ティピーテントとは
ティピーテントは元々アメリカ先住民の移動住居だった。
ティピーテントとは、数本の支柱となる棒と、厚めの布でできた簡易的なテントです。元々は移動しながら狩りを行うアメリカ先住民の移動住居として使われていたもので、作りも非常に簡単で持ち運びもしやすかったり、布の柄で楽しめたりと、女性には何かとおすすめです。
ティピーテントブーム到来
グランピングでもティピーテント。
キャンプと言えばドーム型テントを思い浮かべますが、近年ではこのティピーテントも人気でキャンプ場などに設営されているのも目にするようになりました。
中でも手軽で簡単に贅沢なキャンプを楽しめるグランピング施設では、ドームテントには無い、木や布の質感にぬくもりを感じるティピーテントが非常に人気です。
音楽フェスでもティピーテント。
また、ドーム型テントのような閉塞感も無く、簡単に自作できるティピーテントは近年、音楽フェスなどでも目にするようになりました。
ティピーテントは、布を被せているため中にライトを入れる事によって柔らかい光が外に透過され、夜のシーンとも良く合います。ただし、あくまで布なのでティピーテント近くでの裸火の仕様は避けてくださいね。
昼間、屋外でくつろぎたい時に。
また、ピクニックやデイキャンプなど天気の良い日に屋外でくつろぎたい時にもティピーテントがおすすめ。
女性でも比較的簡単に設営できるので、その場で自作し、お弁当を食べたり、コーヒーを飲んだり、本を読んだり、お昼寝をしたり。日差しを気にせず外にいられるのは嬉しいですね。自分の庭にティピーテントを設営すればそれだけで秘密基地の完成です。思わず子ども時代に戻ってしまいそう。
インテリアとしても相性抜群のティピーテント。
他にもティピーテントは子ども部屋の秘密基地やインテリアのアクセントなど、キャンプ以外の用途としてもおすすめです。
既存のインテリアを邪魔する事なく、どんなお部屋の雰囲気にも寄り添えるのは、ティピーテントの木や布が持っているナチュラルな性質からくるものでしょう。逆に布の柄や質感によって、お部屋のインテリアを簡単に変える事も可能です。
ティピーテントは海外の子ども部屋インテリアから火がついた!!
ティピーテントの魅力にいち早く気づいたのは海外のパパとママ。愛するベイビーやキッズに彼らの遊び場や秘密基地となる小さめのキッズ用ティピーテントを作ってあげる事がブームになりました。
それがSNSで発信されると、インテリアの雰囲気を壊さずにおしゃれに変えてくれるその存在に、瞬く間に世界中が魅了される事となり、近年では日本でもキッズ用やペット用のティピーテントが販売されたり、子ども部屋にキッズ用ティピーテントを自作する人も増えてきました。
ティピーテントを自作してみよう!!
ここでは、簡単な自作ティピーテントの作り方や、ティピーテントを使ったおしゃれインテリアアレンジ、キッズ用ティピーテントの作り方などご紹介していきます。いずれも布や飾りを変えるだけで簡単に自作できますので、子ども部屋だけじゃなく、お父さん用にもサプライズで秘密基地を作ってあげましょう!
自作ティピーテント基本の作り方〜材料〜
◯直径20mmくらい、長さ1600mm〜1800mmくらいの木の棒/4〜6本程度 ※長さは作りたい大きさによって異なります。
◯麻ひもなど少し頑丈で縛りやすいひも/4m程度 ◯お好きな布/120cm幅のものを200cm程度 ※90cm幅の布などは2枚を縫い付けて幅を出しても良いです。
◯あれば穴あけドリル ◯安全ピンやウッドクリップなど簡単に留められるものがあれば尚可 たったこれだけ。全て100円ショップやホームセンターで揃えられますね。
自作ティピーテント基本の作り方/支柱編〜4本組み〜
では、早速ティピーテントの作り方をご紹介していきます。まずは支柱の作り方から。
棒の本数は基本的に何本でも構いません。費用を抑えたいのであれば4本くらいがおすすめです。棒の上からだいたい20cmほどの所を穴あけドリルで穴をあけます。
穴をあけなくても作る事ができますが、穴をあけた方が強度が増すのでぜひここは、穴をあけておきたい所です。画像では楕円形に穴が空いていますが、円状で大丈夫です。
全ての棒の空いた穴にひもを通し、棒を立てながらバランスを調整し緩くひもを巻いていきます。ピタっと自立できるバランスの所で、ひもをぐるぐる巻きにします。
これでティピーテントの支柱ができました。もう7割くらいはできたも同然です。秘密基地完成まであと一歩。 穴をあけられない場合は、ひもを交差させながらうまく支柱を立たせましょう。崩れる事のないように、慎重に。
自作ティピーテント基本の作り方/支柱編〜細い棒を何本も〜
穴あけが困難な人におすすめ!!
細い竹や流木などをヒモでたくさん巻き付ける方法もあります。これなら棒にドリルで穴をあけなくても簡単に支柱を作る事ができます。バランス感覚が大事!!竹や流木など無加工の棒なら、より「秘密基地」のような雰囲気が出るのでおすすめです。
自作ティピーテント基本の作り方〜布をかぶせる〜
あとは、お好きな布をかぶせて安全ピンやウッドクリップなどでとめるだけ。
布を支柱にひもでぐるぐる巻く方法も簡単でおすすめです。
さぁ!!作り方がわかった所でさっそくティピーテントの自作実践です!!
自作ティピーテント作り方実践編〜まずは小物から〜
始めから大きいティピーテントは無理!!という方は簡単で安価にできる小物からトライ!!
部屋のインテリアオブジェにするもよし、鍵など置いておくスペースにするもよし。
本物のテントを自作する前のミニチュア模型として作ってみてもいいですね!!
自作ティピーテント作り方実践編〜ペット用〜
ミニチュアで慣れたら少しずつ大きなティピーテントにしていきましょう。 最近では、ペット用ティピーテントも沢山売られています。でもせっかくだから愛情こめて自作してみませんか?ペットを飼われているお友達へのプレゼントにもおすすめです。
作り方は基本のものと同じように数本の支柱を立ててお好みの布を被せるだけ。表札でオリジナル感を出したり、大好きなふかふかを入れてあげて、ぜひ大切なワンちゃんのお気に入りの場所にしてあげてください。
崩れないように布を簡単に縫い合わせてあげると少し補強できますよ。ワンちゃんの秘密基地の出来上がりです。
こちらは猫ちゃんがくつろいでいますね。布を簡単に縫い合わせたリボンを付けて開閉式にしてあげると、恥ずかしがりやの猫ちゃんも落ち着くお部屋になるでしょう。お気に入りのクッション入りですね。
先ほどのミニチュアサイズは、小動物用のティピーテントにもなります。自分のお部屋ができて嬉しそうですね。
キッズ用自作ティピーテントいろいろ
ここからは、子ども部屋にマッチする、簡単でおすすめのキッズティピーテントアレンジや作り方をご紹介してきます。愛情こめて自作したキッズ用ティピーテントはお子様が喜ぶ事間違いなし!!
キッズ用ティピーテントの作り方〜ピンクの色合いに合わせてガーリーに〜
女の子が喜びそうなピンクの布のキッズ用ティピーテント。中に置く小物もピンクや淡い色で統一。100円ショップにも売っている、まあるいポンポンを付ければ一気にガールズカラーのインテリアになり、ちょっとおませな女の子にぴったりな子ども部屋になります。
キッズ用ティピーテントの作り方〜おもちゃやぬいぐるみのお片づけスペースに〜
かわいいふわふわのラグを敷いてぬいぐるみを置けばそこはもう、散らかりがちなおもちゃやぬいぐるみのお片づけ部屋に早変わり。レースを付けたり、毛糸で作ったポンポンを付けたりして、子どもが居たくなるようなスペースにすれば、嫌がるお片づけもすすんでしてくれるようになるかもしれません。
キッズ用ティピーテントの作り方〜フリルで姫部屋に〜
フリルをつけるだけで、まるで天蓋付のベッドみたいなキッズ用ティピーテントの完成。秘密基地もいいけど、女の子はやっぱりお姫様のようなお部屋に憧れるもの。同じ生地のスカートをはいて思いっきりお姫様気分を味わってほしいですね。
キッズ用ティピーテントの作り方〜リビングに秘密基地を〜
キッズ用ティピーテントをリビングに置けば、まだ子ども部屋がないお子様にも秘密基地ができて、喜んでもらえそうです。子どもだってプライベート空間が欲しいんです。
リビングに秘密基地を〜番外編/大人用〜
大人だって秘密基地には憧れますよね。狭い秘密基地の中にいるだけで、子どもの頃の気持ちに戻れる気だってしてきます。
リビングの雰囲気を決して損なわないティピーテントは、手軽に簡単に自分だけの秘密基地を手に入れる事ができます。大人用は少しシックな色合いの布がおすすめ。ティピーテントの中でヨガをやったり読書をしたり。想像するだけでワクワクしますね。
自作ティピーテントで庭先やベランダに自分の秘密基地を。
どうしても室内にティピーテントを置けない時には思い切ってベランダや庭先に作ってしまいましょう。
趣味に没頭したりお昼寝したり。ちょっとのスペースと棒と布で癒しの空間が簡単に作れてしまいます。ポンジ生地など防水布を使用すれば雨の日でも楽しくなりそう。
ティピーテント作り方/飾り編〜ガーランドを付ける〜
ティピーテントの支柱から、壁や柱に向けて手作りガーランドをかけます。
また違った空間が演出され、より立体的になりました。ガーランドの作り方は、四角に切った紙や布を二つに折り三角形にして、お好きなひもやリボンをはさんで、糊付けやホッチキス留めをするだけ。ティピーテントとガーランドの組み合わせはちょっとしたパーティーの時などにもおすすめです。
ティピーテント基本の作り方/飾り編〜タッセルを付ける〜
こちらも簡単におしゃれを演出できる方法。支柱の上部にタッセルを付けてみましょう。
タッセルとは「房飾り」の事。カーテンなどの留め具としても使われていますね。ホームセンターのインテリアコーナーでも買う事はできますが、簡単に自作もできるので、よりオリジナル感を出したい人には手作りがおすすめです。
ティピーテント基本の作り方/飾り編〜ライトアップしてみる〜
ティピーテントの内側にスタンドライトを入れて、静かな夜を楽しむのもいいですね。
暗がりを怖がる子どものおやすみタイムにもティピーテントは重宝しそう。
またストリングスライトでティピーテント自体を照らしても雰囲気が出ます。ミニチュアティピーテントにライトを付ければそれだけでインテリアになります。ただし、長時間点灯しない、LED電球を使うなど、火事にならない配慮は最大限に。あくまで布と木である事をお忘れなく。
ティピーテント基本の作り方/飾り編〜グリーンを這わせる〜
なんと言っても癒しアイテムといえばグリーン小物です。
100円ショップのアイビーを使っても雰囲気はでます。ティピーテントは元々が屋外で使われるものなので、グリーンとも相性が良いですね。インテリアのグリーンと合わせてもおしゃれ度が増します。
ティピーテント基本の作り方/飾り編〜靴下でクリスマス仕様に〜
これは簡単!!靴下を飾るだけであっというまにクリスマス仕様になります。
「赤×白」や「ノルディック柄」など、冬やクリスマスを連想させるカラーを選ぶと、よりクリスマスのわくわく感が増しますね。
ティピーテントの中にサンタさんからのプレゼントが入れられていれば、子どもも忘れられないクリスマスになる事でしょう。
ティピーテント基本の作り方/布、柄で遊ぶ編〜異なる柄で切り返す〜
ティピーテント自作に余裕が出てきたり、少し凝ってみたい、という人には異なる布を縫い合わせて切り返すのもおすすめです。
一部分を違う柄にするだけで、華やかにもなりますし、オリジナリティもでます。一面ずつで柄を変えるのもおしゃれですよね。デザインは無限大です。
ティピーテント基本の作り方/布、柄で遊ぶ編〜思いっきり華やかに〜
テントですので、白系のキャンバス地のものが多いですが、せっかく自作するなら自分好みにしたいですよね。
華やかな雰囲気が好きな人は花柄などを選んでみましょう。床に敷く布も同じ柄にすれば、より華やかさが強調できます。大人姫インテリアの完成です。アフタヌーンティーを楽しみたい気分。
ティピーテント基本の作り方/布、柄で遊ぶ編〜一部にフォークロアを〜
一部分にフォークロア調の柄を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ティピーテントは元々がネイティブアメリカの移動住宅だったため、インディアン部族の伝統的な織物の柄でもある「ナバホ柄」や、フォークロア(民族的)調の柄が非常に良く合います。フォークロアを一部入れただけで、ティピーテントがなんとなくしっくり落ち着くのが不思議です。ラグなどもフォークロアに合わせると、立派なインテリアとなります。
ティピーテント作り方上級編〜BIGサイズ〜
キッズ用や一人用のティピーテント自作に慣れてきたら、大人が数名入る事ができるBIGサイズにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
こうなるともう、インテリアというよりはお部屋の中をティピーテントが埋め尽くす、と言った感じです。ここまで大きくなると中心の支えが必要になりますので、ある程度建築の知識がある方に相談しながら作った方が安心ですね。
また、布も薄めのものが良さそうです。テントカフェなども流行っているので、自宅テント生活もいいかもしれません。お友達を招待したくなります。
ティピーテント作り方上級編〜バースデーフォトブース〜
フォトジェニックなティピーテントは、フォトブースとしても使えます!!
天使のモチーフや星のオーナメント、風船など可愛らしい小物でディスプレイすれば、立派なフォトブースになります。バースデーフォトの他、100日のお祝いや七五三など、もうフォトスタジオに行かなくても記念写真が自宅で撮れちゃうかもしれません。
ティピーテント作り方上級編〜屋外ウエディングのディスプレイに〜
屋外での結婚式は花嫁の憧れですよね。そんな一生の思い出に残るワンシーンもティピーテントはおしゃれに演出します。
流木や落ちた細い枝などを組み合わせ、柔らかい布やレースを巻き付けていきます。ここにお花やグリーンを飾れば簡単にウエディング会場のディスプレイとなります。
ここにソファを置いて新郎新婦の高砂にするもよし、花嫁や参列者のフォトブースにするもよし。参列者全員でお花を飾ってもとても良い思い出として残りますね。強風で倒れてせっかくのお式に水をささないよう、ここはしっかりと作ってくださいね。
ティピーテントの魅力
いかがでしたでしょうか。作り方も簡単で、材料もホームセンターや100円ショップで手に入れられるものばかり。子ども部屋の秘密基地からインテリア、フォトブース、ディスプレイ、とティピーテントはアウトドアテント以外にも様々な用途で活躍してくれます。
しかもそこにあるだけでおしゃれで華やか。アウトドア好きな人もインドア派の人も、ティピーテントを作って、秘密基地を手に入れてみませんか?
フォークロア(民族的)調の布小物と相性抜群。