世界の大物に向けたロッド"ワールドシャウラ"
2018年にモデルチェンジを迎えるシマノの大人気モデル、ワールドシャウラ。実に発売から10年もの間特に大きなモデルチェンジもないという驚くべき完成度を誇る"バスロッド”です。
ワールドシャウラはアマゾンを原点に村田基さんが作りこんでいきました。アマゾンの魚はとにかく力強い。アマゾンでOKということはイコール世界でも通用することを意味するのです。
今まで以上のロッドを作るためにバスロッドのカテゴリにいれてしまうとそれ以上作るのは難しい。バスロッド以上のロッドを作るにはバスというカテゴリを超えなければいけないのです。そんな意味でシャウラを超える為のロッドがシマノ"ワールドシャウラ”なのです。
ワールドシャウラ人気の10選！
シマノのワールドシャウラの人気は一体どこからくるのか？その説明は一旦あとにするとして、ひとまず人気のベイトモデル・スピニングモデルのおすすめ10選を先に紹介していきます！
ワールドシャウラ1652R
シャウラのベイトモデルといえば1652Rと言われるほど大人気のモデルです。シマノの中でも最も売れるモデルで1652Rが「10」売れているとすればその他のモデルは「2~3」の売れ具合とのこと。それほどまでに人気のあるモデルなのです。
こちらのモデルはまずはバスではなんでもこなせてしまうスペックをもっているということ。ルアーウェイト7~25gでテキサスリグからシャット、プラグ、スピナーベイトとバスに必要なすべてを兼ねそろえています。また1652Rはジギングをもこなしてしまうロッドなのです。
ジギングの際のウェイトは30~90gですが、ワールドシャウラのスペック的には倍近くのジグを使っても問題ないとのことです。太刀魚のジギングにはぴったりです。ジギングの他にはタイラバやインチクなどにも力を発揮します。
ワールドシャウラ1752R
シマノで最も人気のあるモデルが1652Rと紹介しましたが、こちらは同じスペックをそのまま1フィート長くしたモデルです。1652Rでは届かないような距離をロッドの力で助けてもらうためのモデルです。
あとはこの長さは飛ばすためだけではなく、魚を食い込ませたいときなんかにこの長さが活きてくるのです。根魚やバスなんかでもそういったシチュエーションで7フィート半の長さが発揮されます。根魚、バスの種類だけではなくトラウトにも相性ぴったりのモデルです。
ワールドシャウラ1650FF
1650FFはワールドシャウラの後々追加されたベイトモデルになります。ベイトフィネスカスタムされたモデルで、ワールドシャウラベイトモデルの中で最もライトな0番パワーです。5g前後のライトなルアーを狙ったポイントへ撃ち込むのはもちろんのこと、シマノのベイトフィネスモデルは大物をかけた後もスムーズにバットまで曲がるので確実にランディングまで持ち込みます。
通常のベイトフィネスモデルは先端だけ柔らかくてそれ以外の部分はパッキンパッキンなものが多いですがこちらのモデルは中間〜バット部分もしなやかなので、軽めのシャッドなどを投げるのにももってこいのモデルになります。ベイトフィネスタックルの種類は数多くありますが、これほどまでにレベルの高いベイトフィネスモデルはシマノが誇る技術力の高さをも見せつけてくれます。
ワールドシャウラ2751R
ワールドシャウラのスピニングモデルの中でも人気の高い2751R。主に5~10g前後のルアーを扱うことに長けており、メインはトラウトを狙うのにはベストなモデルになります。汎用性が高く狙える種類も多いです。
海での根魚やヒラメ・バス、シーバスなどにもお使いいただけます。また、世界ではニュージランドのワイルドブラウンなどのネイティブトラウトにも最適です。ネイティブトラウトであれば、こちらのスピニングモデルか、もう少しパワーのある2752Rがあればバッチリ対応できます。
ワールドシャウラ2650FF
先ほどの1650のスピニングモデルになります。特徴は何と言っても「超ティップアクション」それでいて1650FFと同様に先端からバットまでスムーズに曲がります。
0番パワーのスピニングでありながら50オーバーのバスをかけても寄ってきてしまうほどの強さを兼ねそろえています。ティップアクションとバットの強さが人気の秘密ですね。
ワールドシャウラ2832RS
こちらのスピニングモデルの他に、2833RSというさらに強いモデルがあります。スピニングモデルは2832RS/2833RSが超大物専用モデルになります。
キングサーモンやマス、鮭はもちろんのこと北海道のイトウ、シーバス、アカメ、オオニベ、エバ、コイなどの20~30kgにもなるような魚の種類にも対応しているので、北海道に住んでる方にはおすすめしたい1本です。
もし鮭をやるのであれば2832RSがあればほぼほぼ対応できてしまいますし、人生でアカメを釣り上げたいなどの夢をお持ちの方は2833RSがベストでしょう。シマノのワールドシャウラはそれぞれの種類でテーパーアクションを変えてるのも特徴の一つです。
ワールドシャウラ2754R
シマノの中でもスピニング超強モデルです。シマノでいう4番パワーはとてつもないパワーを秘めています。同じ4番のベイトバージョンである1754Rはなんと12kgのバーベルを持ち上げてしまいました。真似はしほしくはないですが、それほどの強さなのです。
こちらのモデルは鮭にもいけますし、パワーも相当あるのでシイラもいけてしまいます。同じ番手で2754R-5というツアーエディションのモデルがあるのですが、ツアーエディションであれば仕舞寸法が54cm以下なのでシマノの4番パワーを海外へも持ち運びが容易にできます。
色々なところで釣りをよくする方はツアーエディションの種類をお勧めします。パックロッドですが、マレーシアのセイルフィッシュを釣り上げることのできるまさに夢のロッドです。
ワールドシャウラ1754R
先ほど紹介した2754Rの中でも出てきた12kgのバーベルを持ち上げたベイトモデルです。ビッグベイトのキャスト性能はもちろんのこと、クランクベイトやワームでも快適な釣りをすることができます。ビッグベイトのバス、ブッシュの中からごぼう抜きをしたりとパワー勝負をしたいアングラーには絶大な人気を誇ります。
北海道・東北での根魚釣りにもおすすめのモデルです。磯がメインフィールドなる北海道・東北ではほぼほぼカチカチのロッドを使うことが多いので、操作性が非常に悪かったりしますが1754Rは操作性が全く落ちることないのでこれまで以上に快適な釣りを楽しむことができます。
ワールドシャウラ15103RS
おすすめ10種類の中で最も短く、3番とパワーのあるモデルです。実は長ければ長いほど引きの強い魚には向かないのです。またそうした引きの強い魚を無理やり引きづり出さなければならない場面では短めのロッドがベストなのです。またミノーをトゥイッチングやジャークで誘うのに長いと1日続けられません。
そういった点でメリットが非常に多いモデルになるのでおすすめ10選に選びました。大物をストラクチャーから引きづり出す釣り、ミノーをトゥィッチングやジャークで誘いだしたりするときにはぜひ試してみてください。またこのモデルのパワーはアマゾンのビックーダやペーシュカショーロ、ピーコックバスにも問題ないのでおすすめです。
ワールドシャウラ21053R
スピニングモデルで最も長い10フィート6インチ。こちらのシマノでは"ドリームロングカルタム"と紹介されています。主に海アメ、海サクラ、サーフからのヒラメにおすすめのモデルです。その他では北海道のイトウ、アカメ、シーバス、ライトショアジギングなどにもお使いいただけます。
こちらのロングスピニングモデルはキャスティング性能はもちろんのこと、数多くの種類のモンスターたちをいなすベリーが持ち味です。数あるロングスピニングモデルの中で、パワーと軽さを両立しているのも特徴。磯からの遠投でモンスターサイズの根魚を釣るのにもおすすめです。
ワールドシャウラはまさしく世界を舞台に作られた新しいシャウラ
ここまでワールドシャウラのベイトモデル・スピニングモデルのおすすめ10選を紹介してきました。冒頭にも紹介しましたが、ワールドシャウラは今までのシャウラを超える為に、バスロッド以上のバスロッドを作るためにバスのカテゴリー枠を超えて作り込まれてきました。
実際に使ってみると細かな部分まで一切の妥協を許さない姿勢を感じ取ることができます。自身も過去のシャウラを使っていましたが、ワールドシャウラは全く別次元のロッドのようでした。それほどまでに高いレベルまで作りあげられたのです。シマノ最高峰のワールドシャウラの人気は作る側の姿勢、思いがにじみ出ているからこそなのかもしれません。
これまでに釣り上げられた魚の種類と実績
これまでにワールドシャウラで釣り上げられた魚の種類と実績を紹介していきます。これをみると全世界のほぼほぼ全ての種類をワールドシャウラで対応できていることがわかります。
ペーシュカショーロ/ブラジル
ブラジルのペーシュカショーロ。メインはワールドシャウラの15103RSでミノーのトゥイッチングで狙ってみてください。野生の魚で激流の中でも確実にルアーを見つけ出し問題なくバイトしてきます。ワールドシャウラから伝わって来る強烈な引きは人生で忘れられない経験になるはずです。
レインボー/日本
レインボーやトラウトの釣りはネイティブと管釣りで主に分かれます。管釣りをやるのであればワールドシャウラは2650FFモデルで。ネイティブで狙うのであればワールドシャウラ2751R/2752Rで。1番か2番かはフィールドの魚の強さなどで選ぶと良いと思います。また1752Rのベイトタックルで狙うのも面白いと思います。
ピーコックバス/ブラジル
アマゾンのルアーフィッシュのターゲットとして人気のピーコックバス。ワールドシャウラはペーシュカショーロと同じ15103RSで狙える。ちなみにトップウォーターで釣る場合はPEは5〜6号と太めのものを使うが、あまりの魚のパワーにラインが食い込んで切れてしますため太いPEを使う。
ルースターフィッシュ/コスタリカ
コスタリカのルースターフィッシュ。綺麗な色ととさかが特徴的な魚。ルースターフィッシュもワールドシャウラでつることができる。おそらくこんな魚は初めて見た・聞いたという方もいると思うが、ワールドシャウラには釣り上げるスペックがあるのであとは行くか行かないかだ。
セイルフィッシュ/マレーシア
マレーシアのセイルフィッシュ。ワールドシャウラは2754Rなどで、2754Rがツアーエディションのモデルの中にもあるのでツアーエディションで持っていくと非常に楽でしょう。セイルフィッシュはかかった瞬間から何百メートルと走り出すのでドラグの音がたまらない瞬間です。
シイラ/コスタリカ
コスタリカでのシイラ。ワールドシャウラは2754Rや2753RSでプランを組み立てて見てください。2753RSは青物などのナブラ打ちやカツオにもおすすめです。もしコスタリカでシイラを釣るのであればツアーエディションの2754RでもOKです！
数々の大物を釣り上げるワールドシャウラ！
本当にものすごい種類ですね。これでも代表的なターゲットですが、あとはハワイのボーンフィッシュ（警戒心が非常に高く釣るのが難しい魚です。またかかると100~200m走る予測不能な魚です。）、ニュージランドのワイルドブラウン、日本でのアカメ。ワールドシャウラはどんな方にもぴったりなおすすめのモデルが見つかるはずです。
バスロッドを超えたバスロッド
ワールドシャウラの理念は本当にかっこいいものです。シャウラを超えるためにワールドシャウラを作り上げたのです。シマノのカタログにはワールドシャウラはバスロッドにカテゴライズされているのが渋いなと個人的には感じます。
もはやワールドシャウラはとっくにバスというカテゴリーを超えているのにもかかわらず、バスロッドで世界を舞台に戦うというシャウラの血を引き継いでいる姿勢がしびれます。
〜最後に〜
今回はワールドシャウラの中から、10選ということで紹介させていただきました。もちろんワールドシャウラの全ラインナップはどのモデルも大物を釣り上げるために作られたものなので、どのモデルを選んでも大物とのやりとりになんら問題はありません。
あとはターゲットやシチュエーションによってワールドシャウラのテーパーやパワーなど細かく調整されているのでご自身に合わせたワールドシャウラを見つけるだけです。カテゴリーを超えているワールドシャウラはきっとあなたの釣りに合わせたモデルがあるはずです。ぜひこれまでに見たことのないような大物を釣り上げてください！
画像はツアーエディションの1753Rモデル。スペック的は問題なくても世界へ持ち運ぶのが大変だが、その問題をも解決してくれる。実際に35Lの機内持ち運び可能なスーツケースの中に３番パワーである1753Rは綺麗に収まりました。