そら豆の特徴
そら豆はマメ科ソラマメ属に分類される豆で、六大食用豆のうちの一つです。原産地はエジプトで、日本には奈良時代に流入したと言われています。 日本では、「蚕豆」と書かれる場合もあるようですが、これは、そら豆が蚕の形に似てることや、蚕の飼育時期とそら豆の旬が重なることからきているようです。 そんな日本でも馴染みの深いそら豆ですが、実は茹で方や食べ方にも様々な方法があります。この記事では、茹で方や食べ方、保存方法などについて詳しく解説します。
そら豆の茹で方1:さやからそら豆を取り出す
まずはさやからそら豆を一粒ずつ取り出します。この時、さやの両端をカットするとそら豆を簡単に取り出すことができます。
そら豆の茹で方2:そら豆に切れ込みを入れる
そら豆を茹でる前に、そら豆の黒い部分に包丁で切れ込みを入れましょう。そうすることで、茹で上がった後にそら豆の皮が剥きやすくなります。
そら豆の茹で方3:水を沸騰させる
そしたらいよいよそら豆を茹でます。 水1リットルに対して、塩を大さじ2杯ほど入れるとちょうど良い塩加減になります。また、お酒も水1リットルに対して100ccほど追加しましょう。 沸騰したらそら豆を鍋に入れます。
そら豆の茹で方4:そら豆を茹でる
鍋の蓋をしないで、強火で茹でてください。 基本的な茹で時間は2分ですが、硬めのそら豆が好きな人は茹で時間を1分半、柔らかめのそら豆が好きな人は茹で時間を3分にしてください。 それ以上茹で時間を長くすると、そら豆特有のホクホクした感触がなくなってしまうので注意しましょう。また、レシピによっても茹で時間は異なるので、その都度チェックしてください。
そら豆の茹で方5:茹で上がったらザルにあげる
茹で時間をすぎたらすぐにそら豆をザルにあげてください。この時、水に晒す必要はありません。水に晒してしまうと、べちゃべちゃしてしまい、そら豆のホクホク感を損なってしまいます。 もし急いで冷ましたいときは、うちわで仰ぐなどしましょう。
そら豆の茹で方6:皮をむく
そら豆が冷めたら、包丁で切れ込みを入れたところから皮を剥いてください。切れ込みが入っているため、簡単に剥けるでしょう。ただし、茹で時間が長すぎると身が柔らかくなりすぎて、皮と実がくっついている場合もあるので注意してください。 これで茹でそら豆の完成です。簡単な食べ方としては、塩を少しふりかけておつまみとしていただくのがおすすめです。
そら豆の茹で方のコツ1:一度の多くのそら豆を茹で過ぎない
よくそら豆の茹で加減にムラが出る場合がありますが、それは一度に多くのそら豆を茹で過ぎている可能性があります。 鍋の底でそら豆が重ならない程度の量を茹でるのがコツです。
そら豆の茹で方のコツ2:小さいそら豆が多い場合は塩を少なくする
そら豆の旬は春ですが、実際には1月から出回っており、その時期のそら豆は小さいことが多いです。それらのそら豆を茹でる際には、塩を少なくしてあげてください。あまり塩をたくさん入れ過ぎてしまうと、そら豆の味を損なってしまう場合があります。
さやをつけたままそら豆を茹でる場合
実はそら豆はさやをつけたまま茹でることができます。 さやをつけたままそら豆を茹でる方法は、基本的に豆だけの場合と同じですが、2分茹でた後に、火を止めて5分ほど余熱で茹でるのがポイントとなります。 さやをつけたままそら豆を茹でるメリットとしては、味が凝縮されること、そら豆にシワがよらないことなどがあります。 ただし、この方法だと茹でるのに時間がかかり、鍋の水も大量に必要となるというデメリットがあるので、その時に合わせた茹で方をすると良いでしょう。
そら豆を使った簡単レシピ1:そら豆のチーズ焼き
材料
そら豆:100g オリーブオイル:大さじ1杯 スライスチーズ.2枚 塩コショウ:少々
レシピ
1.そら豆を茹で、(茹で方参照)フライパンに油を強いてそら豆を焼きます。このとき、フライパン上で重ならないように注意してください。 2.弱火で3分ほど焼きます。このとき蓋をしてください。そら豆に水分が残っているため、蒸しそら豆となります。 3.3分経ったらそら豆をひっくり返し、さらに3分焼きます。 4.そら豆の上にチーズをのっけます。チーズはそら豆と同じサイズくらいにちぎってのっけましょう。 5.チーズが混ざるようにそら豆を混ぜます。優しく混ぜるのがポイントです。 6.最後に塩コショウで味を整え完成です。 おつまみにもぴったりなそら豆の簡単な食べ方です。短時間でできる食べ方なのであと一品夕飯で欲しい時などに作ってみてください。
そら豆を使った簡単レシピ2:そら豆のリゾット
材料
米1合 そら豆150g ベーコン2枚 玉ねぎ1/4個分 油大さじ1 バター10g すりおろしたチーズ大さじ1 コンソメ1個 湯500cc
レシピ
1.そら豆を茹でて(茹で方参照)、その間にベーコンを幅1センチほどに切り、玉ねぎをみじん切りにしておく 2.お湯にコンソメを溶かす 3.鍋に油を強いて、ベーコンと玉ねぎを中火で5分ほど炒める。ベーコンに焦げ目がついてきたらご飯を加える 4.コメが透明になってきたら、コンソメスープを4分の1ほど加え、そら豆も投入する。下からかき混ぜるように混ぜ合わせ、ご飯にスープを染み込ませる。スープがなくなってきたらまた4分の1ほど足す。これを3〜4回繰り返す 5.15分ほど煮たらバターを加えて、全体にとろみが出るまで煮て完成。 簡単にできるリゾットですが、そら豆を加えることでさらに味に深みが出ます。寒い冬の日などにおすすめの食べ方です。
そら豆を使った簡単レシピ3:そら豆とハムのサラダ
材料
そら豆50g ロースハム2枚 醤油小さじ3分の1 マスタード小さじ3分の1 オリーブオイル小さじ3分の1
レシピ
1.そら豆を茹でる(そら豆の茹で方参照)ただし、この時塩は大さじ3はいほど入れる 2.ロースハムを1センチ幅に切る 3.そら豆とハムを軽く混ぜ、さらに醤油、マスタード、オリーブオイルを混ぜて完成。 こちらも簡単にできるそら豆を使ったレシピです。おつまみだけでなく、お弁当に入れても美味しくいただくことができます。
そら豆の保存方法
そら豆は時間がたつと黒ずんできてしまうので、ちゃんとした方法で保存する必要があります。ここではそら豆の状態に応じた保存方法を解説します。
さやのまま保存する
そら豆の基本的な保存方法は、さやのまま冷凍保存することです。この保存方法のメリットとしては、そら豆の美味しさをほとんど損なうことなく保存できることですが、デメリットとしては、茹で時間が長くなることです。 ただし、長くなると言っても数分なので、基本的にはこの方法で保存するのが望ましいでしょう。 具体的には、さやのままそら豆をジッパーのついて袋などに入れて保存するだけです。このとき、袋に空気などが入らないようにしてください。
そら豆を茹でてから保存する
もう一つは、そら豆を茹でてから保存する方法があります。この方法だと、すぐにそら豆を使うことができるというメリットがありますが、そら豆の保存期間が短くなるというデメリットもあります。数日ほどなら保ちますので、お弁当などを短時間で作りたい人に向いている保存方法でしょう。 具体的には、そら豆を茹で、(そら豆の茹で方参照)水気をしっかりと切り、冷まします。より長く保存するコツはしっかりと乾かすことです。そしたら、そら豆を上記と同様にジッパーのついた袋に入れ、しっかりと空気を抜き、冷凍保存します。 解凍する際には、そら豆を電子レンジで2分ほど温めれば大丈夫です。
まとめ
いかがでしたか。この記事では、そら豆の基本的な茹で方や美味しい食べ方、保存方法などについて詳しく解説しました。 どんな食べ方も茹でることが基本なので、美味しくいただくためには丁寧に調理し、また、しっかりと保存することも忘れないでください。 最後までお読みいただきありがとうございました。