Goture Moonlight コンパクト延べ竿 万能竿
ダイワ ちょい投げ 万能振出ロッド 20-180 釣り竿
時期に合わせてハゼの釣り方を変える理由
1.ハゼの一生を知れば釣り方が見えてくる!
ハゼ釣りといえば夏~晩秋にかけて盛んに行われるものです。 では、春や冬はどうなっているのでしょうか? 春夏秋冬、一年を通してハゼの成長を追ってみれば理由がわかります。 なぜこの釣り方なのか?この仕掛けを使うのか?どの時間帯と場所が最適なのか?ハゼ釣りのナゼを解決していきましょう。
2.夏
この時期のハゼはデキハゼと呼ばれる小型のハゼです。 当年生まれの個体で、汽水域やその周辺の護岸などで手軽に釣れます。 サイズ自体は5~6cmと小さなものですが、100匹以上の数釣りができるので手返しの良い仕掛けが釣果を伸ばすコツです。
3.秋~晩秋
秋口には小型だったハゼも10cm以上に育ち、ハゼ釣り本番の時期に入ったと言えます。 秋も終わりに近づくと15~20cm以上に成長して、釣り応えと食べ応えを持つようになります。 ただし、晩秋には個体数が減ってくるので夏のような釣果は期待できないでしょう。
4.初冬~春
初冬にはハゼも20~25cmに成長して、ケタハゼと呼ばれるようになります。 この頃には10~20mの水深に移動するので、ボートや乗り合い船での釣りになっていきます。
深場に移動する冬のハゼを「落ちハゼ」と呼び、大きく育った身と卵巣を持つため人気があります。 春には産卵期を迎えますが、親魚は死んでしまうことが多いと言われます。 ハゼ釣りは初夏に越年したケタハゼで始まり、当年生まれのデキハゼ釣りに繋がっていく形になっています。
時期に合わせたハゼの釣り方その1
1.夏と秋は延べ竿で手返し良く釣ろう
足元近くの水辺に寄ってくる夏には延べ竿を使った釣り方が手軽です。 ウキ釣り仕掛けで手返し良く釣っていくと良いでしょう。
2.延べ竿とウキ仕掛けの解説
Goture Moonlight コンパクト延べ竿 万能竿
延べ竿は万能竿と表記されるものを使います。 使用に適した場所は、自分が釣りをしたい場所と合っていれば問題ありません。 3~5mの竿を自分の体格や扱いやすさで選ぶと良いでしょう。
メインラインはナイロン製1~1.5号を竿の長さいっぱいに取って使います。 メインラインの途中に玉ウキ、サルカンとの接続部近くにカミツブシオモリを取り付けます。 ハリは流線5号やハゼ針の5~7号、ハリスは1号を10cmとしておくとイト絡みに悩まされなくなります。
3.ウキ釣り仕掛け3つのコツ
ウキ釣り仕掛けには押さえておくと釣果に繋がるコツが3つあります。 ・オモリは底に付ける ・ウキは半分が沈むオモリを付ける ・ウキは上下を逆にする 基本的にハゼは水底から浮いた餌にあまり興味を示さないので、オモリ重量を調節して餌を底に付けましょう。
この時にウキは半分が沈む重量のオモリを付けておくと、小型ハゼのアタリが見えやすくなります。 ウキから下が長すぎるとハリが飲み込まれる原因となるので、常にウキ下の長さを意識しましょう。
また、ウキを上下反対に付けるとイト絡みし難くなります。
時期に合わせたハゼの釣り方その2
1.ポイントが遠くなったらちょい投げで狙おう!
ハゼが生息するポイントは潮の満ち引きの影響を受けます。 延べ竿で狙えないほど潮が引いたりアタリが遠のいたら、ちょい投げ仕掛けで少し沖を狙ってみましょう。 あまり岸から遠くに移動しない夏・秋に適した釣り方です。
2.ちょい投げ仕掛けの解説
竿とリール、仕掛け一式のセットならすぐにハゼ釣りが楽しめる!
ちょい投げ仕掛けに必要な竿は1.5~2m程度で、特別なものは必要ありません。 コンパクトロッドやルアーロッドでも十分です。 リールは1000~2000番の小型スピニングリールを使用します。 ナイロン製ライン2号を100m巻くことができれば問題ありません。
仕掛けは中通しオモリとゴム管をメインラインに通して、サルカンを介してハリスを結ぶだけです。 ハリスは1号、ハリは延べ竿仕掛けと同じく5~7号を使いましょう。
3.ちょい投げ仕掛けのコツ
ゆっくりでも少しずつ巻いていくのが肝心です。放置したままだと外道が掛かりやすくなってしまいます。 ちょい投げ仕掛けについては、小型のテンビン仕掛けなどいくつかのパターンが考えられます。
しかし夏のハゼはまだ小さいので、アタリが取りやすい中通しオモリでの仕掛けが有効になります。 仕掛けを投げ込んだあとは、時々ゆっくりとリールを巻きながらハゼのアタリを待ちましょう。
時期に合わせたハゼの釣り方その3
1.船・ボート釣りの道具解説
ボートでも船でもあまり長い竿を置くスペースはありません。 これを念頭に置いてから道具選びをしましょう。
ダイワ ちょい投げ 万能振出ロッド 20-180 釣り竿
軽くて何と言っても使いやすい! 釣りを始めたばっかりの初心者さんにオススメです! 買って損無し^ ^
船・ボートで使う釣竿はルアーロッドや万能コンパクトロッド、キス竿などです。 いずれも取り回しのしやすい1.8mまでの長さが適しています。
・ナイロン糸巻量:1.5号-130m/2号-100m ・ナイロンライン2号100m付属 小物向けなら間違いのないリール!
チョイ投げ、サビキ、ワーム、アジング?、なんでも使えます。 初心者には必要十分です。
リールはちょい投げ釣り同様に小型のスピニングリールをそのまま使うことが出来ます。 ラインはナイロン製やPE製の1~2号を巻きましょう。
2.テンビン仕掛けが基本
船やボートでのハゼ釣りには、小型のテンビンに二本ハリの仕掛けを使用します。 ハリスの太さは1号あれば十分ですが、秋以降のハゼは夏より成長しているのでハリは少し大きめのものを用意しましょう。 テンビンに取り付けるオモリは10~20号、船釣りの場合は糸絡み防止のためにオモリの重量が指定されます。
3.船・ボート釣りのコツ
ちょい投げ釣りとは異なり、船釣りでは遠くに仕掛けを飛ばす必要はありません。 ですが船の直下でアタリが遠のいたら、アンダースローで少し投げて反応を探りましょう。 乗り合い船の場合は周りの乗客の動きをよく見て、仕掛け同士を絡ませないように投げるのがコツです。
時期に合わせたハゼの釣り方その4
1.新しい釣り方!ハゼクランクを試してみよう
ハゼクランクとは、ルアーのクランクを使用する新しいジャンルの釣り方です。 外敵を排除するハゼの習性を利用していて、通過するルアーに噛み付いたところでハリに掛かってしまうというものです。 ハゼが岸近くに群れている夏~秋に対応した釣り方です。
2.ハゼクランクの道具解説
・適正ルアー重量:0.4-5g ・適合ライン(PE)0.1-0.6号 初心者・中級者にもおすすめのアジ・メバルロッド
ハゼクランクは他のルアーフィッシングの分野から道具を流用すればすぐにでも始められます。 アジングロッドやメバリングロッドなどの軽量ルアーを扱うロッドが適しています。
リールは小型スピニングリールにナイロンライン2号、またはPE0.5号をセットしましょう。 リーダーにはナイロンやフロロカーボンの1号を結びます。 汽水域ではスズキやクロダイなどが掛かることがあるので、ラインの太さには余裕を持たせても良いでしょう。
クランクはリールを巻くと、水流を受けてやや深くに潜行するルアーです。 夏のハゼが生息する浅い水域で使用すると、常に底に接触して泳ぐことになります。 根掛かり防止のためにシングルフックに交換しましょう。 専用に設計されたクランクの場合はシングルフックが最初から装着されています。
3.ハゼクランクのコツ
ヒットシーンは8:37から 底を泳ぐクランクに群れが集まってきています
まだ開発されて日の浅いハゼクランクですが、コツはいくつか存在します。 ・クランクを底から離さない ・ハゼの群れは足で探す ・反対のことを試す 以上3つを順に解説していきましょう。
第一に、クランクは砂煙を巻き上げるように泳がせるとハゼの反応が良くなります。 このためには、クランクを2mまでの水深で使用することが肝心です。
また、水中の様子が観察しやすい偏光グラスを用いるのも有効です。 第二に、ハゼは潮の流れによって群れが移動します。 一箇所に留まらずに反応のあるポイントを捜し歩きましょう。 釣れた状況での潮の変化も憶えておくと、ハゼの活性が上がる時間帯に目処をつけられます。
ハゼクランクは潮が流れている時間帯が反応を引き出しやすくなります。 第三は、カラーローテーションに関わる部分です。 水に濁りがある場合は、金色などの派手なカラーが良いとされています。
逆に、澄んでいる場合には自然色に近い地味なカラーが使われることが多いようです。 同じカラーばかりを使っているとハゼが慣れてきてしまうので、変化をつけましょう。
暑い時期には対策を! 餌を弱らせないコツ
1.餌の鮮度を保つコツ
ハゼは鮮度の良い餌には目がありません。 餌の鮮度を保つためには餌箱を木製のものにしたり、二重構造のものを使用すると良いでしょう。 特に暑さの厳しい夏場には、餌箱用のクーラーボックスを持参しましょう。 もしも何も準備できなかった場合は、濡れたタオルを掛けておけば温度上昇が防げます。
2.ゴカイ・イソメを短めに!
ハゼ釣りに使う餌はゴカイやイソメ、ミミズなどごく一般的なものです。
ハリに付ける際のコツはタラシを1~2cmにすること。 タラシとは釣り針いっぱいに餌を刺して余る部分で、これが長すぎると先端だけ食べられてハリに掛からなくなります。 夏の場合はハゼ自体が小型なので短く餌を付けますが、秋や冬、春には餌の全長の半分程度でも丸吞みしてくれます。
3.生きた餌が苦手なら生分解性ワームを使おう!
最強です、匂いとアクションと魚が喜ぶものが満載ですよ!ただ少し短い方が使いやすいです。ハサミで半分に切ったら数も倍です。
生き餌が苦手な方には、ワームがオススメです。 生分解性ワームは自然素材から作られていて、集魚効果の高い保存液に浸されています。 使用方法は通常の餌と同様ですが、餌のように動かないのでリールを巻いたりして動きを与えてやる必要があります。
時期に合わせたハゼのポイント 数釣りにはここを狙おう!
1.まずは砂地を見つけよう
ハゼは浅い海水域や汽水域に広く生息していますが、海底は砂地であることが条件です。 河川や河口の他に内湾や漁港などでハゼを狙う場合は、海底の形状がどのようになっているかを知っておきましょう。 ハゼは障害物の影で餌を捕食する習性があるので、砂地に何らかの変化がある場所を探っていきます。
2.橋脚・杭まわり
河川などに良く見られる障害物です。 潮が引いている時間帯や、ひざ下程度の水深なら立ち込んで狙うことができます。 ただし、お子様を一人で遊ばせるようなことは避け、必ず大人が近くについているようにしましょう。
3.水門
河川や海に見られる施設です。 水が流れ込む場所は酸素や栄養も流れ込むので、ハゼの餌となる小動物が集まりやすくなります。 流れ込みの中心ではなく、流れの緩やかな脇を探りましょう。
4.汽水域のテトラ・ブロック帯・護岸のきわ
人工の障害物にもハゼは潜んでいます。 テトラやブロックが積み重なった穴や、手前に餌を落とし込んでみましょう。 また護岸のすぐ足元にもハゼが群れていることは少なくありません。
5.防波堤・漁港の内側・ミオ筋
波の影響があまり無い防波堤や漁港の内側もハゼが生息している場所です。 ミオ筋とは船の通り道として深く掘り下げられている部分です。 深場に移動する時期でも、このような場所で冬を越えて春を迎える魚もいます。 多少水深があるので、ちょい投げ仕掛けが向いています。
ハゼ釣りに適した時間帯は?
ハゼ釣りの時間帯毎の特徴
- 朝:大型のハゼが短時間で釣れやすい
- 日中:昼間でも全く問題なく釣れる
- 夜:日没前後は、一時的に釣れにくい時間帯が存在する
満潮・干潮ピッタリの時間帯は避けよう
餌には貪欲に食いついてくるハゼでも反応が鈍ってくる時間帯が存在します。 干潮から上がる潮が7割以上、満潮から下げる潮が3割以下になると潮の動きが悪くなり活性が低くなります。
これはハゼのみに限らず、多くの魚に共通する現象です。 釣りに出かける前に干潮と満潮の時間帯は把握しておきましょう。 新聞紙の欄や海上保安庁のHPが確実性のある情報源です。
大きく育つ時期のハゼは天ぷらが最高! ハゼの料理法をご紹介
1.ハゼの代表料理は天ぷら・から揚げ
15cm以上に育ったハゼは天ぷらにして食べると美味です。 釣った先から天ぷらにしてくれる東京湾の屋形船は、季節の風物詩として特に有名です。 また、小型のハゼは丸ごとから揚げにすると良いでしょう。 二度揚げすると骨も気にせず食べられます。
2.10cmサイズは甘露煮に!
秋頃と比べると小ぶりなサイズのハゼでも、甘露煮には丁度良い大きさになります。 素焼きにして天日干ししたハゼを少しずつ冷凍庫にストックしておけば、お正月のお節料理に十分な量を確保できるでしょう。
まとめ
今回は季節に合わせたハゼの釣り方をお届けしました。 ハゼは釣り場所・潮の動く時間帯・餌のつけ方をしっかり守れば簡単確実に釣れます。 ハゼ釣りには多くの魚釣りに共通する要素が詰まっています。 今回ご紹介した基本とコツををマスターすれば、他の魚釣りも上達することでしょう!
春に生まれた個体が少し大きくなった姿