クレチマス(テッセン)とは
クレチマスの基本情報
クレチマスという花はキンポウゲ科センニンソウ属に分類されている蔓性耐寒性多年草です。イギリスでは蔓性植物の女王と呼ばれていて、夏を代表する花の一種です。バラのパートナープランツとして親しまれている花でもあります。春から秋にかけて、鉄線のような蔓を伸ばし、支柱などに巻きついて、花を咲かせます。
クレチマス(テッセン)の名前の由来
蔓が丈夫そうでその見た目が鉄線に似ている事からテッセンという別名を持っているクレチマスは、花を咲かすと風車のような見た目になります。花弁の枚数によって名前が変わり、6枚のものであればテッセンと呼び、8枚のものであれば風車と呼んでいます。
クレチマスの分布地域
クレチマス(テッセン)原産地はアジア圏では日本と中国で、他にも北半球の各地に分布しています。
クレチマスの開花期
クレチマス(テッセン)の開花期は4月の中旬から10月にかけてです。
クレチマス(テッセン)の種類
テッセン
まず最初にご紹介するのはテッセンです。こちらは中国原産の原種になります。乳白色の花と花弁化している紫色のしべが美しさを引き立てています。
フラウ・ミキコ
フラウ・ミキコは青紫色をしている大型の花で、しべの色は黄色で紫と黄色のコントラストが美しい花です。丈夫なのも特徴の一つで、育てやすく、花を咲かせる回数も2、3回と多いのが特徴です。
プリンセス・ダイアナ
プリンセス・ダイアナはチューリップ型の花弁をしていて、ピンク色が美しい花の一つです。 細身の外見をしていて、多花性で生育旺盛なのが特徴で、アーチやフェンスなどに絡みつかせて育てるのが良いです。クレチマスの中でも人気の高い品種の一つとなっています。
アークティック・クイーン
八重咲きで、白い花を大きく咲かせるのが特徴です。クレチマスの中でもボリューム感たっぷりの品種です。花弁の重なりが見事で、立体的に花咲く姿が魅力的な品種です。
ブルー・ベル
ブルー・ベルは和名ではツクバネテッセンと言い、木立ち性で、コンパクトにまとまるのが特徴です。鉢植え以外にもロックガーデンでも楽しむことができます。花弁はベル型をしていて、色は青紫色をしていて、茎の先端部に数輪咲かせる品種です。
クレチマス(テッセン)の特徴
クレチマス(テッセン)は蔓性の植物で、枝や金網などがあると、絡みつきながら徐々に伸びていきます。果実には長毛があり、これは種子を遠くへ飛ばして落下傘のような役割を持っています。 また、クレチマス(テッセン)は花弁を持たないのが特徴で、花弁のように変化している萼を持っているのが特徴の一つです。
クレチマス(テッセン)の育て方
ここからはクレチマスの育て方で注意すべき点や、ポイントとなる部分をご紹介していきますので、ご参考にしてみてくださいね!
使用する用土
使用する用土は水はけがよく、水もちや肥料持ちの良い用土を使用しましょう。
クレチマスの植え付け
クレチマス(テッセン)は真夏を除いて、一年中植え付けを行うことができる花で、植え替えもすることができます。クレチマスが休眠中の12月から2月中旬頃が適している時期だといえます。
クレチマスの植え替え
クレチマスの植え替えは、剪定を兼ねた花後に行うのがベストで、作業が楽になります。またクレチマスは根を切られるのを嫌いますので、植え替えを行う際は、根鉢を丁寧に取り扱うことも重要です。 他にも植え替えを行う上で注意すべき点は、クレチマスは移植も嫌う植物ですので、庭植えを行う際は植え場所をよく考慮して植えるのが重要になります。
クレチマスの日当たり、置き場所
クレチマスは、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。他にも風通しの良い場所を好みますので、適度な場所を探しておくようにしましょう。
クレチマスの水やり、肥料
クレチマスの水やりをする場合、鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から漏れるぐらいにまで、多量の水を与えるのが良いです。特に注意するのは夏です。夏は土が乾きやすくなるので、1日に2回ほど与えてやるのがベストです。 また庭植えの場合には、根付いてしまったら、基本的に水を与えてやらなくても大丈夫です。しかし、夏の晴天が長期間続く時や、花がしおれている場合などには、水をたくさん与えてやってください
クレチマスの病害虫
クレチマスを育て方を学ぶ上で、気をつけなければいけないのは病気と害虫です。病気では立枯病、うどんこ病、葉枯病、さび病、白絹病などです。 風通しが悪い環境に置いておくと発生するのが、うどんこ病、葉枯病、さび病です。土に未熟な腐葉土が混入していると発症しやすくなるのが立枯病や白絹病です。もしかかってしまったら早めの対処が必要になります。注意して管理しましょう。 害虫で気をつけなければならないのは、青虫やナメクジ、アブラムシやコガネムシ、ヨトウムシやハダニなどです。これらの害虫は葉を食べたりします。 日常で管理していく中で、葉が煤けたような症状が見えるようであれば、害虫の被害を受けているかもしれません。被害が拡大する前に早めに対処するようにしましょう。
クレチマス(テッセン)の苗植えのやり方
クレチマス(テッセン)の栽培方法では苗植えというやり方もあります。まず最初に鉢の底をネットで多い、鉢の底面に鉢底石を敷きます。その後、土を三分の一の量を入れ、苗をポットから出します。 この時、根についている土をよく払いましょう。そして、苗を中心に置き、苗の周りに土をかけていきます。隙間がないようにして、鉢の底から水が流れ出るくらいにまでたっぷりと水をあげてあります。
クレチマス(テッセン)の増やし方
クレチマス(テッセン)の増やし方には挿し木と蔓伏せという二種類のやり方がございます。是非これらの増やし方ご自分で勉強してみてやってみてくださいね!
挿し木
一つ目のクレチマスの増やし方は挿し木で行います。挿し木を行う季節として適しているのは、4月〜7月頃で、清潔な用土を使用し、今年伸びた蔓を2節ずつに切ります。そしてそれを挿し穂にします。二ヶ月程時が経つと発根します。
蔓伏せ
もう一つの方法は親株とつながったまま、節から根を出させる方法で新しい株を作るやり方があります。 挿し木と同様に、季節は4月〜7月頃で、昨年から今年にかけて伸びている蔓を地中に2節程埋め、翌年の春に土から出ている蔓を軽く引っ張り、そこで抜けなければ発根したと言う証拠になります。そして、親株と繋がった蔓を切り離して完了です。
クレチマス(テッセン)の剪定
クレチマス(テッセン)は新枝咲き、旧枝咲き、新旧両枝咲きの三つで成り立っています。 今回はこの咲き方による剪定方法をご紹介していきます。
新枝咲きの剪定方法
新枝咲きの剪定の時期としてベストなのは2〜3月の冬の終わり頃から初春にかけてと花が咲き終わった後の5月〜8月頃になります。冬に行う剪定は、生え際のところから二三節程上の場所で蔓を切り落とします。
旧枝咲きの剪定方法
旧枝咲きは、花を咲かせる前につけた蔓を残さないと、翌年になっても花を咲かせない事がありますので注意が必要です。4月〜5月が適期で、花の下3cm〜5cm程のところで蔓を切り取ってください。 ポイントは長めに蔓を切ってしまうと、花を咲かせることができない可能性が出てきますので注意です。
新旧枝咲きの剪定方法
新旧枝咲きの剪定方法は、まず2、3月になったら、蔓の先端を3cm〜5cm程に切り揃え、その後5月〜8月の暖かい時期になって花が咲いた後に、冬の時期のやり方と同じく、蔓を3cm〜5cm切り完了です。
クレチマス(テッセン)についてのまとめ
いかがでしたしょうか?クレチマス(テッセン)は様々な種類の花弁を持つ、蔓性植物の女王とも呼ばれている気品高い花です。 自宅で育てることも可能ですので、こちらをご参考にして、ご興味ある方は是非育ててみてください。 その際は、注意すべき点を守り、大切に育てあげれば綺麗な花を咲かせますので、それまでを楽しみに育ててみてくださいね!