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ライラック色とは?ラベンダー色との違いや色別での花言葉をご紹介!

キレイな紫のライラック色は、同名のお花が由来となってJIS慣用色名に定められています。ですがライラックの花色は紫色だけではありません。色によって花言葉も違うんですよ。各色の花言葉やライラックの種類、色見本におけるラベンダー色との違いなどを解説していきます。
更新: 2021年2月26日
gauyorim
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ライラックについて

ライラックは、芳香のある小さくてかわいいお花が人気の落葉樹です。 その見た目と育てやすさから、ガーデニングでよく使われます。とはいっても、日本ではそこまでオーソドックスな植物ではありませんよね。ライラックという色の名前の意味で耳にする方が多いかもしれません。ですが原産地のヨーロッパでは一般的な存在なんですよ。

ライラックの名前の由来

ライラックの花色は、ライラックという色がある通り紫色がポピュラーですよね。ですが他に花色があり、花の名前に関係してきます。 「Lilac(ライラック)」は英語です。この名前のもとは「lilak」になりますが、これはペルシャ語で青色を意味します。青い花色のライラックに名付けられたんですね。

リラ

ライラックだけでなく、リラという名前も広まっています。この「lilas(リラ)」はフランス語での名前になります。語源はサンスクリット語の「nila(ニラ)」で、これまた濃い青色のことです。昔は青色の花をしたライラックが主流だったのでしょうか。紫色も青色と表現していた可能もありますが。

紫丁香花

ライラックには「紫丁香花(むらさきはしどい)」という和名もあるんですよ。 端につどうことを木曽方言では「はしどい」といいます。枝の端っこに白い花がつどって咲く「丁香花(はしどい)」という植物が、もともとあります。ライラックは同じ科・属で、花が紫色をしていることからこの和名がつけられました。

ライラック色とラベンダー色の違い

ライラックとして表現される色は、なんとなく紫色と認識している人が多いと思います。ですがちゃんと色が決まっていて、JIS慣用色名で規定されています。

色ですから言葉で色見本の説明をするのは難しいのですが、あまり濃くない明るいパステルカラーの紫色になります。 紫色というと神秘的で高貴なイメージがあります。でもライラック色は優しくてかわいらしく、いやされる紫色をしています。

ラベンダー色について

ライラック色とよく並べられるのが、ラベンダー色です。JIS慣用色名での色見本においては、ライラック色に比べて暗めの紫色で、落ち着いた印象です。色味としては青色よりで、明暗に関しては灰色よりになります。 ディスプレイ上で見るRGBでの色見本では、ラベンター色の方がライラック色よりも明るめで赤色よりです。


実際に使われるライラック色とラベンダー色

説明したライラック色とラベンダー色は、JIS慣用色名での色見本によるものです。実際には全てが色見本通りにきっちりと色を定めて、これらの色名をつけているわけではありません。 ライラックとラベンダーというイメージや言葉のひびきで、紫色に対して色名を当てはめている場合もあります。

ライラックの花について

名前の由来でも説明したように、端(枝の先の方)へ小さな花が集まって咲きます。開花期は長く、4月〜6月頃の春です。

花の色は、JIS慣用色名での色見本にもあるような紫色、英語やフランス語での名前の由来となった青色、他にもピンク色や赤色、白色もあります。 ライラックは寒さに強いので、冷涼な地域でも成長します。そのため北海道では積極的に育てられています。

ラッキーライラック

ライラックの花びらは4枚のものが普通です。でもごくまれに、花びらが5枚のものを見つけたりします。この花びらが5枚あるものは「ラッキーライラック」とされていて、恋を叶えるためのアイテムになります。

ラッキーライラックを見つけたら、誰にも言ってはいけません。そしてこの花を飲み込むのです。そうすれば、好きな人とずっと一緒にいられるようになるでしょう。そんな素敵な意味の言い伝えがあるんですよ。

ライラックの香り

ライラックの花には芳香があります。この良い香りは、気持ちを落ち着かせてくれることが有名です。さらに新陳代謝(しんちんたいしゃ)をうながしてくれる効果があることから、ダイエットに有効とされています。

ライラックを自宅で育てている人は、春になると香りにいやされていることでしょう。自宅になくても開花中のライラックを見つけたら、ぜひ近寄ってみてくださいね。

芳香はライラックの花から直接楽しむ

魅力的な芳香なので香水や精油にされるのですが、あまり流通していません。それは香料へ加工する技術が難しいためで、香水や精油の香りと、実際の花の香りが全く別のものになってしまうからです。

それと花に芳香があるのは成長している時のみで、切り花にしても香りがなくなります。このような理由から芳香は、実際に咲いているライラックの花から直接楽しむしかなさそうです。

ライラックの花言葉

ライラックはたくさんの花言葉を持っています。ライラック全体のものから、花色ごとにもそれぞれあります。 ヨーロッパにおいてライラックは一般的な植物で、生まれてからずっと身近にあるもの。そのため青春に関する花言葉がベースになっています。

それに葉っぱがハート形に見えることもあって、恋愛に関する花言葉も多いんです。まばゆい頃を思い浮かべながら花言葉をみていきましょう。

ライラック全体の花言葉


まずはライラック全体としての花言葉をご紹介します。 「思い出」「友情」「純潔」 ヨーロッパで生まれた花言葉のため、日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、過去を思い出せばいつでもライラックがあったことから「思い出」とつけられました。

そんな過去にはいつも友達が一緒だった。「友情」を育む場面でもライラックは切り離せません。そして過去ほど「純潔」さを持っているというわけですね。

自生ライラックの花言葉

人の手によって栽培されたものではなく、自生しているライラックの花言葉は「謙遜」「謙虚」です。たくましくもつつましく野生するライラックの姿からつけられました。

人が成長して成功者となっても純潔さを忘れず、過去を思い出し、おごりたかぶることはしないという、いましめの意味もあるでしょう。 親しき仲にも礼儀ありと、友人関係の間でも守るべきことを思い起こしてくれます。

友人へのプレゼントに

ご紹介したような花言葉から、ライラックは友人へのプレゼントにぴったり!ヨーロッパでは一般的に浸透している花言葉なので、気持ちが伝わりやすいです。友情の想いを表現するちょっとした贈り物にいかがでしょうか。 ただし注意が必要です。

ライラックは恋人へプレゼントしてはいけません。婚約の取り消しや別れを意味するものとして使われていたことがあるためで、誤解を招く恐れがでてきます。

色別のライラック花言葉:白色

白い花色のライラックの花言葉は「若さ」「無邪気」「青春の喜び」になります。 白い花色のライラックは、まだ何色にも染まっていない「若さ」の象徴です。若さといえば「無邪気」さもありますよね。それに若さとは青春です。

若い頃は思う存分に青春を謳歌(おうか)することができます。そこから「青春の喜び」とつけられました。 他にも白い花色のライラックには悲しいお話があります。

悲しいエピソード

イギリスでの昔話です。ある貴族の男性が田舎の娘に恋をして、両想いになり婚約します。ところが男性は、都会に住む別の女性へ変心してしまいます。そして娘との婚約を勝手に破棄してしまうのです。このことにキズついた娘は自らを殺めてしまいました。

娘のお墓には紫の花色のライラックが供えられましたが、翌朝見ると花色が白に変わっていたそうです。

色別のライラック花言葉:紫色・ピンク色

紫とピンクの花色をしたライラックの花言葉は「恋の芽生え」「初恋」です。 白色の花は、若くて無邪気、ピュアな姿を意味していました。白から紫やピンクに少し色づくことで「恋の芽生え」が始まります。それは「初恋」というものです。

ここにも「青春の喜び」が続いています。 花色の持つイメージを当てはめて、人の青春時代をあらわすのは面白いですよね。ライラックが身近な植物であるからこそなんでしょう。

告白の際のプレゼントに

ライラックを恋人へプレゼントしてはいけないと、先に説明しました。ですが告白の段階なら問題ありません。紫・ピンクの花色をしたライラックは、けがれのない純粋な恋心を表現するのにぴったりなお花です。 想いを伝える言葉とともにこのライラックを手渡せば、真剣な気持ちが相手にきっと伝わるはず。

色別のライラック花言葉:赤色


赤い花色のライラックの花言葉は「愛の芽生え」。紫やピンクよりも濃い色になり、意味も深みを増していきます。 恋愛とは文字通り、恋から始まり深い愛へと変わっていくものです。赤色は燃えるような気持ちや、情熱などを表現することが多くあります。

ライラックの場合は恋愛に絡むことから、恋心よりも強い愛情を意味しているんですね。紫色やピンク色で芽生える感情は恋でしたが、赤色では愛へと深まります。

色々なライラックの種類

ライラックにはいつくかの種類があります。有名な種類をご紹介しますので、プレゼントを考えていたり、ライラックを育ててみたい人は参考にしてみてください。 種類を選ぶ際には、花言葉が関係してくるので花色も調べておきましょう。

もちろん花言葉を気にせず、好みの花色の種類を選択するのもグッド! 実際に苗を購入する時は、成長後の見本などを確認しておいた方がいいですよ。

鉢植えに向いた種類

■ヒメライラック:樹高が低い小型の種類なので、鉢植えでも育てられます。他の種類はほとんどが、1m〜5mほどまで樹高が伸びます。そのことから、苗をプレゼントするならこの種類がおすすめです。ライラックの一般的な贈り方である花束なら、他の種類でも問題ありません。

■ティンカーベル:ヒメライラックと同じように小型の種類です。うすい紫からピンクへと、開花の前後で花色が変わるんですよ。

庭植えに向いた種類

■エスタースターレ:上記のティンカーベルと同じく花色が変わります。樹高が伸びるので、お庭に植えることをおすすめします。

■センセーション:濃い紫色の花びらには、白いフチが入っています。目をひくおしゃれさを持つ花ですよ。

■マダムレモイネ:樹高が2m〜4mほどに成長します。エレガントな八重咲きで、甘い芳香を楽しめます。

まとめ

ファッションでもよく見かけるライラック色とラベンダー色。この違いについてお分りいただけたでしょうか。前から気になっていたモヤモヤが解消されたのであれば幸いです。

ライラックの花言葉は共通して青春に関するものですが、花色によって違いもあります。ライラックの花を見つけた時には、その色の花言葉を思い出し、芳香を楽しみながら鑑賞してみてください。 育てやすい植物なので、ガーデニングをしている人はぜひ取り入れてみましょう。