐちゃになる心配がありません。キッチンでお皿などを収納したいときに、ソフトクロージング式のスライドレールを使うと良いかもしれませんね。
種類④プッシュオープン式のスライドレール
プッシュオープン式のスライドレールは、取っ手をわざわざ持たなくても、押すだけで引き出しを開けることができます。取っ手がないと、見た目的にもすっきりした印象に。
スライドレール選びのポイント
作りたい引き出しをイメージ
まずは、どんな感じのスライドレールを作りたいのか決めましょう。作りたいタイプの引き出しによって、選ぶべきスライドレールの種類は変わってくるからです。初めてのDIYの場合はローラータイプを、取っ手がいらないタイプの引き出しにしたい場合はプッシュオープンタイプを...といった感じで自分に合った種類のスライドレールを選びましょう。
耐荷重は必ずチェック
スライドレールには、それぞれ耐荷重があります。結構重いものでも平気なタイプあれば、軽いものでないとすぐ耐荷重をオーバーしてしまうレールも。耐荷重を無視して好きなものをどんどん収納してしまうと、引き出しがスムーズに開かなくなってしまう以外に、事故の原因にもなってしまいます。スライドレールを選ぶときは、必ず耐荷重をチェックするようにしましょう。
スライドレール選びの注意点
スライドレール選びには引き出しの長さが重要。この引き出しの長さとは、キャビネット内に入りきる部分の長さのこと。スライドレールを取り付けるときに重要になるので、メジャーなどで測っておくようにしましょう。
引き出しの長さは標準規格サイズに合わせるのが基本
引き出しの長さは、標準規格サイズに合わせるのが基本。標準規格サイズ以外の長さでスライドレールを取り付けると、引き残し部分の長さが変わってしまい、場合によっては取り付けができないこともあるからです。ちなみに、引き残しとは、引き出しを開いた際、棚の中に少し残っている引き出し部分のことをいいます。
引き出しの長さが短い場合
ベアリングタイプのスライドレールの場合、引き出しの長さが短いと棚から余分なスライドレールが飛び出てしまいます。スライド式の引き出しとして使うことは可能ですが、やはり見た目的はよろしくありません。
引き出しのほうが長い場合
逆に今度は引き出しのほうが標準規格サイズより長い場合、引き残しの部分が大きくなってしまいます。つまり、引き出しを最後まで開けなくなってしまうので、奥に収納しているものが取りづらくなってしまうということ。せっかくスライド式の引き出しを作ったのに、ものが取りづらいなんてちょっと悲しいですよね。
スライドレールの取り付け方法
実際、スライドレールの使い方ってどんな感じなの?と疑問に思っている人も多いと思います。そこで今回は、スライドレールで基礎的な使い方を紹介したいと思います。スライドレールの使い方を覚えておけば、自作した棚にも簡単にスライド式の引き出しを取り付けることができますよ。
①印をつける
まずは、レールを取り付ける位置に軽く印をつけておきます。レールを取り付ける位置が左右でバラバラだと、上手くスライドできなくなってしまうからです。ちなみにスライドレールと取り付けるのは、棚側と引き出し側両方なので、どちらにも印をつける必要があります。
②スライドレールを取り付ける
印にぴったり合うよう、棚側と引き出し側にスライドレールを取り付けていきます。レールについているネジ穴をしっかり固定していきましょう。いきなりネジで固定すると、板が割れてしまうこともあるので、事前に小さなドリルなどで穴を開けておくと良いですよ。
③引き出しをはめて完成
最後は、スライドレールを取り付けた棚に引き出しをはめてみて、上手くハマれば完成です。スライドレールの基本的な使い方はとても簡単。棚を手作りする際は、ぜひスライド式の引き出しも一緒にDIYしてみてくださいね。
取り付け時の注意点
スライドレールは、必ず左右が水平になるように取り付けましょう。傾きがあると、引き出しとしてきちんと機能しないからです。印をつけたり、仮に固定するなどして左右にズレが出ないよう工夫して取り付けましょう。
耐荷重はどれくらい?
耐荷重とは、スライドレールと取り付けた引き出しが耐えられる重さのこと。スライドレールは、長いほど先の部分の耐荷重が弱くなってしまうという性質があります。重いものを収納するときは、なるべく短めで耐荷重が強いスライドレールを選ぶと良いでしょう。
DIY用のスライドレールを手に入れた場合、パソコンのキーボードや炊飯器を載せても大丈夫なくらいの耐荷重が一般的。重量用のスライドレールを使えば、パソコンのキーボードや炊飯器より重いものを載せたり収納して使うことも可能です。
スライドレールで引き出し棚!DIYアイデア集
スライドレールを使えば、引き出しがスムーズに開け閉めしやすくなるだけではありません。工夫次第では、ごちゃごちゃした物をすっきりした見た目に収納することも可能です。スライドレールを使ったDIY集を3つほどご紹介するので、素敵なものがあればぜひ真似してみてくださいね。
キーボードの収納棚
キーボードって、そのまま外に出しておくとすぐに埃がたまってしまいますよね。わざわざカバーをつけたり、外したりするのも面倒だし。そんなとき役に立つのがスライドレールで作った収納棚。パソコンを使わないとき、机の下にスライドして収納しておけば、埃がたまりにくくなりますよ。
スライド式収納付きのテーブル
DIYで作った普通のテーブルも、スライドレールで収納を作ればぐっと立派に印象に。スライドレールを使えば、こんなに本格的なテーブルも作ることができちゃうんです。
スライドレールでDIYしてみよう
スライドレールで便利な引き出し収納を手に入れられる
やはり収納棚には、スライドできる収納が付いていたほうが便利ですよね。せっかくDIYで素敵な棚を作ったのであれば、ぜひスライドレールでスラスラ引き出せる収納も作ってみてください!