カレンデュラオイルとは
カレンデュラオイルはオリーブ油やホホバ油などの植物油に乾燥したカレンデュラの花びらの成分を浸出させたインフュージョンオイルです。オイルに熱をかけない冷侵出で成分を抽出します。使い方は肌の気になる部分に薄くのばして塗ったり、その部分をマッサージするのがおすすめです。
カレンデュラオイルの効能効果と薬事法(薬機法)
少し堅い話になりますが、カレンデュラオイルを正しく使って安全に楽しむために、知っておかなければいけない法律のこと、ここで紹介します。
肌に塗布する目的で使うカレンデュラオイルは日本国内における薬事法(薬機法)上の定めがあり、「薬用」(医薬部外品)もしくは「化粧品」の認可を受けているものである必要があります。
この二つの区分については販売事業者は「薬用」(医薬部外品)の場合は例えば「肌荒れを防ぐ」など防止の表現、化粧品の場合は「肌を清潔で健康な状態に保つ」という表現に留める必要があり、また「医薬品」の認可がない限り、「肌荒れを治す」というような治療的な効果効能を謳うことが出来ません。
法律上の予備知識になりますが、こういった点を踏まえて商品を購入するのがおすすめです。
カレンデュラオイルの基剤のベースオイル
侵出に使う植物油は食用ではなく、化粧品、薬用に精製されたものを使います。
侵出の基剤となるベースオイルは植物油の種類によって伸びや浸透具合が違います。慣れてきたら少しずつその違いを試して、お好みのベースオイルを選ぶとよいでしょう。
ベースオイル自体にも肌を柔らかくする、保湿などの効果を期待出来るものもあり奥が深いです。
使い方の注意点はオイルなので保管するときは光に当てず、冷暗所に置くことと、肌に塗るときには手のひらで温めてから伸ばすとよく伸びるので、塗るときの肌の摩擦を抑えることが出来る、というのがポイントです。
精製ホホバオイル(化粧品)
もともとホホバオイルは酸化しにくく長く使えるオイルですが、このような遮光性のある入れ物に入っているとさらに安心です。皮脂に近い成分で、サラッとした使用感です。
日本薬局方 オリブ油(第3類医薬品)
オリーブオイルはベーシックなオイルとして人気があります。ハーブクラフトでマルセイユ石けんを作るのにオリーブオイルは欠かせません。オレイン酸が豊富です。
マカデミアナッツオイル(化粧品)
マカデミアナッツオイルは皮脂に近い成分で軽いオイルです。肌に塗るとすうっと浸透してさらっとさっぱりした使い心地です。 これらのオイルの他にも様々な植物油をベースオイルとして使うことができます。
カレンデュラについて
カレンデュラは和名でいうとキンセンカ、キク科の植物です。英名の別名はポットマリーゴールド。欧米では古くから若葉や花を食用にして来ました。また薬効のある植物としても古くから用いられています。
キク科の植物は薬効があるものが数多く知られています。菊の節句である重陽の日、9月9日は、菊の花に真綿をかぶせておき、朝一番に花びらにたまった朝露を真綿にとり、身体を拭いて無病息災を願う、という風習があります。
その他薬効のあるキク科の植物として有名なところでは、カモミールがカレンデュラと同じように肌に優しいハーブとして知られています。また中国では菊花茶を飲みます。
菊花茶は目によいということと、不老長寿によいと古くからの謂われがあります。カモミールもお茶にして飲みますし、菊花茶も、どちらもとても美味しいお茶です。
カレンデュラの厚生労働省の分類
カレンデュラの花はキク科の野菜
日本では厚生労働省がカレンデュラの花を「食用キンセンカ」として「その他のキク科野菜」に分類しています。
カレンデュラの花は薬草
また薬用としては、キンセンカの花の部分が「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」の中に記載されています。
カレンデュラオイル、薬事法を守って使いましょう
厚生労働省は、キンセンカの花の部分について「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」の中で、その効能効果を謳わない場合は食品としての利用を認めていますが、医薬品の認可を受けていない場合、効能効果を期待させるような表現を使うことを厳しく取取り締まるよう呼びかけています。
カレンデュラオイルの作り方
製品として販売するためには法律上の認可が必要だということ、また販売に当たって効能効果の表現についても法律上の規制があるというポイントを理解したというところで、ここでは個人の範囲で楽しむカレンデュラオイルの作り方を紹介します。
カレンデュラの利用部位はカレンデュラの花びら部分で、乾燥した花びらを使います。
乾燥したカレンデュラの花びら 15g 薬用オリーブオイル 100ml (他のオイルでもOK) 小麦胚芽オイル 10ml(ビタミンEを含んでいて酸化防止の目的で加えます) 薬用のオイルは薬局で手に入ります。
消毒した広口瓶にオイルを入れ、カレンデュラの花びらを少し手で揉んでから浸します。温かい場所にビンを置いておいて、時々ビンを揺すりながら花びらの成分がオイルにしみ出すまで、1ヶ月ほど待ちます。
オイルにカレンデュラの色が移って成分が十分にしみ出したら花びらを漉して絞って完成。オイルを光のあたらない冷暗所に保管します。
薬草カレンデュラの効能効果
カレンデュラは肌によい薬効がある植物として古くから西洋で使われてきました。使い方は侵出油=カレンデュラオイルを作り、肌の気になる部分に塗るだけです。
花びらの成分は肌の乾燥や炎症を和らげる働きがあり、オイルではなく浸出液をローションとして利用することも出来ます。また花びらはハーブティとして飲用にもされます。
カレンデュラを引用とする場合は、収斂、消炎、殺菌などの作用があります。妊娠中はカレンデュラのハーブティを飲むことは避けて下さい。
口コミで広がるカレンデュラオイル
カレンデュラ自体に薬効がああり、刺激が少なくて肌に優しいことから、妊娠中の方や、赤ちゃんにも使えるおすすめの肌ケアグッズとして、ここ数年、カレンデュラオイルは口コミで広まっています。
妊娠中、特に後期はお腹が大きくなって皮膚が張ったり乾燥するのでカレンデュラオイルを塗ってケアをしたり、赤ちゃんのあせもやおむつかぶれにカレンデュラオイルを塗ってケアをする、というような、セルフケアが人気です。
妊娠中に役立つカレンデュラオイルの使い方
カレンデュラオイルは刺激が少ないので一般的に妊娠中や赤ちゃんにも使うことが出来ると言われています。但し個人差があります。妊娠中は体調がいつもと違うデリケートな時期ですので、セルフケアといえども、使用前に念のためにかかりつけの医師に相談するなど安全な利用を心がけて下さい。
その上でのお話になりますが、妊娠中は肌もなにかと敏感になります。その中でも気になるのは、お腹が大きくなるにつれて皮膚も急激に伸びて、パンパンに張ってくること。妊娠線がでないように、カレンデュラオイルを塗って保湿につとめるのは助けになります。
また妊娠中は足もむくみがちなので足をやさしくマッサージするときにカレンデュラオイルを使うのもおすすめの使い方です。オイルで滑りがよくなるのでマッサージも滑らかに出来ます。
赤ちゃんでもOKのカレンデュラオイルの使い方
赤ちゃんは肌が敏感です。おむつかぶれや、その他の乳児性湿疹など、うまれたばかりはちょっとしたお肌のトラブルも多いのが現状です。お母さんが、カレンデュラオイルをあかちゃんの肌に優しく塗りながら、赤ちゃんとのスキンシップを楽しむのもおすすめです。
カレンデュラオイルの選び方
おすすめは、商品区分にきちんと「化粧品」と表示のあるカレンデュラオイルを選ぶこと。いくつかネットショップでピックアップしましたので参考にして下さい。
商品自体が化粧品区分のカレンデュラオイルでも、ショップにきちんと「化粧品」と表示されているかどうかを見るのも、どのお店から買うか、を考えるとき、一つの指標になるかも知れませんね。
国産のカレンデュラオイル
助産師さんの推薦、コメントがあったり、ショップに赤ちゃんや妊婦さんのためのおすすめの使い方がイラスト入りで詳しく紹介されているのがとても参考になります。安心の日本製。買った人は実際にどんな風にカレンデュラオイルを使っているか、他の人の口コミも参考になります。
知人に勧められて初めて購入しましたが、産後まで本当に大活躍してくれて、合計4本リピート買いしました。 妊娠中や産後に悩まされた痔のケアや、切り傷やささくれのケア、赤ちゃんのオムツかぶれなど幅広く使っていて、本当に助かっています。 ショップの対応も丁寧かつ、とても早く感謝しています。 これからも日常的に使っていきたいと思います。
先輩ママさんのコメント見て購入決めました! 会陰切開しなかった、や母乳についていいお話があったので。。。 まだ始めて数日ですが産後期待して星5にしました!
ホホバオイルで保湿してましたが会陰マッサージ用にこちらを購入。伸びがよく匂いも気にならないので全身の保湿に使用してます!なくなったらまた購入したいです
フランス製のカレンデュラオイル
フランス産のカレンデュラオイル。ヨーロッパでは家庭薬として古くから親しまれています。小さめのプッシュタイプのボトルなので清潔に、オイルが新鮮なうちに使い切ることが出来ます。
肌弱でカレンドラオイルはなかなか無いので乾燥や肌荒れした時に重宝してます
医薬部外品のカレンデュラミルクとカレンデュラクリーム

カレンデュラウォーター〈化粧水〉150ml カレンデュラミルク〈乳液・医薬部外品〉150ml カレンデュラクリーム〈保湿クリーム・医薬部外品〉75g 3種類セット
カレンデュラオイルではありませんが、医薬部外品の認可をとっているカレンデュラミルク、カレンデュラクリームです。それだけ有効成分がしっかり入っているということで、使った方の口コミの評判もよいのが分かります。ほとんどの商品が化粧品区分の中で、貴重な存在です。
すごい!!! 子供の肌荒れがひどく、色々な口コミで人気のクリームを試しましたが合わず、こちらのお試しセットを試してみた所すぐによくなり、レギュラーサイズの購入に至りました。
11月初旬から1ヶ月使用してみました。生後4ヶ月、頬のカサつきと乳児湿疹の酷かった娘ですが今はぷにぷにつるつる。娘には合っていたようで、とても綺麗になりました! 初めのうちは小児科で処方していただいたヒルドイド併用でしたが、今は使ってません。こちらのミルクとクリームだけで綺麗な状態を保ててます。またリピートしたいです。
子どもも大人もツルツルになります! お化粧の下に使っても大丈夫です。ありがとうございました。

オーガニックのカレンデュラオイル 保存期間は、15℃以下の冷暗所で1年間です。 50ml ベルギー製
プラナロム社自体が高品質なオイルを生産しているメーカーですが、日本の輸入元である株式会社日本草健舎では輸入の段階でも厳しい品質検査をして、高いクオリティを保っているので、安心して使うことが出来ます。信頼のおけるメーカーのカレンデュラオイルです。
妊娠線予防&会陰マッサージ用に購入。安心安全でいつも丁寧な対応をしてくださり、助かってます。 傷やかぶれ、様々な用途に使えそうです!
カレンデュラオイルを使ったバームの作り方
販売には薬事法などの法律が関わってきますが、個人の責任の範囲であれば手作りハーブコスメを作ってセルフケアとして気軽に楽しむことができます。先ほど作り方を紹介したカレンデュラオイルを使ってバーム(軟膏)を作りましょう。ミツロウはアロマショップなどで簡単に手に入ります。
カレンデュラオイル 25ml ミツロウ 5g キャンドルウォーマーで二つの材料を溶かします。キャンドルウォーマーがなければ、コンロで湯煎で溶かせばOKです。ミツロウが溶けたら、よく混ぜ合わせてから清潔な容器に流し込み、冷まします。
これでカレンデュラのバームの出来上がりです。冷暗所において、2〜3ヶ月で使いきるようにしましょう。
基本はオイルとミツロウが5:1の割合ですが気温によって固くなったりやわらかくなったりするので夏はミツロウを多く、冬はミツロウを少なめにして堅さを調節して下さい。 ※配合の分量については書籍「ハーブ スパイス館(小学館)」P.148より引用
カレンデュラオイルを正しく楽しむ
カレンデュラは薬草であり、野菜でもあります。個人で楽しむ手作りハーブコスメを作るときは保存料などを使いませんので、衛生面には十分に注意して下さい。
また手作りのもの、販売されている化粧品区分のカレンデュラオイルの如何を問わず、肌に塗布するときは、パッチテストをしたり、使用前に医師に相談するなどして、正しい用法で安全に楽しんで下さい。
アモーマナチュラルケア 160ml 日本製 ライスオイル、オリーブオイル、カレンデュラが原材料です。