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グリスの正しい選び方とは?意外に知らない種類やトラブルの原因をご紹介!

グリスには様々な種類があり商品がたくさんあるので、自身の用途に合わせたグリスの選び方が分からない人も多いのではないでしょうか。今回はグリスの正しい選び方や種類、またトラブルの原因などもピックアップしてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
更新: 2024年1月21日
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グリスとは

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グリスという名前はよく聞きますが、一体どんなものなのでしょうか。グリスとは簡単に言うと潤滑油のことです。グリースと呼ばれることもあります。潤滑油の中でも半固体または半流動性を持ったタイプがグリスと呼ばれます。またグリスとは別に潤滑剤と呼ばれるものもありますので合わせて見ていきましょう。

グリスの用途と種類

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グリスはどんなときに使うの?

グリスは機械トラブルの対策に使います。平らに見える金属部分は、意外にもでこぼこがあり、そのでこぼこ同士の接触で摩擦が生じ、動きが悪くなることも。

グリスは広い範囲で使用される潤滑剤で、機械の歯車部分や軸受けなど荷重がかかりやすい部分の使用に適しています。また、トラブルの状態によって数種類あるグリスから使い分けが必要です。

どんな種類があるの?

グリスには様々な種類があります。一部ではありますが、どういうものがあるか挙げてみます。グリス、リチウムグリス、モリブデン入りリチウムグリス、シャーシグリスなどがあります。使用する環境の温度、使う機械、かかる荷重などによって適するグリスは違います。

潤滑剤の用途と種類

潤滑剤はどんなときに使うの?

一般的に潤滑剤は、金属の表面部分に塗り素材同士の摩擦を減らしてすべりをよくしたり、摩耗を防いだりするときに使います。カーテンレールの滑りをよくしたり、ドアの蝶番の動きをよくしたりといった場面に使うことができます。

どんな種類があるの?

潤滑剤にはタイプ別に3つに分けられます。液体潤滑タイプと固体潤滑タイプと半固体潤滑タイプです。滑りをよくするだけにとどまらす、サビ防止やサビの除去に使えるものも。また、スプレータイプのものもあり、専門家でなくても気軽に使えます。

グリスと潤滑剤の成分は?ちょう度とは?


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グリスの成分

グリスはどのような成分でできているのでしょうか。グリスは液体の潤滑油に増ちょう剤と添加剤を加えたものです。潤滑油は基油またはベースオイルで構成されています。

増ちょう剤は微小な個体を半固体にした潤滑剤のことで、グリスの性質や性能に影響するものです。添加剤は使用する用途に応じて配合します。使用用途にあった高性能グリスを製造するには、適正な成分の組み合わせと製造法が必要です。

潤滑剤の成分は?

次に潤滑剤の成分についてです。潤滑剤の成分はタイプにより異なります。液体タイプにはスピンドル油やシリコンオイルが使われています。

他にも水置換性のオイルに、浸透性のあるオイルやラノリンなどの防錆剤を配合しているものがあります。固体タイプは二硫化モリブデン、グラファイト、PTFEが含まれています。半固体タイプはオイルと金属石鹸を混ぜたもので作られています。

グリスのちょう度とは

グリスには硬さを表すちょう度というものがあります。ちょう度には混和ちょう度とNLGI NO.というものがあります。混和ちょう度の数値が低いほど硬く、数値が高いほど柔らかいグリスということです。逆に、NLGI No.の数値が低いほど柔らかく、数値が高いほど硬いグリスということです。

グリスの種類別の選び方

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グリスの用途

軸受けやギアなどの金属部分、滑り動く部分に使用します。頻繁に給油が必要な場所や給油が難しい場所に適しています。増ちょう剤が配合されているので潤滑面への付着力が強いのが特長です。また広範囲の環境温度に使用可能で、耐水使用や長期の保存が可能なのが特長です。

リチウムグリスの用途

産業機械の回転部分や滑り動く部分に使用します。耐水性、耐熱性、潤滑性に優れているのが特長。オールマイティーに使用でき、適用範囲が広いです。環境温度は、130℃まで。

モリブデン入りリチウムグリスの用途

ボールジョイントなど強い荷重がかかったり摩擦、摩耗が起きやすい部分に使用します。焼き付きが発生しやすい厳しい潤滑箇所におすすめです。取り分け耐摩擦、摩耗性に優れ、耐水性、耐熱性もあるのが特長です。環境温度は150℃まで使用可能。

シャーシグリスの用途


車輌の下周りのグリース給油箇所に使用します。耐水性、潤滑性に優れていて安価なのが特長。ただし、水分が含まれているので、環境温度は80℃が限界です。

潤滑剤の種類別の選び方

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流体潤滑タイプ

液体潤滑タイプの潤滑剤にはシリコンオイル系やオイル系の他に防錆・浸透潤滑剤や切削油などがあります。シリコンオイル系は敷居や引き出しの滑りをよくしたり多岐にわたって使えます。

オイル系は、ミシンなどに使用可能。防錆・浸透潤滑剤は自転車のチェーンのサビ落としやサビ防止に。切削油はプレスや研削といった加工をする際に使えます。切削油は潤滑を目的にしたものと冷却を目的にしたものに分けられます。

固体潤滑タイプ

固体潤滑タイプの潤滑剤は、機械の組立時や歯車の潤滑に使用可能。また高温になる部分の潤滑や様々な機械に使用できます。さらに、オイルやグリスを使えない部分への潤滑など幅広く活用できます。

また負荷がかかったときに滑る性質があるのでこの滑りを活かして、摩擦や摩耗を少なくするのが特長です。固体潤滑タイプは油分やほこりが付着しては困る部分への利用に適しています。また、オイル混合タイプのものであれば、高温、高荷重な部分への潤滑にも適しています。

半固体潤滑タイプ

半固体潤滑タイプの潤滑剤にはコンパウンドやグリスなどがあります。コンパウンドは、防錆をはじめ、傷を見えにくくする他に、潤滑作用を促す補助剤です。車の傷隠しなどで使った経験があるという方も多いかもしれません。

グリスによる潤滑は長期間持続するのが特長です。ただし、浸透性がないため、注入する、もしくは組立時に塗ると効果的です。

グリスのトラブルの原因

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取扱に注意!

性能低下につながるため、異なるグリスを混ぜてはいけません。また、異物が入らないように使用後はしっかりふたをしましょう。また、グリスの色が乳白色に変色したり、使う箇所の錆びの原因にもなりますので、水分の侵入も大敵です。

周辺環境の温度

グリスのトラブルの原因の一因になるのが周辺環境の温度です。高温で油が酸化すると本来の機能が失われることも。また、熱が加わることでグリスが劣化してしまい、寿命が短くなるので注意が必要です。一度劣化してしまったグリスは元の状態には戻りません。グリスの保管は高温多湿を避けてしっかり温度管理をしましょう。

塗り方による劣化およびトラブル


グリスの塗り方を誤るとトラブルが起きることがあります。グリスの量が多すぎても、少なすぎても、機械の動作不良や性能低下、劣化を早める一因になります。過度に塗らないなど、塗り方には気を付けましょう。

さらに、グリスにエアーが入ってしまうと、給油ポンプの圧送不能や給油不足などの原因になることも。グリスガンを利用する、手差しで塗るなどしましょう。

潤滑剤のトラブルの原因

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使う潤滑剤はしっかり選ぶ

使いたい機械、部分に専用の潤滑剤があるのであれば、基本的に専用のものを使うようにしましょう。専用の潤滑油以外のものを使用してしまうことで、思わぬトラブルにつながることも。また、使用量が少ないと焼き付きの原因になったり、逆に使用量が多いと発熱の原因となったりしますので気を付けましょう。

給油はこまめにする

長期間にわたり点検や補修を行わず放っておくとオイルが変質し、潤滑不良を引き起こすことも。また潤滑がうまくいっていない状態のまま使い続けると、機械の異音や発熱の原因となってしまいます。

そのため定期的な手入れをしましょう。特にブレーキオイルはずっと同じものを使い続けていると、金属部分が腐食してしまい損傷を起こしてしまいます。

水分に気を付ける

潤滑剤の中には水をはじめとした不純物が含まれています。しかし、水分量が多くなってしまうと使う部分の腐食を引き起こしたり潤滑油自体のの寿命が短くなったりといった原因になってしまいます。

まとめ

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いかがだったでしょうか。機械トラブルに欠かせないグリスにはいくつかの種類ありました。また、適切なグリスを用途に合わせて使用することで仕上がりも良くなり、機械自体も長持ちもします。また塗り方ひとつ取っても注意するべき点がありました。ぜひ、用途に合わせて適切なグリスを選び、正しく使うことを心掛けてみましょう。