多肉植物を育てよう! おすすめの種類は?
おすすめの種類特集!
いま大注目されている多肉植物! 見た目がおしゃれで、お手入れも簡単なので、インドアグリーン初心者さんや忙しい現代人のニーズにぴったり当てはまる植物なんです。ちょこんとお部屋を飾ってくれる、インテリアの心強い味方です! でも、「多肉植物が欲しい!」……と思っても、種類は膨大。初心者さんは「どれを買ったら良いの?」と迷ってしまいますよね。そこで、豊富な多肉植物の中でも、おすすめを「人気」「インテリア映えする」「かわいい」「おしゃれ」「ギフトにおすすめ」のキーワードに基づいて、17種類集めました!
まずは人気の多肉植物をご紹介!
人気でおすすめな多肉植物は?
まずは人気の高い多肉植物たちの中から、特におすすめしたい種類をご紹介します。
人気の多肉植物1.エケベリア属
お花みたいな形がおすすめポイント!
定番人気の多肉植物といえば、エケベリアです! 葉っぱがお花のようなロゼット状に広がり、愛らしく、広くおすすめできます。買うときは、できるだけ下のほうの葉が枯れていないもの、全体の形のバランスが良いものを選びましょう。ひと口にエケベリアといっても、これは「エケベリア属」という属名であり、その中でさらに多様な品種に分かれています。
おすすめの本
エケベリアの種類を詳しく知りたいなら、1000種以上が掲載されているこちらの書籍をおすすめします。アートのように美しいエケベリアがズラリと掲載された、ファン必見の内容! 好きな色味のものを探したいときや、寄せ植えの組み合わせを考えるときに活躍します。眺めているだけで、全部欲しくなってしまうような充実の一冊。
エケベリアのおすすめ品種
1.きれいなロゼット状! 小雪
上の画像は、エケベリアの中でも「小雪」と呼ばれる種類です。エケベリアらしい、きれいなロゼット状。ほんのりピンクに色づいた葉がかわいいです。
2.人気の形! コロラータリンゼアナ
平たくとがった葉をもつ、コロラータリンゼアナ。葉がほんのり赤紫に紅葉します。多肉植物に多く見られる、スタンダードな外見です。初めての多肉植物購入にもおすすめ!
3.牡丹みたい! 沙羅姫牡丹
細かい葉が密につく、その名の通り牡丹のような豪奢な見た目がかわいい沙羅姫牡丹。こちらも赤々と紅葉します。
4.赤っぽく染まる! エボニー
葉の縁が赤黒く、クッキリと色づく多肉植物です。葉は比較的平たく、尖っています。スイセンの花を思わせるような見た目です。男性的でかっこいい雰囲気があります。
5.銀の葉がキレイ! リラシナ
まるでバラの花みたい! シルバーの色と、波打つような形の葉がおしゃれな多肉植物です。エレガントな雰囲気が素敵。ひと株で植えるのはもちろん、寄せ植えにも幅広く使えます。
6.ぷくぷく感がかわいい! ミニマ綴化
細かいぷくぷくした葉がこんもりと付く種類です。トゲトゲした鋭い葉先も特徴的。エケベリアの中でも、個性的な見た目の多肉植物に出会いたい方におすすめ。
人気の多肉植物2.ハオルシア属
透明感がおすすめポイント!
ハオルシアも、非常に人気の高い多肉植物のひとつです。なんと、ひと株で数十万~数百万円で取引されることも! プニプニした透明感のある葉っぱは、光に透かすとエメラルドのようです。まさに、多肉植物界の宝石といった存在! ちなみにハオルシアは大きく分けて2種類に分類できます。透明な葉のものが「軟葉系」、葉が透けておらず硬い印象のものは「硬葉系」です。ちょっとした飾りにするのが勿体ないくらい、リッチな雰囲気があります。
おすすめの本
人気の高いハオルシアは、書籍も出版されています。「日本ハオルシア協会」なんて組織もあるほど。こちらの本は、その日本ハオルシア協会が監修した一冊です。基本の育て方はもちろん、豊富な種類もまるわかり! 多肉植物は同じ属の中でも品種がとても多いので、こういった書籍を持っておけば、パラパラとめくってお気に入りを確認しやすいですよ。
ハオルシアのおすすめ品種
7.透明感抜群! オブツーサ
これぞハオルチア! ぷくぷくしていて透明な、緑の葉が印象的です。多肉植物の中でもひときわ光沢があります。太陽の光に透かすと、角度によって表情を変える、美しい種類です。まるでガラス玉のよう。人気が高く、高値で取引されます。高価なので、寄せ植えの材料にするというよりは、ひと株でじっくり観賞されることが多いようです。
8.ゾウの足みたい! 万象
まるでゾウの足のような見た目が特徴です。ほかの品種と交配されたものや、白い斑入りのものも存在します。この万象も物によってはとても高価。
インテリア映えする多肉植物
インテリアにおすすめな多肉植物は?
多肉植物といえば、インテリアとして重宝しますよね。飾り方を工夫すれば、他の人とかぶらない、自分だけの癒やし空間ができちゃいます! インテリアにおすすめの種類をご紹介します。
インテリア映えするおすすめ品種
9.緑のインテリアの定番! グリーンネックレス
グリーンネックレスとは、コロコロした丸い葉が垂れ下がる多肉植物のこと。メジャーで、よくホームセンターや園芸店で売られています。見た目はまるでグリーンピースのよう。緑色で垂れ下がる植物をまとめて「グリーンネックレス」と呼ぶこともありますが、本来、グリーンネックレスとはこのグリーンピースのような丸い多肉植物のことです。混同されやすい多肉植物に、次にご紹介している三日月ネックレスがあります。また、白色が混じった斑入り品種も存在し、こちらはやや日光に弱いので注意してあげましょう。自然な雰囲気が楽しい、カーテンのような飾り方をするとおしゃれ!
10.高さのある飾りに! 三日月ネックレス
グリーンネックレスとよく似ているのが、この三日月ネックレスです。グリーンネックレスは葉が丸形ですが、三日月ネックレスはその名の通り、三日月型の葉です。グリーンネックレスと同様に、下へと枯れ下がります。高さのあるインテリアに用いるのが定番で、ウォールシェルフや、カウンターの上に飾ると画になります。寄せ植えの材料としても人気。ちょろんと垂れ下がる三日月ネックレスを加えることで変化が生まれ、かわいいアクセントになりますよ。
かわいい多肉植物
かわいい多肉植物のおすすめは?
多肉植物とひとまとめに言っても、かわいいものから、かっこいい印象のものまで、さまざまです。お次は、多肉植物の中でもかわいくておすすめな種類をご紹介!
かわいいおすすめの多肉植物
11.花が目立ってキュート! メセンの仲間
まるで石のような、ほかの多肉植物とは大きく異なる不思議な見た目。これらの多肉植物は「メセンの仲間」とまとめて呼ばれます。好き嫌いが分かれる見た目ではありますが、好きな方はニョキニョキと生えるメセンの魅力にとことんハマッてしまうようです。オレンジ、ピンク、黄色等、色味のハッキリしたかわいい大きな花が咲きます。
石と一緒に飾るのが人気
パッと見、「あれ?」と思ってしまうようなユニークな植え方。メセンの仲間たちは、画像のように色のある石と一緒に並べて飾るのが人気です! まるで間違い探しのようで、お客様にも驚かれること間違いなし!
メセンを植えるなら、単体ではなくまとめて
メセンのかわいさを引き出すなら、単体ではなく数種類をまとめて植えましょう! 赤っぽいもの、緑っぽいもの、オレンジっぽいもの……という風に、色の違う種類を揃えて、カラフルさを楽しむのが定番。まるで虹のような色味がかわいいですよ。さらに、花が咲いた姿は壮観! ちなみに、メセン以外の多肉植物と一緒に植えるより、メセンだけをひとつの鉢に集めるのがおしゃれです。
おしゃれな多肉植物
クールなアロエがおすすめ!
一般によく知られているアロエも、多肉植物のひとつです。シュッとした上向きの葉にトゲをつけた姿は、とてもスタイリッシュでおしゃれ! 男性のお部屋にもよく合います。モダンなお部屋に緑を置きたいなら、ぜひ検討したい植物です。ちなみに、アロエはヒュルヒュルと茎を伸ばして花を咲かせることも。花はそのまま観賞しても良いのですが、花は株を消耗させる傾向にあります。株を長持ちさせたいなら、切ってしまうのもありでしょう。
おしゃれでおすすめなアロエ
12.ギザギザがおしゃれ! 竜山
トゲトゲした葉がお花のように広がるアロエです。葉のふちはオレンジっぽく紅葉します。小さな株をおしゃれな鉢に入れれば、インテリア性抜群!
ギフトとして贈りたい多肉植物
メジャーなサボテンがおすすめ
知名度が高く、育てやすい丈夫なサボテンは、ギフトにおすすめ! 多肉植物は好き嫌いの分かれる見た目のものもありますが、サボテンであれば定番化しているので、誰にでも贈ることができるでしょう。「トゲがちょと……」と思う方は、トゲの少ないすべすべした種類を選べば大丈夫!
ギフトとして贈りたい、おすすめのサボテン
13.定番人気! ヒボタン
このサボテン、どこかで見たことがありませんか? てっぺんだけカラフルなのが印象的ですよね。「ヒボタン」というサボテンです。かわいい見た目と、トゲの少なさが人気。インテリア映えも、育てやすさも抜群! 小さなスペースの愛らしい飾りになります。サボテンの中でも多くの人に愛されている種類なので、ギフトにしやすいですよ。てっぺんが黄色、ピンクのものも揃えれば、さらに色あざやかで楽しいインテリアに!
14.ダイナミックな花が咲く! 象牙丸
サボテンがこんなにも大きい花を咲かせるって、知ってましたか? こちらは「象牙丸」。太いヒトデのようなトゲと、岩のようにゴツゴツした肌、そしてカラフルで大きい花を咲かせるのが特徴です。大輪の花を楽しみたいなら、とってもおすすめです!
15.女性におすすめ! ランポー玉
星のような形がかわいい! 1度は育ててみたいサボテンのひとつが、このランポー玉です。ギフトにはもちろん、お揃いで買ってそれぞれのお部屋に飾りたくなる愛らしさ。花が咲いたときの姿は必見です! トゲがなく、触りやすいすべすべボディも人気の秘密。女性におすすめです!
16.つるんとしていてかわいい! ロフォフォラ
こちらも、とげなしサボテンのひとつです。フワフワした綿のような部分があり、これをカットしてしまえば、つるんとしたまんまるボディが楽しめますよ。インテリアとして楽しむなら、この綿のような部分のお手入れが肝心! メセンとの相性も良さそうです。
17.サプライズ感のあるギフトに! 玉翁殿
まるで花輪をかぶっているみたい! フワッフワの白い綿毛が、丸い身体を覆い隠すサボテンです。毛むくじゃらの動物を思わせる、ユニークな見た目が面白いです。「ギフトとして多肉植物を贈りたいけど、ちょっと変わったものでサプライズ感を出したい……」という時におすすめ! ある程度の大きさまで育つと、子株をポコポコとつけますよ。花の季節は冬で、紫寄りのピンク色をしています。ぐるりと株の上を取り囲むようすがかわいいです。
多肉植物のお手入れ方法は?
基本のお手入れは、 ・水やり ・枯れた葉を取る ・植え替え ・日当たり・温度の管理 の4つです。特にロゼット状(お花のような形)の多肉植物は、下の方の葉が褐色になって枯れがちです。シワシワにしぼんでしまったこの部分はつまんで取り除きましょう。また、根が鉢の中でいっぱいになってしまうと「根詰まり」を起こすので、植え替えもしてあげます。その時は花や野菜と同じ土ではなく、多肉植物用の土を使いましょう。ホームセンターで販売されています。長い間お店に置かれていて、土がカチカチになっているものや、鉢から葉が飛びだしてしまっているものは、購入したら早めに植え替えをしてあげるのが吉です。特に、ジャンク品は土が古くなってしまっていることが多いので、ひとまわり大きな場所に新しい土を使って植え替えてあげましょう。ちなみに成長期に肥料をちょっぴり与えれば、さらによく育つのでおすすめ。水やり・日当たりについては、次の項目で解説しています。
飾り場所と水やり
置く場所は種類にもよりますが、多くの他肉植物は「ほどよい日当たり」を好みます。レースカーテン越しの明るい日差しのもとで育てるのをおすすめします。真夏は直射日光に当てた飾り方をすると、葉焼けすることもあるので注意。ちなみに水やりは、植物の中でもごくごくわずかでOKです。特に、冬場は成長を休めるものが多く、水もほんのたまにで大丈夫です。反対に、温暖な春~夏は、多めの水やりをしてあげるとよく育ちます。水をあげなすぎて枯れることは少なく、むしろ与えすぎで枯れるケースが多く見られます。水をあげすぎて根が腐る「根腐れ」には気をつけてください。土の表面が乾いてしばらくしてからの水やりがおすすめ。
多肉植物のおしゃれな飾り方
定番の飾り方「寄せ植え」
おしゃれに多肉植物を飾るなら、ギュッと数種を詰め込むように植える「寄せ植え」がおすすめ! 寄せ植えは、そのまま販売されているものもありますが、自作するのが一般的です。多肉植物の寄せ植えは、とりわけ見た目が重視される傾向にあり、園芸鉢以外にもお皿・マグカップ・木の箱といった、ユニークな容器がなんでも鉢として代用されています。ただ、多肉植物を健康に育ててあげるためには、水はけ用の穴を鉢底に空けてあげるのが理想です。陶器は穴を自分で空けることができないので、水のやりすぎにはくれぐれも注意してください。
予算に余裕があるなら、寄せ植えギフトもあり
多肉植物はひと株でちょこんとプレゼントするのが定番ですが、予算に余裕があるなら、たっぷりとした寄せ植えをプレゼントするのもおすすめ。もちろん自作もありですが、インターネットで購入すれば手軽です!
多肉植物は、どこで買えるの?
通販
お目当ての品種があるなら、通販が1番おすすめです。というのも、多肉植物は数千の種類があるので、その中から見つけたい品種を探すのは至難の業だから。ホームセンターや道の駅、園芸店、最近ではフリーマーケットでも売られていますが、そこに置かれているのは多肉植物の中のほんの数種類にすぎません。ざっくりとした属名は書かれていても、品種名の記載がなく、何の多肉植物なのかハッキリしないこともしばしばです。品種にこだわるコレクターの方であればあるほど、確かな品種の記載がある通販を利用すべきでしょう。また、ビニールハウスで大規模に栽培を行っている多肉植物専門店に赴くという手もありますが、必ずしもアクセスがよい訳ではありません。交通費もかかるので、「自分の目で見て買いたい」という場合以外は、信用のおけるオンラインショップで買うのが一番手軽です。
初心者さんは、安く買うのがおすすめ
ただ、品種へのこだわりがさほど無い多肉植物初心者さんであれば、そういったホームセンターや園芸店での購入もおすすめします。まずは数株だけ安く手に入れてみて、多肉植物とはどういうものなのか、どのくらいの水や日当たりで育つのか、実際に体験してみてからこだわりの品種集めへと以降してみるのも、賢い方法です。安価なものであれば100円ショップでも購入できます。
多肉植物の値段は?
100円~数百万円
100円~数百万円と、多肉植物の価格帯は実に幅広いです。品種にさほどこだわらないのであれば、一番安く買えるのは100円ショップかホームセンターでしょう。親指サイズのサボテンや、ちょこんとしたロゼット状の多肉植物、三日月ネックレス等は、100円プラス税でよく売られています。多肉植物は株が大きければ大きいほど、高額になる傾向があり、ティーカップくらいの鉢の大きさだと、600円~1000円ほどがホームセンターでの相場。ちなみに、5000円~ほどの高額な多肉植物はホームセンターや園芸店にはあまり流通しません。多肉植物の好む温暖な環境を整えた、専門店のビニールハウスできっちりと管理されています。万単位の多肉植物は希少種で、たとえば、何年もかけて品種改良をした結果、珍しい色の斑を入れることに成功したもの……といったケースがあります。
おすすめの多肉植物まとめ!
寒さにも暑さにも強い多肉植物。おすすめのものをご紹介してきました。とりわけ日本は四季がハッキリしているので、いろいろな種類の多肉植物を育てるのに適しており、海外からバイヤーが買い付けにくるほどです。数千種の多肉植物をすべて把握するのは、マニアであってもなかなか難しいもの。それに、次々とハイブリット種が誕生しており、現在の多肉植物ブームでその数はますます増えていくことが予想されます。まずはおおざっぱな「属」から、多肉植物の大きな種類を把握すると良いでしょう。自分用の飾りにも、ギフトにもおすすめな多肉植物。お気に入りのひと株を見つけて、おしゃれに飾りましょう!