ツツジの開花時期
ツツジは春に花です。4月から5月にかけてピンクやオレンジ、白などの花を咲かせます。寒冷地では5月から6月にかけて咲きます。 花の大きさも様々で、大きな花もあれば少し小ぶりな花を咲かせるものもありますが、開花の時期は変わりません。
また、ツツジは日本で生まれた植物のため、気候などの変化に対応でき、寒い冬や湿度の高い梅雨時期などでも病気にかかりにくく丈夫で育てやすい辱物です。
ツツジの剪定方法
ツツジは、剪定は特に必要ない植物です。ただ、剪定しないと大きな木のようになってしまいます。あまり大きくすると長期間ツツジを楽しむことができなくなってしまうので、剪定をした方がいいでしょう。
ツツジの剪定方法は、大きく分けて2つあります。 ①咲き終わった花がらを摘み取りながら剪定する方法 ②花が全部咲き終わってから剪定する方法
ツツジの剪定方法①-1
開花時期が過ぎるとツツジの花は茶色く変色してきます。花が終わると種を作ろうとします。 種をつくるのと、花を咲かせるのと忙しく、ツツジの株自体が疲れてしまいます。花がらを摘み取るということはとても大事なお手入れになります。 <剪定方法> 変色してきた花がらをみつけたら、花がついていた部分から3㎝下あたりから剪定します。
ツツジの剪定方法①-2
花がらを摘み取りながらの剪定の場合、剪定が終わった後の形が不格好になります。 外見の形より、次の年に確実に花を開花させたい場合は、こちらの剪定方法がいいでしょう。
ツツジの剪定方法②-1
ツツジの開花時期が過ぎ、花が全部なくなってから剪定する方法です。 ツツジの開花時期は4月から5月(寒冷地5月から6月)なので、開花時期が過ぎたらすぐに剪定します。
ツツジは、夏から秋にかけて次の年の花芽をつけます。花芽ができた後に剪定してしまうと、せっかく付けた花芽まで取ってしまい次の年に花を咲かせなくなってしまうので、開花時期が終わったらすぐに剪定しましょう。
ツツジの剪定方法②-2
花がすべて終わっているので、無駄に伸びた枝なども一緒に剪定してしまいましょう。通気性を良くしておくことで病気の発生も防止できます。 ただし、花が落ち種子を作るので株に負担がかかります。
花がなくなったらすぐに剪定することをおススメします。 また一定の大きさでキープできたり、きれいに形をつくることもできます。 庭園にあるような丸い形の剪定方法など、慣れてくるといろんな形に剪定できるようになります。
ツツジ剪定方法のポイント
どちらの剪定方法も切り過ぎるのは良くありません。 切りすぎてしまうと、次の年の花は期待できませんので注意してください。
ツツジを増やす方法
ツツジは、比較的簡単に増やすことができる植物です。 挿し木をする時期や挿し木として最適な部分などポイントおさえて挿し木に挑戦するれば、誰でもツツジを増やすことができます。
ツツジの挿し木①時期
挿し木をする適切な時期は、新芽がついた頃です。夏ぐらいには新芽がついているので、7月くらい(寒冷地のツツジの場合は8月上旬くらい)挿し木をするのにちょうどいい時期です。
ツツジの挿し木②方法
①花が終わり、新しい枝が伸び少し硬くなった新芽のついた部分を10㎝の長さで切ります。葉がついていたら、2、3枚残しそれ以外は取ってしまいます。
②枝を1日水につけ、水揚げをします。この時水の中に植物成長調整剤を入れます。
③ある程度深さのある鉢を用意し、市販の挿し木用の土と鹿沼土(水はけがよく、柔らかい土を使うのがポイントです)を入れ1日付けた枝を挿します(土の中に入れる深さは7㎝程度)。
ツツジの挿し木③管理
風通しのいい日陰において育てます。 直射日光に当てる時間は、半日程度です。1日陽に当てていると土が乾燥しすぎて根が出ません。 また、ツツジは乾燥を嫌います。
9月くらいまでは1日2回の水やりを土が乾かないように気をつけます(敷き藁などしておくと乾燥を防止します)。9月に入ったら1日に1回変更し水やりをおこないます。 肥料を上げる必要がなく、手がかかりません。
ツツジの挿し木④定植
翌年の春になったら、定植させます。 鉢植えで楽しむ場合は、株の大きさをみて根が窮屈にならないように大きな鉢へと変えてください。(2年に1度) 植え替えの時期も同じ花が終わった後がいいです。
ツツジの病気・害虫
ツツジは、病気にかかりにくい丈夫な花ですが、ルリチュウレンジやツツジグンバイムシなどがいます。 どちらの虫もツツジの新芽を食べてしまったり、葉を食べてしまったりしてしまう虫です。 早めの駆除が必要です。
まとめ
ツツジは、比較的簡単に育てることがき、長い期間楽しむことができます。 剪定も必ずする必要もなく、ほったらかしておいても大丈夫な植物です。 ですが、剪定することによってきれいなツツジがより一層切れに楽しむことでき、害虫や病気の心配もなくなります。
ただし、手を加え過ぎるのも弱くしてしまうことがあります。 特に挿し木をした場合、水をやり過ぎてしまっても、やらなさ過ぎても根がはりません。 適切な時期に、適切な管理をすることがツツジを楽しむ方法です。