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イチジクの挿し木をしよう!初めての疑問や失敗しない方法をご紹介!

イチジクは挿し木を行うことで簡単に増やすことが出来るのを知っていますか?この記事では、イチジクの挿し木での増やし方の手順やイチジクの保存方法などの疑問を詳しく紹介しています。イチジクの栽培を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
更新: 2021年1月29日
naru
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イチジクについて知ろう!

イチジクについて詳しくご紹介していきます。イチジクとは、クワ科イチジク属の落葉高木のことをいいます。原産地はアラビア南部で、不老長寿の果物ともいわれています。

イチジクは、受粉を行わずに1本でも実を付けることができるので2本植え付けなくても問題ありません。種が欲しい場合は、受粉してあげる必要があります。

イチジクは、食物繊維が豊富なほかに、ビタミンやカルシウム、鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。美容や健康にいいことから人気のある果物です。

そのまま生で食べたり、ジャムなどにしてもおいしく食べることができます。もちろん、料理にも使用することもできます。

イチジクは、「無花果」とも書かれます。「無花果」の由来を説明していきます。「無花果」という字は、中国で作られた名前です。イチジクが、花を咲かせずに実を付けるように見えることからつけられたといわれています。

イチジクは育てやすい果樹!

イチジクという果樹は、家庭で育てやすい植物です。寒さには少し弱いので、関東地域北部以北のほうでは冬越しができず、庭植えでの栽培はむいていません。比較的育てやすいですが、やはり害虫駆除の予防はしておかなければいけません。

特に、カミキリムシの被害はとても多いです。

害虫予防をせずに育てていくと、枯れてしまうこともあるので防除は必ず行ってあげましょう。 また、果実は鳥からの被害を受けやすいです。収穫時期になってきたら必ず鳥害を防ぐための工夫をしておきましょう。

イチジクの種類

イチジクの果実は、そのまま食べることもできます。もちろん、ジャムなどの加工品にすることもできます。

イチジクの種類は、秋果しか収穫することができない「秋果専用品種」と、夏果しか収穫できない「夏果専用品種」、秋果も夏果も両方収穫することができる「兼用品種」があります。 秋果の収穫時期は8月中旬~10月中旬、夏果の収穫時期は6月下旬~8月上旬です。

ドーフィン

ドーフィンという品種は、一般的によくお店で販売されている品種です。栽培も比較的簡単で、日本人になじみのある味を楽しむことができます。実の大きさは、70g~150gです。果実の皮は赤褐で、果肉の色は乳白~淡桃のような色をしています。

ビオレドーフィン

ビオレドーフィンは、甘みが強く酸味の少ない品種です。果樹も多く、香りが強いイチジクです。果実の大きさは100g~150gと比較的大きめです。赤紫のおいしい実を付けてくれます。

セレスト

セレストという品種は、コンパクトに育てて生きたい人におすすめの品種です。皮は薄めで、甘みが強くねっとりとした食感を楽しむことができます。果実は少し小ぶりなものが実ります。


ザ・キング

ザ・キングという品種は、果肉がとても滑らかできめ細かい品種です。主に、生のまま食べたりドライフルーツにして食べられています。実の大きさは80g程度と小ぶりです。果実の皮は黄緑で、果肉は赤色をしています。

ゼブラ・スィート

ゼブラ・スィートという品種は、糖度がとても高く滑らかな味が人気の品種です。果実の皮には、青と白の縞模様があり、観賞用としても人気のイチジクです。縞模様が薄くなってきたら食べごろのイチジクです。

イチジクの挿し木をする時期は?

挿し木ってなに?

そもそも、挿し木とは何なのか知っていますか?植物の増やし方で一番簡単な方法とされている挿し木について説明します。 挿し木とは、植物の枝を切り取って、用土に挿して発根させていく方法のことです。

植物を増やす方法は他にもたくさんあります。ですが、どんな植物も増やすことができる挿し木は、草木を育てていくうえで覚えておいても損はないでしょう。栽培初心者でも簡単に行うことができますよ。

イチジクの挿し木をする時期

イチジクの挿し木の時期は、2月~3月です。この時期に行うメリットは、生育を迎える時期である4月~6月にたくさん枝や葉を伸ばすことができるからです。

イチジクは他の果樹に比べて発根しやすく、成功率は90%といわれています。より、成功率を高めるためには、病気にかかっていなくて、病気にかかりにくそうな枝を選ぶようにしましょう。

イチジクの挿し木をするための準備

イチジクを挿し木にするために行う準備について説明します。 まず、挿し木を行う「挿し穂」を選ばなければいけません。病気にかかっていないか確認して枝を切り取っていきます。

いつ伸びた枝でも挿し木をおこなうことができるので、前の年に伸びた枝を使っても問題ありません。

1本ずつ行う場合は育苗ポット、複数挿し木を行う場合は素焼き鉢を準備します。用土は、赤玉土(小粒)を使用するか、市販の挿し木専用培養土を使用してください。

イチジクの挿し木の方法

イチジクを挿し木する手順について説明します。この手順をしっかり守ってください。

手順1「挿し木用の枝をカットする」

イチジクの挿し木用の枝を準備したら、発根を促すために切り口の面積を大きくしてあげます。切り口を斜めに切るか、鉛筆の先端のような形にカットします。 カット後は、切り口が乾燥してしまわないように水につけておきましょう。


手順2「用土に枝を挿す」

生育ポットまたは素焼き鉢に用土を入れていきます。容器の底には、赤玉土の大玉を3cmほど敷いてあげましょう。容器の約8割程度まで用土をいれていきます。 土に割りばしなどで穴をあけて準備した枝を挿していきます。この時、挿し穂が半分以上埋まるようにしましょう。

手順3「発根するまで育てる」

挿し木を行った後は、水をたっぷり与えていきます。発根するまでの間、ビニール袋などをかぶせておきます。土が乾いてしまわないように、水やりを行っていきましょう。

管理場所は日陰をおすすめします。十分に発根することが出来たら、1株ごとに地植えか鉢植えにしてあげましょう。植え替え後は、日当りのいい場所で管理してくださいね。

イチジクを挿し木するときの注意点

イチジクの挿し木を行うときは、必ず手順に従って行わなければいけません。 挿し穂を作るときは、上は芽の上から2cmのところで、下は芽の下から1cmのところで切り取ってあげてください。切り口に、トップジンMなどの薬を塗ってあげることによって病原菌の侵入や枯れ込みを防止することができます。

手順3にも記載していますが、挿し木後は日陰で管理してあげてください。日当りのいい場所で管理していくと、乾燥しやすくなったり、葉が焼けてしまったりする原因になります。日当りのいい場所へ移動する場合は、芽が出てきてからにしましょう。芽が出てきたら、発根している証拠ですよ。

イチジクの収穫と保存方法

収穫方法

イチジクは、種類別で収穫時期に違いが出てきます。果実の先端が割れてきたときが収穫のタイミングです。イチジクは、株の下から上に向かって熟していく性質を持っています。なので、下から上に収穫していきましょう。

収穫するときに、切り口から出てくる白い樹液に触ってしまうとかぶれてしまうことがあります。収穫の際は、ゴム手袋などをしておくと安心ですね。

保存方法

イチジクの保存方法について説明します。イチジクは収穫後すぐに食べてきまうのがベストです。イチジクは痛みの早い果物なので早めに食べてしまいましょう。 冷蔵庫で保存する場合は、ビニール袋などへ入れて乾燥を防いであげます。

冷蔵庫の中でも、野菜室で保存してあげましょう。冷凍保存する場合は、皮をむいてラップで包んで冷凍してあげてください。しっかり凍ったらまとめてジップロックへ入れてあげましょう。

冷凍保存後の解凍方法について説明します。イチジクは、半解凍がおすすめです。半解凍にすると水っぽくならずに済みますし、うまみや養分を水分を一緒に出してしまうこともありません。

自然解凍で、半解凍になるように解凍してあげてください。 冷凍保存後は、約1年持つといわれています。たくさんもらったときや収穫したときは冷凍保存しておくことをおすすめします。

イチジク栽培で注意したい害虫


イチジクによって来る害虫

イチジクは比較的病害虫に強い果樹です。ですが、そんなイチジクですが気を付けておきたい害虫がいます、それが「カミキリムシ」です。カミキリムシは、幼虫の姿の時にイチジクの枝の中へ入り中を食べてしまいます。最終的には、枝や木全体を食べて枯れさせてしまう害虫です。

もし、4月以降の株元におがくずがあればカミキリムシの幼虫の糞の可能性が高いです。カミキリムシに食べられてしまった木は元に戻ることはありません。なので、すべて切り取ってしまいましょう。これからカミキリムシの駆除の方法について説明していきます。

カミキリムシの駆除方法

まず、イチジクの木に食べられた穴を探します。穴を見つけたら、スプレーや液体の殺虫剤などを穴に入れて駆除していきます。カミキリムシ専用のスプレーも販売されているので使ってみてください。

スプレー後もイチジクの木をよく観察してあげてください。カミキリムシの中にも殺虫剤に抵抗がある種類もいます。もし、まだ生きているようであれば他の方法で駆除してきます。

細い針金を使用してカミキリムシを突き刺します。それか、木酢液と呼ばれる液体につけた綿を詰めてみる方法もあります。

カミキリムシの予防方法

カミキリムシがよってこない環境を作っておくことも大切になります。カミキリムシ専用のスプレーを定期的に散布してあげましょう。イチジクの木に防虫ネットをかけてあげることで成虫のカミキリムシの侵入を防ぐこともできます。

イチジクの木の周りに草が生えている場合は、抜いておきましょう。草がない分、穴を探しやすくなったり卵を産み付けられにくくなります。

イチジクを挿し木で増やそう

イチジクは、ガーデニング初心者でも簡単に栽培を行うことができる果樹です。増やし方も簡単で、気軽に栽培を行うことができます。イチジクを育てて栽培になれたら、ほかの果樹にも挑戦するための基礎ができますよね。

イチジクは、地植えでもプランターでも育てることができます。品種によって収穫時期も変わってくるので、自分の生活に合ったイチジクを育てることが出来るのも人気の一つです。

果樹という名前を聞けば、難しそうな印象を持ってしまいます。ですが、害虫駆除さえ行っていけば、簡単に育ってくれます。植え付けてから3年ほどで実を付けてくれますよ。まずは、イチジクから果樹の栽培を行ってみてはいかがでしょうか?