パッションフルーツとは
基本情報
パッションフルーツは、つる性の多年生植物です。ケイトウ科に属し、アメリカの亜熱帯地域に自生していました。主な原産地は、ブラジルです。 現在では、食用に品種改良されたものが熱帯から亜熱帯に賭けた地域でひろく栽培されています。日本では、南西諸島や東京の島嶼部、鹿児島県、沖縄県などで栽培されており、最も栽培高が多いのは鹿児島県だと言われています。
種類
パッションフルーツには、様々な種類があります。特に日本で栽培されているのは、紫玉、黄玉、中間交配種の3つです。 パッションフルーツの紫玉は、革の色が紫色をしていて甘みが強いので生食用に好まれます。パッションフルーツの黄玉は、丈夫で果汁が多いのが特徴です。そのためジャムなどの加工用原料として多く用いられているといえます。
パッションフルーツの特徴
パッションフルーツの果実の特徴
パッションフルーツの果実は、5～10cmの円形または楕円形をしています。パッションフルーツの皮は、紫色や黄色の2種類がおもです。 紫色のパッションフルーツは、黄色のものと比べ甘みはありますが暑さに弱いのが特徴です。黄色のパッションフルーツは、耐暑省が強く熱帯から亜熱帯まで幅広く栽培されています。ただし、紫色の者に比べると酸味が強い点が特徴です。 パッションフルーツは、果実がなるトケイソウの一種ということから別名「果物時計草（クダモノトケイソウ）」とも呼ばれています。
パッションフルーツの花の特徴
パッションフルーツの花は、まるで時計の文字盤のような形をしています。その姿は、パッションフルーツが「果物時計草（クダモノトケイソウ）」と呼ばれるゆえんでもあります。
パッションフルーツの名前の由来
パッションフルーツと聞くと「パッション＝情熱」を思い浮かべる人も多いでしょう。でも、パッションフルーツのパッションは、情熱ではなく「キリストの受難」を意味しています。 もともと英語の「Passion」には、「受難」という意味がありそこからパッションフルーツと名付けられたのです。では、なぜ「パッション（受難）のフルーツ」なのかというとその由来はパッションフルーツの花にあります。 パッションフルーツの花の子房柱が十字架を表し、糸状の副冠がいばらの冠をイメージさせることから名付けられたといわれています。
パッションフルーツに多く含まれる栄養素
カロテン
パッションフルーツに多く含まれているカロテンは、体内でビタミンAに返還される栄養素です。ビタミンAは、目の病気や身体の成長などを促すサポートそしてくれます。また、活性酸素を除去する効能効果も期待できるので、美容や健康にも大切な成分です。
ビタミンB6
パッションフルーツの栄養成分であるビタミンB6は、摂取した食物からエネルギーを生み出す効能効果があります。血液や筋肉を作り出すのにも大切な栄養素です。タンパク質の摂取量が多い人には、とても重要な栄養素の1つだといえるでしょう。 また、ビタミンB6は、皮膚や粘膜の健康維持にも大切な栄養素だといえます。そのため、ビタミンB6が不足すると皮膚炎や口内炎などを起こすことがあるので気をつけましょう。
葉酸
パッションフルーツは、果物の中でも葉酸を多く含んでいます。この葉酸は、正常な細胞の増殖を促す効能効果があるとされています。 そのため、妊娠初期に不足すると胎児の神経に障害をもたらす恐れもあるので気をつけておきましょう。また、葉酸は、がんの抑制等にも効能効果が期待されており、多くの機関で研究されている栄養素の1つです。
ビタミンC
パッションフルーツに含まれるビタミンCには、美肌に有効的なコラーゲンを生成する効能効果があるといわれています。そのため、多くの化粧品や美容サプリで配合されている栄養成分だといえます。 また、活性酸素を取り除く効能効果も期待でき抗酸化作用により健康的な身体を作ることができるでしょう。その他にも、メラニンの生成を抑えたり鉄分吸収を促す効能効果もあるといわれています。
カリウム
カリウムは、ナトリウムとともに身体の浸透圧を調整する働きがあります。また、血圧の上昇を抑える働きもあるので、高血圧の人には大切な栄養素だといえるでしょう。 また、腎臓にたまった老廃物を排出してくれる効能効果のあるといわれています。食べ頃のパッションフルーツをおいしく食べて、健康を改善するのもいいですね。
パッションフルーツの効能・効果
美肌への効能・効果
パッションフルーツには、ビタミンCが豊富に含まれているのでコラーゲン生成を促し美肌効果を高めてくれます。ビタミンB6により健康的な素肌を保つことができるでしょう。 パッソんフルーツを食べたことがないという人も、パッションフルーツの食べ頃季節に1度食べてみることをおすすめします。栄養価も高く美容にも効果的だから、きっと癖になりますよ。ジュールやムースなどおやつとしてもおいしくいただけます。
高血圧への効能・効果
パッションフルーツに含まれるカリウムには、体内の老廃物を排出する効果があります。また、利尿作用も高く体内の過剰なナトリウムを排出することで高血圧を予防するといわれます。 日本人は、比較的塩分を多くとるため食べ頃のパッションフルーツを上手に料理に活かして健康的な食事を考えてみるのもおすすめです。毎日1杯のパッションフルーツのトロピカルジュースで、健康を維持しましょう。
貧血への効能・効果
パッションフルーツには、鉄分吸収をサポートするビタミンCや赤血球を作り出すのに効果的な葉酸が含まれています。このことにより、貧血などの症状を緩和することができるでしょう。 妊娠中の人などには、葉酸の摂取が大切です。パッションフルーツの食べ頃シーズンなら、積極的に食べることをおすすめします。ジュースなどにすれば、手軽に摂ることができますね。
パッションフルーツの旬な食べ頃は？
パッションフルーツの食べ頃は、表面がシワシワになってきたころがちょうどよい時期です。皮がしっかりしているものを購入してから、常温で数日置くと追熟してシワが出てきます。 目安の期間は、購入してから1～2週間程度です。保温状態によっては、シワが出てこないこともあるので気をつけておきましょう。 表面が結構しわになってきたパッションフルーツは、酸味もぬけ食べ頃のおいしさを楽しむことができます。
パッションフルーツの購入方法
トロピカルフルーツのパッションフルーツは、近所のスーパーで取り扱ているかというとなかなか見つけるのは難しいもの。 そんな時は、やはり通販での購入が便利。「楽天市場」や「ヤフーショッピング」などでも取り扱っていて、お手頃な値段で購入可能です。
パッションフルーツのおすすめ商品
パッションフルーツ果汁100% 360ml
出典:Amazonパッションフルーツ果実からジュースを作るのは面倒という方におすすめです。パッションフルーツ100％だから、フレッシュジュースとしての味わいがあります
手づくりで素材100％だから、ヨーグルトやアイスクリームにトッピングしてもおいしく召し上がれますね。もちろん、トーストに塗って食べるのもOK！
パッションフルーツの保存方法
常温保存のポイント
パッションフルーツは、購入した後常温で保存するのがポイントです。温度の目安は、あまり低くならないように20℃～30℃くらいのところへ置くのが良いでしょう。 冷蔵庫などに入れてしまうと、酸味が増してしまいます。冷たく冷やしたパッションフルーツを食べたいのなら、食べる前日に冷蔵庫に保存することがおすすめです。 食べ頃のおいしさを損なわないためにも、パッションフルーツは食べる直前まで冷やさないのがおいしい食べ方の秘訣だといえるでしょう。
冷凍保存のポイント
生の果実の中身をかき出し、冷凍保存用のパックなどに入れます。それを冷凍保存しておけば、長期保存することが可能です。だいたい冷凍保存しておけば、半年くらいは保存することができます。 解凍の際には、自然解凍することがポイントです。家庭でも簡単に冷凍保存しておけるので便利。食べ頃の風味にはかないませんが、おいしさを長期保存しておくことができるでしょう。
パッションフルーツの種は食べられる!?食べ方は?
パッションフルーツの果肉に含まれる黒いポツポツした種は、果実と一緒に食べることができます。黒く可愛らしい種には、ピセアタンノールという成分が含まれています。このピセアタンノールには、ポリフェノールの1種でアンチエイジング効果た大いに期待できる成分です。 食べ頃のパッションフルーツをジャムやジュースにする食べ方のもいいですが、美容と健康に最も良い食べ方は食べ頃に熟したパッションフルーツを生食で種まで食べることですね。
パッションフルーツの食べ方【生食】
生食のおいしい食べ方
パッションフルーツの食べ方として、最もオスすすめなのが生食です。フルーツの甘さと程よい酸味のハーモニーが口の中で絶妙に広がります。 生食なら栄養素を壊すことなく摂取できるから、健康や美容にもうれしいですね。ヨーグルトやアイスクリームなどと組合わせれば、おしゃれなデザートに早変わり。
パッションフルーツの上手な切り方
初級編としては、果実を真ん中から真っ二つに切るのが簡単で食べやすい切り方です。果実をそのまま器代わりにして、中のジューシーな部分をスプーンですくって食べることができますね。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ジュース】
材料
パッションフルーツ 1個 ハチミツ 小さじ1～2 炭酸ソーダ 200ml
レシピ
1.パッションフルーツは、中身の果肉を種ごと取出し裏ごししておきます。 2.次に裏ごしした果肉から果汁をとってハチミツを加えます。 3.このパッションフルーツの果汁を大さじ1杯を目安に適量加え炭酸水で割れば出来上がりパッションフルーツジュースの出来上がりです。
パッションフルーツのハチミツ果汁は優れもの
パッションフルーツの果汁にハチミツを加えたものは、ジュースだけでなくアイスクリームやヨーグルトなどにかけてもおいしいです。彩もきれいだから、デザートのソースとしても活用できますね。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ジャム】
材料
パッションフルーツ 1個 砂糖 適量（目安は果実の重さと同じ分量）
レシピ
1.パッションフルーツから果肉だけを取り出します。 2.パッションフルーツの果肉と同量の砂糖を加え、弱火でゆっくりと煮詰めていきます。 3.全体的に透き通り、トロッとしたとろみが出ればジャムの完成です。
ジャムを作る時のポイント
ジャムを作る際に気をつけるポイントとしては、アクをきれいに取り除きましょう。しっかりとアクを取っておくと透明感のあるジャムを完済させられます。小さな気泡が大きい泡にかわったら、ジャムの火を止めるサインです。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ソース】
材料
パッションフルーツ果肉 大さじ2 顆粒ブイヨン 小さじ1/2 バルサミコ酢 大さじ１ はちみつ 大さじ１ 醤油 小さじ１ 水 50cc
レシピ
1.パッションフルーツは、種をこしてとっておきます。 2.パッションフルーツ以外の材料を鍋に入れ、半分程度になるまで煮詰めていきます。 3.ソースが煮詰まってきたら、バターを加え最後にパッションフルーツを入れれば完成です。
パッションフルーツソースは肉料理に最適
パッションフルーツで作ったソースは、鶏肉や豚肉などの肉料理によくあう食べ方です。いつものポークソテーもちょっとした高級料理へと変身です。上手に食べ方を工夫すれば、いつもの料理でビストロ料理の味わいを楽しむこともできるでしょう。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ゼリー】
材料（2人分）
パッションフルーツ 2個 ゼラチン 小さじ1/2 水 大さじ1 砂糖大さじ1.5～2 水80cc
レシピ
1.パッションフルーツは、半分に切り中身の果肉を取り出しておきます。 2.ゼラチンは、水に入れふやかしておきましょう。 3.ふやかしたゼラチンに砂糖と水を加え、電子レンジで1分程度加熱。 4.パッションフルーツの果肉をゼラチンに加え40秒ほど過熱します。 5.小ぶりの器に盛り付けて冷やせば、ゼリーの出来上がりです。
皮の部分を再利用した食べ方
パッションフルーツの皮の部分は、しっかりとしています。果肉を取り出した後の皮の部分をきれいに洗えば、パッションフルーツゼリー専用の素敵な器として再利用できます。食べ方に工夫を凝らせば、演出効果的バッチリです。 酸味が苦手という人は、ハチミツやジャムなどを加えればおいしく召し上がれます。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ムース】
材料
パッションフルーツピューレ 70cc 砂糖 100g 生クリーム 200cc ゼラチンパウダー 3g
レシピ
1.パッションフルーツピューレを少し温めゼラチンと砂糖を加えて溶かします。 2.生クリームは6分立てにし、冷めたピューレに半分加え泡立てます。 3.よく混ぜ合わせたら、残りの半分を泡が消えないようさっくりと混ぜ合わせます。 4.後は、適当な器に入れて冷蔵庫で冷やすだけです。
ゼリーとはまた違った味わいのある食べ方に満足
パッションフルーツのムースは、口当たりが滑らかで、ゼリーとはまた一味違った味わいがあります。ジャムなどをトッピングすれば、甘さも加えられ飾り付けとしても効果的です。
パッションフルーツの食べ方＆レシピ【ケーキ】
材料
ホットケーキミックス 150〜160g ヨーグルト 400〜450g パッションフルーツ 3〜5個分 バナナ(熟した物) 1本 玉子 2個
レシピ
1.パッションフルーツとバナナの果肉に砂糖を加えて混ぜ合わせます。この時バナナはしっかりと潰しておきましょう。 2.オーブンの予熱を190℃にしている間に、バナナとパッションフルーツを混ぜ合わせたものにホットケーキミックスとヨーグルトを加えよく混ぜておきます。 3.型に入れたケーキのもとを180℃の温度で焼き上げれば完成です。焼き上げる途中で焦げないようにホイルをかぶせるとよいでしょう。
ジャムやジュースと一緒にとれば美容と健康にも最適
パッションフルーツのジャムやジュースと一緒に食べれば、栄養効果も満点です。簡単にできるから、子どものおやつに作ってあげると喜ばれるでしょう。 健康や美容に効果的だといわれる栄養成分が豊富なパッションフルーツをジュースやジャムだけでなく、おいしいおやつとして子どもと一緒に楽しむことができますね。
パッションフルーツの食べ方【その他】
パッションフルーツの食べ方というよりは飲み方になってしまいますが、カクテルという方法もあります。パッションフルーツのカクテルには、パッションフルーツの甘酸っぱさと色合いを活かした「PASSOA（パッソア）」というリキュールが使われます。 そのトロピカルでフルーティな味わいは、パッションフルーツならではの素敵なカクテルを提供してくれるでしょう。
まとめ
南国の風を感じることができるトロピカルフルーツ。その中でも甘酸っぱさが魅力のパッションフルーツは、栄養価も高く美容や健康への様々な効能効果が期待できます。 パッションフルーツの名前は聞いたことがあるけれでどまだ食べたことがないという方は、ぜひこの機会に1度試してみることをおすすめします。 食べ方も生食からケーキ、かくてるまで多種多様に楽しめます。自分らしいパッションフルーツの食べ方を見つけ出すのもいいでしょう。