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ノコギリの基礎知識
ノコギリはただ木をカットするだけの道具という知識しかない人の多いのではないでしょうか。でも実は、ノコギリって種類によっては木だけでなく、プラスチックや金属もカットすることができちゃうのです。ノコギリの使い方や種類を紹介する前に、まずは「ノコギリってどんな道具なのか」ざっと基礎知識を確認していきましょう。
ノコギリはDIYに必須のアイテム
ノコギリといえば、大工さんが使う本格的な道具というイメージがある人も多いと思いますが、いまやノコギリはDIYに欠かせない必須アイテムの1つ。ノコギリさえあれば、木やプラスチック、金属だって自由自在の形にカットすることができます。ノコギリはホームセンターで購入するのが一般的ですが、種類や機能をあまり気にしなければ、なんと100均でも手に入れることができますよ。
ノコギリによって刃が違う
実はノコギリは種類によって刃が違います。ギザギザした刃の形は同じなのですが、そのギザギザ具合が荒い刃と細かい刃があるのです。とにかく材料をカットしたい場合は、目が粗いノコギリを使い、見た目を整えるなど加工がメインの場合は、目が細かいノコギリを使うのが基本。
ノコギリの刃は折れることもある
ノコギリの刃は頑丈そうに見えますが乱暴な使い方をすると、折れてしまうこともあります。よく、なかなか上手にカットできなからといって力任せにノコギリを動かす人がいますが、いくら強い力を加えても意味がありません。
たしかに少々力は必要ですが、きちんとした使い方をすれば、簡単にカットすることができますよ。ノコギリで上手にカットできない場合は、使い方を間違っていないか、一度確認してみてくださいね。
ノコギリの種類
ノコギリは、大きく分けて4つの種類があります。上手にカットしようと思えば、材料や目的別に合ったノコギリ選びが大事。DIYをはじめる前に、ノコギリの種類と特徴について学んでおきましょう。
ノコギリの種類:①両刃ノコギリ
刃が上と下についているタイプのノコギリ。荒い目と細かい目の両方が付いているので、必要に応じて使い分けて使います。荒い目のほうは「縦引き刃」といって、木目に沿って切るのがポイント。切りたい木材に対して10度~15度に刃を当ててカットしていきます。
もう一方の目が細かい刃は「横引き刃」といって、木目に対し斜めまたは直角に切るのがポイント。カットするときの角度は、切りたい木材に対して30度~35度です。
ノコギリの種類:②導突ノコギリ
導突ノコギリは、とても薄い刃が特徴。薄い刃を補強するため、背の部分に背金が付いています。繊細な刃なので、力任せに厚い木材をカットするとすぐ刃が折れてしまいます。簡単なDIYなどで薄い木材をカットするときなどに使うようにしましょう。
ノコギリの種類:③廻し挽きノコギリ
何かの形にするため曲線で木材をカットしたい場合は、廻し挽きノコギリを使います。廻し挽きノコギリがあれば、円も簡単にカットすることができますよ。たとえば、木材でテレビ台をDIYするとき、コンセントを通す穴をあけるために廻し挽きノコギリを使ってカットすることもできます。
ノコギリの種類:④弦掛けノコギリ
カットするというより、形を綺麗に整えたり加工をしたい場合は弦掛けノコギリがあると便利です。弦掛けノコギリは、木材だけでなく金属や竹もカットすることができますよ。
ノコギリの選び方
ホームセンターへいくと、色んな種類やサイズのノコギリを販売していて、どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。ノコギリ選びで失敗してしまわないためには、いくつか知っておきたいポイントがあります。
ノコギリの刃の細かさをチェック
まずは、ノコギリの刃の細かさをチェックしましょう。「ノコギリの基礎知識」で説明した通り、ノコギリは目が粗い刃と細かい刃の2種類があります。引っ越しなどでベッドや机を買いたいする目的でがっつりカットしたい場合は目が粗い刃を、DIYなどで綺麗に木材をカットしたい場合は目の細かい刃を選ぶと良いでしょう。
ノコギリのサイズは自分に合ったものを選ぶ
ノコギリのサイズですが、基本的に自分が使いやすいサイズであれば、どれを選んでも大丈夫です。一番良いのは、実際に手にとって、重さや感覚を確かめてみること。パッケージに入っていても重さであれば、大体分かりますよね。もし可能であれば、ホームセンターの店員さんにお願いして、実際にカットもさせてもらうと良いでしょう。
迷ったときは両刃ノコギリを選ぶと無難
ノコギリ選びに迷ったときは、両刃ノコギリを選んでおくと無難です。両刃ノコギリを選んでおけば、大体の木材をカットすることができるからです。簡単なDIYを行う方であれば両刃ノコギリで十分に楽しむことはできるはずです。DIYに慣れてきて、曲線をカットする機会が出てきたら、廻し挽きノコギリなどを買い足していくと良いでしょう。
ノコギリの使い方
ノコギリの使い方は慣れてしまえば、とても簡単!最初は上手くカットできずにイライラしてしまうかもしれませんが、何度も使っているうちに綺麗にカットできるようになりますよ。いまいちノコギリの正しい使い方が分からない...という人のために基本的なカット方法を4ステップで分かりやすく説明します。
ノコギリの使い方:①カットする部分に線を引く
綺麗に木材をカットしたいのであれば、はじめに鉛筆で薄く線を引いておきましょう。まっすぐカットしたつもりでも、ズレてしまうことは多いからです。プロでもない限り、鉛筆で下書きをしてカットしたほうが無難です。シャーペンでも線は引けるのですが、先端が尖っているので木材を傷つけてしまいます。木材に下書きするときは、先を丸くした鉛筆を使うようにしましょう。
ノコギリの使い方:②木材をしっかり固定する
カットをするときは、木材が動かないようしっかり固定することが大切。理想は、万力という道具で木材を固定することですが、普通の人がわざわざ買うには抵抗があると思います。そこでおすすめなのが2人で作業をすること。1人がカットを担当し、もう1人がしっかり木材を固定しておけば、まっすぐ綺麗にカットすることができますよ。
ノコギリの使い方:③切り出すための溝を作る
木材をカットする前は、切り出し口に軽く溝を作っておくと、スムーズにカットすることができますよ。いきなりカットをすると切り出しが変になってしまい、思い通りにカットできない場合があります。綺麗に木材をカットするには、あらかじめ軽く溝をつけ、切り出しを決めておくことが大切です。
ノコギリの使い方:④刃を前後に動かしてカット
切り出しの溝を作ったら、あとはそこからどんどんカットしていきましょう。ノコギリを使って上手にカットするポイントは引き方にあります。力いっぱい前後にノコギリを動かしていては、手や腕が疲れてしまいますし、木材もなかなかカットできません。前に押し出すときは若干強めに、そして引くときは軽く滑らせるようにカットすることがポイントです。
ノコギリの使い方:刃を替える方法
万が一ノコギリの刃が折れてしまった場合や切れ味が悪くなってきた場合、刃を替える必要があります。刃を替えるというと難しいイメージがありますが、やり方を知っていれば取り替え作業自体はとても簡単!ノコギリの使い方と一緒に刃の替え方もぜひ覚えておいてくださいね。
刃の取り替え方法①刃を叩いて替えるパターン
刃を叩いて取り替えるパターンのノコギリは、刃を上向きにしておくことがポイントです。強く叩きすぎると、とんでもない方向へ刃が飛んでしまう危険があるため、軽い力でトントン叩きつけます。そうすると刃が緩んでくるので、手でそっと取り外しましょう。
刃の取り替え方法②柄の部分を叩いて替えるパターン
柄の部分を叩いて刃を替えるときは、厚手の布が必須。刃の部分を直接持って作業する必要があるからです。厚手の布で刃を包んだら、柄の部分を床へトントンと打ちつけます。何度か床へ打ちつけていると、柄の部分からポロリと刃が取れます。
ノコギリの刃を替えるときの注意点
ノコギリの刃の替え方は、基本的に「刃を床に打ちつけるパターン」か「柄を床に打ちつけるパターン」のどちらかですが、中には事前にロックの解除が必要な場合もあります。不安な場合は、購入する際に刃の替え方もお店の人へ聞いておくと良いかもしれませんね。
また、ノコギリの刃を付け替えるときは、必ず軍手をはめて作業をしましょう。刃を取り扱うので、素手で作業をすると危険です。軍手は、作業する手が滑ってしまわないよう、滑り止めが付いているものを選ぶと良いでしょう。
ノコギリの使い方:手入れ方法
道具は、やはりきちんとしたメンテナンスが大事。正しい手入れ方法をしておけば、長持ちさせることができますよ。メンテナンスといっても、そんなに複雑なことをする必要なありません。使い終わった後に、少しの時間さえあればできることです。ノコギリの基本的な手入れ方法を4つほどご紹介するので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ノコギリの手入れ方法①詰まった木くずはとる
木材をノコギリでカットした場合、必ず刃の間に木くずがはさまってしまいます。この木くずは使い終わったら、必ず取り除いておきましょう。使用済みの歯ブラシを使えば、結構綺麗に取り除くことができますよ。
ノコギリの手入れ方法②ヤニがついていたら拭き取る
木材をカットした後は、木くず以外にヤニがついてしまうことがよくあります。ヤニは放っておくと、大変。錆びの原因となるため、ノコギリがダメになってしまいやすくなるからです。ヤニが付いているのを見つけたら、すぐにクリーナーなどで落とすようにしましょう。
ノコギリの手入れ方法③使い終わったら油を塗る
よりノコギリの切れ味を長持ちさせたいのであれば、定期的に油塗ると効果的。使い終わったら、ノコギリの刃全体にさび止剤や潤滑油をスプレーで吹きかけておくと良いですよ。スプレーを吹きかけた後は、布や紙で余分な油を軽くふきとっておきましょう。
ノコギリの手入れ方法④新聞紙に刃を包んで保管
ノコギリの保管は、刃を専用のカバーで包んでおくことが理想ですが、なければ新聞紙や段ボールでも構いません。刃をむき出したまま保管するとケガをする危険もあるので、必ず何かで包んで保管するようにしましょう。
ノコギリの使い方:注意点
木くずを吸い込まないように注意する
木材をカットすると、大量の木くずが発生します。木くずはかなり軽いので、空中に舞い上がり、気づかない間に吸い込んでしまうことも。木くずを吸い込まないためは、マスクをして作業するようにしましょう。
無理な力を加えない
なかなかカットできないからといって、無理矢理刃を動かしたり、大きな力を加えないようにしましょう。基本的にノコギリは軽い力でもカットできるものです。あまりにも強い力を入れないといけない場合は、使い方やノコギリ選びを間違っているかもしれません。ケガのもとになるので、無理な力は絶対に加えないようにしましょう。
DIYにおすすめのノコギリ
DIYにおすすめのノコギリ①
高儀 儀助 両刃鋸 スリム 210mm
DIYをするなら、両刃ノコギリは1本持っておくと便利です。おすすめは角利産業利五郎さんの両刃のこぎり。オーソドックスなタイプで、切れ味も長く持つので初心者におすすめです。
DIYにおすすめのノコギリ②
SK11 ミニ両刃鋸(樹脂グリップ) 180mm
とにかく安い値段を希望ということであれば、こちらのミニ両刃ノコギリがおすすめです。サイズも小さめなので扱いやすく、DIYやちょっとした工作にもおすすめですね。きっと大活躍しますよ。
ノコギリを使ったDIYで作れるもの
棚
木材をノコギリで簡単にカットすれば、シンプルな棚を作ることが可能です。シンプルな棚でも、色を塗ったり、目隠しカーテンをつけたりすれば、おしゃれに変身させることができますよ。
イスや机
木材を自由にカットすることができれば、おしゃれなイスや机だって作れるようになりますよ。おしゃれな手作りのイスに座ってお茶を飲めば、家にいてもカフェ気分を味わえそうですよね。
ノコギリを使ってDIYを楽しもう!
ノコギリが使えればDIYの幅が広がる
ノコギリを使えるようになれば、色んなものが自由自在に作れるようになれます。ぜひノコギリの基本的な使い方を覚えて、もっとDIYを楽しんでみてくださいね!