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アナナスの育て方!手入れや管理方法までご紹介!

アナナスという観葉植物を知っていますか?細長い葉がとても美しく、開花時期を迎えると赤やピンクのきれいな花を咲かせてくれます。葉はもちろん、花も楽しむことができる観葉植物です。そんなアナナスの育て方や管理方法についてご紹介していきます。
2020年8月27日
naru
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アナナスの基本情報

アナナスは、パイナップル科グズマニア属の植物です。英名は「Guzmania」で、原産地は中~南アメリカです。 開花期は5~10月で、花の色は赤・オレンジ・黄色・ピンクと様々あります。数か月にわたって花を楽しめるのもアナナスの魅力の一つです。 アナナスは、1度花を咲かせるともう花を咲かせることはありません。花が終わると枯れてしまうので、枯れる前に子株を分けて再び育てていきます。

アナナスは、中~南アメリカに130種類ほど自生しています。わかりやすく言うとパイナップルの仲間です。 草丈は20~60cmほど成長します。飾る場所に合わせて大きさを調整することができます。育て方が簡単で、初心者でも育てやすい植物です。

アナナスは、独特の水やり方法で育てていきます。その育て方は、葉の根元に水をためるというものです。アナナスは、根から水を吸収するのではなく、葉の根元から吸収します。根の役割は、株を支えるというものです。実は、水や土を必要としない「エアープランツ」もアナナスの仲間です。

アナナスの花言葉

アナナスの花言葉には、「理想の夫婦」「いつまでも健康で幸せ」「情熱」「あなたは完璧」などがあります。どの花言葉もどれも素敵で、アナナスの色鮮やかな花色に合うストレートな花言葉に感じます。この中でも、「理想の夫婦」と「いつまでも健康で幸せ」という花言葉の由来についてご紹介します。

花言葉「理想の夫婦」

「理想の夫婦」という花言葉は、アナナスの育っていく姿にちなんでつけられています。アナナスは、花の色を徐々に失いながら株の周りにたくさんの子株を作ります。そんな姿が、まさに「理想の夫婦」を連想させるので、このような花言葉が付けられました。

花言葉「いつまでも健康で幸せ」

「いつまでも健康で幸せ」という花言葉は、アナナスの花の様子にちなんでつけられています。アナナスの花は、長い期間楽しむこができて色あせにくいです。そんな姿が、「いつまでも健康で幸せ」という言葉を連想させてくれます。

アナナスはどんな花を咲かせるの?

花の特徴

アナナスの葉は、光沢があって細長いのが特徴です。葉の付け根は筒状になっていて、水をためられるようになっています。 開花時期は、アナナスの植物の種類によって異なりますが、大体5~10月です。ほとんどの種類は、赤やピンクの花を咲かせてくれます。実は、花に見える部分は葉が変化した苞(ほう)です。実際の花は、中心にあります。花自体の寿命は長くありませんが、苞は約5か月ほど楽しむことができます。


きれいな花の咲かせ方

きれいな花を咲かせるための工夫をご紹介します。この方法は、十分育っていない子株や一度花を咲かせたアナナスには意味がありません。 この作業は、9月~5月の間に行ってください。まず、アナナスの鉢をビニール袋に入れます。透明の袋をおすすめします。その中に、りんごをひとつ一緒に入れて密封します。空気の入れ替えは、1日1度行ってください。この作業を1週間繰り返してください。1週間後、袋から取り出して普通に育てていきます。

りんごから発生している成分「エチレン」の効果によって、開花が促進されます。この作業を行った約3か月後に花を咲かせてくれます。花を咲かせたい3か月前に行うことで、開花時期をある程度調整することができますね。

アナナスの種類

アナナスには、たくさんの種類があります。アナナスの種類についてご紹介します。 アナナスの種類で、花や苞の色合いがとても美しい種類があります。

・エクメア・ファスキアタ ピンクの苞がとてもきれいで、花の色は青色です。 ・チランジア・キアネア ピンクの苞に白色や紫の花を咲かせます。

このように、苞の色や花の色がちがう個性的なアナナスの種類もあります。自分好みのアナナスを探して育ててみるのも楽しそうですね。

アナナスの植え付けと土作り

土作り

アナナスを植え付けるための土作りについて説明します。アナナスは、普通の土ではなくて水苔やヤシ殻に植え付けていきます。その理由は、アナナスが木に着生する性質を持っているからです。土ではないので株がぐらつきやすいですが、しっかり詰めて固定しましょう。

植え付け方

アナナスの植え付け方についてご紹介します。アナナスの植え付け時期は、5月~7月の間です。アナナスは寒さに弱い植物なので、残念ながら日本の気候では地植えすることはできません。 苗よりも一回り大きな鉢に、湿らせた水苔で包んだ苗を植え付けていきます。鉢底には、軽石やちぎった発砲スチロールをしいておきましょう。株元には水苔などで覆ってあげましょう。株がぐらつかないように植え付けてくださいね。

アナナスの水やりと肥料


水やり方法

アナナスの水やり方法についてご紹介します。アナナスの生育期である5月~10月の間は、葉の根元の筒状になっている部分に常に水が溜まっているようにしておきましょう。ですが、同じ水がずっと溜まっていることは衛生的にもよくないので、溜まっている水が入れ替わるように水やりを行ってください。

生育期以外の11月~3月の間は、葉の筒状になっている部分に少しだけ水が溜まっている状態で管理します。植物の乾燥を防ぐために、葉水を行ってあげましょう。

肥料の与え方

肥料を与える時期は、春から夏の生育期に与えます。薄めた液体肥料を葉と茎の間にかけるように与えます。月に2回のペースで与えてあげましょう。葉の根元から液体肥料を吸収するので、与えた後と与える前とでは生育がかなり違ってきます。 生育期以外に肥料を与えるのはやめておきましょう。夏の間でも、気温が35度以上になっているときは生育が悪くなるので与えないでください。

アナナスの植え替えと剪定

植え替え方法

アナナスは、基本的に1年で株が弱ってきて枯れることが多いので植え替えは必要ありません。花を咲かせた後で株分けをして新しく株を育てていきます。 育てているときに、今の鉢では窮屈になってきた場合は植え替えをしてあげます。植え替え時期は、5月~7月です。手順は、植え付け時と変わりません。一回り大きな鉢へ植え替えてあげましょう。

剪定方法

アナナスは、花の色が色あせてきます。色あせた部分をそのまま置いておくと、子株への栄養が少なくなってしまいます。なので、色あせた部分は茎から切り戻してあげましょう。他にも、葉の下の部分が茶色くなったり黄色くなっている場合も取り除きましょう。

株を観察すると、株の横に子株ができているかと思います。子株を見つけることが出来たら、元の株の葉を取り除いてしまいましょう。元の株の葉を置いておくと、子株へ日当りが悪くなってしまいます。元の株は、花が終わった後、新芽が出たりすることはありません。 子株を見つけることができなかった場合は、葉をむしったりせずにそのまま育てていきましょう。管理していくと、子株が出てきます。子株は、また新しく花を咲かせることができるのでしっかり育てていきましょう。

アナナスの日常のお手入れ

アナナスは、熱帯雨林の植物なので高温多湿を好みます。そのかわり、寒さが苦手です。なので、冬の間は室内で管理していきましょう。強い直射日光に当てないように注意し、明るい日陰で管理していきます。直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまうので注意しましょう。育て方で一番重要なのが、管理場所です。枯れてしまわないように、管理場所の条件に合う場所で育てていきましょう。


アナナスの水やり方法は、すこし特殊です。アナナスは、葉の根元から水分を吸収します。根から吸収することはできません。なので、水やりや肥料は必ず葉の根元の筒状になっている部分に行いましょう。冬は乾燥気味に育ててください。

アナナスの増やし方

アナナスの増やし方についてご紹介します。アナナスは、植え替えを行いません。しかし、植え替えを行う代わりに株分けをして新しい株を増やして半永久的に育てることができます。 アナナスの株分け方法についてご紹介します。アナナスの花が咲き終わったら、子株を分けていきます。子株の葉が6枚になったときが分けるタイミングです。 ナイフなどで子株を切り分けて、水苔に植え付けていきます。2か月ほどで根が出てきます。根が出たら液体肥料を与えます。子株から育てて約1年ほどで花が咲き始めますよ。

栽培するうえで注意したい害虫と病気

病気「炭疸病(たんそびょう)」

炭疽病とは、春から秋にかけて比較的気温が高く、雨の多い梅雨や秋雨の時期に発生するカビが原因の病気です。初めのうちは、葉、茎、果実などに灰褐色から黒褐色の小さな斑点が現れます。病状が進行していくと、葉に穴が開いてしまったり、発症した部分が枯れてしまいます。 病気にかかってしまった部分はすぐに切り取っていきましょう。殺菌剤を使って炭疽病の広がりを防いでいきましょう。

害虫「カイガラムシ」

カイガラムシは、年間を通して発生する害虫です。カイガラムシは、株の栄養を吸い取ってしまいます。幼虫のカイガラムシは殺虫剤で駆除することができますが、成虫になってしまうと殻が邪魔をして殺虫剤で駆除できなくなります。見つけたらすぐに駆除することが大切です。 つまようじなどで駆除していくこともできます。時間がかかりますが、確実です。市販でカイガラムシ駆除専用のスプレーも販売されています。こまめにチェックし、カイガラムシの被害をできる限り少なくしましょう。

育て方をマスターしてたくさん花を咲かせよう

アナナスは、赤や黄色などの明るい色の花を咲かせてくれる植物です。育て方は、少し独特ですが育てにくさは感じません。葉の色合いも、部屋を明るい印象にしてくれます。インテリアとして部屋の場所を選びません。

花は、一つの株につき1つしか咲かせません。ですが、子株を作ることができるので何度でも花を咲かせることができます。たくさん子株を育ててみても楽しみが増えますね。種類によっては、花の色にもちがったものがあります。自分の好きな花色を探すのも楽しそうです。 花言葉もすてきな花言葉なので、結婚記念日などのプレゼントにもおすすめです。寒さに弱いですが、室内で育てていく分には問題はありません。育て方も簡単なので、気軽に育てることができます。興味がある人は、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?