OPINEL 折りたたみナイフ No6 ステンレス
OPINEL 折りたたみナイフ No7 カーボンスチール
OPINEL 折りたたみナイフ No8 オリーブ ステンレス鋼
オピネル OPINEL カーボンスチールナイフ No.9 41479
OPINEL 折りたたみナイフ No10 ステンレス
老舗ブランドのオピネルナイフとは?
アウトドアが趣味の方は一度は耳にしたことのある名前だと思います。オピネルナイフとはフランスの老舗メーカーで、使いやすいシンプルなデザインと安全性・豊富な種類があることから多くの方に支持されているフォールディングナイフです。オピネル社は折りたたみではない固定の包丁なども製造していますが、今回は折りたたみナイフのおすすめをお届けします。 まずはオピネルナイフの歴史についてお伝えします。歴史を知ることで今までそれとなく使っていた方も愛着がより一層わくと思いますし、知らなかった方は納得して使い始められると思います!
オピネルナイフの歴史
オピネルナイフの歴史はもう少しで130年にもなります。遡ること、1890年にジョセフ・オピネルが考案したのが現在のオピネルナイフの原型です。このときジョセフ・オピネルは18歳だったそうです。そのとき考案された形から現在に至るまで基本的なデザインは変わらずにきているのが驚きです。 デザインの優秀さに1985年には世界的な工芸品の博物館として知られている、ロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館が選出した「世界で最も美しい100のプロダクト」にも選ばれています。他にはニューヨーク近代美術館の収蔵品に加えられていることからも世界的に認められているナイフなのです。
今では折りたたみナイフは当たり前のように存在しますが、当時18歳のジョセフ・オピネルは折りたたんだ刃を収納する部分の加工が最も難題だったという。回転刃を持つ治具を開発して解決した。そしてこの折りたたみ収納部の加工法は当時の加工法を用いているそうです。
オピネルナイフのデザイン
オピネルナイフの刃を閉じた状態です。美術館に収蔵されるだけあってデザインに無駄がありません。オピネルナイフとは関係ありませんが、コンバースというシューズも当初のデザインから100年ほとんど変わっていないそうです。
オピネルナイフの刃を開いた状態です。柄の部分も手にフィットします。出し入れも非常にしやすく使いやすい形です。
オピネルナイフの安全性
オピネルナイフの特徴として、シンプルで使いやすく安全なことが挙げられますが実際にどのような点で安全と言えるのかここでお伝えしていきたいと思います。 オピネルナイフのロック機構の原型は1955年にセーフティリングが開発されたことにさかのぼります。そこからさらに改良が加えられて現在に至るのです。詳しくは持ち運べるように改良したセーフティリングが2000年代に開発されました。 セーフティリングのロック機構はNo.6〜搭載されています。
ロックを解除した状態です。この状態で刃の出し入れをします。
刃を広げてロックをした状態です。何か硬いものを突き刺したりするときに不用意に刃が閉じるのを防いでくれます。非常にロックもセーフティリングをひねるだけととても使いやすいです。特にカーボン刃で切れ味をよくしている場合は不用意に閉じると非常に危険なのでこの機構は大変優秀です。
刃を閉じている状態でもセーフティリングをロックすることができるので、持ち運んでいるときにも刃が出てきたりするのを防げます。100年以上のときを経てさらに使いやすくなっています。
オピネルナイフのセーフティリング以外に刃を閉じたときの精密さがさらに安全性を高めていると思います。画像の丸の部分ですが、折りたたみナイフの種類の中には安いものだと閉じた状態でも微妙に刃先が出ていたりとかなり危険なものもあります。しかし、オピネルナイフは綺麗に閉じて不用意に開くこともないのでアウトドアの持ち運びなどに支持されているのだと思います。
人気のオピネルナイフどんな種類があるの?
オピネルナイフの種類は大きく分けてナイフの大きさ(No.での表記です)と、ナイフの材質(カーボンとステンレス)に分けられています。初めての方にもそれぞれどのような特徴があるのか説明していきます。 基本的に形はどの番手も同じなのでどれも使いやすいです。ただサイズが異なるのでそれぞれ用途や手の大きさに合わせて選ぶ必要がありますので、後ほど詳しくそれぞれの種類について紹介していきます。
オピネルナイフ〜ステンレス〜
ステンレスの特徴はサビに強いことです。初めて使うような方にはおすすめの材質です。その反面カーボンと比べて切れ味は劣るのでその点はご自身の好みで選んでいけば良いと思います。
オピネルナイフ〜カーボン〜
先ほどのステンレスに比べて、とにかく念入りなお手入れが必要な素材になります。そして切れ味の良い素材です。(正確には研ぐことで切れ味をキープできます)素材の特性上サビには弱いので注意が必要です。メリット・デメリットだけ聞くとステンレスの方がよさそうに感じますが玄人のキャンパーなどはあえてカーボンを選び、自分好みに育てていくのを楽しみにしているそうです。
オピネルナイフ〜カーボンの切れ味〜
実際にはオピネルナイフのカーボンは買ったままでは使い物にはならないほど切れ味が悪いです。刃がついてない状態なので研いで自分で刃を付ける必要があります。カーボンの素材上研ぐ時間はそこまでかかりませんし、少し研いで上げるだけで切れ味が良くなります。 また、オピネル社は研ぐ角度を20度で推奨しています。
研いだ後の切れ味のテスト画像です。
切れ味テストの画像と断面画像です。ちょっと研いだだけでここまで切れるようになります!切れ味バツグンです。
カーボンのオピネルナイフの弱点を補う方法も!
カーボンにはおすすめの黒サビ加工
オピネルナイフと調べるとほぼほぼ黒サビ加工のことは出てくるのでかなり有名な加工ではないかと思います。基本的な原理としてはサビやすいカーボンの表面にあらかじめ黒サビの加工をすることでサビから守る方法です。必要なものはお酢と紅茶ですし、食品で加工ができるので食材を切ったりするときも安心して使うことができます。
用意するのは紅茶とお酢だけです。ティーバッグなどの紅茶は濃いめに作るのがおすすめです。紅茶7〜8に対して、お酢が3〜2です。あとはナイフを浸しておくためのカップを用意します。
紅茶に対してお酢をいれます。画像は通常のカップで撮影してますが、実際はもう少し高さのあるもので行うのがおすすめです。
この状態ですぐに泡だち始めますが、1時間ほど置いておくのがおすすめです。ストッパーを外してナイフだけを取り出して浸ける方法もあるのですが、初心者には少し手間がかかるのとストッパーがゆるんでしまったりするのであまりおすすめできません。私は外さずに浸けましたが、ストッパー部分はステンレスでできているので刃の部分だけに黒加工になるのでご安心ください。
このように黒刃になります。初めてやったときはとても感動しました。黒色種類の刃物はかっこいいですよね!ここで1つ注意なのですが、ステンレス刃の種類には黒サビ加工はできません。元々お酢などの化学変化がしにくい金属がステンレスなのです。というのも、私自身最初の黒サビ加工の時にステンレス刃だとしらずに一生懸命に何度も黒刃にならず半泣きで行っていた経験があるので、黒サビ加工はあくまでカーボン刃の種類だけなので皆様もお気をつけください!
オピネルナイフは水濡れに注意!
オピネルナイフは持ち手の部分にブナを使っていますが、このブナ材は水に濡れると膨張してしまうので刃の出し入れがしづらくなる場合があるので要注意です。それを防ぐためにはアマニ油やごま油などであらかじめ浸しておくことである程度防ぐことができます。アマニ油とごま油は乾性油といって、ふき取るとベタベタしない油なので基本的に乾性油がおすすめです。 オリーブオイルは乾性油ではないので、拭き取るのに少し時間がかかりますが私はあえてオリーブオイルで浸し時間が経つにつれとじわりと浸みでてくるオリーブオイルを拭き取って楽しみました。なので乾性油ではないといけないことはありません。お好みで好きな油に浸して楽しんでください!
このような袋にオピネルナイフ全体が浸みるようにつけてください。柄の部分を端っこに持ってくることで、刃物で袋が破けてしまうことを防げますよ。
オピネルナイフおすすめサイズ4選
オピネルナイフは非常に優れた折りたたみナイフでありながら価格帯も安く手に入れることができるので人気があります。ただサイズや種類が多くて迷うという方もいると思うので、主にお店に売られているNo6〜No10のサイズを紹介していきます。アウトドア別やサイズを細かくお伝えしていきますね。
オピネルナイフNo6
OPINEL 折りたたみナイフ No6 ステンレス
オピネルナイフのサイズの中でロック機構を搭載している最小サイズです。私は手が大きいのでしっかりと握ることができません。なので、手の小さめの方や女性の方にはちょうど良いかもしれません。あとは少しでも荷物を少なくしたい方などはこちらの6番のサイズはぴったりです。
オピネルナイフNo7
OPINEL 折りたたみナイフ No7 カーボンスチール
こちらのサイズも比較的小さめのサイズです。女性の手にもなじみやすい7番のサイズはフルーツナイフとして果物や野菜、薬味などを切るのに使いやすいサイズです。ステンレス刃/44gでカーボンスチール刃/40gとカーボン刃の方が軽いです。
オピネルナイフNo8
OPINEL 折りたたみナイフ No8 オリーブ ステンレス鋼
最もスタンダードなサイズなのが8番です。サイズ的にどのような方にもフィットするので非常に使いやすい大きさです。私も8番を愛用しています。もしサイズや種類に迷うようなことがあれば8番をおすすめしたいです。理由としては8番サイズであればアウトドアの中でも色々とこなすことができるからです。文面だけではなかなかサイズ感など伝わりにくいと思いますので、心配な方は一度お店に見行くと良いと思います。オピネルナイフはアウトドアショップであれば置いていると思います。 また、参考程度ですが私は身長180cmで手は大きめ(ピアノの1オクターブちょっと届きます)で8番がぴったりです。9番になるとしっかりと握れるサイズになりますが少しでも荷物を小さくしたいので8番を選びました。 刃渡85mmです。ステンレス刃/54gでカーボンスチール刃/50gです。
オピネルナイフNo9
オピネル OPINEL カーボンスチールナイフ No.9 41479
オピネルナイフのサイズの中でも比較的大きめなサイズになります。そのため、手の大きめな方には9番をおすすめします。力も入れやすく、重量もそこそこあるのでアウトドアで本格的に料理支度をする場面などにおすすめです。 刃渡90mmです。ステンレス刃/65gでカーボンスチール刃/60gです。
オピネルナイフNo10
OPINEL 折りたたみナイフ No10 ステンレス
10番というサイズはお店で見るとびっくりするほど大きいです。アウトドアでは包丁として活躍するサイズになります。ただその分大きいので、持ち運びという点においては役にたたないかもしれませんがアウトドアのキャンプで包丁は持ち運びに大変ですが刃を折りたためるオピネルナイフを代用として使う分にはかなりおすすめできます。 刃渡100mm。ステンレス刃/カーボンスチール刃共に80gです。
実際は8番をベースにNo7〜9がおすすめ
オピネルナイフ4サイズの紹介をしましたが、実際には平均的な手の大きさの男性であれば8番がおすすめです。女性であれば7〜8番といったところでしょうか。10番になるとかなり大きくなるため、持ち運びなどを考慮するとNo7〜9の間で選ぶと失敗はないかと思います。
オピネルナイフ番外編〜13番の大きさになると?〜
オピネルナイフのおすすめ4サイズを紹介しましたが、番外編で13番のサイズになるとどのくらいのものなのか?かなりショッキングな大きさなのであえて紹介したいと思います。見ていただくとわかりますが、折りたたみナイフというより折りたたみナタですね!
オピネルナイフ番外編〜カスタムで自分好みに!〜
オピネルナイフはそのシンプルな構造から、自分好みにカスタマイズも楽しめます。柄の部分を鹿の角で削り出していたり、持ち手の革紐を取り付けてみたりと、オピネルナイフもカスタムすることでより一層カッコよく使っていて気持ちい道具に変身します。 なにより、アウトドアではその人その人によってアウトドアのスタイルや楽しみ方も違うものです。なので、オピネルナイフを自分なりにアレンジを加えて楽しむという魅力もオピネルナイフにはあります。
オピネルナイフを育ててさらに使いやすいナイフに!
カスタムで楽しむのもそうですが、お手入れをして育てるという楽しみ方もオピネルナイフにはあります。冒頭にステンレス刃とカーボスチール刃の違いを説明しましたが、アウトドアの達人になってくるとあえてカーボンスチールを選択して使いやすいように手を加えていくそうです。 切れ味の良さからという理由もありますが、カーボンスチールという種類は前から存在している刃なのでなによりも使いやすいのです。 ステンレスという種類はメンテナンスが楽でありますが、逆に研ぐのに時間がかかり刃付けが難しかったり、素材自体変化しづらい素材なので(それがステンレスのメリットなのですが)手間をかける楽しみが薄れます。そのためなかなか自分好みに使いやすいようにカスタムしづらいのですね。カーボンスチールは研ぐのにそこまで時間がかからないので自分好みに使いやすいオピネルナイフに育てやすいのです。またそういった手入れの時間をも楽しむことができるのもオピネルナイフの魅力かと思います。
〜最後に〜
ここまでオピネルナイフの魅力とおすすめしてきましたが、使いやすいデザイン・切れ味・安全性とどれをとっても非常に完成度の高いナイフです。そして、手に入れすいのもオピネルナイフの特徴です。 オピネルナイフの歴史も長く、知れば知るほど奥が深い道具なので色々な意味で楽しめるナイフだと私は思います。ぜひ自分にあった1本、または自分好みに育てていく1本として存分に楽しんでみてください!