15 カルカッタコンクエスト200HG
15 カルカッタコンクエスト 100HG
14 カルカッタコンクエスト 200
21 アンタレスDC
ワイルドアイ スイムシャッド WS
鮎邪 ジョインテッドクロー 128
ガンクラフト タトゥーラ マーゴ
カルカッタコンクエスト200HGを知る
国内メーカのSHIMANOさんが送り出した人気のカルカッタコンクエストシリーズの丸型ベイトリールですが、あまりよく知らない方の為にザックリとした商品紹介とスペックから順に見ていきたいと思います。そして最後になぜ"カルカッタコンクエスト200HGがビックベイトルアーに最適なのか"という所まで結論付けて行きたい思います。
カルカッタコンクエスト200HGとは
15 カルカッタコンクエスト200HG
カルカッタコンクエストはフィッシングメーカーのSHIMANOさんのプラダクト商品であり、このカルカッタ コンクエストはSHIMANOさんの丸型リールのフラッグシップ機でとても人気の高いベイトリールです。
カルカッタ コンクエストは2001年の01カルカッタコンクエスト100の登場以来2014年までに発表されたシリーズは全てローギアモデルのみでしたが2015年にカルカッタコンクエスト待望のハイギアモデルが市場に登場しました。
ハイギアモデルの登場
そのシリーズ待望のハイギアモデルのカルカッタコンクエストがこの"15カルカッタ コンクエスト200HG"なのです。
01カルカッタコンクエスト100から実に14年の歳月が流れてからの待望のハイギアモデルの登場にカルカッタコンクエストシリーズユーザーのみならず、幅広いユーザーが湧いた事は容易に想像出来ます。
15カルカッタコンクエスト200HGの魅力
15カルカッタコンクエスト200HGは14カルカッタコンクエストから美しいアルミの削り出しボディーを継承しています。
このインプレの記事の最後の"まとめ"にも繋がりますが実はこのボディー成型こそが"モノ作り"をするメーカーの思い入れやこだわりを最も感じる事が出来ると言っても過言ではないのです。
リール成形の工法には大まかに3つの選択肢があります。
・一つ目は型に金属を流しこむ『鋳造』 ・二つ目は凹凸の肩を作ってプレスする『プレス成形』 ・三つ目は金属をカッターで削ってゆく『切削加工』
モノ作りへのこだわり
この三つの工法の内で一番デザインに制約がかからない工法が『切削加工』なのです。しかしこの工法は一つを削り出すのに他の工法よりも膨大な時間がかかるために大量生産に向いていません。
ですのでこの15カルカッタコンクエスト200HGは大量生産よりもメーカーのデザイン設計に忠実にそして丁寧に仕上げられたメーカーの"モノ作り"の魂がそのまま詰まった至高の一品だと言えます。
カルカッタコンクエスト200HGの基本スペックと100HGとのポジションの考え方
カルカッタコンクエスト200HGで一番話題に上がるのがハイギアモデルである事です。
2001年のカルカッタ・コンクエスト100の登場から2014年までのおおよそ14年間に出た全てのカルカッタコンクエストシリーズ商品がローギアモデルでしたので今回のカルカッタコンクエスト200HGのハイギアモデルがいかにインパクトがある事なのかが分かります。
15カルカッタコンクエスト200HG
ギア比は6.2:1 最大巻上長は78cm 最大ドラグ力5k スプール寸法40/22mm ハンドル長42mm ボールベアリング12個 ローラーベアリング1個 マイクロモジュールギア採用 X-SHIP S3Dスプール ※ドラグサウンド搭載
カルカッタコンクエスト100HG
15 カルカッタコンクエスト 100HG
ギア比は6.8:1 最大巻上長は77cm 最大ドラグ力4k スプール寸法36/21mm ハンドル長42mm ボールベアリング12個 ローラーベアリング1個 マイクロモジュールギア採用 X-SHIP S3Dスプール ※ドラグサウンド搭載
100HGとのポジションの考え方
100HGの方がギア比が若干ハイです。
ドラグ性能も含めこの二つのポジションを考えるとソルトを想定する場合は200HGを選択し、ソルト用はもう既に別のロッドとリールのシステムが完成されていて、カルカッタコンクエストはバスでしか使わないからよりコンパクトな方が良いと言う場合は100HGと言う考え方で良さそうです。
カルカッタコンクエスト200HGと200の比較
カルカッタコンクエスト従来のローギアモデルとの比較をしてみようと思いますので14カルカッタ・コンクエスト200のスペックも書いておきます。
カルカッタコンクエスト200
14 カルカッタコンクエスト 200
ギア比は4.8:1 最大巻上長は60cm 最大ドラグ力6k スプール寸法40/22mm ハンドル長42mm ボールバリング12個 ローラーベアリング1個 マイクロモジュールギア採用 X-SHIP S3Dスプール
カルカッタコンクエスト200HGのボディ
上記が14カルカッタコンクエスト200のスペックです。先のカルカッタコンクエスト200HGとのスペックを比較して見るとボディーに関しては14カルカッタコンクエスト200を忠実に継承と言って良いです。
カルカッタコンクエスト200HGの巻き心地
マイクロモジュールギアとベアリング個数も変わらずと言う事でカルカッタコンクエストの代名詞とも言うべき滑らかな巻き心地ももちろん継承しています。
カルカッタコンクエスト200HGのギア
カルカッタコンクエスト200HGはギア比は4.8から6.2へと大幅にアップされています。巻上長も60cmから78cmへとアップされていますが、ドラグ力はランカーサイズの魚とのやりとりも楽しめる5kを確保されています。
ついでにアンタレスDCとの位置関係を見る
21 アンタレスDC
これはSHIMANOさんを代表するもう一つの作品であるアンタレスDCと同じドラグ力です。
アンタレスDCのギア比が5.6:1でアンタレスDC/HGのギア比が7.4:1ですので、カルカッタコンクエスト200HGの位置的には丁度アンタレスDCとアンタレスDC/HGの間のミドルレンジに収まると言った感じになります。
このミドレンジにカルカッタコンクエスト200HGを持って来たというのがポイントでザックリまとめると "アンタレスDC/HGよりも巻物に向いていて、アンタレスDCよりも撃ち物に向いているカルカッタコンクエスト"という所です。
ネガティブポイントの改善
ワイルドアイ スイムシャッド WS
これにより、カルカッタコンクエスト200HGは従来通り"巻物のカルコン"を忠実に継承し巻き物も心地よい巻き心地で楽しめ、ハイギア化によりスラッグ処理も早くなり、相対的に手返し効率が向上しネガティブポイントであったソフトルアーを使ったカバー周りの撃ち物やビックベイトルアーのジョイクロやスイムベイトと言ったルアーもストレスなく使用可能です。
もちろんドラグ力5kなのでランカーサイズのバスやソルトゲームでのシーバスといった大物とのやりとりも問題なく楽しめます。
カルカッタコンクエスト200HGのキャスト性能
気になるキャスト飛距離に関してはS3Dスプール採用でキャスト性能を最大限に発揮できる様にしっかり対応されています。記事の最後の方でも紹介しますが、youtubeの"釣りよか"のよーらいさんが「めっちゃ投げやすい!」と思わず言ってしまう程の性能を備えています。
具体的な飛距離はロッド性能とのバランスもありますので一概に何mと言う事は言えませんが、飛距離を伸ばすためのS3Dスプールが採用されています。これはカルカッタ コンクセスト200にも採用されていますので飛距離的には同じくらいと言って良いのではないでしょうか。
結局カルカッタコンクエスト200HGがビッグベイトに最適な理由とは!?
鮎邪 ジョインテッドクロー 128
ここまで、ザックリとカルカッタコンクエスト200HGを掘り下げて見て来て分かった事は、巻き心地や巻物に向いているのは継承しているのはもちろんなのですが、この6.2:1と言うギア比が絶妙な位置付けだと言う所にあります。
ギア比が8.0:1を超えるエクストラハイギアまで登場している昨今では、ギア比が7.4:1のアンタレスDC/HGがスーパーハイギアという位置付けでこのカルカッタコンクエスト200HGはハイギアという位置付けです。
昨今のビックベイトへの認識の変化
ガンクラフト タトゥーラ マーゴ
ビックベイトルアーを使用するには、基本的にはS字軌道を崩さずにゆっくり巻くのにローギアの方が一般的には良いと言われ実際のシチュエーションでも多く使われて来ていると思いますが、昨今では早巻きでジャーク、トゥイッチと言った様なアクションも多く使われビックベイトルアーを使ったメソットの多様化が進みジョイクロ専用のリールとしてガンクラフトさんからエクストラハイギアのリールが発売もされました。
ハイ・ローどっち
どちらが良いと言う事ではなく、ルアーに対して自分にあったギア比のリールを使いそれにあった正しいルアーアクションで誘って楽しめば良いのです。・・・と従来はここまでで話は終わるのですが、このどちらでもないレンジにまさにぴったり合いどんなロッドとでもどんなシチュエーションでもとりあえず高いパフォーマンスで器用に対応出来てしまうのがこのカルカッタコンクエスト200HGなのです。
剛性を確保できるボディー
ゆっくり綺麗なS字を描いて巻いてくるローギア向きのアクションやジャークして誘ってはスラッグを取る様なハイギア向きのアクションが出来て更にビックベイトには必須条件である"剛性を確保できる金属ボディー"であるアルミの削り出しボディーに真鍮のギアを採用しています。
釣行でビックベイトルアーを主にゲームをしているアングラーにはこのカルカッタコンクエスト200HGはとってもマッチングするリールだと言えます。
カルカッタコンクエスト200HGをまとめると
カルカッタコンクエスト200HGはメーカーであるSHIMANOさんの"モノ作り"の心のこもったアルミの削り出しボディーとソルトでのシーバスでも問題なく対応できる安心の真鍮のギアを搭載し、従来のカルカッタコンクエストのローギアラインナップでは届かなかったアプローチの領域を6.2:1の絶妙なギア比で広げ、巻き物から撃ち物まで広い領域をカバー出来、ジョイクロやスイムベイト等のビックベイトルアーにおいては、カルカッタコンクエスト200HGの進化を最大限に発揮することが出来る設計になっています。
これで、ラインナップから見てもアンタレスDC/HGと今回インプレしたカルカッタコンクエスト200HGの棲み分けも出来てこの辺でリール選びの悩みを持っている方はどちらを手にするべきかと言うその悩みも少しは緩和したのではないでしょうか。
最後にインプレを終えて
持っておくべきか
現在ソルトでシーバスをやってなくてバス専門という方もこのカルカッタコンクエスト200HGを持っていれば、月日が流れ"いざソルトへ!"という時にも使い回しも出来ます。
ソルトにはシーバスだけではなく人気のチヌや、ヒラメやハタ等の底物、そして回遊してくる青物、シーバスも港内に入ってくるマルや磯場に寄ってくるヒラと二種類のシーバスがいたりとソルトには沢山のターゲットがいます。
バスからそれらのターゲットも自分の範疇になった時にカルカッタコンクエスト200HGをとりあえず持って行けば高いパフォーマンスを維持したまま使えると言う事です。
末長く付き合える物
これは非常に重要で、釣りはいつ急に新しい釣りに出会いその釣りへ流れるかは誰にも分かりません。そんな気まぐれで自由な遊びである"釣り"と言うマーケットの中において対応出来る幅が広いという事は対応出来ないリールよりも"末長く付き合える"という事です。
このカルカッタコンクエスト200HGにはメーカーであるSHIMANOさんの"末長く大切に使ってもらいたい"と言う思いが込められているのを今回のインプレを通し改めて感じる事となりました。