モンベル|ステラリッジ テント2型用フライシート
アライテント|エアライズ1 フォレストグリーン 1人用
アライテント|ライペン ARAI TENT トレックライズ1
アライテント|Xーライズ1 ブルー
スノーピーク|Pro.air2 & ホールアース ハンディチェアセット
ダンロップ|VS40テントセット 純正グランドシート付
プロモンテ| ライトウェイト アルパイン テント L-16
登山での山岳テント選びでの最重要比較ポイントは重さ
重くては運べません。どんなにいいテントでも、最重要比較ポイントは重さです。
運ぶのは人 テントの重さは2キロが限度
登山でテントを運ぶのは人です。ソロであれば自分自身。テントの重さは軽いに越したことは有りません。テント泊する場合は、通常の登山装備に加え、シュラフやテントマットなども必要です。テントだけの重さとしては2キロが限度でしょう。 現状、山岳テントとして販売しているテントは、2人用までであれば、重さは1キロ台に収まっています。
シングルウォールテントとダブルウォールテントって何?重さは?
従来の山岳テントと言えば、インナーテントに防水性があるフライシートを被せるダブルウォールテントが主流でしたが、最近は、防水性があるテント一枚で構成するシングルウォールテントも増えてきました。
シングルウォールテントとダブルウォールテントを比較すると・・
〇シングルウォールテントのメリット シングルウォールテントのメリットとしては、1枚構成なので、ダブルウォールテントと比較して少々重さが軽量になります。 また、シングルウォールテントはフライシートを張る手間が必要ないので、その分、設営と撤収の時間が短くて済みます。 〇シングルウォールテントのデメリット デメリットしては、ダブルウォールテントと比較して通気性が良くないため、結露が発生しやすい、耐久性が低い点が挙げられます。 また、防水性もダブルウォールテントに劣りますので、比較的強い雨が予想される場合は使わないのが無難です。
シングルウォールテントとダブルウォールテントの選び方
快適性よりも設営撤収性を重んじる厳しい山岳アタックや、ソロでできるだけ距離を稼ぎたい時などは、シングルウォールテントを、仲間やカップルと、のんびり山歩きを楽しむようなトレッキングでは、ダブルウォールテントを選ぶとよいでしょう。
山岳テントは重さが大事。でも機能や性能も考えての選び方
山岳テントは重さが大事とは言え、機能も大事な比較ポイントです。
テントの長辺側に出入口があるのか、短辺側に出入口があるのか
長辺型と、短辺型を比較すると、長辺型の方が出入口が大きくなり、その分前室が大きくとることが出来るため、快適性が向上します。 反面、長辺側に出入口があると、風の影響や気温低下の影響が大きくなり、耐風性や耐寒性などの機能が劣ります。また、2人以上入る場合、出入りする時は必ず出入口側の人をまたぐ必要があります。これは、山岳での緊急時に脱出する時の緊急性の機能に問題が有ります。 快適性を求めるなら長辺側、厳しい山岳での機能を求めるなら短編側の出入口のテントを選べばよいでしょう。
出入口と換気口の場所
出入口に対し正面に換気口があるのか、側面に換気口があるのか。これは、通風機能に関わります。 通風が良いと、冬場や高知の夜間は室温が保たれるというメリットが有りますが、反面、低地の夏場は暑くなります。 使用する季節と場所に応じ選びましょう。
強度や耐寒性を左右する素材も比較
テント幕体の素材も重要なポイントです。 耐久性や耐風性などの強度、耐寒性、防水性などを左右する加工や、使用している糸の太さなどを比較しましょう。
人数に応じたサイズでの選び方も大事
山岳テントには、使用人数に応じ、1人用から4人用ぐらいまで、様々なサイズが有ります。 JIS規格として、55cm×180cmが大人1人のサイズになっていますので、これに応じたサイズ表示になっています。 しかし、登山時はザックや登山靴などの装備がありそれらをテント内に収納するので、それも考えて最適なサイズを選びましょう。
快適に過ごしたいのであれば、+1人用を選ぶ
快適性を求めるなら、横幅が使用する人数の+1人用のサイズを選びます。例えば、2人で使用するのであれば、横幅150cmぐらいであれば快適です。 しかし、その分、重くなりますので、それを含めて検討してください。
山岳テントの値段って何の差??
国内メーカーで、サイズが同じであれば、値段の差は、機能の差です。 快適性、剛性、収納性、軽量性などすべてが、素材と加工方法になりますので、全て値段に関わります。 山岳テントに関しては、値段が高い方が、高機能だと判断しても問題ないでしょう。 海外輸入品であれば、値段に4~6%程度、関税がかかっていますのでそれを考慮しましょう。
使用目的に応じて値段とバランスをとって選びましょう
高地の冬期登山などを行うのであれば、値段が高い高機能のものを選ぶことが必須ですが、低山トレッキングに使用する程度であれば、それほどの機能は必要なく、それに応じ値段も低下します。 使用目的に応じたバランスを取る事で、値段を抑えることが出来ます。
メーカー別山岳テント比較 モンベル ステラリッジ テント 1人用~6人用
国内メーカー最大手モンベルのステラリッジ テントは 1人用~6人用、ダブルウォールテントのスタンダードなタイプの登山用山岳テントです。 国内の山岳で、アライテントと並び、非常によく見るテントです。 多くのサイズがあるので、使用する人数に応じた選び方が出来ます。 ここでは、一番、よく使われる1人用と2人用を比較してみましょう。
モンベル|ステラリッジ テント2型用フライシート
素材:キャノピー/30デニールバリスティックナイロンリップストップ(通気撥水加工、難燃加工)/フロア&フライシート/30デニールバリスティックナイロンリップストップ(耐水圧1500mmウレタンコーティング)
1人用
設営サイズ:210×105×90cm 収納サイズ 本体:約φ13×約30cm ポールバッグ:約φ5×約41cm 重量:1.28kg(1.48kg)※重量はフライシート(別売)を含む重量です。 ( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。 値段:約40,000円程度(2018/1/10現在)
2人用
設営サイズ:210×105×130cm 収納サイズ 本体:約φ14×約31cm ポールバッグ:約φ5×約41cm 重量:1.41kg(1.61kg)※重量はフライシート(別売)を含む重量です。 ( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。 値段:約41,000円程度(2018/01/10現在)
1人用と2人用の違い
1人用と2人用では、重さは200g程度、値段は1000円程度の差です。 ソロキャンプの場合、極限まで重量を絞りたいのであれば、1人用で、余裕を持たせたいのであれば2人用という選び方でもいいでしょう。
メーカー別山岳テント比較 モンベル X-TREK マイティドーム 1人用~2人用
モンベル X-TREK マイティドームは、シングルウォールテントの超軽量登山用山岳テントです。 使用可能人数は、1人用と2人用になります。それらを比較してみます。
1人用
設営サイズ:105cm×90cm×210cm 収納サイズ:本体/約φ14cm×約30cm、ポールバッグ/約φ5cm×約41cm 重量:1.19kg(1.34kg) ※( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。 値段:約56,000円程度(2018/01/10現在)
2人用
設営サイズ:105cm×130cm×210cm 収納サイズ:収納時=本体/約φ14cm×約30cm、ポールバッグ/約φ5cm×約41cm 重量:1.36kg(1.51kg) ※( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。 値段:約63,000円程度(2018/01/10現在)
1人用と2人用の違い
重さは170g程度の差ですが、値段が17000円程度も違います。 選び方としては、人数が1人での使用であれば1人用を選ぶ方が無難でしょう。
メーカー別山岳テント比較 アライテント エアライズ 1人用~3人用
アライテントは、国内山岳テントメーカーの老舗です。 エアライズは、アライテントの代表的なダブルウォールテントの登山用山岳テントです。モンベルのステラリッジテントに並び、国内の山岳ではよく見かけます。 ここでは1人用と2人用を比較します。
アライテント|エアライズ1 フォレストグリーン 1人用
素 材 本体:28dnリップストップナイロン(東レ『ファリーロ』中空糸) フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング シート:40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム:#7X5X『エアハーキュリーフレーム』
1人用
設営サイズ:間口100×奥行205×高さ100cm 収納サイズ:本体29×14φcm、フレーム38cm 重量:1360g(本体+フレーム+フライシート) 値段:定価\40,950(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
2人用
設営サイズ:間口185×奥行220×高さ115cm 収納サイズ:本体29×14φcm、フレーム38cm 重量:1550g(本体+フレーム+フライシート) 値段:定価\44,000(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
1人用と2人用の違い
重さは、200g程度の差ですが、値段は定価ベースで5000円の差が有ります。 また、モンベルのステラリッジと違い、1人用と2人用では、間口だけでなく、奥行きと高さも変わります。
メーカー別山岳テント比較 アライテント トレックライズ 1人用~3人用
トレックライズは、エアライズと同じくダブルウォールテントですが、エアライズと比較して、側面の出入口と大きな前室など、居住性を追求しているタイプです。登山用と言うより、トレッキングやツーリングに向くタイプです。
アライテント|ライペン ARAI TENT トレックライズ1
材/本体:28dnリップストップナイロン/フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング/シート:40dnナイロンタフタPUコーティング/フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製)
1人用
設営サイズ:間口205cmx奥行80cmx高さ100cm(前室張出40cm) 収納サイズ:28×φ13cm(42×φ13) フレーム38cm 重量:1250g(本体+フレーム+フライシート) 値段:定価\45,576(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
2人用
〇2人用 設営サイズ:間口210cm×奥行110cm×高さ105cm(前室張出45cm) 収納サイズ:収納時:30×φ14cm(42×φ14) フレーム38cm 重量:1460g(本体+フレーム+フライシート) 値段:定価\42,200(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
1人用と2人用の違い
エアライズと同じように、重さは、200g程度の差ですが、値段は定価ベースで4000円の差が有ります。 トレックライズも使用人数を考慮して選んだ方がよさそうです。
メーカー別山岳テント比較 アライテント X-ライズ 1人用~3人用
X-ライズは、軽量性とコンパクト性を追求したシングルウォール山岳テントです。
アライテント|Xーライズ1 ブルー
素 材:本体/30dnリップストップナイロン3レイヤードX-TREK ファブリックシート/40dnナイロンタフタPUコーティング フレーム/NSL9フェザーライト(DAC社製)
1人用
〇1人用 設営サイズ:間口100×奥行205×高さ100cm 収納サイズ:本体29×14φcm、フレーム38cm 重量:1400g(本体+フレーム) 値段:定価\49,000(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
2人用
〇2人用 設営サイズ:間口185×奥行220×高さ115cm 収納サイズ:本体29×14φcm、フレーム38cm 重量:1580g(本体+フレーム+フライシート) 値段:定価\54,000(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
X-ライズは設営性で選ぶ
アライテントの場合、ダブルに比較して、シングルウォールテントが軽いという印象はありません。また、価格もかなり高くなってしまします。選び方としては、設営性を求める方に向いています。
メーカー別山岳テント比較 スノーピーク ファル Pro.air 2人用~4人用
国内総合アウトドア用品メーカー スノーピークの登山用山岳テントです。 スノーピークはオートキャンプ用品のイメージがありますが、ここ数年、山岳テントに力を入れています。 ファル Pro.airは、ダブルウォールの登山用山岳テントです。
スノーピーク|Pro.air2 & ホールアース ハンディチェアセット
材質:フライシート/20Dシリコンポリエステルミニリップストップ・PUコーティング耐水圧1,500mm、インナーウォール/20Dポリエステルミニリップストップ、ボトム/30Dナイロンリップストップ・PUコーティング耐水圧1,500mm、フレーム/ジュラルミンA7001(φ9mm)
2人用
設営サイズ:210×130×100(h)cm 収納サイズ:φ17×33cm(本体ケース)、11×50cm(フレームケース) 重量:1,710g(本体・フレームのみ) 値段:定価\50,662(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
3人用
設営サイズ:210×150×103(h)cm 収納サイズ:φ17×35cm(本体ケース)、11×51cm(フレームケース) 重量:1,920g(本体・フレームのみ) 値段:定価\56,800(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
ファル Pro.air は耐水圧にメリット
前出のモンベルやアライテントに比べると、少々重いスノーピークですが、耐水圧が高いフライシートを使用しているメリットがあり、雨が多く予想される山岳では登山用テントとして使用することも検討の価値が有ります。
メーカー別山岳テント比較 ダンロップ VSシリーズ 1人用~5人用
ダンロップは、タイヤメーカーのイメージですが、山岳テントのブランドとしても歴史が深く有名です。 一貫して吊り下げ式テントを開発し、強風時の設営性でメリットが有ります。 人数が多い場合のため、5人用まで設定が有ります。 モンベルやアライテントに比べると、今は、山岳であまり見かけませんが、昔の登山者にはお馴染みのメーカーです。 VSシリーズは、ダブルウォールで、吊り下げ式のスクリューフックは、テントの倒壊を防ぐという機能もあります。
ダンロップ|VS40テントセット 純正グランドシート付
素材:インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)、インナーテント底部/75Dポリエステルタフタ(ポリエステル防水加工)、フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)、ポール/DAC7001S、張り網/テクノーラ(アラミド)
1人用
設営サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm 収納サイズ:本体/25×ø14cm、ポール/37×ø5.4cm 重量:約1,550g(総重量約1,770g) 値段:¥37,500(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
2人用
設営サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm 収納サイズ:本体/25×ø15cm、ポール/37×ø5.4cm 重量:約1,660g(総重量約1,870g) 値段:定価¥39,000(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
幅広い人数対応サイズ
1人用から5人用まで、人数に応じた選び方ができます。
メーカー別山岳テント比較 プロモンテ VLシリーズ 1人用~3人用
プロモンテは、ダンロップの兄弟ブランドで、超軽量ダブルウォール山岳テントのVLシリーズを展開しています。 人数は、1~3人用ですが、ダンロップVSより軽量性を求める方に向いています。
プロモンテ| ライトウェイト アルパイン テント L-16
素材:本体:10Dポリエステルリップストップ ・ グランドシート:30Dポリエステルタフタ(ポリエステル防水加工) ・ フライシート:20Dポリエステルリップストップ(ポリエステル防水加工) ・ ポール:DAC-7001NSLアルミ合金
1人用
設営サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm 収納サイズ:本体25×ø14cm、ポール/37×ø5.4cm 重量:約1,210g(総重量1,400g) 値段:¥41,796(税抜本体価格)(2018/10/25現在)
2人用
設営サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm 収納サイズ:本体25×ø15cm、ポール/37×ø5.4cm 重量:約1,360g(総重量1,550g) 値段:定価¥47,000(税抜本体価格)(2018/01/10現在)
ダンロップVLとプロモンテVSの違い
ダンロップVLシリーズに比較すると、同人数用で300gも軽い設定になっています。 選び方としては、耐久性堅牢性のダンロップVL、軽量コンパクト性のプロモンテVSという事になります。
あまり使わないのであればレンタルも有り
ここまで、各メーカーのテントと人数に応じた選び方を比較してきました。 見てきてわかるように、山岳テントは、アイテムとしては高価な部類になります。 多くの登山者が山岳テントを使うのは、夏が多くシーズンが限られますので、高価なテントを買うのもためらいがちです。 また、急に大人数のテントが必要になる時があります。
レンタルという選択肢
そこでレンタルという選択肢もあります。 例えば、1泊2日のレンタルで、 ステラリッジテント1型 ¥3,980(2018/01/10現在) ステラリッジテント6型 ¥9,980(2018/01/10現在) ぐらいです。 ウェブで検索すると、レンタル業者が出てきますので、確認してみてください。
山岳用テントの使用時の注意
山岳用テントの使用前は、シームコートなどで防水強化処理を施しましょう。 また、使用中は、できるだけグランドシートを敷くようにしましょう。 それにより、地面からの湿気を防止し、快適に過ごすことができ、また、砂や岩の摩擦が直接テント本体に当たらないので、テントの痛みが少なく、劣化を防ぐことが出来ます。
山岳用テントのメンテナンスと保管方法
山岳用テントの使用後は、撤収前にはできるだけ乾かして収納しましょう。テント本体のボトム裏側は特に濡れているので、逆さまにして乾かすなどして完全に乾燥させてください。 もし、現地で乾かせないようであれば、下山後、できるだけ早く乾燥して、傷んだところが無いか確認し、収納しましょう。 もし、場所が有れば、湿度が少ない場所で、広げた状態で保管するようにしてください。
あなたも憧れの山岳テント泊に挑戦しませんか?
いかがでしたか? すぐにでも、山岳テント泊をやりたくなったのではないですか? 山岳の朝、冷たい空気の中でモルゲンロートを見ながらのモーニングコーヒーは、山岳の醍醐味を味合わせてくれます。 ぜひ、あなたにピッタリのテントを手に入れて、山岳テント泊に挑戦してくださいね。
■キャノピー:X-TREKファブリクス3レイヤー [表:30デニール・バリスティック ナイロン・リップストップ〈耐水圧20,000mm〉] ■フロア:30デニール・バリスティック ナイロン・リップストップ[耐水圧1,500mmウレタン・コーティング]