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チャドクガの症状とは?対処方法とやってはいけないことを徹底解説!

チャドクガに刺された時の症状にはどのようなものがあり、またその際の対処方法でやってはいけないことはどのようなことなのか? 激しいかゆみや腫れや痛みを伴うチャドクガによる症状を徹底解説し、またやってはいけない対処法も併せてお伝えしていきます。
2020年8月27日
木内 裕
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目次

チャドクガとは

出典: http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/115/283/d00009385_d/img/001.jpg

チャドクガとは4月頃から10月頃までの間、年2回発生する蛾の幼虫、毛虫です。 成虫は茶色の蛾ですが、特に幼虫である毛虫に刺されると症状は赤い発疹、かゆみ、炎症やかぶれ、痛みなどの症状が生じます。 いわゆるチャドクガ皮膚炎といった症状を引き起こします。 集団で行動し、主に椿、山茶花、ヒメシャラ、茶ノ木の葉っぱを一斉に食害していきます。 チャドクガは、私たちの身近に存在する危険な生物といってもよいかと思います。

チャドクガは毛虫の代表格 その特徴は集団行動

ガーデニングの際に、また公園などの木で葉が生い茂っている時期にもかかわらず、葉っぱが丸坊主になっていいる木を時たま見かけますね。 特に椿、山茶花、ヒメシャラ、茶ノ木などが植わっていると、もしかしたらそれはチャドクガによって食害された木かもしれません。 チャドクガは私たちの身近に存在する、かなり危険な生き物であると言ってもよいのではないでしょうか。 チャドクガの毛虫は、卵から孵化して長い間、集団で生息して葉を食害していきます。 孵化したばかりの若齢幼虫の食欲は、旺盛で葉肉をすべてきれいに食べつくし、かなりの速さで食べていってしまいます。

出典: http://www.jpmoth.org/Lymantriidae/Arna_pseudoconspersa.html

チャドクガの生態

出典: http://www.jpmoth.org/Lymantriidae/Arna_pseudoconspersa.html

チャドクガは卵で越冬します。葉っぱの裏側に茶色い小さな卵を産み付け、冬を越します。4月の温かな気候になるころ、卵が孵化して小さな幼虫となり動き出します。また8月にも孵化します。年2回発生します。 十数匹の集団で行動して、1cmくらいの体長になって、葉っぱを食べていきます。 その集団を観察してみると一匹一匹の動きは、まったく同じ方向に動き首を振り、体を曲げたりします。 毛虫の色は淡黄褐色でやや灰色がかっていて、細かい毛を体中にはやしています。この毛は毒針毛といって、かなり強い毒性があります。 だんだん大きく成長すると、単独で行動して木の隅々にえさの葉を食べに散りじりになっていきます。 体長が25mmほどにもなる老齢幼虫は、そのあと地表近くで繭を作り、やがて成虫となっていきます。 チャドクガ皮膚炎という症状を引き起こすのは、チャドクガの一生を通じて毒針毛や成虫の鱗粉など存在する限り無くならないので、年間を通じてチャドクガに対しては注意が必要です。

出典: https://www.flickr.com/photos/22867977@N03/14616167173

チャドクガによる症状の特徴は?

出典: http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_kemusikabure.html

チャドクガによる被害が特にひどいのは、幼虫の時期、毛虫の時の集団で行動しているときに毒針毛に触れると、特に症状は顕著です。 死骸であっても毛に触れたりすると毒が体に触れて、赤い発疹、かゆみやかぶれ、炎症などの症状が生じてきます。

すぐに表れる症状

チャドクガに刺された場合、その症状はすぐに表れてきます。 毒針毛に刺されるとその箇所がかゆくなり赤い発疹が出てきます。 この間、1~2時間ほどです。症状は時間がたつにつれて、顕著になってきます。 1~2日すると赤い発疹が皮膚に広がり、痒みは広がることもあります。何も治療をせずにそのままにしておくと、個人差はありますが、痒みやかぶれは1~2週間ほど続き、長い場合は半年くらい症状が続くこともあります。 この赤い発疹や痒みといった症状は、他の人にうつるようなことはありません。

出典: http://www.furuhatahospital.com/kemusi.html

2回目、3回目と刺されると症状は重くなる。

チャドクガの毒性は一度刺されると抗体となり、2回目3回目と刺されるとアレルギー反応を起こすこともあります。 体がだるくなったり、寒気を感じるといったアレルギー反応を起こすこともあります。 2回3回と刺されると、その際のだるさや発熱感は尋常ではなく、出来るならば病院へ行ってちゃんと治療を受けたほうが良いでしょう。 もちろん、最初に刺された時に病院へ行って、治療を念のために受けておいたほうがよいのは言うまでもありません。

チャドクガによる毒と特徴(症状が出てくる前の予備知識)

チャドクガの幼虫の毒針毛の中にヒスタミン等の毒があり、またチャドクガの毒針毛は皮膚につくと取れにくいので、厄介です。 チャドクガの毒針毛の毒性は、致死に至るような毒性はありませんが、アレルギー反応を起こしやすいヒスタミンなどです。 ヒスタミンはもともと細胞内に貯蓄されている物であるのですが、細胞外で過剰にあるとくしゃみや痒みなどを引き起こしやすい物質です。

空中を漂う毒針毛にもご注意!


チャドクガの毒針毛は生涯にわたり無くならないのが特徴で、また毒針毛が抜けて空中に漂っていて、それが風に乗って人の体に付着したりすると、同じように赤く発疹したり痒みやかぶれたり、また熱が出てきたりするという症状が出てくることがあります。 近くにチャドクガのついた木が植えてあるなら、離れていたとしても注意が必要です。 風のある日は、風下にいるとチャドクガの毒針毛が、舞ってくることがあります。

イヌやネコにチャドクガの毒針毛が付いていることもある。

チャドクガが発生している時期に、椿や山茶花などの間を行き来するイヌやネコの体に、チャドクガの毒針毛がくっついていることもあります。 イヌやネコの体を触って、人の肌に毒針毛がくっつくと同じように赤い発疹や痒み、かぶれが生じることがあります。 チャドクガに触れなくとも、こういった症状が出てきた時は、イヌやネコにもしかしたらチャドクガの毒針毛が付いているかもしれません。

成虫や卵、繭にもある毒針毛

チャドクガの毒針毛は、幼虫である毛虫の時だけでなく、卵や繭の時もあるので冬の間の庭仕事の最中に、うっかり卵や繭に触ってしまうことがないように気を付けたいものです。

症状が出た時の治療とやってはいけない対処法

チャドクガに刺された時の症状と治療

チャドクガに刺されたとわかるのは、皮膚に痒みが出たり赤い発疹が出てきた時です。 チャドクガに触れてから時間は経っています。 チャドクガに刺された時には、初期対応による治療が大切です。 まず皮膚は水で流します。場合によってはシャワーで全身を水で流したほうがよいこともあります。 この時こする、掻く、撫でるなどの行為は禁物です。 チャドクガの毒針毛は折れやすく、こすることで余計に皮膚に針が突き刺さり炎症や痒みが広がることになってしまいます。 そして応急処置として、ガムテープなどで皮膚に刺さっている毒針毛をとってやります。 そして病院で抗ヒスタミン剤やステロイドなどを処方してもらいます。 市販の抗ヒスタミン剤やステロイドもありますが、薬が合わずに反って症状が重くなる場合もありますので、やはり病院で治療を受けて適切な処方を受けたほうが無難です。

やってはいけない対処法(症状が重くなる危険性も)

毒針毛を手で取ることは他の皮膚へ毒針毛が刺さって被害が拡大する恐れがあります。 こする・掻く・撫でる ことは患部をほかない広げてしまったり、症状を重くしてしまう恐れがあります。 刺された時に着ていた服を洗濯機で洗うのは、毒針毛が他の服へ付いてしまう恐れがあります。 衣服は50度以上のお湯で洗うことで、タンパク質でできている毒針毛を取り除くことができます。 またチャドクガに刺された後に、熱いお風呂に入るのは避けたほうが良いでしょう。

チャドクガの駆除と防虫方法


チャドクガの駆除方法

出典: http://www.geocities.jp/uekiya_uebun/jibundegaichiyukujo.html
出典: http://www.geocities.jp/uekiya_uebun/jibundegaichiyukujo.html

チャドクガは、昔から身近に存在する危険な生き物です。 そのためその駆除も、また手ごろにできる面があります。 家庭用の殺虫剤や園芸店などで市販されている、園芸用の殺虫剤による駆除がお手頃です。 駆除に適した時期は、4月中旬と10月中旬です。この時期は幼虫が孵化したてのころで、まだあまり大きくなっていません。 作業をする際は衣服を着替えて、長袖の上着、長ズボン、首にはタオルを施し、手は軍手をつけて、直接肌をあらわにすることのないようにします。 チャドクガに刺されて、ひどい症状が出てくることを考えれば、決して無駄な時間にはなりません。

出典: http://www.geocities.jp/uekiya_uebun/jibundegaichiyukujo.html

チャドクガの被害を防ぐ防虫方法

出典: http://yamasaki-zoen.com/gardening/gardening-thema201611.html

チャドクガによる被害を防ぐために、発生してから駆除することも大切です。しかし木の剪定やお手入れができるようなら、チャドクガが付きにくくなり効果があります。 剪定をすることで、光と風通しを良くして、チャドクガが付きにくくすることが多少なりともできるからです。 野鳥が来て、チャドクガを食べてくれることもありますので、野鳥の来やすいお庭になるようお手入れをすることは、他の害虫などを防ぐ一つの手立てかもしれません。 剪定をする際は衣服を着替えて、長袖の上着、長ズボン、首にはタオルを施し、手は軍手をつけて、直接肌をあらわにすることのないようにします。 高所作業や規模の大きな作業が必要な時は、業者に見積もりを取ってもらい任せてみるのが良いでしょう。