検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

バコパ(ステラ)の育て方!株が広がる正しい切り戻しの方法とは?

バコパ(ステラ)は小さなかわいらしいお花が特徴的な半耐寒性の多年草です。花つきがよく、長い期間咲くことから人気があります。バコパ(ステラ)を長く楽しむために、基本的な育て方や株が広がる正しい切り戻しのコツをご紹介します。
2020年8月27日
なつぞう
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

はじめに

バコパ(ステラ)という植物を知っていますか? バコパは、小さなかわいらしいお花が咲く植物で、お庭のグラウンドカバーにも人気の園芸品種です。 今回はバコパ(ステラ)の基本的な育て方や、株が広がる正しい切り戻しの方法についてご紹介します。

バコパ(ステラ)とは?

科名

バコパの科名は、【ゴマノハグサ科・オオバコ科】です。

別名

バコパの別名は【ステラ】です。 スーテラ属の属名から名付けられています。 ステラ・コルダータとも呼ばれます。

原産地

バコパの原産地は、【南アフリカ】です。 南アフリカでは、130種ほども自生しています。

バコパ(ステラ)の特徴

バコパはやわらかい茎で、よく分枝します。 ガーデニング初心者の方でも育てやすい、開花時期の長いお花です。 茎が地を這うように横に広がり、株をおおうように花を咲かせる特徴から、ハンギングバスケット(吊るすタイプの鉢)や寄せ植えの鉢から垂らすように魅せる方法がおすすめです。 青々としたグリーンの葉のみの種類と、斑入りの葉種のものがあります。 斑入りとはまだら模様のついたような葉のことです。 また、パコパは挿し木(挿し芽)で簡単に増やすことが出来ます。

育ち方


バコパは、【非耐寒性の多年草】です。 ただ、自生地の南アフリカでは多年草とされていても、夏の暑さに弱いことから、初心者の方は一年草として考えた方が良いでしょう。

種類

バコパの原種・園芸品種の種類をご紹介します。 ◇ダブル・ホワイト 豪華な花姿の八重咲のバコパ。夏には花びらの枚数が少なくなり、一重咲きのようになるのが特徴です。 ◇ライム・バリエガータ 一重咲きの繊細なライム色の花びらが特徴です。 ◇ガリバー・ブルー・センセーション とても大きな花が咲き、満開の時には株が花でおおわれてしまうほどになります。 ◇グレート・ピンク・リング ピンクの花が大きくたくさん咲く種類。中心の濃いピンクからまわりの薄いピンクの色合いがグラデーションでとてもきれいです。

花色

バコパの花色は、【白・ピンク・青】が代表的です。

バコパの育て方

バコパの基本的な育て方をご紹介します。

水やり

バコパ(ステラ)はまず水切れさせないことがポイントです。 土が乾いたらしっかりたっぷりと水を与えましょう。 湿気を好む性質ではありますが、水を与えすぎると根腐れします。 ※ただし、庭植えの場合は水やりはほとんど必要ありません。 降雨で補えるようです。

場所

春から秋にかけては、ぽかぽかと日の当たる場所を好みます。 夏は風通しの良い半日陰に置きましょう。直射日光は苦手です。暑さにはとても弱いので、真夏の時期にはしっかり気にかけてあげましょう。 寒さに少し弱いため、冬は霜に当てないよう注意します。

苗植え

バコパの苗は、花期の3月~6月頃に出回ります。 葉の色が良く、根元の丈夫な株を購入しましょう。 春と秋がもっとも生育する時期なので、苗の植え付けは3月~5月もしくは、9月~10月に行います。 水はけのよい土(培養土)で植え付けましょう。 根詰まりしないよう、横長のプランターなどに植える場合は数を調整します。 65センチほどのプランターであれば、3つほどの苗が適しているでしょう。


寄せ植え

バコパは、花の色合いや形に目立ったクセがないため、どんな植物ともきれいにまとまります。 寄せ植え鉢やハンギングバスケットなど様々な入れ物で試してみましょう。 水色や紫系のバコパであれば、ピンクや黄色の他の植物との相性が良いでしょう。寄せ植えを作る際は、まずはじめに全体のバランスをイメージすることが大切です。 種類としては、かわいらしい花の形をもつビオラやミムラス、パンジー、アリッサムなどはいかがでしょうか? 3月下旬ころからガーデニング向けの苗物が多く出回ります。 丈夫な株をなるべく早い時期に植えつけてあげることで、鉢の中に根がはりやすく、長く花を楽しむことが出来ます。 かわいいおしゃれなフラワーピックなどを使って、花の名前札やスコップ型の雑貨などを一緒にかざることであなただけのオリジナルの寄せ植え鉢を作ってみてはいかがでしょうか。

地植え

3月~4月頃に日当たりの良い場所に植えます。 真夏に西日が当たりすぎると乾燥して枯れてしまうので、西日を避けて、植える場所には気を付けましょう。 また、なるべく雨の当たらない場所(軒下など)に植えます。 冬は霜に当たらなければ、屋外でも越冬します。 凍らない程度に防寒が必要です。

種まき

3月~5月が種まき時期です。 バコパの種はとても細かいので、ピートモスやバーミキュライトなどの改良用土にまきましょう。

夏越し【株が広がる正しい切り戻しの方法とは?】

夏になる前に切り戻しをします。夏の暑さに弱いため、暑い時期になる前に葉を少なくして切り戻すことで風通しを良くしましょう。 葉が重なり合う部分を少なくすることで、株が蒸れにくく、害虫発生の予防にもなります。全体のバランスを見ながら形を整える剪定作業も同時に行います。 花がらを摘み取るだけでなく、花のついている部分も思い切って茎からハサミで切り落とすことで、一回り大きく株が広がります。 夏越しができれば、秋にもう一度花が咲くでしょう。

冬越し

冬の寒さを乗り越えるため、霜の当たらない場所へ移動しましょう。なるべく日当たりの良いあたたかい場所で管理します。 寒さの厳しい寒冷地などでは、室内の良く日の当たる場所で冬越しさせましょう。環境との相性もありますが、気温がしっかりあたたかければ、冬の間も花を咲かせます。

摘心

【摘心(摘芯)とは】 ツルのように伸びて、花が咲いている部分を切り戻すと、脇から新しい芽が出てきます。 切り戻すことで一回り大きくなります。 この一連の作業のことを摘心(摘芯)といいます。


増やし方

バコパは簡単に挿し木(挿し芽)で増やすことが出来ます。 4月~5月上旬か、9月~10月が挿し芽の時期です。 挿し木(挿し芽)をする時は、株元に少し近いかたくなった茎を3~4センチほどに切り落としましょう。 挿し木(挿し芽)を土に挿した後は茎がしおれやすいため、プラスチックの園芸ポールなどを短く切って添えます。

肥料

鉢植えの場合、肥料は3月~11月に与えます。 与えるのは緩効性化成肥料(園芸店で購入しましょう)が良いです。 庭植えではとくに肥料は必要ありません。

害虫・病気

害虫は、アブラムシがつくことがあります。 4月~11月の間で新芽によく発生しやすいので、気を付けて観察しましょう。 もし発生した場合は洗い流したり、園芸用の防虫剤を使用します。 ※病気には特にかかりません。

バコパのその他おすすめ情報

バコパと同じゴマノハグサ科の中には、金魚など水槽の中で育てる水草があります。 バコパ(ステラ)のようにたくさん花がつくわけではありませんが、丈夫な青々としたグリーンの姿は、強い生命力を感じます。 金魚などの水槽での栽培はもちろん、アクアリウムやテラリウム作りにもおすすめの植物です。 ◇バコパ・モンエエリ【ゴマノハグサ科】 小さな卵形の葉がついていることが特徴です。 ゆるやかに生育が進むため、こまめなお手入れなどの手間がかかりません。 水の中でゆらゆらとゆれる葉の姿はとっても癒し系です。 ◇ウオーター・バコパ モンエエリと比べると、大きな卵形の葉がついています。 かなり丈夫で、初心者向けの品種で、育てやすい水草の一種です。

まとめ

いかがでしたか? バコパ(ステラ)は初心者向けのかわいらしいお花の咲く植物です。 ぜひ、春には寄せ植えや庭植えに挑戦してみましょう。