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知らずに口にしているオヒョウ!なぜ超巨大化するのか?その生態に迫る!

巨大魚と言われて何を思い浮かべるでしょうか?実は皆さんが何気なく口にしているものの中に超巨大魚が紛れているのです。その名も"おひょう"、カレイのような見た目をしていますが何やらサイズがすごい!?どうしてそんなに大きくなるのか?気になるおひょうの生態やいかに!?
2020年8月27日
Nov
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目次

カレイにそっくりな"おひょう"

おひょうと呼ばれる魚をご存知でしょうか?聞き馴染みのない独特な響きを持つ魚ですが、皆さんの身近に存在するメジャーな魚となっております。スーパーの鮮魚コーナーで時折見かけることができますが、もっと身近な例をあげればお寿司の"えんがわ"などの代用魚として用いられている定番のお魚です!

おひょうとは?

カレイ目カレイ科オヒョウ属に分類されており、主に冷たい海に生息しています。日本で言えば日本海北部で収穫され、日本中のスーパーやお魚屋さんに流通されています。 ここまで聞くと普通の魚のような響きですが...驚きの事実があります。

驚きのサイズ

おひょう最大の特徴はそのサイズです。カレイは大きくても4・50cm程度までしか成長しませんが、大きい個体になると2mを超えることもあります。

非常に大きい!

とにかく大きく食べ応えがありそうなサイズになっていますが、カレイやヒラメと比べると獰猛な生態で、それに加えてかなり大きいので漁師さんを困らせる魚となっています。 特にメスが大きく、2m近くまで成長することがあります。一方オスは1mにも満たない個体となっています。が、それでも十分に大きい!

3mのおひょうが釣られたという噂がありますが、正式な世界記録では2.48mと記録されています。記録の申請の無いところで大きな個体がたくさん釣られているのかもしれません。

おひょうの生態

これまでの説明で"大きくて獰猛"という半ばサメにも似たイメージを持ってしまったかもしれませんが、彼らが人を襲うといった事例は挙がっておりません。

生態

産卵期は日本国内では10月から2月までの間で、海外の海では11月から2月の間に産卵を始めます。元々寒い時期を好む生体なので、寒くなり始めてから暖かくなり始めるまでの間に産卵を済ませます。

見分け方

おひょうはカレイにたフォルムをしていて、カレイと同じく眼が右側に寄っており、若干眼が膨らんでいます。さらには口の形もカレイに似ており、おちょぼ口のようになっています。 小さい個体も存在するのでカレイと見分けるのは難しいようです。

巨大で獰猛


巨大で獰猛なおひょうが人を襲うといった事例はないものの、釣り上げたおひょうが暴れて負傷するといった事例は少なからずあり、もともと獰猛な生態である為、暴れるときは注意が必要であると考えられます。

命を落とした方も

獰猛な生態だとはいえ人を意図的に襲うことはありません。しかし釣り上げられようものなら大暴れです。彼らも必死に抵抗するので注意が必要です。2mの体を動かす尾ヒレに顔面をビンタされようものなら...考えただけでも恐ろしいですね...

なぜ大きくなるのか!?

おひょうの寿命

彼らは人間よりもはるかに長い寿命を持ち。大きく育つ理由として"寿命"が挙げられます。一般的な寿命でも20~30年は生きるそうで、中には100歳近く生きたおひょうも居るとの話もあります。

人間よりも長寿

寿命が非常に長いおひょうですが、成長が緩やかな生態を持っており。一年に10㎝程成長し、約10年かけて1m程度に成長します。中には寿命150歳以上と推定されるおひょうを釣ったという事例もあったようで、3mを超えたという報告もあります。

長生きが大きさの秘訣

おひょうの多くは人間に収穫されてしまうのですが。運よく人間に捕まらなかった個体は非常に大きく育ちます。150歳まで生きれば15mまで育つというわけではありませんが、3mを超える個体は100歳近いのではないかという噂もあります。

おひょうの生息地域

前述の通りおひょうは寒い地域に生息しています。日本では日本海北部に生息しており、世界規模で見れば北極海やベーリング海に生息しています。

海外ではメジャー

その他にも大西洋やオホーツク海にも生息しており、日本ではあまり聞き馴染みがないようですが、海外ではよく流通しており、食用として広く親しまれています。

おひょう釣り

"巨大" "獰猛"という恐ろしい響きを持つおひょうですが、実は釣りで捕獲できます。海外では2mを超える個体を釣りで捕獲したという事例もありましたが、2mもの個体は滅多に釣れないとのことです。

大きいけど釣れるのか?

前述の通り獰猛ですが、釣りでも容易に捕獲することができます。釣れるものの全てが1mを超えるという訳ではなく、50cm程度の個体なども多いため、釣りが困難という訳ではありません。


かなり大きな獲物ではありますが、釣れたとしても1mあたりのサイズが多いそうです。もちろん2m級のおひょうを釣った海外のパワフルな男たちもいらっしゃいますが、国内で2mを超えるものが釣れることはほとんどないようです。

ジギングで釣ろう

国内での釣りは北海道がメジャーで、ジギングで狙うのが好ましいです。"水深100m前後"で"300g~400g程度のジグ"を用いている人が多いです。 サイズは大きいものの、通常の方法で問題なく、そこまで身構える必要はないとの事です。

おひょうを調理しよう

ヒラメやカレイの代用魚として使われることが多いため市場に売られているものは切り身や刺身であることが多いです。稀に加工されていないものが置かれていることもありますが、サイズが小さいのでカレイやヒラメの調理法と大きな違いは無いです。

おひょうは安価!

おひょうは身がたっぷりあることから切り身や刺身の値段が安いです。カレイやヒラメと比べて流通量は少ないですが、筆者の個人的感想からすると"フライに適した魚"として重宝できます!

上画像では"特大おひょう\19800"と記載されておりますが、一尾丸々はサイズが大きく高いようです。切り身は本当に安いのでお気軽にご購入いただけます。

おすすめの調理法

日本ではメジャーではないものの、海外で例を挙げるとイギリスの代表料理"フィッシュアンドチップス"などにも用いられることが多く、そのほかにムニエルや唐揚げにしてもおいしく召し上がれます。 日本料理で言えば煮物にも適しているため、広い範囲の調理を楽しむことができます。下処理やクセもないので調理は簡単です!

おひょうの調理 -焼き物-

おひょうはカレイやヒラメと比べて脂身が少ないのでさっぱりとした味わいを楽しむことができます。一方さっぱりしすぎて物足りなさを感じる方もいらっしゃるので、その場合はバターなどを用いる事で濃厚な旨味を持たせることができます。 海外ではスパイスなどと合わせて焼くことが多く、淡泊な味わいとスパイスの風味が良くマッチします。

おひょうの調理 -揚げ物-

おそらくおひょうの調理で最もメジャーな調理法と言えます。日本でも"白身魚のフライ"と銘打った商品の代用魚としておひょうが用いられることもあるため、フライにも適しております。 脂が少ないのでフライにしても嫌なしつこさがなく、淡泊な味わいを損なわせずに召し上がれます!

おひょうの調理 -煮物-

おひょうは煮物にしても美味で、カレイの煮付けのような濃厚さはないものの、しっかりと身が詰まっており食べ応え満点です。あまり味を濃くすると風味が完全に消えてしまうかもしれませんので、淡泊な味を引き立てるように薄味がおすすめです!

おひょうを食べてみよう


おひょうを食べた時の素直な感想は"カレイ"といった感じです。味はそれらと大差なく食べ比べなどをしない限りは違いを見つけるのは難しいと思います。まさしく代用魚として優秀な魚と言えると思います。

代用魚としても優秀

先ほど説明したように、ヒラメやカレイの代用魚としても劣ることのない優秀な魚です。しかしサイズが大きいため"大味"と評する人も少なくはありませんが、調理法によっては全く劣ることのない料理を用意することができます。一方刺身などになれば味の違いが出てくるとも意見があります。

おひょうの味は?

非常に淡白な味わいでクセがありません。カレイの味に非常に近くほとんど同じです。旨味も十分にありますが、カレイと比べると刺身の味わいが少々少ないように考えられます。 しかし、おいしいです!

まとめ

獰猛といえど食べればおいしい!釣りに挑戦してみたい方もそこまで注意しなければならないという訳ではありませんが、巨大なおひょうの尾に打たれて亡くなったという事例もあるため怖さは残ります。

恐ろしそうに見えるが?

恐ろしい生態を持ちますが、私たちが普段食べているものの代用魚として口にすることも多く、特に回転寿司の"えんがわ"は人気も高くおいしいですね。調理も簡単なので見かけたら手に入れてみるものアリです!

ロマンあふれる魚?

深海魚やUMAが好きな方には堪らないといった声もあり、何より魅力的なのはそのサイズです。噂では4mを超える個体も存在するのではないかという声もあるので、マニアの夢は広がっていくばかりですね。寿命が長い事から古代魚のような神秘さもあり、ロマンがありますね!

最後に

普段何気なく口にしているカレイやヒラメですが、代用魚として巨大なおひょうを口にしていることも多々あるのでは? 寿命も大きさも人間を軽く凌ぎますが、こう見えておいしい!ちなみに2mのおひょうが釣れたものなら約50人前の"フィッシュアンドチップス"ができてしまうようです。まるで夢のようですね!