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自在結びの結び方!使い勝手抜群のロープワークを簡単手順で覚えよう!

自在結びはアウトドアで役に立つロープの結び方です。誰でも覚えれば簡単にできる結び方であるにも関わらず、とてもしっかりロープを固定することができます。今日は自在結びのロープワークや調節の仕方を工程ごとに写真に分けてご紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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目次

自在結びとは

アウトドアでテントを張る時、木にロープをかけて物をひっかけたり洗い物を掛ける物干しを作る時などロープが緩んできたら大変です。そんな時に役立つロープワークが「自在結び」です。

英語名・別名

自在結びは別名「 張り綱結び(はりづなむすび)」ともいいます。綱(ロープ)を引っ張るときに便利な結び方という意味でしょう。 英語名では「Taut-line hitch(トートライン・ヒッチ)」といいます。

覚えておきたいロープワーク

キャンプなどアウトドアではロープを使う機会も多いです。この時に大切なのがロープワークです。「もやい結び」「ふた結び」そして「自在結び」の3つのロープワークを覚えておくと良いといわれています。 この3つのロープワークの中でも自在結びは一番簡単に覚えることができる上、ロープの貼り具合の調節までできるとても便利な結び方です。

自在結びの使い方

自在結びは何もキャンプなどのアウトドアだけで活躍する結び方ではありません。写真のように家の中で臨時に洗濯干しが欲しい時、100均の洗濯ロープを買ってきて片方をどこかに固定。もう片方を自在結びにすることで緩まない物干しロープを掛けるという使い方ができるでしょう。

その他使えるシーン

「テントの紐をきつくしたい時」「タープにロープを張る時」「トラックの積荷をしっかり固定する時」「樹木の伐採時」などに自在結びを知っているとロープをピンと張った状態に調節することが簡単にできます。


ブルーシートで簡易タープ

ロープと適当な樹木、ポールなどがあれば自在結びを駆使して簡易的なタープを作るという使い方も可能です。

自在結びの結び方手順

ロープを杭などにひっかけます。片方を短く、もう片方を長くします。 短い方で結んでいく形になります。写真はわかりやすくするように短く取ってありますので、実際には3回結べるくらいの長さを取ります。

最初の紐の取り方のポイントは、「短い方もある程度長めに取っておくこと」です。一度ピンと張ったらそれでもう固定するときは良いですが、場合によっては緩めたい時もあります。そんな時にちょうどの結び方をしていると緩めることが難しくなります。 長めにとっておき、結び目の幅で調整した方が後々のロープの貼り具合の調節がやりやすいことを念頭に入れて結び始めましょう。

自在結びの結び方手順①

長い方のロープの向こう側を通ってこちら側にまわし、輪になった中を通して下に引っ張ります。

自在結びをする長い方のロープの先は、あらかじめ何かに固定してからという場合が多いでしょう。固定して引っ張ってきたロープを、ポールや杭、大木や枝などに引っ掛けてまず最初の結び目を作りましょう。 自在結びの結び方は全て「結ぶ長いロープの向こう側へ下から上へもってきて、ぐるりとまわして手前に持ってくる」という結び方です。結び目を作る対象が全て同じロープであること、ロープワークが一つのパターンであることを理解できればすんなり覚えられるでしょう。

自在結びの結び方手順②

先程結んだ少し先にもう一度同じように、ロープの向こう側から手前側にまわし、輪の中を通って短い方のロープを引き結びます。

最初の結び目は一回結んだだけで終わりです。ここからは2つ目の結び目を作っていきます。一つ目の結び目と二つ目の結び目の距離を長くとることで後からロープの針具合を調節することが可能です。可能な限りこの二つ目の結び目の距離は長くとっておくほうが後々便利になるでしょう。 二つ目の結び方も最初と同じく長いロープを中心にして下から上へ手前に持ってきて輪の中を通すだけです。

自在結びの結び方手順③

先程結んだ結び目から、もう一度ロープの向こう側から手前にまわし、同じ輪の中に通して結びます。ここだけ同じ輪の中に2回ロープが通ることになります。


二つ目の結び目は一度ではなく合計3回結びます。これにより二つ目の結び目がほどけず固定されます。二度目の結び目は同じ輪を通すので、結ぶというよりも「長いロープに巻きつける」感じになります。 同じようにやっても結び目にならないので失敗したと感じる人もいるようですが、巻きついているように見えて正解です。

自在結びの結び方手順④

もう一度ロープの向こう側から手前側にまわし、輪の中を通して結びます。向こう側から手前側へまわして輪の中を通すという結び方を合計4回行うことになります。

二つ目の結び目の3回目の結びは長いロープに短いロープを下から上へ、ぐるりとまわして手前に持ってきて新しい輪に通します。ここが緩んでしまうとロープがほどけてきてしまいますので、しっかりと結ぶことになります。

自在結びの結び方手順⑤

最後の結び目をキュッと引締めて「自在結び」の完成です。

二つ目の結び目の最後の結びをキュッと引き締めることで、しっかりと固定された結び目になります。手を離しても最初の結び目のように緩んでこないことが写真からおわかりいただけるでしょう。この時に手を離して緩んでくるようになったら結び方を間違えている可能性が高いです。一度ほどいてもう一度最初から結び直してください。

自在結びの結び方:完成

自在結びの特徴は、長い方のロープを引いても抜けたり緩んだりしないということです。たった4回まわして結ぶだけという簡単さで効果は絶大です。 ボールペンがある部分が杭に掛かっていると思ってください。

自在結びは長いロープを芯にして4つの結び目で構成されています。特に大切なのは最初の一度だけ結んだ結び目です。長いロープが矢印の方向に引っ張られた時、自然と一つ目の結び目が締められてロープの状態を安定させてくれます。 この時、二つ目の結び目との間のロープが張っていることが大切です。ここに緩みがあると長いロープが引っ張られた時に緩んできます。これを利用してロープの貼り具合を調整することも可能です。

省略形

自在結びは2つの結び目からなる結び方ですが、一度目の結び目を省略して結ぶ方法もあります。この場合は、ロープの貼り具合を調整する場合は結び直しということになるので、ロープの長さに余裕があれば2つの結び目で作る自在結びをしておいた方がよいでしょう。


自在結びのロープワークと調節

自在結びの素晴らしい点は、張った後の調節が非常に簡単にできるということにあります。ここでは、自在結びで結んだロープの調節の仕方についてご説明していきます。

結んでいるうちに短い方のロープが足りなくなりそうだという時は、長い方からロープを引き出してくる調節と、最初の結び目と離れた結び目の距離で調節する方法があります。

最初に木や杭などに掛ける時に短く取りすぎてしまうこともあります。長いのであれば余らせておけば良いのですが、足りない時は調節が必要です。 自在結びは結んであるといっても固結びになっているわけではありませんので調節も簡単です。長い方のロープを順に巻き目を緩めて短いロープの長さを長く調節します。結んだロープワークと逆の手順と考えるとわかりやすいでしょう。

緩める

キユっとロープを締めるだけでやく、一時的にロープを緩めたい時もあるでしょう。そんな時には一つ目の結び目と二つ目の結び目の距離をズラしてやることで簡単にピンと張ったロープをたゆませることが出来ます。 締めたい時は先程上で紹介したように再度ヒッチの幅を広げてやることで可能です。

繰り返し使おう

自在結びをはじめとするロープワークのやり方は、一度覚えても忘れてしまうという人が案外多いものです。それは日常で使う機会があまりないからといえるでしょう。何度も自在結びを結ぶことで頭ではなくて手が自在結びの結び方を覚えます。 結び方を忘れないためには繰り返し使うことが大切です。

まとめ

キャンプなどアウトドアだけでなく、部屋の中に物干しを作る時など色々な使い方ができる自在結びのやり方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。 自在結びはとても簡単にできる結び方なので一度覚えておけば色んな場面で活躍しそうですね。ぜひこの機会に自在結びを覚えて利用してみてはいかがでしょうか。