エリザベス テイラー ガーデニア
グッチ フローラ バイ グッチ ゴージャスガーデニア
シャネル レ ゼクスクルジフ ガーデニア
クチナシ(ガーデニア)の花とは
クチナシの花の基本情報
◆科名/属名:アカネ科クチナシ属 ◆和名:クチナシ ◆学名:Gardenia jasminoides ◆原産地:日本・中国・台湾・インドシナなど
クチナシの花の特徴
クチナシの花は、梅雨時に白い花を咲かせる常緑の低木です。森林などで自生するものもありますが、庭木として栽培されることが多いといえます。 クチナシの花は、香しい香りが特徴的です。学名にもつけられているようにその香りは、ジャスミンに似ているといわれています。そのため、英国では、「ケープジャスミン(Cape jasmine)」という英語名が付けられているほどです。
開花時期
クチナシの花の開花時期は、6月~7月頃です。クチナシの花は、この時期に大型の6弁の白い花を咲かせます。また、10月~11月頃になると橙赤色の実をつけるのが印象的です。このクチナシの花の実は、黄色の染料として使われています。
クチナシ(ガーデニア)の花名の意味・由来
クチナシの花名の由来は、実が熟しても避けないことから来ているといわれています。実が裂けないことで、「実に口がない」というところから「クチナシ」と名付けられたというのが一般的な説です。 その他には、クツナ(蛇)しか食べない実という意味から「クツナナシ」が転じて「クチナシ」と呼ばれるようになったという説もあります。 また、クチナシの実の形が鳥のくちばしに似ていることから「くちはし」から「クチナシ」になったとも言われています。
クチナシ(ガーデニア)の花の花言葉
クチナシの花言葉の種類
◆とても幸せです ◆喜びを運ぶ ◆清潔 ◆優雅
クチナシの花言葉の意味・由来
クチナシの花言葉の「喜びを運ぶ」という言葉の由来は、初夏に香る香しいクチナシの香りがまさに「喜び」を運んできてくれるように感じられるからつけられたといえるでしょう。 「とても幸せです」という花言葉の由来は、欧米でおこなわれるダンスパーティで女性を誘う際に男性がクチナシを渡すことからつけられたといわれています。クチナシを渡す男性も受け取る女性もともに「とても幸せ」な気分になるという意味が込められているのかもしれませんね。 もし、気になる人がいるようならダンスパーティーさながらに、熱い思いをクチナシの花に添えて思いの人にプレゼントしてみるのもいいかもしれませんね。
クチナシ(ガーデニア)の花の品種・種類
品種・種類
クチナシの品種には、次のようなものがあります。 ◆コクチナシ ◆ヤエクチナシ ◆マルバクチナシ ◆キバナクチバシ
それぞれの品種・種類の特徴
◆コクチナシ 背丈が低く横に広がって育つのが特徴です。葉の形状は細長く、花が小振りなのが特徴です。 ◆ヤエクチナシ 八重の大きな花を咲かせるのが特徴です。香りも強く、庭木として人気の木です。 ◆マルバクチナシ 一重の白い可愛らしい花を春と秋の2回咲かせるのが特徴です。 ◆キバナクチバシ 花がスクリューのようになっているのが特徴です。クリーム色から黄色に色が変わるのも魅力です。
クチナシ(ガーデニア)がもたらす効能・効果
リラックス効果
クチナシの香りは、心を落ち着けてくれる香りです。そのためリラックス効果が期待でき、就寝前などにベットの横でクチナシの配合されたアロマオイルを炊いておくとゆっくりと休むことができるでしょう。
抗菌効果
クチナシには、抗菌作用があるといわれています。漢方薬として使われているクチナシの実には、消炎作用や鎮痛・鎮静作用のも効果があるとされています。アロマオイルなどを少し薄めて、お部屋などに散布するだけでも抗菌効果が期待できるといえるでしょう。
保湿効果
クチナシは、乾燥からお肌を守る保湿効果が期待できます。抗菌作用や消炎作用の働きで、お肌を優しく保護してくれます。そのため、化粧水などでもよく配合されています。
目の疲れを和らげる
クチナシに含まれる色素成分の1つ「クロセチン」には、目の毛様体筋に直接働きかけ目の疲れを緩和する効果が期待できるといわれています。 目の使いすぎや年齢とともに衰える目の筋肉を直接サポートしてくれるから、視力向上に効果を発揮してくれるといえるでしょう。
漢方としての効能・効果
乾燥させたクチナシの実は、漢方薬としても活用されています。漢方の「山梔子(さんしし)」と言われるものがクチナシの実を漢方薬にしたものです。 日本薬局方にもある生薬の1種で、黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、温清飲、五淋散などの漢方薬に用いられています。クチナシの漢方薬としての効能は、消炎、皮膚疾患、尿路疾患などがあげられます。
打ち身やねんざにも効果的
クチナシの実は、陰干しして乾燥させておく打ち身・ねんざなどの湿布薬として活用できます。湿布の作りかたは簡単で、乾燥した果実を粉末にし小麦粉を全体の3分の1程度加えます。その粉末に食酢を加え、練った後に布などに塗布し冷湿布の代わりに用いることが可能です。 クチナシには、炎症を緩和したり殺菌作用もあるので自家製湿布薬として活用することができるでしょう。
クチナシ(ガーデニア)の香りの特徴
別名「ケープジャスミン」ともいわれるほど、ジャスミンの香りに似ているのが特徴です。その香しい香りは、古くから香水やアロマオイルとして人気をえています。 ただし、クチナシから香料を抽出することはかなり難しく、一般的に使われているのはクチナシの調合品が多いようです。 クチナシの濃厚な甘い香りは、ロマンティックな雰囲気を醸し出してくれます。シャネルをはじめ、多くの有名ブランドの香水にも使われているのが特徴です。
クチナシ(ガーデニア)を使ったおすすめの香水
エリザベス テイラー ガーデニア
エリザベス テイラー ガーデニア
フローラルグリーンの香りが特徴的な香水です。さわやかなグリーンノートとガーデニアの濃厚な甘さが上品な香りに仕上がっています。
グッチ フローラ バイ グッチ ゴージャスガーデニア
グッチ フローラ バイ グッチ ゴージャスガーデニア
クチナシ(ガーデニア)の甘い香りを忠実に再現した上品な香りが魅力的な香水です。ガーデニアの香しさが、フリーティで甘酸っぱい香りとブレンドされ洗練されたハーモニーを醸し出しています。
シャネル レ ゼクスクルジフ ガーデニア
シャネルがこよなく愛したカメリアには香りがあまりありませんが、その花とよく似たガーデニアを使い香しいシャネルならではの上品な香りに仕上げたのが子の香水です。 優しげな香りの中にファンタジックな余韻を残す香りは、周りの人を虜にするでしょう。
クチナシ(ガーデニア)にまつわる言い伝え
娘のいる家に植えるのはNG?
クチナシには、「娘のいる家にクチナシは植えない」という古くからの言い伝えがあるようです。これは、クチナシが「嫁の口がない」につながることから来ているみたいですね。
亡き人を弔う花
台湾では、クチナシの名前が「朽ち無し」と解釈され亡くなった仲間などに手向けられたといわれています。また、地域によっては、「天国に咲く花」としてクチナシを扱うところもあるようです。
碁盤や将棋盤にもクチナシが関係
花ではなくクチナシのみに関するところでは、碁盤や将棋盤の脚の部分がクチナシの実を形どったものだといわれています。これは、傍観者が対戦中に口を出さないようにということから形どられたと伝えられています。
ダンスパーティには欠かせない花
花言葉でも紹介したように、西洋のダンスパーティーでは女性を誘う際に男性から意思表示の告白の代わりに送られたのがクチナシの花です。 白色の純真な姿と甘いロマンティックな香りが素敵なカップルの誕生を祝っているようですね。ちょっとシャイな男性でも、お目当ての彼女にクチナシの花を送ることで思いを伝えることができたでしょう。
まとめ
クチナシの白い花は、庭に風情を与えてくれるだけでなく匂い立つ香りで見るものに喜びを与えてくれます。その香りの香しさは、香水の原料になっていることからもわかるでしょう。 また、香りによるリラックス効果だけでなく漢方薬としても高い効果が期待できるのもクチナシの特徴です。様々な効能効果を持つクチナシの花は、「喜びを運ぶ」花として多くの人々から愛されています。 素敵な花言葉と甘くロマンティックな香りが魅力的なクチナシの花は、見るものを幸せな思いにさせてくれるといえるでしょう。