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タラノキとは?特徴や開花時期をご紹介!剪定方法や増やし方など育て方のコツも!

タラノキという木を知っていますか?実は、タラノキからおいしい春の山菜「タラの芽」を育てることができます。そんなタラノキの育て方や特徴、増やし方などの栽培方法についてご紹介していきます。育ててみたい人は、参考にしてみてください。
更新: 2021年5月20日
naru
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タラノキってどんな植物?

皆さんは、「タラの芽」を食べたことがありますか?春の味覚として有名な「山菜の王様タラの芽」は、実はタラノキの新芽のことです。春になってタラノキから新芽が出てくると収穫して食べられています。もちっとしていてほのかな苦みが特徴的で、癖になる山菜です。

タラノキは、ウコギ科タラノキ属の低木です。原産地は日本と東アジアが主です。英語では、「Arlis」といわれています。開花時期は8月で、タラの芽の収穫時期は4月です。タラノキの育て方は比較的簡単で、タラの芽が好きな人は栽培してみるのもおすすめです。

タラノキは、あまり枝分かれしません。木の高さは2~4mで、葉は10cmほどの卵のような形の葉を付けます。葉は、枝の先端部分に集中して生えます。タラノキには、枝や幹に小さなとげがついているのが特徴です。秋になると、紅葉を楽しむことが出来るのも特徴の一つです。

タラノキの栄養成分や効能

タラノキの新芽であるタラの芽には、カリウムがたくさん含まれています。カリウムを体内に入れることでの効能や効果は、高血圧予防やむくみ解消につながります。他にも、たんぱく質や食物繊維、葉酸、カルシウムも含まれています。タラの芽は栄養豊富でとても体にいい山菜です。

たんぱく質は、私たちの体の筋肉や髪の毛を作るもとになります。葉酸は、貧血予防になるほか、妊婦さんにもおすすめの成分です。カルシウムは、私たちの骨や歯を丈夫にしてくれる働きがあります。

タラノキを栽培するための土作り

タラノキを栽培するにあたって、とても大切なのが土作りです。タラノキの根をしっかりしたものに育てていくためには、水持ちのいいピートモス5:赤玉土(小粒)5の割合で混ぜた土を使います。

鉢植えで育てるためには、赤玉土(小粒)に腐葉土を3割ほど混ぜ込んでおきましょう。地植えの場合も同様に、庭の土に腐葉土を3割ほど混ぜ込み、2週間寝かせておきましょう。

タラノキの苗木植えの方法


タラノキの苗木の管理は、初めの1年がとても重要です。植えてから1年の間に、収穫するタラの芽のサイズや根の大きさが決まります。なので、栄養分の多い土作りと日頃の水やり、栽培環境がポイントになってきます。

鉢植えの方法

鉢植えの場合の植え付け時期は、12月~3月の間です。鉢植えの場合は、移動することができるので日当りのいいポイントを探して管理してあげましょう。鉢植えに使用する鉢の大きさは8号に1つの株を目安にしてください。

鉢の底に鉢底石を入れて、土を半分ほど入れていきます。鉢に苗木を入れたら土で埋めていきます。水やりを行って土をしっかり苗に絡ませてください。

地植えの方法

タラノキを地植えする時期は、12月~3月の間です。水はけがよく日当りのいい環境を選びましょう。植え付ける前に土作りを済ませておきましょう。苗より大きい穴をあけてそこに苗をいれていきます。苗と苗の間隔は約50cmです。

できれば植え付けの時に、株元がすこし上に上がるように土を寄せたりしましょう。そうすることによって、水はけをよくすることができます。

地植えしたら、1年間は必ず周りの雑草処理や水やりなどの細かい手入れを必ず行ってください。特に雑草処理は必ず行いましょう。

タラノキの水やりと肥料

水やり方法

タラノキは、乾燥していることを好みます。鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水やりを行います。夏場は1日1回程度、冬場は3日に1回程度にしましょう。地植えの場合は特に水やりをする必要がありません。土が常に湿っている状態だと、タラノキの根が傷んでしまうので、水やりのしすぎには気を付けましょう。

肥料の与え方

タラノキの肥料は植え付けの時に、腐葉土を混ぜ込んで置いた場合は3月と7月に株元へ堆肥をたっぷりまいてあげるだけで十分です。それだけで大きく育つことができます。あまり大きく育たないと感じたら、堆肥を与えるタイミングで、化成肥料を与えてあげてください。


タラの芽を増やすふかし作業

ふかし作業とは

ふかし作業は、栽培して2年目以降のタラノキが対象です。枝を細かく切り分けることによってタラの芽の収穫量w増やしていくことができます。このことをふかしといいます。ふかし作業の方法についてご紹介します。

ふかし作業の方法

ふかし作業の方法についてご紹介します。タラノキを、15cmほどの長さで枝をきっていきます。切った枝は水につけておきましょう。枝を約5cmにして、3本に分けていきます。この時、3本ともに脇芽が一つ残るようにしていきましょう。

切った枝は5mmほどためた水に立てかけていきます。その上から段ボールなどを使い、光をさえぎっていきます。水がなくなったら1日乾燥させ、また同じ量の水をいれます。約2週間ほどで収穫することができます。

タラノキの剪定方法と増やし方

剪定方法

剪定は、苗木を植え付けてから2年ほどの間収穫の代わりに行います。苗木に生えた枝が20cmほど成長したら根元から剪定していきます。ふかし作業に使える枝を作るためにも、剪定は大切な作業なので、しっかり行ってください。

増やし方

タラノキは、挿し木をして増やすのではなく「根挿し」をして増やしていきます。根挿しは、タラノキの根を切り分けて、切り分けた根を植え付けていき、新しく苗木を育てる方法です。

まず、準備した根を6cmほどに切り分けていきます。ポットの中に半分ほど土を入れていきます。その上に横向きに根を置いて、3cmほど土をかぶせます。たっぷりと水やりを行い、日陰で栽培していきます。土が乾いてしまわないように注意してください。約1か月ほどで発芽します。

タラノキの発芽温度は20度前後です。温度管理ができる環境であれば、20度を意識してあげてください。発芽したら、日当りのいい場所で管理してあげましょう。その後、枝葉が3本程度生えたら鉢か地面に植え替えてあげましょう。

タラの芽の収穫方法


タラの芽の収穫方法についてご紹介します。タラノキにできた新芽が葉になる前に収穫していきます。ハサミを使って、芽の付け根部分を切り取っていきます。1年目の苗木は2個、2年目以降は3個ほど、タラの芽を残しておきましょう。

残してたタラの芽は、新芽を生やしていく枝に育てていきます。タラの芽を収穫し終えた枝は、切り取っておいてください。

気を付けたい害虫と病気

気を付けたい害虫

タラノキを育てていく中で、気を付けたい害虫についてご紹介します。タラノキには、「カミキリムシ」がよくくっついています。タラノキが食べられてしまっていたり、木くずがある場合は注意が必要です。寄生されてしまうと、1年ほどかけて植物を食べ続け、手遅れになってしまいます。

対策としては、とにかく穴を見つけて殺虫剤を穴に入れていきます。カミキリムシ用の薬剤を定期的にまくことによって予防することもできます。カミキリムシに寄生される前に駆除していきましょう。

気を付けたい病気

タラノキの栽培で気を付けたい病気は、「立ち枯れ病」です。立ち枯れ病にかかってしまうとまず治らないと思ってくださいウ。葉は変色してしまい、根は腐ってしまいます。立ち枯れ病はうつってしまうので、かかっているタラノキを見つけたらすぐい株ごと取り除いてあげましょう。

立ち枯れ病は、植え替えした時や植え付けたときに根に傷がついてしまっていた場合に多く起こります。なので、掘り起こしたり植え替えや手入れを行うときには、根に傷がついてしまわないように十分注意してください。

上手に栽培して春を味わおう

春を感じることができる食材「タラの芽」の育て方についてご紹介してきました。天ぷらやおひたしにするととてもおいしく味わうことができます。タラノキは丈夫なので、気軽に育てることができます。自分で栽培したタラの芽をおつまみにすると、お酒が進みそうですね。ぜひ、タラノキを育ててみてください。