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すす病対策まとめ!その原因と予防策は?カイガラムシから対処しよう!

ガーデニングをしていると茎や葉っぱに斑点模様を見たことはありませんか?実はその斑点の正体は「すす病」という病気だったのです。すす病を放置しておくと植物が枯れてしまう原因にもなります。ただ対策や対処も可能なのです。今回は、すす病の原因や対策についてご紹介します。
2020年8月27日
morigeji
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すす病とは!?

すす病菌

すす病菌は多くの植物に見られる身近なカビ菌です。公園の木や野菜や果物などどんな植物にも寄生するやっかいな病気といえます。すす病菌は、糸状のカビで植物の上で発生や増殖するため、農家の人やガーデニングをする人は注意が必要です。 特にガーデニング初心者ならばすす病は必ず1度は目にする病気なので、対策や対処法を頭に入れておきましょう。

すす病の症状と発生時期

1-1すす病の症状

植物にすす病菌が感染すると、黒いすすのような模様が見られることが主な症状です。すす病菌に感染すると光合成が出来なくなってしまうため、成長できなくなり枯れる原因に繋がります。

1-2斑点模様

植物に黒い斑点が広がっているとすす病です。特に、葉に多く寄生することが多く綺麗な花を育てている人は見た目がすごく悪くってしまいます。特徴としては、薄いすす状の膜に覆われたイメージで植物に悪影響を及ぼす危険な状態といえます。発見した時点での対処・対策が必要なのでそのまま放置しないようにしましょう。

1-3輪状斑点模様

斑点模様の他に輪状斑点があります。輪状斑点は最初に小さな輪状の斑点が寄生するのが特徴です。この段階ではすす病と思わない人も多いようで悪化させてしまう原因になりやすい症状となっています。輪状斑点が広がると植物や野菜全体にクモの巣が掛かったような状態になり、取り除くしかありません。きちんと対策をしないと葉っぱならまだ良いですが、野菜などは食べられなくなるので注意が必要です。

1-4春から夏に発生しやすい

すす病の発生が活発なのは気候が温かい春~夏にかけてです。しかし、冬場はすす病の被害は比較的少ない傾向にあります。すす病は害虫の活動と深い関係があり、カビ菌も高温多湿を好むため乾燥している冬場はすす病を全滅させるチャンスです。また、冬場に放置すると春夏で拡大を防ぎきれなくなる原因になるので早期発見、早期対処を心掛けましょう。

すす病の原因はカイガラムシ!?

すす病で植物が枯れる原因

すす病菌が植物に寄生したからといってすぐに枯れるわけではありません。すす病は植物の養分を吸い取ることや食べるわけではないからです。ただ、寄生した部分が黒い斑点に覆われることで光合成ができなくなり成長の悪化を引き起こす原因になっています。結果的に植物が枯れる原因に繋がる病気ではあります。

カイガラムシの影響

カイガラムシやコナジラミなどの害虫はすす病を深い関わりがあります。すす病のエサはカイガラムシなど害虫の口から出る汁や排泄物だからです。つまり、植物にすす病が頻繁に発生するということは害虫がいる事に繋がります。 そのため、カイガラムシがいる=すす病に感染しやすいと考えておきましょう。


すす病原因を作る害虫の種類

カイガラムシ

カイガラムシはその名の通り貝殻を背負った害虫です。幼虫の時には貝殻はありませんが成虫になると固く丸い貝殻を持ちます。この貝殻は厄介で薬剤が効きづらくなってしまいます。さらに、そのまま放置すると茎や葉の養分を吸い取り植物を弱らせる原因になります。また、カイガラムシの排泄物から他の害虫を呼び寄せる、すす病が広がるなどに発展するので発見したら駆除しましょう。

コナカイガラムシ

コナカイガラムシはカイガラムシの仲間で白い体が特徴です。コナカイガラムシは植物の葉や新芽を食べるため駆除が必要な害虫となります。しかしカイガラムシに比べて、固い殻はないので薬剤や殺虫剤で簡単に駆除できるため発見さえすれば問題ない害虫です。 ただ、繁殖力が高く発見が遅れると周囲の植物にも広がるので注意が必要ではあります。

アブラムシ

アブラムシは黄緑色の体をしており、害虫の中でもかなり厄介な特徴があります。主に茎や幹に住み着き植物の栄養分をエサにします。そのため、植物が枯れる原因となるのです。また、アブラムシは独特の排泄物を出します。その排泄物はアリなどの昆虫を呼び寄せることができるため被害が大きくなってしまうのです。害虫の中でも注意して駆除しなければならないため小まめに観察をおすすめします。

すす病対策に必要!2つの対処方法

すす病予防や対策は可能

すす病の原因から、植物に害虫が付かなければ増殖を防ぐことが可能です。また、害虫が好む環境を作らないことが大切になってきます。すでにすす病にかかっている人は対処を行い、その後対策を心掛けましょう。今回は葉の殺菌と剪定(せんてい)、2つの対処・対策をご紹介します。

1-1葉を殺菌しよう

すす病の初期段階では、葉に付いたすす病菌を拭き取るのが効果的です。カビなのですぐに拭き取れます。また、薬剤を撒いて殺菌するのもおすすめです。しかし、薬剤の効果は一時的なもので頻繁に撒き続ける必要があるでしょう。また、撒いたからといっても予防に過ぎないので小まめに確認しないとすぐに再発してしまいます。

1-2小まめに剪定(せんてい)

小まめな剪定(せんてい)はすす病の予防と対策どちらにも有効です。すす病が寄生した葉を取り除くのはもちろんですが、すす病の湿気や日陰を好む特性を利用しましょう。剪定(せんてい)を行う際は日が全体に入るようにするとすす病予防に繋がります。また、剪定(せんてい)を小まめに行うことで葉や幹の状態、害虫の有無を観察できるため早期発見にも繋がり一番の予防といえるでしょう。

すす病対策での殺菌剤の注意点

殺菌剤の効果は予防!

多くの殺菌剤は予防散布が主流です。そのため、すす病に寄生された葉に振り掛けても効果があるとは言い切れません。まずは、寄生された葉や果実を取り除き、すす病菌がいない状態での使用をおすすめします。また、殺菌剤の種類も多く、すす病予防に効果があるものを使用しましょう。殺菌剤の詳細はホームセンターに行くと詳しく教えてくれるので心配することはないでしょう。

すす病対策にはカイガラムシ予防をしよう


カイガラムシ予防や対処

すす病対策では、すす病菌を減らす考えよりも、カイガラムシなどの害虫を駆除する方が効果的です。すす病はエサである害虫の排泄物や分泌液がないと生きられません。そのため、すす病対策をしたい人は防虫対策をした方が、効率が良いといえます。今回は、初心者でもわかる防虫方法と駆除方法をご紹介していきます。

1-1防虫方法

カイガラムシを寄せ付けないためには、オルカラン剤などの薬剤が有効です。基本的にカイガラムシは土を張って植物にたどり着きます。そのため、土の上に薬剤を撒けば防虫効果は高いでしょう。効果の効き目は薬剤によって変わりますので商品をよく確認し、定期的に撒き続ける必要があります。

1-2駆除方法

カイガラムシは成虫になると、薬剤は効果がありません。そのため直接歯ブラシや水の勢いで落としましょう。また、大量にカイガラムシがいる場合は枝や幹ごと取り除いた方が早いです。カイガラムシに毒はないので、手で触っても大丈夫ですが分泌液が手に付くとアリやハエが寄ってくる可能性があります。出来るだけ早く手を洗うことをおすすめします。

すす病対策に効果的!殺虫剤4選

1-1オルトラン水和剤

オルトラン水和剤はアブラムシやカイガラムシなどの害虫に効果がある薬剤です。特徴は浸透力が広く、1度の散布で幅広い防虫をしたい人におすすめとなります。また、希釈量にもよりもが比較的長く効果が続くメリットがあり人気です。 特に野菜を育てられている人にオルトラン水和剤に適しているでしょう。詳しい希釈量は製品の裏に記載されているのでご参照下さい。

1-2アクテリック乳剤

住友化学園芸 STアクテリック乳剤 100ml【smtb-s】

出典:Amazon
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アクテリック乳剤は有機リン酸の殺虫剤で、害虫駆除に適しています。ガスと液の力によってアブラムシやハダニなどに効果が高いことが特徴です。他の防虫剤の薬剤に比べて即効性が高く、今すぐ害虫を駆除したい人に特におすすめします。しかし、カイガラムシの場合は成虫になると効果が薄いので幼虫のみに効果的といえるでしょう。

1-3スミチオン乳剤

スミチオン乳剤は防虫効果もありますが安全性が高いと評判の薬剤です。そのため、ガーデニングで使用する際にペットが舐めても大丈夫のようです。スミチオン乳剤は主にアブラムシやカメムシ、コナカイガラムシなど幅広い害虫に効果があります。 人間が口にする野菜を育てている人やペットを飼っている人にはおすすめの薬剤です。 ただ、即効性や効果期間はオルトラン水和剤やアクテリック乳剤よりも劣りますので小まめの散布が必要となります。

すす病対策での殺虫剤の注意点

1-1かぶれや誤飲には注意

殺虫剤には人間に害の及ぶ成分がたくさん含まれています。かぶれやすい体質の人は特に使用方法に注意が必要です。また、アルカリ性の薬剤と混ぜない配慮も心掛けましょう。保管置き場も子供やペットの手の届かない場所に置くことも必須となります。

1-2殺虫剤におすすめの服装


薬剤を散布の際はゴム手袋やマスクを着用しましょう。また、薬剤が飛び散る可能性があるので専用の長ズボンや長袖などを購入しておくと便利です。出来るだけ使用後は普段着とは別々に洗うことをおすすめします。

1-3目や手に付いた場合は!?

薬剤を散布の際はゴム手袋やマスクを着用しましょう。また、薬剤が飛び散る可能性があるので専用の長ズボンや長袖などを購入しておくと便利です。出来るだけ使用後は普段着とは別々に洗うことをおすすめします。

すす病対策で薬剤を使いたくない人へ

無農薬の害虫対策方法

野菜など無農薬にこだわっている人は薬剤を使わない方法で、すす病対策をしましょう。すす病対策で効果的なものに炭とお酢が挙げられます。今回は炭とお酢を使ったすす病対策をご紹介します。

1-1準備物

準備するものは、・竹炭・蓋つきの容器・お酢・素粒水だけです。素粒水は腐敗しにくく、今回のように長期的に使うものに適しています。しかし、素粒水が手に入らなければ水道水でも構いません。

1-2作り方

容器に素粒水3リットルに対して竹炭を4本ほど入れ放置しておきます。2~3日ほど経つと完成です。ポイントは使用する直前にお酢を入れることです。お酢は気化するため早めに入れても効果が消えてしまう可能性があります。

1-3使用方法

薬剤の代わりに作った水とお酢を入れて、霧吹きで葉っぱや茎に吹き付けるだけです。この炭水は万能でどんな植物にも使用することができます。しかし、あくまでも予防なので害虫は別に自分で駆除が必要です。また、ガーデニングだけでなく掃除にも応用できるので炭水が余ってしまった場合には活用されることをおすすめします。

まとめ

すす病対策をして楽しくガーデニングをしよう

ガーデニングを始めると「すす病」は必ず起こります。大切に育てた植物や野菜が病気にかかると大変です。すす病への知識がないために、大切な植物が枯れてしまう原因にも繋がってしまうかもしれません。 ガーデニングを長く楽しみたい人は特に、すす病などの対策を実践して害虫を寄せ付けない工夫をしていきましょう。