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デルフィニウムの育て方!豊富な種類と特徴、種まきの時期などご紹介!

デルフィニウムは綺麗な青色の花が印象的で切花としても人気ですが、イングリッシュガーデンの人気とともにガーデニングでの栽培が増えています。今では多くの品種があり、庭のアレンジに最適です。デルフィニウムの種類や特徴、種まきの季節から苗植え、栽培方法をご紹介します!
2020年8月27日
chie
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デルフィニウムの花とは

デルフィニウムは爽やかな青い花が特徴で、とてもきれいで印象的な人気の花ですね。昔は切花が主に出回っていましたが、イングリッシュガーデンの人気と、苗の流通によって一気に園芸でもポピュラーになり栽培されるようになりました。

花は花茎が長く20~150cmまでに伸び、穂状に中~小型の花がつきます。元来山地に咲く多年草ですが、日本の夏の季節の暑さに耐えられないために、園芸店では一年草として扱われていることもあります。

デルフィニウムの花の種類・季節

デルフィニウムの色は青、紫、白、ピンクの種類があり、9月中頃~10月中頃に種まきをし苗植えをして、開花の季節は春の時期で5月~6月頃になります。とても鮮やかな色が特徴的です。

「エラータム系」は長い花穂にびっしりと八重花がつくのが特徴でとてもボリューム感があり、最も育てやすい品種です。花色は濃い紫、紫、藤色、白色と豊富な種類があります。「ベラドンナ系」は細い茎に一重の花をまばらにつくのが特徴でよく分岐しています。花色は澄んだ水色、青紫、白の種類があってとても華やかです。「シネンセ系」は花茎が分岐してその先にチラチラと花がつくのが特徴で、爽やかな色の花を咲かせます。

デルフィニウムの原産地

デルフィニウムは北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地が原産で、エラータム種はヨーロッパのピレネー山脈からアルプス山脈、シベリア、中央アジアから中国西南部の標高1300~2300mの山岳地帯が原産地で、シネンセ種は寒地のシベリアからモンゴル、中国が原産地になります。

デルフィニウムの花名の意味・由来

デルフィニウムの花名の意味はギリシャ語でイルカを意味する「delphis」を語源としていて、デルフィニウムの花の蕾の形がイルカに似ていることに由来しています。デルフィニウムの和名は、大飛燕草(オオヒエンソウ)と言います。花の形が燕が飛ぶ姿に似ていることから名付けられています。

デルフィニウムの花の花言葉


デルフィニウムの花言葉は日本では「清明」「あなたは幸福をふりまく」「高貴」で、爽やかなデルフィニウムの印象と、柔らかく重なりあった花びらの質感やきれいな花色から由来しています。デルフィニウムは花嫁のブーケにピッタリの花として大切にされています。西洋では「寛大」「楽しみ」「激しい愛着」と言われています。

デルフィニウムの育て方1.環境・栽培

デルフィニウムの野生種は、冷涼な土地で雪解け水が流れ込む、高地の草原湿地に自生しています。栽培環境は日当たりと風通しがよく水はけの良い場所が栽培に適しています。清潔な土地に苗植えをして、鉢植えの場合は古土での栽培はしないほうが良いです。

日本の季節の夏の暑さでは夏越しは期待できませんが、風通しの良い木陰や日陰などに苗植えをして水やりを控えめにすると、夏越しをすることもあります。寒冷地での栽培には急な気温の変化を避けるために、寒い時期はマルチングを行うと良いです。

デルフィニウムの育て方2.種まき・苗植え

デルフィニウムは9月中頃から10月に種まきをします。発芽の適温は15~20度で、25度以上になると発芽率や生育が悪くなりますので、9月に入って気温が下がってきた頃が適しています。最近では、9月でも気温が高い日が長く続いており、デルフィニウムは暑さに弱いため、種まきの時期も気温が下がってくる頃まで待つと良いでしょう。

育苗箱に土を入れ種に軽く土を被せて、たっぷりと水をやって日なたで管理します。土は水はけがよく通気性に富み、適度な保水性がある物が適しています。10日から14日で発芽して、本葉が5、6枚になったら鉢や地面に苗植えをします。

デルフィニウムの育て方3.水やり・肥料

デルフィニウムの水やりは、苗植え時にたっぷりと水やりを行い、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。水やりの際には、花や葉や茎に水がかからないように気をつけましょう。花や茎に水がかかると痛みやすくなります。

肥料は用土は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土が適していて、植え付ける際にあらかじめ緩効性化成肥料を混ぜておきます。春になって葉が展開し始めたら、液体肥料や固形肥料などで追肥をします。

デルフィニウムの育て方4.植え付け・植え替え


苗植えをする場合は、鉢で育てるのなら18cm~24cmの鉢に1株、庭で育てる場合は30cmの株間をとって植え付けをします。秋の季節にポット苗を入手して育てるのが簡単です。

寒冷地で多年草として育てている場合は、数年経過すると大株になってきますので、株分けを兼ねて植え替えをします。2月頃に株を掘りあげて土をふるい落とし、芽を2、3株付けた状態で分けます。

デルフィニウムの育て方5.増やし方

デルフィニウムの増やしかたは、種まきをして増やします。発芽の適温は15~20度ですので、種まきの適期は9月中旬から10月です。種は育苗箱等に赤玉土やバーミキュライトを入れては種まきをし、軽く土を被せます。発芽までたっぷりと水やりをして乾かないように管理します。本葉が2、3枚になったらビニールポットに植え替えをして、本葉が5、6枚になったら鉢や花壇に植え付けをしていきます。

デルフィニウムは一番花が終わりかけた頃に、花茎を株元で切り戻すと、6月頃から二番花を楽しむことができます。切花にして家に飾っても綺麗で、ドライフラワー等のアレンジも鮮やかな色がとても人気です。

デルフィニウムの育て方6.採取

デルフィニウムの開花の時期は5月~6月で、種の採取は花後にサヤが茶色く変色していたら種が熟しているので種を採取して乾燥させます。種の保管の仕方は、寿命が短いので秋の季節まで乾燥剤を入れて冷蔵庫で保管しておきます。

デルフィニウムの育て方7.病気・害虫

デルフィニウムの気をつけたい病気は、うどんこ病と立枯病で、うどんこ病は春頃に葉や茎が白い粉を被ったようになる特徴があり、うどんこ病が出ることがあります。日当たり、風通しの悪い環境で発生しやすくなりますので、発生した場合は薬剤で対処をします。立枯病は地際部が腐敗してやがて全体が枯れてきますので、古土は使用しないようにします。

デルフィニウムは害虫のヨトウムシ、ナメクジが発生して、葉や花と花後にできる種を食害されることがありますので注意が必要です。ヨトウムシは夜行性で昼間は土の中に潜んでいることが多く、食害が見られたら株元の土を掘って確認が必要です。

デルフィニウムのウエディングブーケ


デルフィニウムはウエディングに使われる花としてとても人気があります。昔からヨーロッパでは結婚式に花嫁が何か青いものを身に着けると幸せになると言われ、サムシングブルーと言われています。サムシングブルーの一つとしてデルフィニウムの特徴的な青色を使ったウエディングブーケが聡明で、白いウエディングドレスによく合ってとても綺麗です。

デルフィニウムは青く澄み切った花が咲き誇り、ウエディングブーケやお祝いの花束に良く使われています。「あなたは幸福をふりまく」という花言葉にピッタリですね。

デルフィニウムのリース

デルフィニウムの綺麗な青色はリースにしても、青の濃淡と白で色の種類を混ぜて、存在感が有る上品なリースになります。最近は手作りでリースを作る方も多く、小物やリボン等でアレンジをして、クリスマスの季節のリースやお部屋のインテリアとしても最適です。

デルフィニウムのドライフラワー

デルフィニウムはドライフラワーにしても、鮮やか青の色が綺麗でドライフラワーの花束や、リースの材料に他の種類の花のドライフラワーと合わせても、色がアクセントになってとても綺麗です。

デルフィニウムのハーバリウム

とてもオシャレで贈り物にも人気のハーバリウム、ドライフラワーを綺麗なガラス瓶に入れ、ミネラルオイルを入れて作ります。ガラス瓶を揺らすと中でお花がふわふわと漂って、癒やしを与えてくれます。インテリアやプレゼントにおすすめです。