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大型淡水貝カラスガイは食べられる?ムール貝との違いや生態もご紹介!

カラスガイとムール貝は同じ種類なのかどうかと悩まれる方が数多くいらっしゃると思われます。これらの貝は分類によって細かく分けられており、その分類を知っておかないと食中毒などの危険にさらされる可能性もありますのでカラスガイの分類や生態を細かくご紹介いたします。
2020年8月27日
pomesmix
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目次

カラスガイの生態とは

1.生態と生息地・淡水の関係

カラスガイは「軟体動物門二枚貝綱イシガイ科」で殻長は20cm・殻高は12cm・殻径8cmが平均サイズとなり、固体の最大は殻長が30cmにもなります。幼貝のカラスガイは真っ直ぐな背緑の上部に平ぺったい翼状突起があり、カラスガイが成長していくと平ぺったい翼状突起がなくなります。カラスガイの殻表は黄緑色ですが成長するにつれ黒く変化していきます。カラスガイは雌雄異体で雌は雄の精子を水管から取り込み、体内で受精します。産卵孵化すると、グロキディウムと言われる幼生に成長するまでは鰓内で育成(保育)します。そして、グロキディウムに成長すると母貝から放出されてグロキディウムはチチブなどの魚類に近づき、鰓や鰭に寄生して成長していきます。その後、成長するとグロキディウムは剥がれ落ちていき海底に着底して成貝に成長します。 寄生期間は「水温25度 約8日」「水温21度 約10日」「水温17度 約17日」

2.生態と生息地・淡水の関係

カラスガイの分布地は日本の北海道や本州に分布し九州と四国には正式な記録は残っていませんが分布しているのではないかと噂されている。その他には中国や東南アジア・シベリアに生息しています。生息環境は平野部にある琵琶湖や湖沼・大河川などの淡水に生息しそれらの下流に分布しています。琵琶湖での分布は水深2メートルから8メートルの砂泥から軟泥底部に数多くのカラスガイが生息しています。カラスガイの繁殖期は晩秋から初春になりカラスガイの抱卵数は25万から195万程になります。


カラスガイとムール貝の違い

似ている?その違いは?

カラスガイは淡水に生息する二枚貝を指します。そして、ムール貝はそもそも個種の貝を指している訳ではありません。ムール貝とは「イガイ科」という「分類」に属する貝の総称を示す言葉です。カラスガイの種類の分類はイシガイ科という一種になりムール貝とは別の違う分類になります。しかし、カラスガイにも種類があり、よく釣り餌で使われているカラスガイ。このカラスガイの正式名は「ムラサキシガイ」といい、こちらはイガイ科の一種なのでムール貝の総称の一つとなります。ムール貝はその他に「ミドリイガイ」や「ヨーロッパイガイ」などの種類も存在します。

カラスガイの一つ「ムラサキシガイ」を採取

ムラサキシガイは釣りをする際、餌の一つとして使われておりチヌなどを釣るには絶大な効果を発揮します。このムラサキシガイはテトラポッドなどに張り付いていることが多く簡単に採取することが出来ます。採取したら石やペンチで潰し中身を取り出します。ただし、採取する際には必ず身の回りの足場を確認してからムラサキシガイを採取するようにしましょう。


琵琶湖のカラスガイは別亜種?

琵琶湖+カラスガイ=メンカラズガイ?

琵琶湖や淀川水系産のカラスガイは他の地域に生息する固体よりも膨らみが強いことからメンカラズガイ(別亜種)とした考えがあります。しかし、このメンカラズガイを琵琶湖や淀川水産系から別の生息地に移植すると何故か時間が経つにつれて次第に殻形態が徐々に変化し一般的なカラスガイと見分けがつかないといいます。このことから違いはなく亜種ではなく湖沼型のメンカラズガイとして認識されるようになりました。

カラスガイを食べるその食べ方

カラスガイの様々な食べ方


カラスガイの酒蒸し↑ カラスガイのトマトソースパスタ↓

カラスガイをまず選ぶ際は「原則的に必ず生きている」モノを選び、厚く膨らみのある軟体を選びましょう。そして食べ方としてまず、カラスガイを食べる前にまず泥臭さを取らなくてはなりません。泥臭さを取るのはとても簡単で茹でることで取り除くことが出来ます。ただし、茹でる事で身がやや硬くなりますが食べるときに旨みが出てとても美味となります。茹でる際にゆっくりとじっくり煮込むことでしっかりと泥が取れてそれほど身が硬くならないようですので時間に余裕がある場合はじっくりコトコト煮込みましょう。カラスガイを食べる為の美味しい食べ方は「煮物」や「佃煮」「天ぷら」などの食べ方があります。 カラスガイは琵琶湖周辺で剥き身の状態で売られており購入することが出来るが地域の限定的食材なためにやや高価なお値段となっています。

まとめ

カラスガイは市場に出ることが少なく滅多に見ることがありませんがカラスガイが取れる産地では地域限定として売られていることがあり、新鮮な状態のカラスガイを購入することが出来ますので是非一度お試しください。イガイ科の一つでカラスガイの仲間のムラサキシガイですがカラスガイが食べれるなら大丈夫だろうと思い込み、安易に食さないよう気を付けて下さい。ムール貝の仲間であるムラサキシガイは基本、汚い水を好み生息します。その為、都市部沿岸に多数生息しその体内には重金属や赤潮の原因となるプランクトンの有害な有機物などを多く溜めやすい生態のため、とても食中毒の可能性が高くなります。そのため、汚れた水域や産地の分からない不明の固体には必ず手を出さないで下さい。テトラポッドなどに寄生した固体はあくまでも釣りなどの用途のみで留めておく事をお勧めします。ムラサキシガイの毒は「記憶喪失性貝毒」や「麻痺性貝毒」「下痢性貝毒」などの多種の毒を蓄積しています。