アイリスオーヤマ| 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
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エバーフレッシュについて
お部屋に観葉植物を飾る人が増えてきました。自然の緑は癒されますし、どんな場所にも合うインテリア・アイテムです。 数ある観葉植物の中でも人気が高いのはエバーフレッシュ。細長い葉っぱがたくさんついている様子は、さわやかな印象を与えてくれます。育て方が簡単なのもポイント。サイズが豊富で使い勝手がよく、プレゼントにも最適です。
基本情報
エバーフレッシュがどんな観葉植物なのか、専門的なところも少しだけ知っておきましょう。 マメ科のピテケロビウム属(コヨバ属)です。 学名は「Pithecellobium confertum」または「Cojoba arborea var. angustifolia」となります。 原産地は、中南米です。 本来は高木で、自生しているエバーフレッシュは樹高が30mまで成長するんですよ。観葉植物に使われるものは10cm〜200cmぐらいになります。
エバーフレッシュの葉っぱ
エバーフレッシュは観葉植物なだけあって、葉っぱに特徴があります。小さく細長い葉っぱが可愛らしい上に、見た目の清涼感を得られます。 インテリアにこっているお部屋ではさわやかさをプラスでき、スッキリしているお部屋には緑のアクセントを加えられます。観葉植物の大きさによっても、置いた場所の印象は変わるものです。場所のスペースやインテリアに合ったサイズを選べるといいですね。
就眠運動
なんとこの葉っぱは、夜になると閉じて眠ります。これは就眠運動といって、日本で自生しているネムノキも同じように眠ります。それもそのはずで、どちらも仲間の植物です。 じつは、就眠運動に日光(昼夜)は関係ありません。24時間ごとに働くそうです。すごいですよね!それにこの就眠運動を止めるとエバーフレッシュは枯れてしまいます。本当に眠っているのかもしれませんね。
エバーフレッシュの花
大きく成長したエバーフレッシュは、4月〜9月に花を咲かせます。その花は黄色くてボンボンみたいな形をしています。見方によっては、緑の中でライトが光る感じになり素敵です。 花が咲いたあとは、赤くてサヤ状の実がつきます。この特徴からできた和名が「アカサヤネムノキ」です。サヤの中に黒い種があり、サヤの外に出てくるんですが、この見た目は好き嫌いが分かれてしまいそうです。
花言葉
エバーフレッシュの花言葉は『歓喜』と『胸のときめき』。ネムノキの仲間ということもあって、同様の花言葉を持ちます。 ネムノキは漢名で「合歓木(ごうかんぼく)」といい、中国では「夫婦円満」のシンボルとされています。その理由は葉っぱの就眠運動です。夜になると葉っぱが合わさって眠ることから、仲のよい夫婦をイメージできるわけです。それにより上記の花言葉がつけられたといわれています。
エバーフレッシュの育て方/品種
エバーフレッシュという名前で通っているのは日本だけです。本当は「コヨバ・アルボレア・アングスティフォリア」といい、コヨバ・アルボレアの変種になります。名前にある通りコヨバ属で、これは熱帯アメリカに12種類が存在しています。中でも観葉植物として育てられるのが、エバーフレッシュなんですよ。
エバーフレッシュの育て方/適した環境
エバーフレッシュは、日陰でも成長できる耐陰性(たいいんせい)という能力を備えています。ですが、ずっと日陰にいると弱って落葉し、枯れていきます。病害虫の被害を受けるリスクも増えてしまいますので、耐陰性に頼らず日光を当ててあげましょう。 気温が低くならない春・夏・秋は、外に出して日を浴びせれば元気に育ちます。でも直射日光に当たると、葉っぱが焼けてしまうことがあるため注意してください。
あまり移動させない
日の当たる場所や日陰へエバーフレッシュをひんぱんに移動させると、葉っぱが落ちてきます。これは環境の変化に適用しようとする働きが強いからで、落葉後に新しい葉っぱを生やそうとしているんです。 葉っぱが落ち始めたから日向へ、もっと落葉するから日陰へと移動を繰り返せば、葉っぱがなくなります。少なくても1週間ほどは、同じ場所に置く育て方にしてください。
夏越し
暑さには強い観葉植物です。夏でも気温が40度以下なら外で育てても大丈夫。でも直射日光はNGですよ。 気温が40度を超える時期には、日陰へ移動させましょう。日陰になる場所がないなら、遮光(しゃこう)させる方法がおすすめです。100均で売っている遮光ネットや寒冷紗(かんれいしゃ)で、50%以上の遮光をします。 室内であっても直射日光は避けてください。レースのカーテン越しの光がちょうどいいです。
冬越し
原産地が熱帯地域のエバーフレッシュは寒さが苦手なので、10月からは室内で育てます。 気温が15度以下になると成長がゆっくりになり、10度以下では落葉し始めます。そして5度より寒くなると枯れてしまいます。そのため室内でも温度が高い場所に置くようにします。ただ、エアコンの風が当たると乾燥してしまうので気をつけてください。
エバーフレッシュの育て方/種まき
4月〜9月に花が咲いたあとは結実し、赤いサヤ状の実になります。この実の中にある黒いものが、エバーフレッシュの種です。採取してすぐにまけば、簡単に発芽してベビーを育てていくことができますよ。 種から育てていくことは、植物の成長を1から見守ることができるので、園芸をより楽しめます。今まで植物を育てたことがない人は、ぜひ試してみてくださいね。
種まき
まず、採取した種をよく洗います。赤玉土の入った育苗(いくびょう)ポットを用意してください。そして土に穴をあけて種をまきます。種まきが終わったら日陰に置き、水切れに注意しながら育てていきましょう。 早ければ1週間前後ほど、遅くても2ヶ月ぐらいたてば発芽します。葉っぱが生えてきたら鉢へ植え替えします。
エバーフレッシュの育て方/植え付け
種からの育て方で成長した苗か、購入した苗を使って植え付けていきます。 購入する際、苗を選ぶポイントがあります。それは病気や害虫の有無。苗を観察すれば分かります。害虫がついていると、他の植物まで被害の広がる恐れがありますので注意してくださいね。それから葉っぱの状態もよく見て、元気な苗を選ぶようにします。弱っていると葉色が黄色かったりしますよ。
用土
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水はけのよい土を用意します。観葉植物用の培養土(ばいようど)を使うのが簡単でおすすめです。 自分で培養土を作れるなら、赤玉土小粒7割と腐葉土(ふようど)3割に、化成肥料を混ぜたものを用意してください。腐葉土などの有機用土を使うとコバエが発生することもあります。赤玉土、鹿沼土、化粧砂、バーミキュライトなどの無機質な土で、培養土の上をカバーしてしまえば防げます。
植え付け
5月〜9月が植え替えの適期になりますよ。苗に比べてひと回り大きな鉢へ植え付けます。苗は根っこを優しくもみながら土を少し取っておきます。 鉢の底に空いている穴へ鉢底ネットを置き、鉢底石を敷きます。鉢の高さに対して3分の1ぐらい培養土を入れてください。苗を置いて、すき間に土を詰めたら植え替え完了!仕上げとして、ふんだんに水やりします。
エバーフレッシュの育て方/水やり
初めて観葉植物を育てる人が失敗しやすいのは水やりです。水を与えるタイミングに気をつけてください。いつ水やりをするのかは、土が乾いた時。土の表面を触ってみるのが分かりやすいですよ。鉢を少し持ち上げてみて軽い時も乾いています。土が乾いていないのに、ひんぱんに水やりすると土が常に湿った加湿状態になり、根っこがくさって枯れてしまいます。
季節で異なる水やり
水やりする際は、ふんだんに水やりするのがポイントになります。 春・夏・秋は、エバーフレッシュが成長する時期です。乾燥に弱いので、水切れしないようにします。とはいっても、土の乾燥具合を確認してから水やりしてくださいね。 冬は休眠期なので、水をあまり必要としません。そのため少し乾かし気味にします。土が乾いているのを確認してから、3日後ぐらいの水やりで大丈夫です。
葉水
冬は気温の問題からエバーフレッシュを室内で育てます。冬場の室内は暖房をつけることが多いと思います。この暖房の風が乾燥を招いてしまうので、置き場所に気をつけましょう。 風が直接当たらないようにしても室内全体が乾燥しやすいので、エバーフレッシュの葉っぱに水をかけてあげます。きり吹きで葉っぱの表裏にシュシュっとするだけです。これを葉水(はみず)といいます。
エバーフレッシュの育て方/肥料
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成長を速めたいなら肥料をほどこします。肥料を与える時期は、春・夏・秋になります。下記が肥料を与えるペースの目安です。 ■緩効性化成肥料(かんこうせいかせいひりょう):2ヶ月に1回。 ■液体肥料:2週間に1回。 休眠期の冬に肥料をほどこすと、肥料焼けして根っこが枯れる恐れがあります。それと有機肥料を使うとコバエが発生するかもしれません。
エバーフレッシュの育て方/剪定
エバーフレッシュは枝がよく伸びて、そのままにしているとボサボサになります。素敵なインテリアにするための観葉植物ですから、キレイに整えてあげましょう。その方法が剪定(せんてい)です。 剪定は4月〜5月におこないます。この時期ならいつでも大丈夫なので、形が気になる時はそのつど剪定してください。ただし、剪定しすぎると枯れることがあるので注意してくださいね。
剪定方法
美容師の気分で葉っぱや枝をカットすれば剪定になります。剪定を始める前に、どんな樹形にするか考えておくと失敗が少なくすみますよ。 長く伸びた枝や、かぶりあっている枝を、幹の付け根から15cmぐらいの位置で剪定します。密集している葉っぱは、その部分が軽い印象になるよう間引けばOKです。 剪定した枝は挿し木に使えます。
エバーフレッシュの育て方/植え替え
成長にあわせて根っこも張ってきます。同じ大きさの鉢でずっと育てていると、鉢の中で根っこが詰まって枯れてしまいます。 エバーフレッシュは成長が速いので、2年に1回の間隔で植え替えしないといけません。植え替えをする時期は、5月〜9月になります。2年経たなくても鉢底から根っこが出てきたら植え替えしてください。 今まで使っていた鉢よりも、ひと回り大きな鉢へ植え替えします。
エバーフレッシュの育て方/挿し木
エバーフレッシュは種まきの他にも、挿し木で増やすことができるんです。挿し木はとっても簡単!挿し木で成長した株から採取した種でも増やせます。たくさん育てて色んな場所へ置いたり、人にプレゼントすればきっと喜ばれますよ。ぜひ挿し木にも挑戦してみてください。 挿し木は5月〜8月におこないます。剪定した枝を挿し木にするのがいいですね。
挿し木のやり方
挿し木にする枝を先端から10cm強ほどの長さにします。枝先についている葉っぱを4枚ぐらい残して半分のサイズに切り、他は取り除いてください。 赤玉土を入れた育苗ポットへ切り口から挿し木して、ふんだんに水やりします。根っこが出てきたら植え替えしましょう。
エバーフレッシュの育て方/病害虫
植物を育てていると厄介な問題がおきます。病気と害虫による被害です。 エバーフレッシュは観葉植物でも、日光に当てるため屋外へ出します。そうすると害虫がやってくる可能性が高くなるんですね。苗を購入する時点で株についていたり、土にひそんでいる場合もありますが。 簡単にでも対策方法を知っておきましょう。
病気と害虫
病気はカビが原因の「炭そ病(たんそびょう)」にかかることがあります。症状のある部分は取り除いてください。 発生しやすい害虫はいくつかいます。 ■カイガラムシ:幼虫の頃は薬剤を使って退治しますが、成虫には効かないのでブラシでこすって取ります。 ■アブラムシ:粘着テープにくっつけて取るか、薬剤での駆除が可能です。 ■ハダニ:乾燥すると発生します。葉水で予防できますよ。
エバーフレッシュの育て方/枯れる原因
ちゃんとした育て方をしているつもりでも、枯れてくることがあります。それには理由がありますので、落ち着いて原因を探してください。多くは上項までの説明を読むことで解決できます。簡単にまとめますのでチェックしてみましょう。
枯れる時のチェックポイント
■土が加湿状態で根っこがくさっている/水やりが足りていない。 ■直射日光の当たる場所に置いている/ずっと日陰に置いている。 ■日当たりのよい場所、日陰と、置き場所をひんぱんに変えている。 ■気温が5度以下の寒い場所に置いている/40度以上の暑い場所に置いている。 ■何年も植え替えをしていなくて根詰まりしている。 上記が主な原因です。各説明を参考に育て方を改善してみてくださいね。
エバーフレッシュの育て方/まとめ
エバーフレッシュについての育て方をご紹介してきました。 枯れる原因を知っておけば、初心者でも簡単に育てることができます。肥料は必要なら与えればいいだけ。植え替えはちょっと手間のかかる作業ですが、2年に1回ほどで済みます。挿し木や種から増やすのも楽しいですよ。 さわやかな観葉植物はお部屋を清々しい場所にしてくれます。エバーフレッシュで、より居心地のよい空間にしましょう!