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巨大!オオウナギの生態に迫る!こんな化け物、ホントに川にいるの?

おもに熱帯に生息し、通常のウナギとは一線を画す巨体を誇る「オオウナギ」そんなオオウナギは見かけによらず、案外近場に生息しているという事も?ここではちょっとミステリアスなオオウナギの生態や、出会える場所などに迫っていきます!
2020年8月27日
咲良09
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目次

案外近場にも!?オオウナギの大きさ

オオウナギはその名の通りウナギ目ウナギ科に分類され、通常のウナギより圧倒的に大きいウナギの仲間です。その大きさは最長のものは2メートル、体重は20キロにも匹敵するとされています、一般的なウナギが40~50センチ位だと思うと、いかにオオウナギの大きさが桁違いかわかるでしょう。 主に熱帯地域に生息しており、国内で見かけることはほとんどないオオウナギですが、記事のタイトルでも書いた通り、その存在は意外と身近で、絶対に出会えないと言う訳ではありません。

そのミステリアスな生態

オオウナギの生態はまだまだ謎が多く、なぜこんな大きさになるのかもよくわかっていない、ミステリアスな魚です。オオウナギは流れがゆるい川や湖、熱帯地域ではお馴染みのマングローブなどに生息し、夜行性で昼間はじっとしており、夜になるとその巨体をくねらせ、甲殻類や小魚、カエルなどの小動物を捕食します。中でもカニを好み、その食べっぷりから「カニクイ」という別名がつけられるほどです。 繁殖期になると川を下って深海で出産し、孵った稚魚は海で漂いながら成長し、所謂「シラスウナギ」となって海岸に現れたのち、川を遡っていきます。基本的な生態はウナギと同じで、生息地が熱帯地域かどうでないかの違いしかありませんが、オオウナギは大きさの他にも固有の特徴があり、魚としては非常に長寿で、40年生きたという記録も残されています。

オオウナギはどこで会える?近場では沖縄にも


オオウナギは熱帯地域に生息しているため、日本の九州以北ではほとんど目にすることが出来ません。また、オオウナギの生息地は天然記念物に指定されているため、いざ見に行こう!と思ってもちょっと敷居が高い魚です。そんなオオウナギと出会いやすく、大型の個体とも巡り合える可能性が高いのが沖縄諸島です。

沖縄諸島はオオウナギが好む生息環境が揃っているため、場所によっては釣りの対象として、その巨体を相手にすることもできます。 徳島県にある「海陽町立博物館」でも、生態をまとめたパネルや剥製を見ることができますが、より間近に触れ合いたいという方や、オオウナギの釣り方や味を知りたいという方は、沖縄がおすすめです。

国外でのオオウナギ

オオウナギは国内のみでなく、お隣の台湾でも知られており、熱帯地域であれば世界中に広く分布しています。台湾では体表のゴマのような模様から「ゴマウナギ」と呼ばれ、古来より滋養強壮に効くとされ、現在の市場でもやや高値ではありますが取り扱われています。その歴史から天然記念物に指定された現在でも、食用としての需要が高く、オオウナギの養殖が盛んに行われています。 国外旅行に躊躇がないという方は、沖縄のみでなく、台湾に行ってみるのもよいでしょう。

オオウナギを釣る!ウナギ釣りのコツ

オオウナギは釣り方もダイナミック。基本的にウナギの釣り方というと夜に短時間だけ行うものが思い浮かびますが、オオウナギはその大きさから、いざ釣り上げても持ち上げるまでが大変。体力や力に自信がないという方は、複数人で釣りに向かうようにしましょう。 オオウナギの釣り方の基本は他のウナギ釣りと同じで、日没後2~3時間という短時間勝負。シーズンは春から秋までで、用意するタックルも竿に糸、釣り針に夜釣りに欠かせない鈴だけというシンプルなもの。基本的にテクニックなどは必要なく、使用するエサはハゼやゴカイなどがおススメ、他にも「カニクイ」の別名を持つ通りカニが大好物なので、小型のカニを捕獲しておくと、より確実に狙うことができます。


オオウナギのみでなく、ほかのウナギにも当てはまりますがウナギ釣りは他の魚とは勝手が違うため、同じ感覚で行くと釣れない場合もあります。ウナギは広範囲を機敏に泳ぎ回るため、岩場などの障害物がある場所より、エサが集まりやすい開けた場所などを狙うようにしましょう。 水の濁り具合も見るのもポイントで、澄んだ場所だと警戒され、逃げられてしまう場合があります。雨の日の翌日など、水が濁っている時を狙いましょう。 エサをつけたらポイントへ投げ入れ、アタリを待ちます、アタリにはいくつかパターンがあり、何回目で食いつくということはないので、定期的に竿を軽く引き、ウナギがいるようであれば釣り上げるようにしましょう。

捕獲のときは注意!希少生物オオウナギ

オオウナギの釣り方で気を付けたいのが、オオウナギは絶命危惧種に指定された希少生物だということ。欲張って何匹も釣り上げたりせず、目当ての大きさを釣り上げたら撤収するようにしましょう。 小型のオオウナギのほとんどは子供なので、70センチ~1メートル未満の個体はそのまま放し、1メートル以上の大型に狙いを定めるというのもアリです。

オオウナギの食べ方や味、おススメは蒲焼で

これだけ大型だと、つい気になってしまうのが食べ方や味。オオウナギの調理には注意が必要で、絶滅危惧種に指定されているため採りすぎないのがポイントです。通常のウナギより高価ではありますが、沖縄ではスーパー等で蒲焼として販売しており、同じく食用としている台湾では滋養強壮に効くとされ調理されています。


おススメの調理法はウナギの食べ方としてすっかりお馴染みの蒲焼、生で食べた時の味も気になりますが、オオウナギをはじめとするウナギの血やヌルヌルには毒が含まれており、生のまま食べると当たってしまうため食べることはできません。毒といっても、加熱すると消えてしまうものなので調理に関しては心配いりませんよ。

オオウナギは鶏肉の味?

オオウナギの味はウナギと言うより鶏ささ身に近く、さっぱりした味わいでウナギだと思って期待すると、ちょっと拍子抜けする味をしています。wikiでは不味いと紹介されることが多いですが、それはあくまでウナギと比較しての話なので、決して不味い訳ではありません。 魚のような…鶏のような…と言う、食べ方にもよりますが、不思議な気分になれる味です。

オオウナギに関するまとめ

思わずウナギだという事を忘れそうな巨体を誇るオオウナギ、残念ながら釣り上げたら蒲焼何人前~など、味はあまり期待できませんが、それでも圧倒的な大きさは見た人を惹きつけます。 写真や動画などでなく、間近でオオウナギが見たい!と言う人は沖縄や台湾に足を運んでみてはいかがでしょうか?