コーヒーを水筒に入れると…
コーヒーに限ったことではありませんが水筒にコーヒーを入れると茶しぶや匂いが付きます。そして次に入れる飲み物がコーヒー以外の場合は、水筒にコーヒーの匂いが付いているため、コーヒー風味のお茶やカルピスが出来上がることがあります。
それを避けるためにはコーヒー用水筒を用意して、コーヒー以外を入れないというのが手っ取り早い方法です。しかし、○○○専用水筒を3つも4つも用意するのは実用的ではありません。
そこでコーヒーを保存するのに適している水筒についてご紹介します。 でも、その前にまずは水筒の種類ついてご説明させて頂きます。
マグと魔法瓶、そして水筒
まず、コーヒーを入れる容器である水筒の違いについて説明を簡単にします。 水筒といっても種類を全部含めるとかなりの量になるので、今回はマグと魔法瓶、水筒の違いについてご紹介します。
マグ(マグカップ)
「マグ」と聞くと大きめなカップをイメージするのではないでしょうか?英語表記では「Mug」と書き、本来の意味は「蓋の無い、取っ手片手の円筒形カップ」ということになっています。
ですが、商品名で「マグ」という名前が付いていても蓋があったり、取っ手がないものもあります。 材質として陶器が多いですが、ガラス、ホーロー、ステンレス、アルミニウムと多種となっています
STANLEY(スタンレー) 2017年モデル 真空フレンチプレス 1.4L グリーン
また「マグ」となっていも高い保温性を持ち、魔法瓶と同じ2重構造をしているものも珍しくありません。そのため、ご自身によって都合の良いデザイン、大きさ、機能を選べる楽しみがあります。
Giaretti (ジアレッティ) オールイン1 ミル付 コーヒーマグ ヌーヴァ(シルバー)GR-H001 ST
ミル、フィルター、ドリップカップ、ドリンク真空マグが1つのマグになっている すべてのパーツが水洗い可能 サイズ 高さ約220mm 本体径75mm
少し無理やりですが、今回はタンブラーもマグと同じようなものとして扱っています。正確にタンブラーとは底の平たいガラスコップのことを指します。ですが、今では数多くの商品名で「タンブラー」と呼ばれるコーヒーを入れる持ち歩き用のマイボトルがあります。
コールドブリューコーヒータンブラー KINTO スローコーヒースタイル
サイズ 高さ約100mm 直径約80mm 内容量 0.35L
魔法瓶
魔法瓶は二重構造になっている容器です。外側と内側の容器の間は真空となっており、熱伝導が起きにくいため高い保温性を確保しています。内側の容器は以前ガラス製で作られていました。現在はステンレス製のものが主流となってます。
飲み物で温度を一定に保っておきたい場合にはとても適した容器といえるでしょう。「マイボトル」として持ち歩く場合の多くはこのような二重構造となっているものが多いです。数多くのデザインと種類がありますので好み合わせて選ぶと楽しいと思います。
ピーコック魔法びん工業 ステンレスボトル マグタイプ 0.6L レッド AMZ-60R (4971860031724)
サイズ 高さ約172mm 幅約69mm 奥行約69mm 口 径 4.0cm 内容量 0.4L 目安保温効力 6時間/67度以上 1時間/86度以上 目安保冷効力 6時間/10度以下
水筒
「水筒」と呼ばれるもので保温性があるものは魔法瓶と同じ構造となっているものをが多いです。それとは別で保温性を一切持たないものがあります。この場合の「水筒」とは保温性を一切持たないものを指します。単純に液体を保存できる容器と思って頂ければいいかと思います。
TODAY'S SPECIAL(トゥデイズスペシャル) MY BOTTLE マイボトル
サイズ 高さ約195mm 直径約65mm 内容量 0.5L 耐熱温度 -40から100℃ 電子レンジ不可
保温性を持たないので、中の飲み物は気温の影響を受けて温度が変化していきます。暑い季節では生ぬるく、寒いてときは冷蔵庫で冷やした時のように冷たくなります。逆に保温性がないのでアイスコーヒーを入れて冷蔵庫で冷やすことができるので使い方次第で便利なマイボトルになります。
ナルゲン nalgene Tritanカラーボトル 広口 1.0L パープル アウトドア 水筒 ボトル
水筒はその形や素材を変えて今でも使われ続けています。最近では素材がアルミニウム、合成樹脂、ポリカーボネート、ステンレスと数多くの種類があります。マイボトルとして持ち歩きでは使い勝手は良いと思います。
コーヒー用水筒には…
コーヒー用水筒に適した条件はまず茶しぶが付きにくいことでしょう。もしくは付いても簡単に洗い落とす事ができるコーティングがあるか、洗いやすい構造にものが適していると言えます。
また保温性は高いほうがコーヒーを保存するマイボトルとして適している要素です。特にホットの場合は温度が低くなるとコーヒーの味に変化が大きくなります。基本的には味が劣化するので、できればコーヒーの温度を一定にできれば味の変化が少なくなります。
コーヒー用水筒6選
コーヒー入れてマイボトルとして持ち歩きするのに適していると思える水筒をご紹介します。魔法便の二重構造となっているものでステンレス製のものが多いですが、コーヒー保存するのには保温性が高いものが適しているためです。
コーヒー用水筒おすすめ①…カフア コーヒータンブラー
カフアのタンブラーはコーヒー入れることを前提にされています。内側はコーヒーの茶しぶが付きにくいテフロン加工が施されており便利です。テフロン加工はブラシなどでゴシゴシ洗うとコーティングが剥がれますので、入念に洗う時は注意してください。
シービージャパン(CB JAPAN)QAHWA「カフア」 コーヒータンブラー サントスピンク
サイズ 径約7.5mm 高さ約153.5mm 本体重量 約180g 材 質 ステンレス鋼 ポリプロピレン シリコン 内容量 約0.31L
コーヒー用水筒おすすめ②…カフア コーヒーボトル
こちらも同じくカフアのコーヒー入れるのを前提にされたものになります。テフロン加工のコーティングはもちろん施されており便利です。水筒の入れる径が大きいため、コーヒードリッパーを直にコーヒーボトル上に載せてコーヒーを淹れることができます。
シービージャパン(CB JAPAN) QAHWA(カフア) コーヒーボトル トーキョーゴールド
サイズ 約6.7×6.7×高さ18cm 重 量 約230g 内容量 420ml 保温効力 開始温度95度 88度以上(1時間) 66度以上(6時間) 保冷効力 開始温度4度 9度以下(6時間)
コーヒー用水筒おすすめ③…ワンハンドルバキュームマグ
マグやタンブラーの蓋で閉め忘れたことはありませんか?そのままカバンに入れて横倒しになり中身が出ていたという経験があるのではないでしょうか。こちらのワンハンドルバキュームマグはボタンを押している間だけ、蓋が開く構造なので、その心配はありません。
STANLEY(スタンレー) Classic One Hand Vacuum Mug
サイズ 高さ約200mm 径77mm 重 量 約335g 実容量 約0.35L 目安保温力 75度以上/2時間 60度以上/4時間 45度以上/6時間
コーヒー用水筒おすすめ④…真空断熱ケータイマグ
持ち歩きする上で重さというのは重要な要素です。保温性が高くても重たいとなると使うのに場を選びます。こちらのサーモスのマグは軽量で持ち歩きするのに向いています。
真空断熱ケータイマグ JNO351 [容量:350ml] [カラー:ラベンダー] #JNO-351-LV
サイズ 高さ約155mm 幅65mm 重 量 150g 内容量 0.25L 目安保温力 58℃以上/6時間 目安保冷力 11℃以下/6時間
コーヒー用水筒おすすめ⑤…マスター真空ボトル
保温性の高さに定評のあるスタンレーのボトルは頑丈で軍隊でも使用されるほどです。ともかく保温性が高い水筒がほしいということであれば、このスタンレーのボトルはよいのではないでしょうか。
マスター真空ボトル 0.75L
サイズ 高さ約285mm 本体径89mm 重 量 850g 内容量 0.75L 目安保温力 85度以上/6時間、63度以上/24時間 目安保冷力 5度以下/6時間、10度以下/24時間 食洗機使用可
コーヒー用水筒おすすめ⑥…ステンレスボトル/FFX-500
サーモスの冬山で使用することを前提にされたボトルです。軽量で落としてもダメージ軽減のためのカバーが底に付いています。また、握りやすいように持ち手になる部分にシリコン製のリングが巻いてあります。
ステンレスボトル/0.5L/ライムグリーン(LMG) FFX-500山専用ボトル マグボトル 水筒 水筒 保温・保冷ボトル
サイズ 高さ約300mm 本体径 80mm 重 量 850g 内容量 0.9L 目安保温力 80度以上/6時間、60度以上/24時間 目安保冷力 9度以下/6時間
望ましいのはアイス…でもホットで飲みたい
味の変化や温度の面から考えるとコーヒーを持ち歩きする時は「アイス」が望ましいと言えます。理由としては温度です。コーヒー好きな人ならご存知かと思いますが、コーヒーを淹れるのに適したお湯の温度は90℃〜85℃と言われています。
そして、コーヒーをホットで水筒に入れると80℃近い温度を何時間も維持する必要があります。それはなかなか難しいです。水筒の保温性を高める方法としてはコーヒー入れる前にマイボトルに熱いお湯を入れて3~4分温めてからホットコーヒーを入れるとコーヒーの温度を高い状態で入れておけます。
アイスコーヒーが持ち歩きに望ましいのは…
アイスコーヒーの温度は10℃以下となっている場合が多いため、温度が低いほど雑菌の繁殖がしにくい状態と言えます。
そして、コーヒーの温度の低下による味の変化が少ないため、ホットコーヒーに比べてアイスコーヒーは長い時間水筒に入れる事ができます。水筒によっては保冷機能に優れた水筒もあるため、暑い季節ではマイボトルとして適していると言えます
ホットコーヒーの扱い
衛生的な面でホットを持ち歩きする時はアイスより注意が必要です。その理由は先ほどあげた温度と関係があります。そして水筒から飲む方法です。マグやボトルといったタイプの水筒はその構造から直飲みの場合が多いです。そのため直接口をつけるため口から菌がボトル内に入り増殖しやすいということが挙げられます。
水筒が魔法瓶で中のコーヒーが60℃~4℃間だと菌が増殖しやすい環境が揃っています。しかも魔法瓶だと保温性があることから菌が増殖しやすい温度を長い時間で維持することになるため注意が必要です。
それでも寒い季節はアイスコーヒーではなく、外で熱々のホットコーヒーが飲みたいと思います。その解決方法として水筒にカップが付いているタイプの水筒をコーヒー用水筒としてご用意すると良いではないでしょうか。
カップ付きの水筒がホットコーヒー用に適している
コーヒー用水筒おすすめ⑤と⑥でご紹介したような水筒使うと便利です。カップにコーヒーを注ぐタイプの水筒であれば、水筒の中に口からの雑菌が入りにくいのと密閉性が直飲みタイプの水筒に比べて高いものが多いためです。
カップにコーヒーを入れるのではあれば、その時の気分に合わせてコーヒーに少し砂糖やミルクを入れることもできます。直飲みタイプの水筒の中にカフェオレなど入れると、後で匂いがとてもキツいものになるため、掃除にも一苦労です。それを避けるにも実用的です。
飲みたいなら、その場でホットコーヒーを淹れる
ここでご紹介する水筒はコーヒーを飲みたい時にその場で作るというものです。条件が限定されますが、ご紹介する水筒は野外でホットコーヒーを作ることができるような作りになっています。少し手間ではありますが、ご自分の好きな所で淹れたての美味しいコーヒーが飲めるとなれば試してみるのもいいかと思います。
この水筒は中栓にコーヒーの粉が入れることができ、その場でフレンチプレスでコーヒーを淹れることができるという水筒です。
外側のポットは火にかけることもできるのでスープなどを作るためのクッカーとして使えます。ボトル自体の魔法瓶の保温力も高いので熱いお湯を高い温度まま持ち歩きができます。
最後の前に…少し便利な手入れ
コーヒーを一度入れてしまった水筒からコーヒーの匂いを取る時に使う代表的なものは漂白剤ではないでしょうか。一緒に漂白もできるので便利です。ですが、できればあまり使いたくないという人がいらっしゃるかと思います。
漂白剤を使わずにコーヒーの匂いを落とす方法としては「酢」を使うとかなり簡単に匂いが気にならなくなります。方法は簡単で、酢を少量と水を片手鍋で沸騰させて、水筒に入れて蓋を締めて、上下に降り中を水で洗い直しをすればおしまいです。
酢は熱を加えると飛んでしまうので沸騰させ過ぎないようにして下さい。また温度をあまり熱湯のまま入れると水筒の素材によっては変形などの問題がありますので、お手持ちの水筒の注意事項を確認して下さい。
最後に…
今回、ご紹介させて頂きました水筒の中には有名なものやご存じなかったものがあったと思います。それぞれに特徴がある水筒でコーヒーの楽しむ幅が広げるのに役立てる参考にしていただければ幸いです。
サイズ 高さ約155mm 直径80mm 内容量 0.4L