理想の庭にするデザイン&リフォーム
マイホームにお庭はあるものの理想のお庭にはほど遠い状態。または今のお庭にちょっとあきちゃった、という人は多いんじゃないでしょうか。
思い切ってリフォームしたいけど、業者に頼める予算がないなどの理由で、そのままにしていませんか?せっかくお庭があるなら素敵なガーデンを作りましょう!だから予算がない?DIYで手作りすればその問題は解決できます。
DIYで素敵なデザインの庭へリフォーム
そうはいってもDIYなんて大変そうだし、知識も時間もないからできないと思われるかもしれません。ところがお庭作りのDIYは簡単なんです。 どのようなお庭にしたいのかハッキリ分りさえすれば、初心者でも手作りすることができます。
じゃあどんなお庭にしようかなと考えても、具体的なイメージはなかなか浮かびません。そんな時は、自分が素敵だと思うお庭のデザインを参考にしてみてください。
庭をデザイン&リフォームする目的
素敵なお庭のデザイン例はいくつか選びましょう。そしてお庭をどう利用するのかを考えて、その目的に合ったデザインを取り入れていきます。自分の使い勝手に合わせて、いいとこ取りをするわけですね。
ひとつのデザイン例がすべてマッチするなら、それだけでもOKです。 目的を考えてみるにしても実際に利用しないと分からないこともありますが、大きく2つの利用目的に分けられます。
実用性か観賞用か
お庭は、子どもやペットが遊ぶ場所だったり、バーベキューやパーティーをしたり、園芸や家庭菜園をおこなう場所になります。こういった目的がある場合には、実用性重視になります。
一方で、お庭で過ごす時間はあまりなく、植物を植えるなどしてその景色を楽しむだけであれば観賞用といえます。 どっちが適しているか先に考えてみましょう。
庭をデザイン&リフォームする基本
デザイン例から素敵だと思う箇所を組み合わせるだけになると、バランスが悪くなってしまう恐れがあります。DIYでリフォームしている途中、初心者はお庭全体を見て考えることに慣れていないため、ゴチャゴチャしてしまいがちです。
そこで3つの基本を覚えておいてください。この基本を意識すると、まとまったデザインのお庭にリフォームすることができますよ。
経路を意識する
ここでいう経路とは、お庭の中を移動する際の道すじです。経路がちゃんとあれば、行き来がスムーズになりますし、お庭で過ごすのが便利になります。 どう移動するのかを考えて経路を設置していきます。
経路のわきに植物があれば手入れが簡単になり、経路へ続く場所にテーブルやベンチを置くと、いつでも気軽にそこへ行けるようになります。
視界を意識する
いろんな場所からお庭を見た時に、何が視界に入ってくるのかを想像してみましょう。 植物やオブジェなどは、お庭の景観に必要なので見せるものになります。どの角度から見てもバランス良く見える配置を考えます。
でもいらないものまで見えていると素敵なお庭とはいえません。物置など隠せる場所を検討してください。 子どもやペットが遊ぶ庭になるなら、よく見渡せるようにする必要があります。
外側を意識する
お庭で過ごす時間が長くなると気になるのが、外から見えてしまうこと。外にいる人たちが見ているわけじゃないのに、何だか落ち着かなかったりします。 そこで目隠しになるようなものを設置できるか考えます。
フェンスや背丈の高い樹木などが有効です。2mほどの高さがあれば人の身長を超えますので、外側をさえぎることができます。目隠しが高すぎると閉じ込められた感じになるので注意してください。
庭をデザイン&リフォームする準備
素敵なデザイン例を見つけて基本をおさえたら、リフォームの準備をしていきます。予算、設計、用意です。 これらを決めず空いた時間にちょこちょこおこなうのも、ひとつのやり方になります。
でも初心者はうまくいかない場合がほとんど。継ぎ足ししていった結果、予算が大幅にオーバーしたり、デザインがまとまっていないお庭になってしまいかねません。初心者ほど計画的にリフォームするべきです。
予算
自分でデザインを決め、DIYで手作りしてリフォームするわけですから、業者に依頼するよりも予算をおさえられます。だからといってあれもこれもと追加すれば予算はふくれあがってしまいます。いくら以内と最初に決めましょう。
設計
予算が決まれば、できるリフォームの範囲が限定されますので、デザイン決定と設計がしやすくなります。予算におさまりそうにないことはキッパリとはぶいて、可能な箇所だけを取り入れます。
和洋折衷(わようせっちゅう)なデザインは難易度が高め。初心者は、洋風、和風、モダンなど、テイストをひとつにしぼった方がいいかもしれません。
用意
予算と設計が決まったら、お庭を掃除します。不要な石や雑草は除去し、しっかりとキレイな下地にしておいてください。そうすることでスムーズにリフォームをおこなえるようになりますよ。 そして実際にお庭へ立って、設計の最終確認です。
問題がなければ、必要なものを購入していきましょう。大きなものを先に購入してしまうとリフォーム作業のジャマになりますので、順序を考えないといけません。
庭のリフォーム/シンボルツリーのデザイン例:2選
DIYによる手作りでリフォームをする時間がなかったり、予算的に業者へ頼む余裕もないないら、シンボルツリーを植えてみてはいかがでしょうか。シンボルツリーとは、一家のイメージを象徴する樹木のことです。
大きな木を1本植えるだけでもお庭の印象は変わってきます。最初は小さな幼木でも、家族と一緒に過ごすうちに大きく成長し、愛着がわいてきますよ。
シンボルツリーのリフォーム&デザイン例.2-1
中庭にシンボルツリーを植えているだけですが、大きな緑が立つことでお庭という空間になります。空いたスペースを広くとれることと、管理の簡単さがメリットです。
シンボルツリーのリフォーム&デザイン例.2-2
レンガと芝生、シンボルツリーというシンプルな作りでスッキリしています。洋風、モダンなお庭に合いますね。だんだん大きくなる樹木の成長も楽しみです。
庭のリフォーム/植物を使うデザイン例:2選
お庭をリフォームしたなら、ガーデニングを楽しむのが基本です。好きな植物に囲まれたお庭は、いやしの空間になります。 植物はお庭の景観に大きく影響してきます。洋風、和風、モダンなどテイストによって合う植物が変わってきますよ。
どんな植物を育てるか、鉢植えや地植えにするか、どう配置するかなど考えるのも楽しいですね。日当たりや風通し、地植えなら土壌もふまえてください。
植物を使うリフォーム&デザイン例.2-1
昭和レトロな和風のお庭。レンガの小道や植物によって洋風っぽさも加えています。古き良き時代にタイムスリップした気分にひたれそうです。
植物を使うリフォーム&デザイン例.2-2
棚をDIYで手作りし、そこへ多肉植物の鉢植えを並べるとおしゃれなディスプレイになります。管理も簡単だから初心者にもおすすめです。
庭のリフォーム/花壇のデザイン例:2選
植物を植える花壇はお庭によくなじみます。そんな花壇もDIYで手作りできちゃいます。 レンガで花壇を手作りするのがDIYでは一般的。レンガは重いイメージを持ちますが、ひとつひとつは軽いものです。
モルタルでくっつけるだけだから初心者にも簡単。ちょっぴり本格的な花壇DIYに挑戦してみましょう。 それにレンガの花壇は、洋風、和風、モダンなど色んなテイストに合います。
花壇のリフォーム&デザイン例.2-1
花壇があればそこだけへ植物を植え付けられますので、お庭を広く使えます。レンガのDIY花壇は手作り感があって、味が出るのもいいですね。
花壇のリフォーム&デザイン例.2-2
レンガだけでなく木材でも花壇を作れます。他にも石を並べて手作りすることができますよ。和風、洋風、モダンと、雰囲気に合った素材を探してみましょう。
庭のリフォーム/小道のデザイン例:2選
小道はお庭の経路です。経路の項で説明した通り、お庭の移動が楽になります。雨が降ったり、植物へ水やりすると地面がぬかるんだり水たまりができますよね。小道があれば、それらを避けられますよ。
なのでぜひ欲しいところです。 小道も花壇と同じくレンガを使って、DIYによる手作りで設置できます。基本的にはレンガをしいていくだけなので、初心者でも簡単です。
小道のリフォーム&デザイン例.2-1
小道にそって植物を茂らせれば、植物に囲まれた通路になって移動がワクワクするものに。グリーンを満喫しながらゆっくりと散策してみてください。
小道のリフォーム&デザイン例.2-2
レンガが経年とともに味わい深いものになっていきます。雰囲気のあるお庭を演出してくれる効果もあるんですよ。洋風やモダンなどテイストを問わずに設置したいですね。
庭のリフォーム/ファニチャーのデザイン例:2選
素敵なお庭になったら、ティータイムを楽しむのがおすすめ。お庭でエレガントな時間を過ごすために、テーブルやイスなどガーデンファニチャーを置きましょう。散策やガーデニングに疲れた時、ちょっと休める場所が欲しくなります。
ベンチを置けばいやしの休憩所に。 大きめのアイテムになりますのでお庭を圧迫しそうですが、スペースに適していればアクセントになって広く見えるようになります。
ガーデンファニチャーのデザイン例.2-1
イスやベンチがあるとすごく便利。春や秋はいつまでも座っていられます。素敵なオブジェにもなりますよ。
ガーデンファニチャーのデザイン例.2-2
天気のいい日はお庭で食事をしましょう。そのためにはイスとテーブルが必要です。作業台としても使えます。
庭のリフォーム/フェンスのデザイン例:2選
フェンスは外からの目隠しになります。ご近所さんや通行人の目が入ってきてしまうなら、お互いのためにも設置した方がいいですよ。背の高いフェンスをガッチリ囲んでしまうと、お庭の開放感がなくなってしまうので気をつけてください。
また、フェンスは外構の区切りになってお庭にシマりが生まれます。さらにハンギングや雑貨などを引っかけるなどして、色々と飾りつけられるようになります。
フェンスのリフォーム&デザイン例.2-1
壁でなくフェンスなら、スキ間があって圧迫感がうすれますね。光もさし込みますし。落ち着いてお庭で食事やティータイムを楽しめます。
フェンスのリフォーム&デザイン例.2-2
お庭の空間は限られているから、使える場所は有効活用しましょう。フェンスはディスプレイのスペースとして最適です。素敵に飾りつけてください。
庭のリフォーム/ウッドデッキのデザイン例:2選
実用性の高いお庭にするならウッドデッキがあるといいですよ。お庭の地形に関係なくフラットなスペースを作れます。そこへマットをしいてひなたぼっこをしたり、ガーデンファニチャーを置いてくつろいだり食事をしたり。
子どもやペットが安心して遊べる場所にもなります。色んな用途で使えて便利なんです。 カラーリングなどで、洋風、和風、モダン、様々なお庭のテイストに合わせることができます。
ウッドデッキのリフォーム&デザイン例.2-1
ウッドデッキがあれば、外に出っ張ったお家の延長みたいに利用できます。
ウッドデッキのリフォーム&デザイン例.2-2
ウッドデッキはすごく便利ですが、DIYによる施工は難しいのでリフォーム業者などに依頼しましょう。
庭のリフォーム/人工芝のデザイン例:2選
お庭の管理で大変なことのひとつが、雑草の草むしりです。抜いてもまたすぐ生えてくるので、ただ繰り返すしかありません。面倒になってやめてしまうと、雑草が伸び放題になってみっともないお庭に。
そこでおすすめなのが、初心者でも設置の簡単な人工芝です。人工物なので管理の必要もありません。それに、ぬれた地面や土ホコリの対策にもなりますよ。
芝生は、洋風、和風、モダンなどの雰囲気を問わないのもいいですね。
人工芝のリフォーム&デザイン例.2-1
パッと見、普通の天然芝のように見えて違和感がありません。一面が緑になるので、リフォームによるイメチェンを実感できますよ。
人工芝のリフォーム&デザイン例.2-2
芝はレンガとの相性もバッチリ!ワンちゃんも気持ち良さそうです。クッション代わりになるから、子どもやペットのケガも防げます。
庭のリフォーム/砂利のデザイン例:2選
和風なお庭で思い浮かべる砂利は、風情があります。芝生と同じように、雑草、土ホコリ、ぬかるみや水たまりを防止できます。さらに砂利へ足をふみ入れた時(砂利だけに)ジャリっと音がすることから防犯にも役立ちます。
砂利は種類が豊富なので、我が家のお庭に合ったものが選べます。 和風なデザインのお庭にリフォームするなら、砂利を取り入れましょう。
砂利のリフォーム&デザイン例.2-1
砂利をしいて飛び石を配置すれば、一気に和風なお庭へとリフォーム。
砂利のリフォーム&デザイン例.2-2
和風だけでなく、自然を活かした洋風のお庭にも砂利は合います。使う砂利を選べば、モダンなお庭も。
庭のリフォーム/照明のデザイン例:2選
素敵なデザインにリフォームしたお庭は、夜も楽しまないと損ですよ。照明を設置すれば、昼とは違う顔を見せてくれます。 照明には経済的なソーラーライトがおすすめ。太陽光が電気に変わることと、電源がいらないのでどこへでも置けます。
初心者でも簡単ですね。 様々なデザインの照明があるので、和風、洋風、モダンと、お庭に合ったものを選んでください。
照明のデザイン例.2-1
まずは使い勝手のいいソーラーライトを置いてみるのがベター。要所に配置するだけで夜のお庭を楽しめます。
照明のデザイン例.2-2
ディスプレイを照らすのも素敵。夜のお庭を散策してみてはいかがでしょうか。
庭のデザイン&リフォーム/メンテナンス
満足のいく素敵なデザインのお庭へリフォームできたあとは、その状態をキープしないといけません。それにはメンテナンスが必要です。 植物をたくさん育てれば、それだけ管理の手間も増えます。
樹木を剪定せずに見苦しくしてしまったり、草花を枯らしてしまっては意味がないので、管理をふまえて植えてください。 雑草対策に人工芝や防草シート、砂利をしくなどして、管理の負担を減らす工夫も必要です。
庭のデザイン&リフォーム/まとめ
初心者でも簡単に手作りで、素敵なデザインのお庭へリフォームできる方法を説明してきました。ご紹介したデザイン例は参考になったでしょうか。基本をふまえた上で、気に入ったデザインをうまく取り入れリフォームしていきましょう。
今まで手作りをしたことがなかった初心者にも、手作りの楽しさを分かってもらえれば幸いです。洋風、和風、モダンなど、テイストを定めたデザインに挑戦してみてください。