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エイガードは自作だけ?足をガードできるおすすめ商品5選をご紹介!

アカエイの毒針からアングラーの身を守ってくれるエイガード。高価な商品が存在するのはそれなりの理由があります。 ウェーディング用タックルを揃え始めたばかりの初心者の方にこそ、是非知っていただきたいおすすめのエイガード5選をご紹介します。
2020年8月27日
御宿 大
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

K&Kプロダクツ|ステルス エイガード

パズデザイン| PSL・レイガードII SAC-029/3L

アングラーズデザイン|ADS-02 レイバリアー2

エクリプス|サバイバルフィート ネイビー M

なぜエイガードが必要なのでしょう?

アカエイは日本のほぼすべての海岸の、浅い砂泥部に生息しています。海底に潜んでいるアカエイは、攻撃されると尾部にある毒針で相手を刺します。

ウェーディングの最中気付かずにアカエイに接触してしまい、ウェーダーを貫通して刺された人の体験談の多くは「突然、足首を叩かれたような衝撃があった」というものですが、強い痛みが生じるだけはでなく、ほぼ確実に病院での治療が必要となり、中には一年以上の長期治療を要するケースもあるようです。

アカエイの毒針は鋭利で強固、そして先端にはノコギリの歯のような「かえし」が備わっています。一般的なウェーダーのブーツの材質はPVCやゴムなどを重ねた構造になっていますが、この毒針は例えブーツの靴底であっても簡単に貫通してしまいます。そして、刺された針が引き抜かれるときに、体内に毒素を残しながら「かえし」が皮膚とブーツを切り裂きます。

 エイガードは「ウェーディング中にアカエイに刺されないためのツール」です。しかし、安全を保障するため特殊な構造をしていることや、あまり量産されるものではないことから、高い効果が見込めるタイプのものは数万円もする高額商品となっています。

エイガードを自作すれば安く済むのでは?

エイガードはウェーディングの傷害保険のようなものですが、誰だって保険にお金をかけたくはありませんよね。特にウェーディングを始めたばかりの方は、「まだ釣れてもいないのに、“安全”にそんなにお金はかけたくない」という思いが強いでしょう。ですので自作をする方もいらっしゃいます。 自作する場合、そのほとんどがステッキタイプとなるようです。スキーストックやゴルフクラブを加工すると簡単に作れます。

しかし、ステッキタイプは「自分で海底をつつかなければ効果がない」ことに加え、水深が増すに連れて使いづらくなることから効果に疑問があります。ですので他のタイプの代替品と位置付けるのは危険です。「せっかくの楽しい釣りだから、安全も担保したい」という方には、ステッキタイプはおすすめできません。

エイガードにはどんな種類がある?

アカエイに脚を刺されないようにする方法は、まず大きく二つに分かれます。 ひとつは「アカエイに攻撃されても針が身体に刺さらないようにするパッシブ(受動的)なもの」。もうひとつが「アングラーが自分でエイを追い払うアクティブ(積極的)なもの」です。  パッシブなものには主に「外付タイプ」と「インナータイプ」があり、アクティブなものには主に「ステッキタイプ」と「電流刺激タイプ」があります。わかりやすく整理すると下図のようになります。

※ 種類およびタイプの名称は筆者独自のものです。

エイガード”外付タイプ“ ~相対的に安価だが、防護できない部位もある

”外付タイプ“の特徴

ウェーダーのブーツ部分を覆うように、ウェーダーの上からプロテクト材を装着します。プロテクト材がエイの針を弾き返したり、刺さる深さを小さくしてくれることを期待するものです。 材質はステンレス鋼、ナイロン、ポリエチレンなどが使用されています。


”外付タイプ“の嬉しい点

手軽に装着できるうえ、装着するだけで効果が期待できます。また、インナータイプより安価です。

”外付タイプ“の残念な点

靴底も防護できる商品は無さそうです。ウェーダーの上から装着するので、当然装着していないときよりもかさばります。

”外付タイプ“の手軽な代替品

脚絆(きゃはん)やゲートルはもともと鋭利なものや突起物による貫通を防ぐためのものなので、大きいサイズのものであればウェーダーの上から代替品として装着できるかもしれません。しかし、凶器が「針」であることを考えると安全が得られるか不安です。 同様のものを自作しようとしても、隙間なく装甲を重ねる構造が複雑なため素人の自作は困難かと思われます。

エイガード”インナータイプ“ ~高価だが、安心感が高い

”インナータイプ“の特徴

「特殊素材で作られている大きな靴下」だと考えれば良いと思います。まず脚に装着してからウェーダーを履く、という順序になります。エイの針がブーツを貫通しても、直接脚に刺さる可能性を小さくしてくれる効果を期待するものです。 材質は特殊な繊維を用いた布地で、その布を重ねることで貫通しにくい構造となっています。

”インナータイプ“の嬉しい点

装着するだけで安全効果があります。また、膝下を全体的に保護できます。

”インナータイプ“の残念な点

他のタイプのものよりもかなり高価です。

”インナータイプ“の手軽な代替品

素材となる布地に針を通さないための特殊な機能が必要となるため、同様の効果を発揮する代替品は無いようです。

エイガード”電流刺激タイプ“ ~科学的、生物学的には有効なはず


”電流刺激タイプ“の特徴

海中に微弱な電気を流し続けることで、電流を知覚する優れた器官を持つエイ(サメも同様)を遠ざける効果を期待するものです。 アングラーの体に取り付けた本体(電源)から海中に電極(電線)を浸して使用します。単に電気を流すだけではなく、エイが反応しやすく、かつ長時間使用可能なように電流を制御しているそうです。

”電流刺激タイプ“の嬉しい点

他のタイプに比べて小型で、身体への負荷がほとんどありません。また、もっとも安価なタイプです。 科学的なのに安全効果が期待できるので、他のアングラーの注目を集めそうです。

”電流刺激タイプ“の残念な点

「使ってみたけど効果が無く、結局刺された!」という体験談を見聞きしたことが無いので、効果の有無について筆者は断言できません。もしも効果が得られなかったら、無防備状態で刺されるということになってしまいます。

”電流刺激タイプ“の手軽な代替品

微弱な電流制御を行う必要があることや、防水性および耐塩性が必要となることから、自作は困難だと思われます。 同じようなコンセプトの商品として、サメよけ装置が存在します。しかし\100,000前後と高価格なので、代替品とは言えません。

電子サメ除け装置 ”シャークシールド”
スキューバダイビング用のサメ除け装置です

おすすめのエイガード5選をご紹介!

今回は「刺されなくない」と本気で考えている方のために、おすすめ商品計5選をご紹介します。ただし、どの商品もエイの針の貫通を完全に防ぐことを保証するものではないようですので、これらのおすすめ商品を使用することに加え、万全の注意を払って安全なウェーディングを楽しんでください。

”外付タイプ“のおすすめ

K&Kプロダクツ|ステルス エイガード

・ハードマテリアルをメイン素材とした、フルカバー仕様(ブーツ底部を除く)の外付けタイプエイガード! ・硬く滑りやすい素材を使用することで、エイの棘など尖ったものに対し引っかかりにくく、刺さりにくい構造! ・アキレス腱周りは、素材が2~3重になるので、更に安心! ・外付けタイプの利点として、ウェーダー本体の保護にも効果を発揮! ・違和感をほとんど感じない履き心地。 ・水切りが良く抵抗が少ない為、装着による足の負担が少ない。 ・外付けタイプの為、ウェーダーを買い替えずに使用できる。 ・全てのパーツが交換可能な為、安心して長期間使用できる。

ステルスはレッグガードとブーツガードを分割して外付けするタイプのエイガードです。外付けタイプの商品には、ふくらはぎから足の甲にかけた部分だけしか防護しないものもあるのですが、このステルスは防護範囲が広いのが特徴です。特に、ふくらはぎから足首にかけて防護プレートを重ねる事でアキレス腱周りの安全性を重視しています。

”インナータイプ“のおすすめ 1

パズデザイン| PSL・レイガードII SAC-029/3L

ウェーディングをするアングラーをエイの毒針から守る保護具 ■ スペクトラ繊維(特殊繊維)を使用しエイのトゲによる衝撃を軽減します。 ■つま先からかかとにかけて本体生地を二重に補強することでエイのトゲを貫通しにくくしています。 ■ アキレス腱部にスペクトラ樹脂板を追加し(脱着可能)更なる安全性を追求。 ■ ソックス形状の為フィット感が高く、しかも軽量で歩行がとても楽。

レイガードIIは「スペクトラ」という繊維で作られています。スペクトラは、米国大手繊維メーカーのハネウエル社が開発したもので、ダイヤモンドと同様の超強度の炭素分子結合をもつ特殊なポリエチレンを用いています。このスペクトラ繊維は、防弾チョッキや耐刃機能が要求される工業用・作業用グローブに使用されるほどの強固だと言えばわかりやすいでしょうか。もちろん実際に防弾チョッキに用いる場合と比べると、繊維の太さや生地の重ね方などが異なるそうですが、強度に関する裏付けがあるのは心強いですよね。

”インナータイプ“のおすすめ 2


アングラーズデザイン|ADS-02 レイバリアー2

レイバリアー2は、突き刺しや切創強度が強いアラミド系繊維デュポン社ノーメックスを採用。足首から下はノーメックス2重構造で、更に一番被害が多い足首から上は2重構造プラス耐切創樹脂板を内蔵したトリプルバリアシステムでよりエイの棘からのダメージを軽減いたします!!

レイバリアー2は「ノーメックス」という繊維で作られています。ノーメックスは、米国大手繊維メーカーのデュポン社が開発したもので、優れた耐摩耗性・耐水性・耐薬品性・電気絶縁性・優れた保湿性と、軽さと耐久性を併せ持つそうです。このノーメックス繊維は、消防服やフライトスーツ、そしてレーシングスーツに使用されるほどの強固さを誇ります。「いかにも危険」な職業で使用されていると思うと、強度に実感が湧きますね。

”インナータイプ“のおすすめ 3

エクリプス|サバイバルフィート ネイビー M

出典:Amazon

ウェーディングにつきまとうエイ被害を極力回避するためのウェーディング必須装備。 防刃ベストにも使用されるケプラー素材に加え、コーティングを施し繊維の広がりを減少させ防御力を向上。 またフロントバックル部のネオプレーン素材が複雑に動くふくらはぎの筋肉に追従してズレを防ぎます。 乾燥や保管に便利なスリングなど細かい点まで配慮。

サバイバルフィートは「ケプラー」という繊維で作られています。ケプラーは、米国大手繊維メーカーのデュポン社が開発したもので、同じ重さの鋼鉄の約5倍の引っ張り強度があり、軽く、伸びにくく、熱や摩擦、切創、衝撃にも強く電気を通さないなどの特性をそなえています。 ケプラーは、防弾チョッキなどの防護服や、飛行機や船の外殻補強用の複合素材にも使用されているそうです。船の外殻に使えるくらいですから、こちらも安心感がありますね。

”電流刺激タイプ“のおすすめ

出典: https://store.shopping.yahoo.co.jp/2yn3hyulzbafwctcatj2vvinye/z24pbdgv8w.html

エイやサメ被害から守る装置です。 単三電池で動作しますのでお手軽です。 ウェーディングにサーフィンに潮干狩りに。 すぐ使えるように電池は内蔵です。

アクティブ エイガードにはLITEとMAXの2種類があるのですが、このMAXはLITEの2倍!の出力です。「電流でエイを追い払う」ものなので、高出力のものの方が安全だと思います。

組み合わせて使えば効果大?

アクティブエイガードの実験映像を見ると、電流は本当に効果があるように見えます。「それでも電流だけでは物理的に針の貫通を防ぐことができないので不安」ということであれば、外付タイプと電流刺激タイプを組み合わせて使う方法も考えられます。両方購入してもインナータイプのエイガードより安く済みます。

エイガードを有効に使ってウェーディングを楽しもう

ステッキタイプのエイガードは安価に自作できるメリットがあります。しかし、片手にロッドとエイガードをそれぞれ持ち、さらに足もとをエイガードで叩いて移動しなければいけないので大変です。安易に代替品に頼ると、結局面倒くさくなって使わなくなってしまいそうです。 「せっかくの休日・せっかくの釣り」なのに、怪我をしてしまっては台無しです。まして「怪我を避ける方法があったのに、それをしていなかった」となったら後悔は尽きないでしょう。お金はかかりますが、楽しいフィッシングライフを送るためにも今回ご紹介したようなエイガードの使用を是非ご検討ください。

 最後にもう一度。アカエイの針は本当に鋭利です!くれぐれも刺されないようにお気をつけください。