シュウメイギクの育て方と花言葉!丈夫だから初心者でも育てやすい!

シュウメイギクの育て方と花言葉!丈夫だから初心者でも育てやすい!

晩夏から初冬まで長く花を咲かせてくれるシュウメイギク。そよそよと風になびく可憐で上品なお花ですが、見た目の印象とは違ってとても丈夫で育てやすく、古くから日本でも愛されてきました。今回はそんなシュウメイギクの名前の由来、種類や特徴などをご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.シュウメイギクとは
  2. 2.シュウメイギク/品種・原種
  3. 3.シュウメイギク/花言葉・開花期
  4. 4.シュウメイギク/特徴
  5. 5.シュウメイギク/育て方・栽培方法
  6. 6.シュウメイギク/その他オススメ情報
  7. 7.まとめ

シュウメイギクとは

秋の訪れを知らせ、優雅に花を咲かせるシュウメイギク。 日本でも歴史は古く、最近はいろんな品種が見られます。長い茎から可憐なお花を咲かせ、そよそよと風になびく姿はとても風流です。育てやすい多年草ですので、放っておいてもどんどん咲いてくれます。 今回はそんなシュウメイギクを詳しく見てみましょう。

シュウメイギク/科目名

キンポウゲ科アネモネ属。 花が菊に似ていることから名前に「菊」とついたようですが、実はアネモネの仲間です。言われてみるとアネモネと茎の感じが似ていますよね。アネモネ属、別名イチリンソウ属は、地下茎で増える多年草というのが特徴です。

シュウメイギク/学名

学名は「Anemone hupehensis」 「Anemone」はギリシャ語の「風」が語源とされていて、お花の揺れるイメージに合っていますね。「hupehensis」は「中国湖北省産の」という意味で、シュウメイギクの故郷を知らせています。

シュウメイギク/花名の由来

シュウメイギクは「秋明菊」と書きます。 秋に咲く明るい花という意味でつけられたとされています。 しかし、シュウメイギクの漢字がもとは「秋冥菊」だったという説も。 菊に似ていることが由来ともされていますが、この世の花ではない(「冥土」の花 )かと思うほどの美しさであったことからつけられたとも言われています。その後、「冥」では印象が良くないために「明」としたとされています。

シュウメイギク/品種・原種

シュウメイギク/原産地

原産地:中国 学名にもある通り原産地は中国です。日本に渡ったのはかなり古いとされ、中国からの帰化植物と分類されています。

シュウメイギクの品種/1.貴船菊

京都の観光地としても有名な貴船で野生化したシュウメイギクを特に「キブネギク」「キセンギク」と呼び、これが日本での元来のシュウメイギクとされています。 シュウメイギクの学名を「Anemone hupehensis var. japonica」とすることがありますが、これは貴船菊のことを特に指しています。赤紫色の八重咲きで、花弁が20〜30枚ほどあるのが特徴です。

シュウメイギクの品種/2.タイワンシュウメイギク

台湾原産の種類で、白色の一重咲きです。 他の種と比べると背丈が少し低く、小輪なのが特徴です。 タイワンシュウメイギクとキブネギクの交配から、現在の様々なシュウメイギクの園芸種が生まれました。

シュウメイギクの品種/3.ダイアナ

キブネギクよりも濃い桃色で一重咲きなのが特徴のダイアナ。 2色咲きで、お花の色がひとつひとつ個性的なのも魅力です。

シュウメイギクの品種/4.チャボシュウメイギク

キブネギクがヨーロッパに渡り、ヨーロッパで品種改良されてできた矮性種です。 ピンクの一重咲きですが、この品種は早咲きで、8月頃から花を咲かせます。矮性のため草丈は20~30㎝と低くて扱いやすいのが特徴です。花壇の前のほうや、寄せ植えなどにも向いています。

シュウメイギク/花言葉・開花期

シュウメイギク/花言葉と由来

シュウメイギクの花言葉は、 「うすれゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」 シュウメイギクの儚げな姿からか、切ない愛の花言葉が多く見られます。同属であるアネモネの神話を元にした切ない花言葉に由来しているのかもしれません。贈り物などには少し注意してみてもよいかもしれませんね。

シュウメイギク/開花期

シュウメイギクの開花期は、8〜11月です。 品種によって差はありますが、晩夏から初冬にかけて咲いてくれます。 夏の暑さにも比較的強く、寒さにも強いので日本でも温暖地では12月になっても咲いている姿も見られます。長く楽しめるのが魅力ですね。

シュウメイギク/特徴

地下茎でよく増える

地下茎で増えるのがシュウメイギクの特徴のひとつです。 地下茎とは茎が変化したもののことで、地中に這うように広がる茎のことです。一見根っこのように見えますが、そのところどころから芽を出し、その芽が地上に伸びてたくさんのお花をつけてくれます。 シュウメイギクは冬は地上部が枯れてしまいますが、その間も地下茎は育っています。春になるとあちらこちらの地下茎から芽を出してくれます。環境が合えばどんどん広がって増えていくのが特徴です。

実は花びらではない?

シュウメイギクの花びらに見える部分は、実は萼片です。 シュウメイギクはキンポウゲ科ですが、キンポウゲ科には花びらを持たない植物が多くみられます。花びらは退化しており、中心は雄しべが密集して黄緑色の球状になっています。そのまわりをたくさんの黄色い雌しべがこれも密集してぐるっと取り囲んでいます。 この雄しべと雌しべの黄色と黄緑色のコントラストがシュウメイギクの魅力でもありますよね。

その他の基本情報

形態:草花・多年草 草丈:20〜150㎝ 花色:赤紫、ピンク、白 耐寒性:強い 耐暑性:普通

シュウメイギク/育て方・栽培方法

シュウメイギク/難易度

シュウメイギクの難易度は低めです。 シュウメイギクは日本でも自生しており、日本全国で栽培できる育てやすい植物です。お手入れはあまり必要なくたくさんお花を咲かせてくれるので初心者にもおすすめです。

シュウメイギクの育て方/1.日当たり

一番良い環境は、葉にしっかり日光が当たり、株元に直射日光が当たらない場所です。 シュウメイギクは日向〜明るい日陰の広範囲に順応できますが、直射日光が当たりすぎると草丈があまり伸びず、日当たりが良くないと花付きが悪くなってしまいます。 適度に陽が差し半日陰になるような大きな木の下や、反射光などで十分に明るくなる日陰などが適しています。

シュウメイギクの育て方/2.場所

よく適している場所は、株元に直射日光が当たらず、風通しの良く水はけの良い場所です。 ■根が高温と乾燥に弱い シュウメイギクの根は高温と乾燥を嫌います。 株元に直射日光が当たらない場所が良いのは、地中の温度が高いと弱ってしまうためです。落ち葉や腐葉土などで株元を覆うマルチングなどを施してあげると、乾燥も防ぎ、地温の上昇も防ぐことができます。 ■水はけと風通し 根腐れを起こしてしまいやすいので、水はけの良い土も大事です。 また、風通しが悪いと弱ってしまうので風通しの良さも重要です。混み合った茎を整理してあげると風通しも良くなります。

シュウメイギクの育て方/3.水やり

水切れを起こすと葉が枯れ込んでしまうので気をつけましょう。 ■庭植えの場合 水やりはほとんど必要ありません。 しかし植え付けた直後など根付いてない時期にはしっかりと様子を見て水をあげましょう。 ■鉢植えの場合 水切れを起こしやすいので、乾いたらたっぷりと水をやりましょう。たっぷりというのは、鉢の底から水が十分に出てくるくらいあげるのがベストです。

シュウメイギクの育て方/4.植え付けと植え替え

時期は3〜5月、9〜10月が適しています。 お盆を過ぎるとお花がついた花苗がお花屋さんに出回りますので、そこで手に入れるのが一般的でしょう。 ■庭植えの場合 土に腐葉土を混ぜこみ、水はけを良くしておきましょう。その際、土は30㎝ほどよく掘り起こしておくと根付きやすくなります。 ■鉢植えの場合 土は赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土3などの水はけがよく保水性のある用土を使います。生育旺盛ですので大きめの鉢がおすすめです。また、根詰まりを起こすことがよくありますので、毎年春に植え替えをしてあげるとよく咲いてくれます。古い土を落とし、新しい土で植え替えます。

シュウメイギクの育て方/5.肥料

シュウメイギクは植えっぱなしでもあまり問題ないですが、花付きが悪くなってくるようなら肥料を施してみましょう。 ■庭植えの場合 秋と春が適期です。高温期にたくさん肥料をやると根が傷んでしまいますので、夏には施肥は避けましょう。 ■鉢植えの場合 花付きが悪いようなら、3〜5月の成長期に月1回の置き肥もしくは月3回程度の液肥をあげ、10〜11月も同様にあげると良いでしょう。

シュウメイギクの育て方/6.増やし方

シュウメイギクは地下茎で増えていきます。環境が合っていればとても増えやすい植物です。 ■株分けで増やす 葉っぱが伸びてくる前が適期です。掘り起こしてから地下茎と根っこを丁寧にほぐし、分けましょう。 ■根伏せで増やす 根伏せとは挿し木の種類のひとつで、挿し穂として根を使います。鉢などにきれいな用土を用意し、5㎝ほどに切り取った根を寝かせて土を被せます。 ■タネで増やす タネができる品種は、タネを採取することができます。採取してからすぐに撒く「とりまき」が適しています。

シュウメイギク/その他オススメ情報

花が終わってからも面白い!

シュウメイギクは初冬に萼片が散ると、そこからお花の可憐さとはまた違った美しさを放ってくれます。 その姿を順を追ってご紹介しましょう。

シュウメイギクは萼片が散ったあと、中心の球状の雄しべだけが残ります。 ひょろひょろと伸びた長い茎の先についた球体の姿は、お花が咲いていた姿とは打って変わってとてもユニークです。この時期にドライフラワーにしてみるのも良いですね。

中心の雄しべが熟して割れると、中から真っ白な綿毛が出てきます。 真っ白な綿毛が次々と現れる姿はとっても不思議。 この綿毛が飛んでタネが落ち、どんどん広がっていきます。 シュウメイギクは可憐で上品なお花が魅力ですが、お花が終わったあともこんなに楽しませてくれるのですね。

シュウメイギクを飾って楽しむ

シュウメイギクは日本では室町時代には自生していたとされ、秋の訪れを知らせる季節の花として愛されてきました。 お庭咲く姿を愛でるのも素敵ですが、少しだけ、秋の香りをお部屋の中に取り込んで眺めるのもお花の魅力のひとつです。 シュウメイギクはどんなふうにお部屋で楽しめるのか、ご紹介いたします。

シュウメイギクは古くから茶花としても愛されてきたお花です。 お茶席において、茶室の床に生ける客人をもてなす9月頃の季節のお花として親しまれてきました。シュウメイギクは蕾の形も愛らしく、お花が開いていく過程もとても上品で、侘び寂びを感じさせてくれます。 和の花器にぴったりの花姿ですね。

シュウメイギクは一本だけでも空間を華やかに見せてくれるのが魅力です。 ひとつの茎から次々と花を咲かせてくれるシュウメイギクは、その茎の妙もみどころ。一輪さりげなく飾っておくだけでもセンスの良い部屋に見せてくれます。

和風のイメージがあるシュウメイギクですが、洋風の花器に生けるのも粋です。 茎を長めに取ってふんわりと束ね、ナチュラルな山野草の良さを活かして飾ってみるのはいかがでしょうか。蕾と花のコントラストが、かわいらしく涼やかなシルエットを生み出してくれます。

まとめ

さて、今回はシュウメイギクをご紹介いたしました。 様々な表情を見せてくれるシュウメイギクの楽しみ方はいろいろ。 シュウメイギクは丈夫で初心者にも育てやすく、挑戦してみやすい植物です。 是非育ててみてくださいね。

しまうま花屋
ライター

しまうま花屋

花屋・園芸店勤務で培った知識を生かしてガーデニングやお花に関する記事をメインに書いています。現在、花屋勤務は子育てでお休み中。日曜連載では、花屋の観点からお伝えしたいお花の楽しみ方や買い方のコツなどをぽつぽつと書いています。


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